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エベレスト街道トレッキング4(5〜6日目)


<10/20 トレッキング5日目>

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本日も良いお天気です。

昨夜泊まった村(チェプルン)辺りからはルクラ組も合流し、トレッカーの姿が一気に増えました。ここまではどの村も宿はガラガラで、このハイシーズン中のハイシーズンにガラガラってことはつまり・・考えるのは止そうとか思ったのですが、ここからはだんだん混み合ってくるようです。山頂近くはもう部屋の争奪戦状態で、皆さんそれを回避するためにガイドさんに先行してもらい宿を確保したり、午前中早めに着けるよう頑張ったり大変なんだとか。


そんな戦争を前にしてのうちの牛歩隊ですが、徐々に山歩きに慣れてきて歩行速度は上がったものの、疲れも溜まって来ている様で休憩タイムが増えました。結果、一日に進める距離はさらに短くなりました。

一人でガシガシ歩きたい私は最初この牛歩トレッキングを辛く感じていましたが、だんだんと、「こういうのもいいかもな」なんて思えて来ました。彼等は登りではかなり辛そうにしますが、平坦や下りなど楽な道では写真を撮ったり地元民と交流したり買い物したり、本当に楽しそうに過ごすのです。

私にとっての登りは自分との戦い(楽しい)であり、平坦及び下りは距離を稼ぐためのボーナスステージ(楽しい)でしかなかったので、「そうかそんなのんびりした楽しみ方があるのか」ということを知りました。いや私は私で楽しんでましたけど、なんかガツガツした気持ち悪い楽しみ方だったので。


しかし、ここからさらに標高が上がりキツくなりますし、下りや平坦はほぼ無くなり登り一辺倒になりますし、先程書いた宿確保問題もあります。正直なところ、「大丈夫かな?私達ちゃんとゴール出来るのかな?」なんて不安は、かなり大きくなって来ています。まあ無理なら全員置いて行くだけの話で



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ポーターさんとその荷物

トレッカーの過半数はツアーグループに所属しているか、ガイドさん及びポーターさんを雇っています。

確かガイドさんもポーターさんも、一人辺りの日給2,000ルピー(=円)でやってくださるとか聞きました。ガイドさんの方が少し高めのようです。

ポーターさんは一人辺り40キロ以上、凄い人は100キロ近くを運んでいますので、それガイドさんより大変なのでは?なんて一瞬思ったのですが、よく考えたらガイドさんは客の命を背負っていますし、語学力や専門知識も必要です。こちらはこちらで大変なお仕事なんですよね。やったこともない仕事を、勝手な想像だけで「そっちの方が楽なんじゃ」とか考えてはいけませんでした。



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動物ポーター

ポーターさん達が運ぶのは客の荷物、各宿への食料や生活用品など様々ですが、人間以外に動物達もこれを運んでくれています。ロバや馬やヤクなど。そしてそんな動物ポーターよりも、人間が運んだ方が断然安いそうです。

これにはちょっと「おおう・・」と思ってしまいました。動物より人間の方が上だの下だの言う話をするとややこしくなるのでここでは避けますが、そうか、人間の方が安いのか・・と。

ちなみにでございますか、我がチームの女神二人はポーター反対派です。トレッカーが雇うポーターについて、「人に自分の荷物持たせて何様のつもりよ!」「自分の荷物は自分で運びなさいよ!出来ないなら来るんじゃない!(怒)」とのことでした。


私、以前見たテレビ番組で非常に印象に残っているシーンがあります。それは有名なバラエティ番組で、日本を自転車で旅する親子連れを追いかけた記録だったのですが、坂を上手く登れず自転車を降り、辛そうにそれを押す奥さんを番組スタッフが手伝おうとしたら、その奥さんは「手伝わなくていいわ。自分の力で出来ない事ならやらない方がいいのよ」と言ってそれを断ったんです。

すごくハッとする台詞でした。全く持ってその通りだなと。

もちろん、「誰の手も借りるな」とか言うつもりはありませんし、人は一人では生きていけないことも分かっております。ですが、最初から人の助けを当てにするのと、自分の力で頑張りたかったけどどうしても無理だったので助けて貰った、というのは、全くの別物だと思うんです。


トレッカーの中にはご年配の方もいらっしゃいますし、身体の強くない人や体力に自信の無い人もいます。うちの女神達は、そういう人達にまで「無理なら行くな」とか言うつもりはもちろん無いと思います。多分、若くて体力がありそうな人達まで軽装で歩いているのが気に入らなかったのかなーと。別に個人の自由だと思いますけどね。お金を払って、かつ感謝の気持ちを忘れない限りは。

それはともかくとして、私が非常に気になったのは、彼女達はポーター制度そのものを嫌っているらしいことです。「動物じゃないのよ!」「あんな仕事をさせて!」みたいな事を言って大層お怒りのご様子でした。

しかしポーターというのも立派なお仕事の一つですし、現地の人々にとっては大事な収入源です。それを自分の感じ方一つで全否定するのも、ちょっと失礼な話かもなあと思いました。本人達には言えなかったんですけどね。だって怖いんですもの。


色々と難しい問題なので上手くまとめられませんが、私としましてはポーターを頼むこと自体は別にいいんじゃないかなと思っていて、しかし「金払ってんだからいいだろ」とかぬかす奴は言語道断で、人間に対しても動物に対しても「ごめんなさい、ありがとう」の気持ちは忘れたくなくて、こんなに重いものを運べるなんて逞しくて格好良いな!という気持ちも大事にしたいなと、そんな感じでございます。

おわり。



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パクディン

この日経由したパクディンという村はかなり賑やかで、宿やレストランも多いし色んな物が売っていました。かなり高いですが、美味しそうなパン屋もありました。チョコパン一個400円とか。

そしてそのすごく高いパンをヒョイッと難なく購入したティファニーは、一口食べた後私とマリアンにも勧めてくれ、さらにくれようとするのを私達が(申し訳ないからと)断ると、そのパンを通りすがりの知らないお兄さんにあげてしまいました。

よ、四百円〜!!



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無茶をやらされるトマークおじさん

途中にあった滝を見て、「10年前に来たときここで水浴びしたよ。懐かしいなあ」なんて呟いてしまったトマークおじさん。

その呟きを聞き逃さなかったパパラッチ姫&女王様コンビによって、迂闊なトマークおじさんはこの寒いのに10年前の再現をやらされていました。口は災の元とはこのことです。



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自分も無茶をやるパパラッチ姫

でも、ちゃんと自分もやるところがティファニーの良いところです。マリアンも、頭部だけですが挑戦していました。

なお、私は水に触れてもおりません。やる意味が分からなかったからです。ノリが悪いとでも何とでも言えば良いですよこのノリだけで生きてるパーリー野郎共が。



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その辺の村のチビッコ

山のチビッコは皆ほっぺ真っ赤の鼻タレで、滅茶苦茶可愛いです。



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なんかのチケットオフィス

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なんかのチケットオフィス2

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チケット二枚

モンジョという村の入り口と出口で、二回のカツアゲ・・じゃないやチケット購入を求められました。

前者は去年までカトマンズで登録・購入しなければならなかったTIMSの代わりだとかで、2,000ルピー(=円)の支払い。後者は国立公園入場料だったかな?で、3,000ルピーを支払いました。二つ合わせて5,000円なので結構なギャフンですが、まあ3週間くらい楽しませてもらう代金と思えば安いものです。

それに、これほど壮大なトレッキングコースを整備・維持しようと思ったら一人5,000円払っても足りないくらいなので、特に文句はありません。カツアゲとか言っちゃったけど。(つい本音が。)



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ジョルサッレ(標高2,740m)

モンジョも居心地が良さそうでしたが、本日はもう15分ほど進んだ隣村のジョルサッレまで行くことに。



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ジョルサッレの宿「Budda Lodge & Restaurant」

ジョルサッレに向かう途中でこの宿のおかみさんが声をかけてくれ、「部屋も充電も無料にするからウチに泊まんなさいな!」と言ってくれたのでそうしました。もちろん、夕飯と朝食を宿で食べるのが条件です。



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本日の晩ごはん

安定のダルバートです。



<10/21 トレッキング6日目>

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本日の朝ごはん/チーズトースト


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途中にあった二段橋

本日はナムチェまで参ります。

ナムチェはエベレスト街道最大の町で、地上より高くつくものの何でも手に入るためここで不足品を買い足したり、カフェやレストランが充実しているのでそこらでホッと一息ついたり、標高3,400mまで来ているので高度順応のために二泊したりと、とにかく重要な通過点となる町です。



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動物達

今日はひたすら登りで特に書くことがないので、ちょっと脱線。

エベレスト街道はよく整備された道ですがまごうことなき山の中なので、野生動物が沢山います。こうして見るとかなり危険な動物もいるようです。向こうからわざわざ寄ってくることは無いでしょうけど、ちょっとドキッとする情報です。  



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動物達

よく出会う動物達は家畜ばかりで、ヤギ、鶏、ロバ、水牛、馬などです。実のところ、ヤクにはまだ会っておりません。彼等はその体質上、ナムチェより上の寒いエリアにしか生息していないんだとか。



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植物達

標高3,000mを超えるこの辺りでは見かけなくなって来ましたが、ここまでの道中では沢山の草花に出会いました。暖かいエリアでは鮮やかなお庭を持つ宿や民家も多く、その光景に大変癒やされていました。



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祈りの道

この辺りはチベット仏教徒が少なくない他ヒンドゥー教徒などもいらっしゃるので、その道はさながら祈りの道となっています。

私もマニ車を見るたび、旅の安全を祈るため立ち止まり、これをクルクル回しております。



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ルクラ上空では旅客機を頻繁に見かけましたが、それを過ぎると今度はヘリコプターを一日何回も見かけるようになりました。

旅客機に乗っているのはトレッキング開始前のワクワクトレッカー達かトレッキング終了後のニコニコトレッカー達なので何も問題ありませんが、ヘリに乗っているのは高山病患者や怪我人ばかりです。なので、プロペラの音は出来るだけ聞きたくないものです。

実際は割と元気な人も乗っている場合があるようですが、それについてはまた後日。



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エベレスト・ビューポイント

ナムチェに向かう登りの途中で、今旅初のエベレスト・ビューポイントに辿り着きました。が、肝心のエベレスト様はおシャイであらしゃりましたので、そのお姿はあの雲の向こうです。



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チェックポスト

ナムチェ手前で入域許可証のチェック及び入山登録を済ませ、



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ナムチェ(標高3,440m)

ついにナムチェに辿り着きました。

ナムチェにはのんびり二泊しましたので、次回はナムチェ日記としてまとめたいと思います。大して書くこと無いですけども。


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<情報コーナー>

◯(5日目)チェプルンからジョルサッレ

登り調子のアップダウン。途中のPhakdingはかなり大きい村で宿も売店も多い。Monjoも宿多めの村。そこから10分ほど下るとJolsalleがあり、谷底の小さな集落だが宿は10軒近くある。日光が届きにくいので寒い。

Monjo入り口辺りでTIMSの代わりだという何かの入域許可証発行カウンターあり、2,000ルピー。ルクラ出口で払った人はそれでOK。Monjo出口にもう一つカウンターがあり、ここでは国立公園入域料を支払う。3,000ルピー。

◯ ジョルサッレの宿

「Budda Lodge & Restaurant」
部屋、充電(ラウンジのみ)共に無料にしてもらった。ホットシャワー(ソーラー)は200ルピー。wifiは聞かなかった。

◯(6日目)ジョルサッレからナムチェ

ほぼずっと登り。途中に村は無いが、エベレストビューポイントにトイレあり。ナムチェ手前に入域許可証のチェックポストあり。

◯ ナムチェの宿

次回の情報コーナーに書きます。

| ネパール | 22:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

いつも更新楽しみにしております。
低橋さまの文は、とても引き込まれ情景が浮かぶので大好きです。
また、できごと一つ一つを真摯に考えられていて(結論云々ではなく)、とても感心しました。
考え方の書き方も、納得できる文というか、スッと入ってくる感じで心地良いです。
これからも低橋さまらしい素敵な目線のブログを楽しみにしております。
お身体にはくれぐれもお気をつけて。

| しらこ | 2018/12/06 11:38 | URL |

Re: タイトルなし

>しらこさん

ありがとうございます。
旅を通して色んな事を知って、今まで考えもしなかった問題について悩めるのは幸せな事なのかなと思っております。でも、自分の物差しでは測れない(計ってはいけない)問題も多いので、答えの出ない問題が増える一方で悶々としてしまいます。。笑

| 低橋(ひくはし) | 2018/12/07 22:02 | URL |















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