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エベレスト街道トレッキング1


<10/16 トレッキング一日目>

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今日からエベレスト街道トレッキングに行きます。言うまでもないですが、登山ではなくトレッキングの方です。



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目標はエベレスト・ベースキャンプ(略してEBC)及び、エベレストが良く見えると評判のカラパタールの丘にしようと思います。両地は同じゴラクシェプという村から行くことが出来、エベレスト街道で最も標高の高い村であるそこが、大半のトレッカーのゴール地点となっているそうです。

ついでにもう一つ、ゴーキョという村にも行ってみます。こちらもまた人気のゴール地点でありエベレストがよく見えるそうですが、ゴラクシェプに比べるとだいぶ人は少ないそうです。ふたつ合わせるとだいたい三週間くらいの行程になるかなという予想です。


・・というわけでエベレスト街道トレッキング日記を始めさせて頂きますが、まずはじめに、今回トレッキングに行くにあたりツイッターやコメント欄などで多くの方に沢山の情報を頂きましたことを、先にお礼申し上げます。

堅いですね。皆さんありがとうございました!そんじゃ行ってきますホホーイ!!



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エベレスト街道トレッキングはまずカトマンズからルクラという山中の町まで飛ぶのが主流ですが、お金ナイナイの私は陸路で参ります。飛ぶ場合は、確か片道17,000〜20,000ルピー(=円)とか聞いた気がします。

陸路で行く場合は、ジリという村(ルクラまで一週間くらい)か、サレリという村(ルクラまで三日くらい)をスタート地点にするそうです。私はそこまで頑張りたくないので、ルクラに近い方のサレリを選びました。カトマンズからサレリまでシェアジープで3,000ルピーでした。これはダサインという大きなお祭りにぶつかった事による特別価格で、本来はもっと安いそうです。

ダサインの祝日前はネパールの人々が一斉に里帰りするし、祝日に入ったら入ったでバスの本数がかなり減るみたいな話は事前に聞いていたのですが、その影響は想像以上に大きなものでした。

まず先述したルクラ行きの飛行機ですが、この期間だけフライトの本数が減るとかで席が全然取れず、多くの人が何日も待機、または諦めて陸路に切り替えざるを得なくなっていました。私が乗りたかったサレリ行きのバスに関しても、来るか来ないか、そして席があるかどうか分からないと言われてしまい、少し割高のシェアジープで行くしかありませんでした。さらにこのジープも、タメル地区の旅行代理店では全然予約出来ず、ジープ&バス乗り場の窓口でも全て断られ、最後の一軒でようやく買えたという混雑ぶりでした。



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そんな苦労の末に押さえたジープですが、朝の3:30発でした。普通は5:00〜5:30発なのに、これまたお祭りのアレで道が混むから早めに出よう!なんて電話がジープ会社からかかってきまして。それはいいんですけど、言うのが遅いんですよ。今もう22:00なんですけど。5時間しか寝られないではないですか。

そしてですね、ジープ乗り場はやや遠いので宿の人にタクシーを呼んで貰ったのですが、予約した夜中の3:00に宿を出たつもりが実は既に3:15で、遅刻しそうになりました。

何故こんなことが起きたかと言うと、一週間前までいたインドはネパールより15分遅い時間を生きており、私のポンコツインドスマホは自動で時刻調整なんて芸当は出来ず、そして私が手動で時刻を直すのを今日まで忘れていたからです。

私はこの一週間、全く気付かずに15分遅れで生きていたということになります。恐ろしい話ですね。これだから時間感覚の乏しい無職は。



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ジープは最初川沿いのよく整備された道を走ってくれましたが、後半は山道に入りました。そして私は、道が曲がりくねっているのと運転が荒いのと昨日2時間しか寝ていないのとで、割と酔いました。なんかワクワクして寝付けませんでして。遠足前の小学生のようですね。

ジープには10人のお客が乗っていましたが、半分が地元民、半分が外国人トレッカーとガイドさんでした。私はお一人様ですが、カトマンズの旅行代理店で知り合ったパキスタン人女性とブラジル人女性も一緒なので、三人連れと言えないこともありません。二人もちょうどサレリ行きを探しているところだったので、一緒にチケットを買いに行ったのです。

とはいえ、彼女達とはジープを降りるまでの付き合いです。そこからは一人で歩くことになるので、まあ気楽なもんかなーと

他の乗客「君達3人でベースキャンプで行くのかい?」
パキスタン人女性「ええそうなの!」

え、そうなの?



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ファプル

ジープはサレリを通り過ぎ、お隣のファプルまで行ってくれました。両村は隣同士で繋がっているため、乗車時間は5分ほどしか変わりません。

ここまで長い道のりでしたが、ようやくスタート地点に着けました。現在の時刻は14:00。ぎゅうぎゅう詰め10時間ジープのおかげで腰を痛めましたし今日はここに泊まっても良いのですが、日暮れまでまだ少しありますし、行けるところまで行ってみたいと思います。



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タクシンドゥ行きジープ

・・・と意気込んだのに、初っ端からワープさせられてしまいました。

ファプルから先はトレッキング道しかないかと思いきや実はタクシンドゥという村まで車道が通っていまして、カトマンズからのジープで乗り合わせた人々が「タクシンドゥ行きのジープがあるんだって!」と盛り上がってしまったものですから。

「僕ら6人いるからワリカンすれば一人1,000ルピーだよ!」なんて言われて「私はいいです」とか言えます?言えるんですか貴方は?この小心者の私に言えると思うんですかバッキャロー!(八つ当たり)




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タクシンドゥ・ヒルトップ

と言う訳で、トレッキングスタート地点のサレリ改めタクシンドゥです。

到着時点で15:00だったのにさらにティータイムなんて取るものだからもう15:30になってしまいましたが、今から歩き始めるそうです。

一緒にジープに乗ってきたのは我が多国籍三人チーム(仮)とカップルさんがひと組、及びそのガイドさんなのですが、ガイドさんが「次の村のヌンタラまで一時間半だから、僕らは今日そこに泊まるよ」というのに私達も便乗する事になりまして。私達はガイド料を払っていないのに付いて行くのはマズイのでは?と糞真面目な私は思ったのですが、あちらさんは特に気にしていないようです。



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タクシンドゥ村

そうして歩き始めましたが、5分でカップルチームとはぐれました。正確には、私から「先に行ってください」と伝え、意図的に別れました。

何故かと言うと、我がチームメイト(仮)のブラジルちゃんが「サングラス落とした」とか言いながらフラフラと来た道を引き返していき、待てど暮せど戻って来なかったからです。日暮れも近いですし、彼等を巻き込む訳にはいきません。


その後、たっぷり40分してから戻ってきたブラジルちゃんは「サングラス見つからなかったわファック」と呟いただけで、ずっと待っていた私達へのお礼もお詫びもありませんでした。此奴めと思いました。

目的の村ヌンタラまでは下りのみなのでキツイ行程ではありませんが、日暮れまで時間がありません。そしてチームメイト(仮)の二人はトレッキングが初めてで、この5分の距離でも分かるくらいの亀さんだったので、私は山中で日が暮れる可能性が非常に高いと見て「今日はここ(タクシンドゥ)に泊まろうよ」と提案しました。が、「たったの一時間半でしょ?行けるわよ(^^)」と却下されました。行けないわよと思いました。

途中何度か分かれ道があり、そのたびに私は小走りで先を見に行き正しいルートを選び、二人を迎えに戻りました。私はガイドか?と思いました。

日暮れ直前に「もう10分もすれば真っ暗になるから今のうちにライト出した方がいいよ」といった私の提案は、「電池節約しないとだから使いたくないの」と言われ却下されました。私は自分のヘッドライトを出し、後ろから二人の足元を照らしながら歩きました。何やってんだ私と思いました。

そして案の定ヌンタラに着く前にガッツリ日が暮れ、道が全く分からなくなりました。

私達は遭難しました。



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と思いきや!

少し先に民家の灯りが見えたのでそこまで地を這うようにして進み、ドアをガンガン叩いて「ヘルプミー!道を教えてください!ていうか泊めてくださいお願い!!」と大騒ぎしたところ、無事今夜の寝床を確保することが出来たのでございます。



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本日の宿(翌朝撮影)

真っ暗闇では看板が見えず普通の民家とばかり思いつつ突撃しましたが、実はこちら、立派な宿でした。ヌンタラまではまだ40分ほどある山中ですが、ここは小さな集落で、宿も他にあと2軒ありました。これまた木々と霧と暗闇に紛れており、夜が明けるまで全く気付かなかったのですが。

何はともあれ、遭難を回避できたことは本当に幸いでした。本当に本当に幸いでした。危険である事は分かっていたのですから、二人をふん縛ってでも喧嘩になってでも、タクシンドゥに泊まらせるべきだったのです。そして私だけヌンタラに行くんです。だって私の脚(ど健脚)なら普通に行けるもんね〜ざまみろベロベロリ〜ン。

よし。

一刻も早くこいつらを撒こう。



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本日の晩ごはん・たまご載せダルバート(豆スープごはん定食)

本日の晩ごはんですが、ネパールの国民食・ダルバートを頼みました。以前一度書きましたが、正確にはダルバート・タルカリ。ダル(豆スープ)、バート(ごはん)、タルカリ(おかず)がセットになった定食みたいなものです。地上で頼むとおかずが何種類も付いてくるのですが、山小屋バージョンは比較的シンプルでした。山の中では食材や調味料の調達が困難ですし、致し方無い事なんだと思います。

この日作って貰ったダルバートは、薄焼きたまごが載っていた他手作りのアチャール(ピクルス)も付けて貰えたので、とっても食が進みました。たったのニ時間半(実際は一時間の距離)しか歩いていないのに「もう歩けない」とかこぼしていたパキスタンちゃんも、ダルバートで少し回復出来たようです。

なお、ブラジルちゃんは夕飯も食べられないくらい疲れ切り、既にお休みになっておられます。明日以降はもっと長い時間歩かなければいけないし道もどんどん険しくなるのに、大丈夫なんでしょうか。この二人地図も持っていないですし、ゴールまでの必要日数も調べていないですし、山中は色々と値が張ることも知らなかったですし、二人だけでちゃんとゴール出来るのかすごく心ぱいや知らんぞ!私は知らんぞ!!


トレッキング2日目に続きます。


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<情報コーナー>

◯ カトマンズからサレリ(またはファプル)

私が行ったときはダサイン(大きなお祭り)中だったのでバス2,000ルピー、シェアジープ3,000ルピーだったが、通常はバス1,500ルピー、シェアジープ2,000ルピーくらいで行けるとのこと。普通は朝5:00〜5:30くらいの出発。バスよりジープの方が早く着くらしい。私のときは朝4:00発の、ファプル14:00着だった。朝食及び昼食休憩あり。

◯ サレリ(ファプル)からタクシンドゥ

サレリ、ファプル共にゲストハウス多数あり。物価もまだカトマンズとそう変わらない。サレリからファプルは登り2キロくらい。ファプルからタクシンドゥは最初は緩いアップダウンで、後半ひたすら登り。シェアジープでも行くことが出来、私のときは一人1,000ルピーだったが、お祭り期間でなく人数さえ揃えば本来は500ルピーくらいで行けるとのこと。所要40分くらいだったと思う。

◯ タクシンドゥからヌンタラ

タクシンドゥはヒルトップに宿二軒、少し下った所にある村の中心にも数軒あり。タクシンドゥからヌンタラはひたすら下り。ヌンタラの手前あと40分くらいの所に集落あり、宿三軒。ヌンタラにはwifi付きの宿多数。実際繋がるかどうかは知らない。(エベレスト街道のwifiは繋がらない所が多いとのこと)

◯ 初日の宿

「Valley view Lodge & Restaurant」
ヌンタラまで残り40分くらいの位置に唐突にある宿。ツイン500ルピーだが300にしてもらった。(3人で泊まったので一人100ルピー)レストランメニューはたまごダルバート450ルピー、バターパンケーキ250ルピー、ミルクティー50ルピーなど。山の斜面に建っているので、霧が出ていなければ最高の眺めであると思われる。この集落には他にも二軒宿がある。

| ネパール | 23:16 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

移動時ダサインにぶつかったんですね。
もう20年前になりますが、ネパールで仕事をしていた頃、ダサインになるとドライバーも必ず休む日がありかつカトマンズでもほとんどの店が閉まっていて、日本の昔の正月の感じがありました。
ダサインの後にはティハールというものがあり、これも3日位の連休になりますが、今年はもう終わったのでしょうか。

| ばんちゃん | 2018/11/22 09:22 | URL |

>ばんちゃんさん

今回私は祝日の前日ギリギリにエベレスト街道に移動したので、ダサイン中のカトマンズがどんな感じだったかは分かりませんが、バスやジープに関しては「明日以降はもっと難しくなる」と言われたのでほとんどストップしてしまったのかもしれません。
私も子供の頃はまだお正月休みがあって、その頃のお正月の雰囲気が好きだったので最近の年中無休はちょっと寂しいし、「お正月くらい皆休もうよ!多少不便でもいいじゃない!」なんて思っていたりします。笑

| 低橋 | 2018/11/24 20:08 | URL |















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