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聖地ギルナール登山とビール


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ギルナール山参道入り口

本日は聖なるお山に登ります。聖なるお山でビール!?と思われるかもしれませんが誤解です。それは下山後です。

こちらはジュナーガルの外れにあるギルナール山。ジャイナ教及びヒンドゥー教の聖地なのだそうで、インド中から信者の皆さんが集まるのだそうです。ジャイナ教信者でもヒンドゥー教信者でもない私は、単に山に登ってスカッとしたいという理由だけでここに参りました。ごめんなさいまし。




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5:30宿出発、6:00登頂開始

上の写真からもお分かり頂ける通り、夜明け前から登り始めております。陽が昇るととても暑くなることから、こういうやり方が定番なのだそうで。

そして定番であるが故に、朝5:30でも簡単にオート力車を捕まえることができました。聞く前から「ギルナール山か?」と言われましたし。登山口前の売店やチャイ屋も6:00前から絶賛営業中でした。




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一応ヘッドライトも持ってきましたが、参道はしっかり灯りがともされていました。それでも足元は暗く若干不安ですが、注意すれば歩けないほどではありません。




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目標はあのお山のてっぺんです。てっぺんでまでいくと9,999段あるとかいう嘘くせえ

9,999段あるとかいう長い道のりですが、だいたい中間地点くらいにこのお山一番の見所である巨大寺院群があるとのことで、そこで引き返す人も多い様です。でもせっかくなので、目標はてっぺんです。




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参道にはかなりの頻度で売店や休憩所がありますので、ほとんどの皆さんが手ぶらで登っています。足元はサンダルばきの人が多いですし、服装もサリーそのままです。道は綺麗に整備された階段ですので、長く疲れるというだけで決して難しい山ではないです。




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だんだん空が白んで来ました。手持ちのデジカメ・サイバーショットが異常に暗がり補正をしたがるため明るい写真になっていますが、実際はもう少し暗かったです。

写真は山の中腹から眺めたジュナーガルの町です。奥が駅などがある町のメイン部分で、手前はギルナール山の麓町です。

ギルナール山は標高1,000mちょいだそうなので大した高さではありませんが、傾斜が急で大回りして登らなければならないため、その距離はズズイと長くなります。




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格好良い岸壁がそびえています。おそらくあの上に寺院群があると思われます。




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途中にこんなものが。

これはおそらくインドの女性達が腕に沢山つけている飾りですが、何か祈りの類か、あるいは観光地によくある二人の愛の南京錠みたいなものでしょうか。聖山なので前者だと思いますが。




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方角の関係で日の出は見られませんでしたが、薄い橙色に染まる空が綺麗でした。




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7:15寺院群到着

寺院群に着きました。ここまで一時間15分。ここがこの聖山のメインなのだそうで、新旧様々、毛色の違う沢山のお寺が集まっていました。




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寺院群は撮影禁止なので肝心の所がお見せできませんが、とりあえず入ってみたこちらにはお布施を要求してくる半裸の人がいたくらいで、信者でない一観光客の私に響いてくるものは特にありませんでした。

ただこの先にある古い寺院は彫像群もその古く朽ちた景観も風情があり、とても良かったです。宗教施設なので仕方がないですが、写真を撮れないのが本当に残念です。




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7:30再スタート

寺院見学を終え、再び登り始めます。すっかり夜は明けていますがまだまだ暑くはなっておらず、むしろ寒いくらいです。大変良い風が吹き荒れております。




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そのへんにいらしたハヌマーンさん(多分)です。

聖山とあってあちこちに神様の像や祈りの場があるのですが、その造形がちょっと不思議です。上のハヌマーンさんはおそらく長い年月を経て崩れた彫像に色を塗った結果と思われ、まだ分かるのですが、




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これとか何なんでしょう。



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これとか。

貴方は一体どういう神様なんですか。




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バターミルクらしきものを売っている人がいました。飲みたい気持ちはありますが、山中でお腹を壊すと面倒なのでよく分からないものは避けておきます。




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8:00登頂

この上は撮影禁止なので少し下からの写真ですが、8:00に登頂完了しました。聖山なのに急に俗世感出してくるのやめてほしいです。

ところで寺院群から少し登ったところにそれらを見下ろせるポイントがあったはずなのですが、どうやら見逃したようです。帰りに見ることに致します。




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山頂の向こうには別の山頂がありました。

私が目標としていたてっぺんがどれなのかはもう分からなくなりましたが、地図アプリを見る限りこの先にまだもう一つ山頂がありますし、どこかに聖人がいるという話なのでもう少し歩こうと思います。そもそもまだ朝8:00ですし。せめて半日は遊びたいのに、今引き返したら朝ごはんタイムに下山できてしまうではありませんか。




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8:05登頂2回目

ものの5分ほどで次のお山も登頂しました。こちらも撮影禁止なので、少し手前からの写真です。

山頂には小さなお寺があり、多くの方が参拝されていました。お寺はここに来るまでにもあちこちにあって皆さん割と素通りしていましたが、ここは山頂ということでやはり特別であるようです。




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下界風景です。

爽やかで涼しい風に吹かれながら見るこの景色が素晴らしくて、来て良かったなあとしみじみ思いました。




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前足がおしゃまな犬がいたので撫で回したのですが、そしたらなついてくれてしばらく付いて来ました。分かるんですね犬好きで食べ物をくれそうな人が。まあバナナの皮くらいしか持ってないんですけど。(犬、痛恨の人選ミス。)




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一応今いるここも山頂ですが、どうやらあれが私の目指すゴールのようです。写真の左手に見えている小さな小屋に、おそらく聖人がいます。





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聖人のお山に向かうには、一度豪快に下らなければいけないようです。せっかく登ったのに何をさせてくれるんでしょうか。山頂同士を繋ぐ橋の完成が待たれます。ありがたみはガクンと落ちるでしょうけど。




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一度下った道を、聖人の山頂目指して再び登り始めます。




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8:30登頂

見た目よりあっさり登頂できました。例によって撮影禁止なので、下からの一枚です。

山頂には確かに聖人らしき人がいましたが、世捨て人みたいな風貌を予想していたもののそういうアレではなく、割と普通の人っぽくもありつつ何かしらを極めた宗教人感をジワジワ放っていました。

そしてこの人から祝福を受けられるはずでしたが、受けられたのかどうかはよく分かりませんでした。私に対しても信者の皆さんに対しても微動だにしなかったので。しかし知らん間に祝福されていた可能性もあるので、他の人に習って私も少額のお布施を置いて参りました。

聖人のいるこの小さな寺院では、さっきまでキャッキャと楽しそうに歩いていた人々も急に黙り混み、厳かな面持ちで手を合わせていました。聖地なんだなあと思いました。私は無宗教ですが、無宗教であるからこそ、こうした瞬間にはグッと来るものがあります。

そして静かに寺院を出て、今の体験を思い出しながらぼんやり空を眺めていると、一緒に参拝した信者の方の一人がごく自然な動きでペットボトルゴミを寺院前に投げ捨てて行きました。

眩暈がしました。




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聖人寺からの道を引き返し、分岐をもう少しだけ下ると別のお寺があります。ここでは無料(寄付制)の食事を頂けるとのことで、ありがたく立ち寄らせて頂きました。

メニューはシンプルなターリーで、内容はごはん、チャパティ、豆カリー、豆を甘く煮て潰したみたいな何かでした。写真撮影は禁止でした。




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9:00ご飯のお寺出発

あとは帰るだけですが、またこれを登らないといけないかと思うとちょっとダルいです。そこそこ気温も高くなって参りましたし。常夏というほどではないですが、歩くと当然、汗だくになります。




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9:15再登頂、下山開始

あとは下るだけですが、なんとまだ9:15です。これは余裕で午前様ですね。いやそういう意味の言葉じゃないことは知っていますけども。




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先程は見落とした、山中巨大寺院群を上から見た光景です。ドーム天井の模様が可愛らしいです。

これを見ながら少し休憩していたら、下山してきたおっちゃんに何かを質問されながら真顔で投げキッスを連発されました。何だこの人。あ、飛んできた。避けろ避けろ。

とか思っていたら、どうやら「この先まで行ったのか?祝福を受けてきたか?」という質問だったようです。パンフレットの写真で判明しました。




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怪しげな像を見学しながら、ひたすらに下山します。

何故か動画を自撮りしながら歩く人が多く、度々道を塞がれるのが面倒臭いです。足を踏み外しなさいよ。じゃないや踏み外しますよ。




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お猿

山の麓の方には、朝はいなかったお猿の群れがいました。目を合わせると襲われる可能性があるので気にしないふりをしながら通り過ぎます。一瞬で豆菓子入りのお土産袋を強奪された男性は気の毒でした。




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10:30下山完了

早足でタッタカ降りて来たため、あっという間に下山完了しました。山頂まで行って戻ったらトータル7時間とか8時間とか聞いていましたが、4時間半って「やるな自分」を通り越して「ちゃんと見学したんですか?」と呆れます。実際お寺はほぼ素通りしたので、その辺りの差だと思います。



さて、ここからは市バスに乗って宿に帰るつもりでしたが全然来ず、そもそも乗り場が違ったっぽいので少し歩きましたがやっぱり来ず、痺れを切らして力車に乗りました。

思いの外早く下山してしまい、宿のチェックアウト時間にも午後のバスにも間に合いそうだったので、このままこの町を出ることにしたのです。




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政府バススタンド

登山後なので当然汗だくですが、チェックアウトまで時間が無かったのでシャワーも浴びずに着替えただけで出てきました。

そしてエアコン無しの午後便を選んだため、車内は地獄のように暑く座っているだけで全身汗だく、喉はからから、そして隣の席のカップルも同じような状態でウンウン唸っていました。




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本日の宿

ディウまで150キロくらいなので3時間もあれば着くかと思いきや、たっぷり4時間かかってくれました。

ディウの宿は情報が少なく7、8軒回りましたが、ほとんど満室か予算オーバーでした。満室はおそらく外国人宿泊許可を取っていないだけという宿もあると思います。

そして結局、3軒目くらいに聞いたこちらの予算ギリギリ宿に舞い戻ることに。500ルピー(800円ちょっと)でございます。本当は予算外ですが、安宿の無い町では多目に見ることにしています。

さて、そんなわけでとっととチェックインを済ませ部屋に荷物を置いて、夜の町に繰り出しました。




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念願のビール

世界に!幸あれ!!

ありがとうございます本当にありがとうございます。

汗だくカラカラなのに午後から全く水を飲まなかったのはこのためです。登山の疲れも最高の調味料です。冷たいビールが五臓六腑に染み渡り、2分でおかわりしました。

つまみはホクホク揚げ芋のピリ辛ライムソースがけです。




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二本目とつまみ/茹で豆とナッツのサラダ

インドはビールが安くなく、いや安いんですけどタイとミャンマーを通った後だと若干高く感じられ、これまでほとんど飲めずにいました。宗教の関係であまり酒屋や飲み屋が無いというのも原因の一つです。これまで2ヶ月過ごしてたったの二回、雀の涙ほどの量を飲んだだけです。

先日少し触れました通り、今いるクジャラート州は州ごとまるっと禁酒しています。しかしここディウとどっか近郊の町は揃って何とか自治区だか特別区だかなので、お酒が飲めるのでございます。海沿いには酒屋やバーが沢山並んでおり、本当に気兼ねなく飲むことができます。

そしてビールが安いと聞いていましたが、本当に安かったです。参考までに、今飲んでいる海沿いのバーで頼んだキングフィッシャー・ライトの650ml瓶が、一本70ルピー(115円くらい)です。

本当にありがとうございます。

他に用は無いけど二泊します。


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<情報コーナー>

○ ギルナール山

夜明け前から登り始めるのが一般的とのこと。宿の人曰く5:00~6:00の間に宿を出るのがベスト。町から登山口まではオート力車で30分くらい、宿の人曰く100ルピーが相場。入山無料。帰りは、陽が昇ってからは市バスがあるはずだったが見つけられず、力車交渉70ルピーで戻って来た。

○ ジュナーガルからディウ

政府バスが139ルピー、所要5時間少々。宿の案内では7:50、14:30、15:30の三本だったが、乗ったバスは14:15に出た。

○ ディウの宿

「Vinyak Guest House」
ダブルのシングル利用一泊500ルピー。エアコン、ファン、ホットシャワーあり。Wi-Fiもあるがレセプション周辺しか届かない。よく掃除されており水回りも綺麗。バススタンドから徒歩10分くらい、海沿いからは5分くらい。静かで良い環境。お薦めしたい。

| インド | 21:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ビールおめでとう

いつも本当に面白い記事をありがとうございます。楽しみにしています。
読者はこうして我が家で画面を眺めて喜ぶだけで何もせずどこにもいかずのお気楽を決め込むばかりですみません。しかし元気ですね、健脚、健康、健啖。山に登り、下り、移動し、宿を探し、こんなにたくさん記事を書くのは大変でしょうね。でも一人で気の向くままに旅をする貴方は素敵です。辛いことや悔しいことも、特にインドではたくさんあるのにこうしてからりとしているのがまたいい。美味しいものを食べて元気で旅をしてね。

| みちよ | 2018/03/22 22:44 | URL |

Re: ビールおめでとう

>みちよさん

ビールありがとうございます。笑

最近無茶な移動が多いので疲れの溜まりやすい日々ですが、良い乗り継ぎが見つかったときなどは本当に嬉しくて楽しいので、やはりこういう旅が好きだなあとしみじみ思っています。しかしこれが続くとやはりブログは追いつかなくなってくるので、次に行くゴアでは少し余裕を持った滞在日数を取り、色々片付けたいと思っております。ゴアもビールが安いそうなので、実のところ本当の目的はそちらです。笑

| 低橋 | 2018/03/23 04:45 | URL |















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