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パハルプールの仏教遺跡

「次回は盗難事件について書きます」と予告しましたが、バハルプールの観光写真を見直していたらあまりにのどかで綺麗で笑顔に溢れていてガビーンとなったので、今回は観光日記だけで終わりたいと思います。美しい思い出と嫌な事件を一緒にしたくないと思ってしまいまして。

大嘘予告をしてしまいすみませんでした。盗難事件については次回改めて書かせて頂きます。



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本日はパハルプールに移動しました。ここには世界遺産にも登録されている仏教遺跡があります。

ボグラからジョイプールハットを経由して、バス二本と力車一台を乗り継いだ計3時間の旅でした。



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この村には宿泊施設は無いとのことでしたが、一軒だけ、遺跡の敷地内にレストハウスがあります。ですが、なんだか分かりませんが泊まれませんでした。政府の許可が降りないみたいなことを言っていました。

非常に重要な余談でございますが、いや余談なのに重要って酷い矛盾ですがそれはさておき、コルカタで読んだバングラの歩き方2015年版(多分)にこのレストハウスの電話番号が載っていましたので、到着前に一度予約の電話を入れました。すると、出た人に

「僕もうパハルプールにいないんだよ。別の番号を教えるからそっちにかけて~」

と言われました。まさかの個人番号疑惑です。

バングラの歩き方最新版があれば修正されているかもしれませんが、もし2015年版をお持ちの方がいらしたら同じ結果に終わるかもしれないですし電話の相手が気の毒なので、一応情報として残させて頂きます。そして肝心の新しく聞いた番号ですが、また個人の番号だったらいけないので一応掲載は控えさせて頂きます。役に立たないブログで申し訳ありません。



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本日の宿

というわけで泊まれなかった遺跡レストハウスですが、代わりに村内のホームステイ先を見つけることが出来ました。遺跡入口前でそこのオーナーさんに声をかけて頂きまして。遺跡ガイドや、各国からの団体ツアー客のガイド、昼食の世話などをしているお家のようでした。

しかし非常に残念なことに、この夜、このホームステイ内で盗難事件が発生してしまいました。



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話は逸れますが、以前この宿に来た日本の団体ツアー客か誰かがお土産にこれを寄越したそうです。崎陽軒のシュウマイ、豚肉入りです。バングラデシュはイスラム教国。ここのご家族もムスリムです。

わざとやった訳ではないと信じたいですが、知らずにやったとしても、とんでもない過ちであると思います。

未開封でしたし、ご家族は中身がどういうものかはご存じでなく、しかしやはり怖かったようで「これはどういう食べ物?」「良かったら貰ってくれない?」と言われました。私は「肉と小麦粉のお料理です」と答えましたが、豚肉であることは言えませんでした。

で、これを私達が食べるか持ち帰るかするはずだったのですが、上記盗難事件のおかげでゴタつき、回収を忘れたまま宿を出てきてしまいました。

私も同罪な気がして、結構堪えております。食べずに処分してくれたことを祈るばかりです。賞味期限も大分前に過ぎていましたし。



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遺跡観光です。ホームステイのオーナーさんが案内してくれています。

こちらは先日行った「バゲルハットのモスク群」と並ぶ、バングラデシュ唯二の世界遺産のうち一つです。

8世紀半ばから9世紀にかけて建設された仏教寺院遺跡群。 バングラデシュはイスラム教国であるが、当時、この地域はパーラ王朝の支配を受け、その時代には仏教が大いに栄えた。これと共に、この地域には多数の仏教寺院が建設され、その最大級のものがパハルプールである。ちなみに、ベンガル語でパハルは「山」、プールは「中核」を意味する。

です。Wikipedia先生いつもすみません。



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富士山のような形をしたこちらは基礎部分で、以前はここに立派な尖塔が建っていたのだそうです。

しかしこの地域の仏教は次第にヒンドゥー教やイスラム教勢力に押されていき、寺院は放棄され、19世紀初頭に外国人学者による発掘・研究が始まった頃にはすっかりジャングルに飲み込まれていたそうです。博物館に当時の写真が残っていました。



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遺跡の足元や壁面には、沢山のレリーフが残されています。なお、こちらは殆どがレプリカで、本物は博物館にあったりもう無かったりするそうです。

このレリーフがご覧の通りなかなかユニークな造形をしていまして、端からじっくり見ていくと



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心配で声をかけたくなる人もいれば、



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絶対関わりたくない人もいます。

あとはまあ、動物とかヒンドゥー教の神様とかです。

仏教遺跡なのにヒンドゥー教の神々がいるのは、インドを中心としたこの辺りの地域の仏教はヒンドゥー教に吸収合併されているからです。良く言うと融合ですが、悪く言うとジャイアンです。



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大教室だそうです。



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177の小部屋

尖塔の周りには僧坊跡が残されています。その名の通り177部屋あるのだそうです。最盛期には千人もの僧侶達がここで暮らし学んでいたのだとか。1,000÷177は5、6人。ちょっと狭そうです。



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キッチン、かまど

こういうの大好きです。歴史博物館にしたって遺跡にしたってリトルワールドにしたって、台所のロマンは計り知れないものがあります。 

特に愛知県犬山市の民族博物館リトルワールドは、台所を含む世界の家屋が忠実に再現され外から見るだけではなく中に入ってじっくり見学することが出来るので家屋のスケールや住み心地の良し悪しまで体験できる非常に優れた博物館であると言え(金を受け取ってると思われるといけないので略。)(金はいらないけどあわよくば年間パスポートが欲しい。)



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博物館

博物館は入り口の近くにあるので真っ先に入ったのですが、そのときは停電していたので後回しにしました。ら、まだ停電していて日は暮れかけ。余計見にくくなっただけでした。

懐中電灯の明かりを頼りに見た博物館は結構見ごたえがありましたが、ここは別料金で200タカ要求される件について、「遺跡入場料に含めておいてちょうだいよ」と思う程度にはシンプルでした。まあ物足りなく思うのは私の知識の無さが原因なんですけど。実際は宝の山なわけですし。



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遺跡観光の後はパハルプールの村を散策しました。

世界遺産の四文字も手伝って外国人観光客はそこそこ来るそうですが、それでもバングラ人の好奇心とフレンドリーっぷりは留まるところを知らず、私達は今日もまた大人気芸能人でした。

笑顔だけですまなかったのは、物乞いの少年に何十分もずっと付いて来られてしまったことです。バングラもインドと同じく物乞いの人は多いですが、インドよりグイグイ来ると言うか、腕や足にまとわりついて来るのでかなり動揺してしまいます。

それに対して何も感じない人間にはなりたくないですが、何かを感じたところで大したことが出来る訳でもありません。

ただお金を渡せばいいという話でもない気がするし、絶対渡すべきではないと思う場面も多いし、かといって、そのたった1ドルや10セントで今日死なずに済むくらい追い詰められている人も実際います。しかし一方で、相方ちゃんがコルカタのマザーハウスで聞いてきた話は、「自力で物乞いができる人はまだ大丈夫。本当に危ないのは、今すぐ助けが必要なのは、その体力すら残っていない人。」というものだったそうです。

こういう問題に対して何が正解かなんてことは、一生答えは出せないんだろうなと思っています。私達日本人が持つ物差しとインドやバングラやその他の国の人々が持つ物差しは長さも形状も全く異なるのですから、私達が外から(あるいは上から)出した「物乞いに対する"正しい対処法"」なんてものは、きっとすごく浅はかでトンチンカンな結論なんです。



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パハルプールの話に戻ります。パハルプールの中心部はすごく小さくまとまっていますが、少し歩けば民家が点々と続くこんな広い風景にも出会えます。



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見るもの全てに惹かれます。



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動物達にも出会えます。

出来ることなら二、三泊して、ゆっくりゆっくり歩きたい村でした。


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<情報コーナー>

○ ボグラからジョイプールハット

ボグラ、Chal Mataバスターミナルからジョイプールハット行きバス80タカ、所要2時間くらい。ジョイプールハットのバスターミナルは町の2、3キロ手前。バスターミナルから町の中心まで力車30タカくらい。

○ パハルプールの仏教遺跡

遺跡入場料200タカ、博物館は別途200タカ。
上記、ジョイプールハットのバスターミナルからパハルプール行きバスが出ている。確か18タカだった。所要30分くらいで商店街みたいな分岐(パハルプール・バザール)で降ろされるので、そこから遺跡まで力車で20タカ、10分くらい。

○ パハルプールの宿

「Paharpur Homestay」
※ 盗難事件が起きたのであまり紹介したくないのですが、注意喚起の意味も含めて掲載させて頂きます。ここの人達がやったともそうじゃないとも言い切れずちょっと色々複雑なのですが、少なくともセキュリティには難ありです。

家族経営のホームステイ型ゲストハウス。遺跡から徒歩2分。トイレ冷水シャワー付きのダブル(ベッドはシングルに近い)、言い値1,000タカを800にまけてもらった。遺跡ガイド料や食事は気持ち分をお渡しするシステム。シャワーがほぼ使い物にならなかったり、別の部屋は全く水が出なかったり、特別不潔な訳でもないのに家庭内害虫Gが何匹も登場するなど、色々と気になる所あり。

パハルプールの村には見た感じ普通のホテルは一軒もない。かろうじて食堂や売店はある。遺跡内のレストハウスは政府の許可がどうとかで泊まれなかった。ジョイプールハットに泊まってそこから日帰りするのが簡単。ジョイプールハットからパハルプール遺跡までトータル40分くらい。

| バングラデシュ | 21:52 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

出せる時だけでいい

物乞いは本当に悩ましいですね。私は「自分が出せる時だけ出せばいいんだよ」と教えてもらってから楽になりました。

盗難は残念ですね。ドミトリーだと宿泊者の可能性もあるし、余計に(街中の窃盗の方が割り切れそうな気がします)
私は留学先の学生寮でブラを盗まれましたよ。大分ヨレヨレだし、そもそも私のサイズだから犯人には合わないんだけどなあ。

| らいら | 2018/07/29 08:32 | URL | ≫ EDIT

Re: 出せる時だけでいい

>らいらさん

そんな感じでいいなら気持ちが楽ですね。私はこんな小銭で何ができる?とか一人だけにあげて他の人は無視するのか?とかいちいち考えてしまう性質なので、色々考え込んでいました。

盗難は被害にあったのは私ではなく同行者だったのですが、宿泊者が私と同行者の二人しかいない宿で起きたので、宿の人を疑うしかないのがすごく嫌でした。盗難事件で失うものはお金だけじゃないですよね。

| 低橋 | 2018/08/02 05:29 | URL |

それは精神的にかなりしんどかったですね。明らかな侵入の形跡があれば外部犯の可能性を考えられますが。相方さん含め、気持ちが落ち着かれますように。

| らいら | 2018/08/02 14:52 | URL |















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