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聖地アダムス・ピーク登山


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2:20出発

町が割と騒がしくほとんど寝られなかった上に、なんか風邪を引いたらしく夕方あたりから悪寒と喉の痛みと若干の吐き気に襲われていますが、出発します。

開始前の言い訳みたいでみっともないので先に顛末を書きますと、寝不足も風邪も歩き始めたらふっ飛んだので何も問題ありませんでした。病は気から起こり気で治るのです。




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登り始めます。

深夜2:30にもかかわらず、町はしっかり起きているし登山道のお店も絶賛営業中です。食堂で腹ごしらえをしている登山客も多数。大体この時間から登り始める人が多いそうなので、稼ぎ時なのでしょう。

ところで、この時間から登り始めるのが一般的なはずなのに逆走してくる人の方が圧倒的に多いのは何事でしょうか。皆さん既に登頂して降りてきたのでしょうか。そうすると暗い中登って暗い中降りてきたことになりますが、山頂で一体どんな呪いの儀し・・いや、お祈りをしてきたのでしょうか。




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歩き始めてすぐに道が二手に分かれました。

左に進めばただの道で、右に進めば鐘を鳴らした後手首に白糸を巻き付けられ強制的にお布施を回収されるコースが待っています。

鐘と糸は宗教上の何かなのでこのお山に登る以上は普通に受け入れるべきなのかもしれませんが、何も知らない西洋人ばかりがこれに並び、逃げ場のない狭い通路を通らされ、いかにも腑に落ちない顔でお布施帳に金額を書き込んでいる様には違和感しか覚えなかったので、私は素通りさせて頂きました。

様々なご意見があるでしょうが、無知なりに色々考えた上で選んだルートということでご容赦ください。




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涅槃像がありました。

アダムス・ピークの情報収集をする過程で、この涅槃像について「今は眠っているように見えるけど、夜明け後に下山すると仏様が起きている」という不思議かつ素敵なことを書かれている先人様のブログを拝見しました。

それはつまりどういうことかと言うと、




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下山方向から

「まあ角度の問題だよね」と夢も希望もない結論を早々に出す、夢も希望もない私でございました。




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「登山」とは言っても道はしっかり整備されていますから、ただこれをテクテク登って行くだけです。

いえ、私は無宗教のただの登山客なのでそうですが、宗教家の皆さんはこの一段一段を大切に登って行くのだと思います。私はせめてその邪魔をしないように、大人しく登って参りたいと思います。




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日本のお寺がありました。

なんとなくそのまま素通りは出来ず、一礼して手を合わせました。日本人の「無宗教」とか「無神論」というのも何ともあやふやだなあと、自分のことながら不思議に思いました。




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なんか不気味なものが。

これの先に仏像(だったかな?)があり、それに向かって手を合わせる修行僧達の群像らしいのですが破損具合が凄まじくていけません。直してあげてください。




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休憩所です。

ぐっすりおねむの方が沢山いらっしゃいましたが、これから登る人達なのか、登って降りてきた人達なのかどちらなんでしょう。

参道にはこうした休憩所の他にベンチも沢山あるし、トイレ、売店、交番なども点々とあるため、安心して登れる環境が整っていると言えます。




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後半あたりから階段が本気を出してきました。

先ほどまで鼻歌混じりでしたが、これは流石に息が切れます。汗もダバダバかいてきたので、パーカーを脱ぎシャツ一枚になりました。しかし気温は涼しめだし良い風が吹いているので、少し休めばすぐ汗が引いて寒くなります。

この山に深夜から登り始めるのは、御来光を見るためと同時に日中の暑さを避ける目的もあるそうで、それはとっても大正解だと思いました。




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後半からはどんどん人が増えてきて、それと同時に疲れて立ち止まったり座り込んでいる人も増えたため、道はかなり混雑しました。

そんな中でもひときわ人が多くとっ散らかっているエリアがあると思ったら、こんな白い糸が沢山貼られていました。人々はそこにさらに糸を足したり、お札のようなものをくくりつけたりしています。

ここは針の道と呼ばれており、仏陀がこの山に登った際にこの場所で破れた衣を縫ったという伝説があるのだそうです。それで皆さん糸をお裾分けしているのですね。どうせなら糸ではなく服をあげたらとか空気の読めないことを言ってはいけないのですね。




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さて、現在時刻は4:15。ご覧の通り山頂まであとわずかですが、




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こんな状態でございます。

最初は混雑から来る一時的な行列かなと思ったんです。でもしばらく様子を見ていても一切進まないし、一応隙間はあるのに列を抜かして登っていく人もほぼいないし、これはどうやら山頂前行列だぞと思い至りました。

実はここアダムス・ピークを聖山たらしめているものは、山頂にあるという仏陀の足跡なのです。宗教家の皆さんはその足跡を一目見るべくこの長い階段を登って来ていますが、足跡はお寺だか祠だかの中にあるためにどうしても一度に見学できる人数は限られ、行列になってしまうそうなのです。

ときにこの足跡。私は一応「仏陀の」と書きましたが、実のところは各宗教家の皆さんの間で取り合いになっているそうです。

以下はWikipedia先生からの引用です。


「スリー・パーダ(またはアダムス・ピーク)」

スリー・パーダとは、シンハラ語で「聖なる足跡」という意味である。頂上付近にある1.8m大の岩にある穴が足跡に似ており、仏教徒は仏陀の足跡、ヒンドゥー教徒はシヴァ神の足跡、イスラム教徒は人類始祖のアダムの足跡、キリスト教徒は聖トーマスの足跡に見立てる。アダムスピークという名前は、イスラム教徒の主張するアダムの足跡に基づく呼び名である。



あ、ということは私は知らず知らずのうちにイスラム教徒の主張を推していたわけですね。だって皆アダムス・ピークって言うから・・。

それはさておき、岩の上にできた穴ひとつで論争というのもなかなか大変な世界ですね。まあ特に喧嘩をしている風ではないので、結構平和的に共有できているのかもしれませんが。そこんところの話し合いがどうなっているのかは分かりませんが、宗教の話題ですので不用意に掘り下げたくない案件ではあります。




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そうこうしているうちに朝が来てしまいました。

現在時刻は5:50。多少は進んだものの、ほぼ2時間ここでボケッとスリランカ人達の後ろ頭を眺めていたことになります。




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行列は上にも下にも続いています。

寝不足と適度な疲れで気を抜くと立ったまま寝そうになりますが、時折誰かの呼び声に合わせ

「サードゥサードゥサー!」
「なんちゃらかんちゃらアピウェンダー!」


みたいな合唱が聞こえてくるのでハッと意識が戻ります。

寒い・眠い・急に大声出すなビックリしたわ!というなかなか辛い状況です。私はここで何をしているのでしょう。




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現在地

その後さらに一時間待ちましたが、列はほぼ全く動きません。3段くらいは上れたかも。下ってくる人は結構いるのに、登りが全く動かないのはどういう状況なんでしょうか。

山頂までは本当にあとわずかなのです。地図アプリが示すにはあと280mです。高低差激しい280mなので11分では難しい気がしますが、それでも30分はかからないと思います。

しかしこの行列です。

ここ3時間で100mくらいしか進まなかったので、山頂まであと280mということは・・・

あと8時間半?




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帰ります。




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さようならアダムス・ピーク。ついに見られなかった誰かの足跡よ。

というか岩の上の足跡ってそれどんだけ強い力で踏みしめたんですか。イラついてたんですか。




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麓近くにはこんな天然のシャワーがあり、ここで水浴びをしてから帰る人も多いようでした。水も綺麗だし、気持ち良さそうでした。




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麓近くでもう一度振り向いたら、山頂のお寺が綺麗に見えました。

登れたのに登れなかった事実が悔しいです。足跡は見られなくても、せめて登頂だけはさせて貰いたかったです。




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朝の巡礼道は綺麗です。




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仏様もしっかり起きています。




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寝ました。




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こんなシャワーもありました。これ無料なんでしょうか。まだ宿のチェックアウト時間までだいぶあるので私はそちらを利用しますが、そうでなかったらここでひとっ風呂浴びたかったです。今日は本当に良い汗をかきました。




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バススタンド

8:20には宿に帰れたので、シャワーを浴びて軽く調べものをして、10:30に村を出ました。




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ハットン駅

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本日の列車内風景

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キャンディ駅

で、キャンディに戻って来ました。明日はインドビザの受取日なのです。




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本日の晩ごはん

今日はよく運動して実に気持ちが良かったので、フードコートで山盛りピラフにチキンカリーと野菜炒めを載せてもらって食べました。ひとしおに美味しかったです。


明日はインドビザの受け取りと、空いた時間にキャンディ市内観光をします。


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<情報コーナー>

◯ ナラタニヤからキャンディ

ハットンを経由して行く。ハットン行きバス運賃80ルピー、所要一時間半くらい。30分に一本くらいある。ハットンからキャンディは列車もあるしバスもある。

| スリランカ | 23:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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