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ハッサン近郊巡り(遺跡とか全裸派とか)


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ハッサン近郊には面白そうな町が沢山あるので、今日から二日間ここを拠点に日帰り観光します。



<5/29 ハレービード、ベルール>

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ハレービードの町並み

まずはこちら、ハレービードに来ました。ハッサンからここまではバスで45分くらいでした。

ここにはホイサラ王朝時代の寺院遺跡があり、この後行くベルールと共にとっても細かく保存状態も良い彫刻群が見られるとコメント欄にてお勧め頂きましたので参りました。教えて頂いた方、ありがとうございます!



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本日のお昼ご飯

早速観光しようと思ったら雨に降られて出鼻を挫かれたので、雨宿りついでにお昼ご飯にしました。昨日もまたいつもの様に食いっぱぐれており、エネルギー切れ寸前だったので丁度良いです。移動日はいつも絶食日です。

お昼とは言ってもまだ11:00過ぎでミールスの用意は出来ていなかったので、南インドの朝食の定番・イドリーを頂きました。何か蒸しパンみたいなやつで、カリーを付けて頂きます。わりとポロポロ崩れるのでカリーを付けづらいのが悩みです。

左にちょこんと乗っているのはワダという軽食です。潰した豆で作った塩味のドーナツみたいなもので、冷めるとちょっとパサついてイマイチなのですが、揚げたては風味も良くてすごく美味しいです。



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雨が上がったので観光します。

こちらの遺跡はヒンドゥー教のシヴァ神を奉ったもので、写真からも分かるようにかなり立派なのですが無料です。ありがたいことです。

この寺院を作ったホイサラ王朝とは、

11世紀後半から14世紀後半にかけて南インド、現カルナータカ州中南部のマイソール地方を中心に存在したヒンドゥー王朝。首都は、初期にベールール、のちにドーラサムドラ(Dorasamudra、現在はハレービードゥ)。

です。Wikipedia先生より。

というわけで、今日見させてもらうハレービードとベルールは共にホイサラ王朝の首都だった町ということになります。


先述しました通りここはヒンドゥー教寺院なのですが、これまで見てきた



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ヒン!



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ドゥー!



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教!!

な激しい彫刻群に比べてどことなく上品というか、繊細優美な印象を受けます。



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ゴチャゴチャ度で言ったらここも十分ヒン・ドゥー・教!!なのですが、色合いがシックなおかげで落ち着いて見えるのかもしれません。あるいは、私がインドに揉まれ過ぎて繊細って何だっけ状態になっているだけかもしれません。



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それはさておき、この細部の精巧さです。大きさで圧倒するのではなく、一つ一つの密な仕事で説得力を持たせているのがたまりません。



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この寺院は神々の立像より、物語的かつ装飾的なレリーフに特に力を入れている印象を受けたのですが、中でも足元の象のレリーフが好きでした。

わたくし象の一番可愛いところはこの前足首だと思っています。巨体の大迫力に対してここだけペチャッ、ポニャッと曲がるのが。ベタ足なのもぶちゃ可愛いです。この巨体を支えているのですから相当強靭な足首なのは間違いないですが、それを感じさせない柔らかさがなんか好きなんです。



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寺院内部の柱が、薄いお皿を何百枚も積み上げたような珍しい形をしていました。しかも柱達は一本一本少しずつ形が異なります。ざっと調べた限りでは答えは見つからなかったのですが、これはどんな意味を持ち、どうやって作られた柱なのでしょうか。

意味としては、なんとなく輪廻とか業とかそういうものを表現しているのかなと思いました。勝手な想像ですけれど。



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巨大ナンディーさんもいました。当ブログにも度々登場するこの方は、シヴァ神の乗り物でありペットみたいなものですがしっかり信仰の対象です。



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どことなくキョトンとなさっているのがキュートです。



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お尻もとってもプリチー。

しかしこのお尻のつるっと具合は確実に撫で回されていますね。神の尻を撫でるんじゃないよインド人共め。



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おじいちゃんとペットの子牛にしか見えませんが、信仰の対象です。



<ベルール>

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ベルールの町並み

再びバスに乗り、ベルールに移動しました。ハレービード・ベルール間はバスで20分と大変近かったです。

ハレービードは小さな町でホテルはほとんど目につきませんでしたが、こちらのベルールは多少大きく、ホテルも食堂も結構ありました。泊まるならこっちの方が良さそうです。



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ベルールの遺跡です。こちらは確かヴィシュヌ神信仰だったと思います。



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ハレービードと同じくこちらも彫刻群及び柱の造形が素晴らしく、



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いや本当に素晴らしく、



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いやいやいや何なんですかどうしたんですかこの柱達は何でこんな張り切っているのですか。目的は何なのですか。しかもまた一本一本デザインが違うものだから全部見るのしゅんごい忙しいんですけども。自重してください。



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本殿はもちろん見応えがあるのですが、個人的には本殿を囲むこちらの建物の方に大変心惹かれました。



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壁から出てきたのか後から埋め込んだのか何なのか分かりませんが、形も内容も異なるレリーフが漫画のコマ割のように大量に配置されているのです。

もしかしたら私がそれを感じ取れないだけで何か一貫性のあるレリーフなのかもしれませんが、見た感じパズルのピースは全く合っておらず、しかしそれが逆におもちゃ箱みたいで楽しいというか、漫画単行本巻末のおまけページみたいというか、ハッピーセットみたいというか・・・いかんどんどん安っぽくなっていく・・そしてこの楽しさはきっと伝わっていないぞ。



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雨降られ犬

雨が降りだしたので少し早めに見学を切り上げ、ハッサンに戻りました。

本日の観光はハッサン、ハレービード、ベルール、そしてまたハッサンとぐるりとバス移動できたのがスムーズで良かったです。もちろんその逆のルートでも行けるし、バスの本数もかなり多そうでした。



<5/30 シュラバナベラゴラ>

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ハッサン二日目。本日はシュラバナベラゴラに行ってみます。ジャイナ教の聖地として知られる町です。

ジャイナ教については以前どっかの町の日記でも載せた記憶がかすかにありますが、一回おさらいしてみます。

ジャイナ教とは、

マハーヴィーラ(前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不害)の禁戒を厳守するなど徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。インド以外の地にはほとんど伝わらなかったが、その国内に深く根を下ろし、およそ2500年の長い期間にわたりインド文化の諸方面に影響を与え続け、今日もなおわずかだが無視できない信徒数を保っている。

です。Wikipedia先生より。



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シュラバナベラゴラの町並み

来ました。ハッサンからここまではバスを二本乗り継ぎ、合わせて一時間弱でした。




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さっそくこちらの聖なる岩山に登ってみたいと思います。



さて、ジャイナ教には白衣派と裸行派(空衣派)という二大派閥がありまして、今から登ります岩山にはその裸行派を象徴するかのような巨大立像があります。

白衣派と裸行派の違いについては、

両派の分裂は1世紀頃に起こったと伝えられる。相違点は、白衣派が僧尼の着衣を認めるのに対し、裸行派はそれを無所有の教えに反するとして裸行の遵守を説く。白衣派は行乞に際して鉢の携帯を認めるが、裸行派ではこれも認めない。概して白衣派は寛容主義に立つ進歩的なグループ、裸行派は厳格主義に徹する保守的なグループであるといえる。ただし、両派の相違は実践上の問題が主で、教理上の大きな隔たりはみられない。

となっております。Wikipedia先生より。 

裸行派を分かりやすく言い換えると、全裸派です。

こういう書き方をすると途端に特殊な趣味みたいな印象になりますが、決してそういうアレではなく「物欲を禁ずる=物を一切持たない」という考え、つまるところ信仰心ゆえの行動です。



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信仰心ゆえです。

こちらの露しゅ・・全裸の聖人はゴーマテーシュワラさんと言って、瞑想だか何だかのために全裸で直立したまま一年間過ごし、そしたら手足にツタが絡まり足下には蟻塚までできてしまったというひどくヤバイお人です。とりあえずパンツくらいは履いて欲しいですね。

この立像は高さ17メートルあるそうで、その製作年は千年以上前。しかも一枚の岩から彫り出されているというから驚きです。まあインド人は崖から寺院を彫り出すイカれた野郎共ですから(例:エローラ遺跡)、立像の1体や2体は朝カリー前なのかもしれませんが。



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像に水をかける僧侶

何かしたたり落ちてくると思ったら、お坊さん(信者さんかも)がゴーマテーシュワラさんの頭上から次々に水をかけていました。

・・というところまでは「炎天下でほぼ飲まず食わずだったであろう彼に水を与えてあげたい」という優しさ及び信仰心から来る行動かなと推測できますが、偶然か、あるいは狙っているのか、その水は頭から首、肩、胸へと流れていき最終的に局部から滴り落ちるというあんまりな仕様になっております。

一応拡大写真も撮りましたが、当方世界一周お耽美ブログとして6年間やってきましたプライドがありますので、掲載は控えさせて頂きます。

そして失礼ながら正直な感想を申し上げますと、


すんごい嫌な絵面でした。




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立像の足下

ここシュラバナベラゴラでは12年に一度大きなお祭りが開かれるそうで、偶然にも今年2018年の2月にそれが行われていたようです。そのお祭りでは、水だけでなく牛乳やギー(溶かしバターみたいなやつ)もかけるそうです。頭から。

一年も立ち続けた結果ツタに巻かれ蟻に住まれ、まあそこまでは好きでやっているのでしょうからいいとしても、その後さらに千年全裸で立たされ続けた挙げ句牛乳やらバターをぶっかけられ、さらに12年に一度

インド中から全裸の信者達が押し寄せるという・・・

彼の地獄はいつ終わるのでしょうか。




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山頂から

山頂からの景色が綺麗でした。ギトギトの全裸を見て荒んだ心が洗われるようです。

今回は全裸像だけだったのでまだ良かったですが、タイミングによっては全裸の信者と鉢合わせることもあるようです。祭り以外の日でも。まあその人の姿を一目見るのが今回の目的の一つではあったのですが、会いたいけど会いたくなかったのでちょっと安心してしまいました。

私は別に全裸のインド人が見たかった訳ではなく、人を全裸にさせるほどの信仰心とはどんなものなのかというのを知りたかっただけなのです。特に信仰の無い私にとってはその行動は狂気でしかありませんが、やっている人達は大真面目でしょうし、それほどまでに一つのものを信じて突き進むというのはどんな心理なのだろうと気になって。

ジャイナ教は「無殺生」を掲げるあまり水さえ飲まない(水中の微生物を殺してしまうから)人が出たり、最終的には飲まず食わずで命を落とすのが最高の誉れであったりとかなり特殊な宗教ですから、それを強く信仰している人は相当一途、あるいは頑なな人であることは間違いなく、そして同時に、幸せな人であるようにも思えました。

ジャイナ教に限ったことでは無いですが、強い信仰心を持つ人々の中にはそれぞれ絶対的な存在とその存在が示す道標があって、幸も不幸も神さま次第、極端な言い方をすると全ての責任を神様に負って貰えるわけで、それが少し羨ましく思えるのです。わたくし人生迷いまくりなものですから。迷いすぎてすっかり迷子のプロですけど。


まあ目の前にあるものもろくに信じない私ですから見えないそれを信じるのは難しく、今後何かしらの宗教にのめり込む可能性は極めて低いですが、なんとなく、心の中にある「お天道様が見てる」だけは守って生きて行きたいと思っています。




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帰り道、聖岩山の向かいに一回り小降りのお山があったので寄ってみました。



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こちらの小聖山では新旧様々な寺院や地面に彫られた古い文字などが見られ、なんか好きな感じのレリーフもあって、結構興奮しました。

でも久しぶりにインド人のセルフィー攻撃に遭い、そこかしこから「えくすきゅーずみー」「わんせるふぃー?」と練習する声が聞こえて来るのが大変恐ろしかったので早めに退散しました。南ではあまりセルフィーセルフィー言われなかったのに、だんだん北に近付いているのを感じます。



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本日のお昼ごはん

バススタンド内の食堂でミールスを頼みました。メニューのない食堂でしたが、私にはとりあえず言っとけミールスという武器があるので全く問題ありません。安くて便利。貴方の町のミールスです。


以上、二日間のハッサン近郊観光でした。

今回はハッサンを拠点に2日に分けてベルールとハレービード、そしてシュラバナベラゴラを周りましたが、それぞれの町は決して遠くないしバスの本数も多いので、朝早くから行動すれば一日で全部回れそうでした。じっくり見たい派の人はその限りではありませんが、滅茶苦茶急ぐというほどでもありません。


帰宅後は夜まで宿で過ごし、夜行バスで次の町に移動しました。次回はハッサン脱出が非常にややこしかった所からまとめます。


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<情報コーナー>

○ ハッサンからハレービード、ベルール

ハッサンのシティバススタンドからハレービードまで28ルピー、所要45分くらい。ハレービードからベルール25ルピー、20分くらい。ベルールからハッサン40ルピー、一時間弱。どのバスも本数は多い。

○ ハレービード

お寺は入場無料。靴預け賃5ルピー、付属の博物館5ルピー。

○ ベルール

境内で40ルピー払ったが、入場料ではなく撮影許可チケットだった気がする。靴預け賃5ルピー。

○ ハッサンからシュラバナベラゴラ

セントラルバススタンド(KSRTCバススタンド)からバンガロール方面行きのバスに乗り、チャンナラヤパットゥーナ下車。44ルピー、40分くらい。シュラバナベラゴラ行きのバスに乗り換え、15ルピー、15分くらい。両バスとも頻発。

| インド | 23:40 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

象への熱視線

こんにちは。一月ほど前にこちらのブログと出会い、面白くって遡って全部読みました!低橋さんは象がお好きなんですね。今回の記事以外にも、象の孤児院や細密画の記事から、象への熱い視線を感じました。インド人との戦い、健闘を祈っています。

| カンナ | 2018/06/12 02:37 | URL |

低橋さんが「お耽美」とのたまう度に
わたしの脳内では自動的に「おたんこ」と変換されます
別に低橋さんがドジでテヘな人ではないとわかっておりますが
何故かね、毎度そぅ思うのですよ
『このおたんこブログがぁ、なにをほざくかぁ』…って(アイノアルツッコミ調デ)
あっ、そうそぅ、耽美な乙女は「おたんこ」の語源とか検索せぬようにネっ!
この先、北行きにメゲヌよう祈ってます!『わたし祈ってます~♪』

| BLEU | 2018/06/12 15:39 | URL | ≫ EDIT

素敵なインド旅行記ありがとうございました。
数多くの写真どれも素晴らしいです。
岩を彫刻するインド人の根気といっていいのか、出来上がった像の精密さには圧倒されます。
お一人の旅ですか?それとも同行者がいるのですか?お一人なら言葉とか気になるんですが。
新しい記事がありましたらまた読まさせていただきます。

| 河出 | 2018/06/15 04:37 | URL |

Re: 象への熱視線

>カンナさん

こんにちは。見つけて下さってありがとうございます!
象はとても好きです。生き物全般好きで、特に大きな生き物が好きです◎象とか虎とかダチョウとかクロコダイルとか。

| 低橋 | 2018/06/15 08:40 | URL |

>BLEUさん

北は駆け抜けて通り過ぎる予定ですが、コルカタと多分ブッダガヤ辺りは寄るので既に気が重いです。頑張ります。

| 低橋 | 2018/06/15 08:46 | URL |

>河出さん

見ていただいてありがとうございます。
現地で知り合った誰かと一時的に行動を共にすることはありますが、基本的に一人で旅をしております。気楽な人生です。
言葉とは言語能力のお話でしょうか?そうだとしたら、拙い英語で適当に乗り切っております。(質問の意図を読み間違えていたらすみません。)

| 低橋 | 2018/06/15 09:02 | URL |















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