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静寂の古鎮・川底下村


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892路バス

本日は北京近郊に遠足に行きます。目的地は川底下村(せんていかそん)という所です。本来は「爨底下村」と書くようです。以前ブログのコメント欄にて教えて頂き、是非行ってみたいと思っていたのです。


その村の行き方なのですが、難しくはないですがやや遠いのと、バスの本数が少ないので少々行きにくいようです。

上の写真は一本目のバスの停留所リスト。これは少なくとも一時間に一本くらい?は出ていると聞きましたが、この次に乗り換えるバスが一日三本くらいしかないそうで。しかも時間がわかりません。なので、とりあえず早朝6:00に宿を出てみました。二本目のバスでの移動距離は5キロくらいだと言うので、無ければ歩くこともできます。


ところでこの一本目のバス。ネットで調べた行き方だとこの73番停留所「斎堂」で降りてバスを乗り換えるはずなのですが、75番に「爨底村路口」とかいう停留所がありますね。もしやこれゴールなのでは。直接行けるんでしょうか?

先程から真横でタクシー運ちゃんぽい人が「斎堂からのバスはない!今日は天気が悪いから歩けない!俺のタクシーで行くべきだ!」というようなことを身振り手振りで訴えていますので、やはり斎堂で乗り換えなんでしょうか。

ちなみにこの運ちゃんは上の訴えの前に「このバス(892路)はない!俺のタクシーで行くべきだ!」とも言っていましたが、横に立っていたバスの係員の人に「ある。」と一蹴されていました。




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およそ2時間かけて、川底下村近くの町まで来ました。さきほど書いた、「斎堂」という停留所です。ネットで見た行き方の真偽を確かめたいので、一旦ここで降りてみました。

さて、ここでM15路というバスに乗り換えるはずですが、どこにもその表記がありません。そして「ここじゃないのかな?」と悩んでいる後ろで、さっきからタクシーの運ちゃんたちが滅茶苦茶うっさいです。今日はタクシー運ちゃんと縁がありますね。一応彼らに質問してみます。

私「M15路バスはどこですか?」
タクシー運転手「ないよ!」

タクシー運ちゃんと言うものは何でも「ないよ(だから俺のタクシーに乗れ!)」と言うものです。ですので改めて隣のご婦人に、

私「すみません、M15路バスは・・・」
タクシー「:$₳€◇₤◯₵₮▷$>*:」

貴方に聞いてないよ!


まあしかし、30元で村まで行くというので乗せてもらうことにしました。もともと、バスがなかったら行きだけはタクシーにしようと思っていたのです。何故なら村の所在地が全く分からないからです。これで道を覚えて、帰りは歩きます。ついでに75番「爨底村路口」停留所の謎も調べてきます。




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川底下村入り口

着きました。途中で何故かタクシーを降ろされ別のタクシーに乗せられましたが、というか二台目はどう見てもタクシーではなくそのへんの一般住民でしたが、言い値通りでここまで来られたのでそれはいいです。

問題は、途中にあったチケット売り場をスルーされてしまったことです。「チケット買いたいです!」と主張はしましたが何故か無視され。まあ村の入り口でも買えるかなと思いここまで来ましたが、村にはチケット売り場など無いではありませんか。

運ちゃん「チケットはここにある。35元だ。」

タバコの穴が無数に開いたシワだらけのきったねえチケットを差し出す運ちゃん。金額はネットで見た通りだしチケットにも印字されていますが、これは果たして使えるチケットなんでしょうか。

私「それすごくダーティーよ、ニードバイチケットよ私は。何でチケットオフィス通りすぎたの?」

思わずルー大柴みたいになる私。

運ちゃん「チケットはある!このチケットがホニャラララで35元だ」
私「そのチケットは本当に使えるの?期限は?どこで買ったの?」
運ちゃん「ホニャラララ」
私「ホニャラララララ」

使用言語が違うので会話になりません。


結局もう面倒臭くなった私が立ち去ったことで会話は強制終了したのですが、どうにもこうにも、チケット売り場がありません。そしてチケットチェックもないのでそのまま村に入れてしまいました。





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ものすごく良い雰囲気の村なのに、無賃見学していることが気になって気になって楽しめません。私はビビリなのです。あの壁の影から警察が飛び出してきて逮捕!されるのでは・・・むしろ、警察の人に呼び止められて謝ってお金を払いたいです。今の状況は大変宜しくないです。




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そこで、こんなものを用意しました。

「タクシーがチケットオフィスで停まってくれなかったんです!だからチケットが買えませんでした!私はチケットを買う意思があります!ホレここに35元が!」

というようなことを書いたつもりです。中国語がボロボロなことはよく分かっておりますが、言いたいことはきっと伝わる・・といいなと思います。

とりあえずこの紙を携帯して、呼び止められたらこれを見せてお支払い。呼び止められなかったらそのまま村を出て、帰り道でチケットオフィスに立ち寄りましょう。

こういうときに「タダで入れたじゃんラッキー!」と思えたらもう少しご機嫌な人生を送れていると思うのですが、なにぶん生真面目なものですからそういう発想ができず、ハラハラドキドキズキズキと心に変な負荷がかかって行きます。





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美しい村です。ここは開発に取り残され昔のままの風景を残している村で、歴史的に見ても価値の高い建物が無数に存在することから、現在は景観保護区になっているそうです。

そんな風景を求めて観光客もチラホラ集まって来ているはずですが、チラホラどころか私以外に観光客っぽい人は2人しか見ていません。あとは地元の高校生みたいな子達がスケッチをしにきているのが5人くらい。平日だからでしょうか。人が多いと文句を言うくせに、少なすぎても気になる愚かな私です。



川底下村は元は「爨底下村」という名前で、「元は」と言いつつ現在でも爨の字の方がメインで使われています。

「爨底下」とは、山の上にあった明代の軍事要所爨里安口の下方という意味。「爨」は「飯を炊く、炊事をする、かまど」という意味でもある。清代の四合院建築がほぼ完全のまま約76戸余り建てられている。

とWikipedia先生がおっしゃっています。





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宿も沢山あるようなので、泊まってみてもよかったです。そして観光客のいなくなった夕暮れの村を一人で散策・・・と思いましたが、もとも観光客はいないんでした。ちょっと寂しいです。





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裏山みたいなのに登ってみました。良い景色です。小さな村なんですね。
向こうの山にも登れるようなので、後で行ってみたい思います。





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その前に少し村を外れて、この一線天というのを見に行きたいと思います。




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歩き始めたはいいものの、道がわかりません。途中までは案内板があったのですが途中からめっきりで。車道を外れてそれっぽい方向に結構登ってきたのですが、途中で会った工事現場のおっちゃんに「こっちは違う、あっちだ」と言われてしまいました。そっちは壁ですよ。


その後もあっちこっちと歩き回ってみましたが、見つからず。なのでもういいことにします。なんかそんなに見たいものでもない気がしてきました。炎天下のアスファルトを歩くのも疲れましたし、村に帰ります。




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一応、こういうものが見られるはずでした。参考までに。




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爨底下村犬

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爨底下村猫





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続いて、村の向かいにある山に登ってみます。展望台か何かがありそうです。





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登頂しました。ちょっと山腹の展望台まで・・くらいの気軽さで来たのに、まさかてっぺんまで誘われるとは思いませんでした。





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しかし、ここからの景色は絶景でした。先ほど登った裏山より遥かに高いところから村を見下ろしています。やはり、小さくて可愛らしい村です。





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さて、思う存分楽しんだので、そろそろ帰ります。

写真のバスはおそらく私が乗ろうと思っていたM15路だと思われますが、まだ出る気配はありません。





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というかこのバス、北京のバス停(私が乗車した所)が書かれているのですが、もしかして北京から来たんですか?しかも、見なかったふりをしましたが実はこのバス、私が到着した直後にここへ来たのです。もしかして私はものすごく簡単なルートを見逃したんでしょうか?

やっぱり見なかったことにしましょう。




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車道を歩いて戻ります。町まで戻らずとも、国道との分岐点に例の75番「爨底村路口」停留所があったのでそこまで歩けばバスにのれるはずです。





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位置関係はこんな感じ。
青矢印が現在地の川底下村で、青丸がバス停のある分岐点です。

4キロと出ていますがこれは直線距離なので、実際は5キロ以上あるかと思われます。
が、やや下り気味の道なので一時間もかからないのではないでしょうか。

町から5キロ情報は何だったんでしょうか。町まで行ったらもう少しありそうな感じがしますが。




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ナイス土管だけど水浸し

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ちょっと小さすぎる

車道散歩は退屈ですが、趣味の土管チェックをしながら歩いたのでそこそこ楽しめました。

土管チェックって?と思われた方は、是非アルゼンチンあたりの日記をご覧ください。
私の趣味の一つです。とっても楽しいですよ。





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途中にあった別の集落も良い感じでした。川底下村やこの村を含め、この辺り一帯が北京爨柏景区という名前で管理されているようです。




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チケットオフィスまで戻ってきました。

村からかなり離れているようですが、バスで来ていたらここはどういう扱いになるのでしょうか。観光客のみ乗せたバスではないと思うのですが、私達がチケットを買う間待っていてくれるのでしょうか?これともここで降ろされるのでしょうか?そこらへん大変気になります。





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例のアレ

さて、ここで例のアレの出番です。正直に名乗り出たので怒られはしないと思いますが、それよりもこのなんちゃって中国語が通じるかどうかが問題です。

しかし、ドキドキしながらこの紙を差し出したところ、オフィスの人達はこれを回し読んだ後ハハハと優しく笑ってくれ、いいよいいよとそのまま帰してくれたのです。

私は結局、一元も払わずです。

結局払ってないじゃないかという話なのですが、私はすっかり安心して、嬉しくなってしまいました。ここまでは良心の呵責に悶々としていましたが、許してもらえたので、自分でも許してやろうと。

ここ数年の私は地に足がついておらず、まっとうな生き方とは言えない人生を送っているので、その分こういうところだけはちゃんとしておきたいと常々思っています。




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分岐点のバス停まで来ました。

大きく892と書いてあるし、実際892が通ることは反対車線を行くそれを見て確認したので、あとは北京方向が来るのを待つだけです。

・・・だったはずなのですが、一時間待ってもバスは来ず、それだけなら本数が少ないんだろうなで済むのですが、逆方向の同じバスはすでに三台通っていきました。これはおかしいような。

よく見ると北京から出てきたバスは17:50最終となっていたのが、北京へ帰るバスは16:00最終と書いてあります。現在15:15なのでまだバスはあるはずなのですが、どうしましょう。めちゃくちゃ不安です。

まあ実は、今日は帰れなくなった場合を想定して来ているのでここに泊まることになっても困りはしないのですが、できれば帰りたいです。宿代を二重に払うのは御免です。





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居ても立ってもいられなかったので、とりあえず斉堂バス停のある町まで歩いてみることにしました。歩いている途中でバスが通ったら、101回目のプロポーズを決める覚悟を携えて。





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斉堂バス停

バスをつかまえ、斉堂バス停まで来られました。プロポーズはしておりません。ちょうど次のバス停の前を通りかかったタイミングでバスが通ったのです。ラッキーでした。

しかし、このバスは北京行きではなかったようです。現に私は斉堂バス停で降ろされています。つまり、私が北京から乗ってきた892路バスはやはり「爨底村路口」には行かないということのようです。そこへ行くには、斎堂バス停で別の892路バスに乗り換えないといけません。

乗り換えるのは構わないのですが、何故バスの番号が同じなんですか。停留所リストも紛らわしいですし。振り回された旅行者が炎天下のアスファルト上で干からびるので、ちょっと修正していただけるとありがたい感じです。


そして待つことおよそ5分。





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無事北京行きのバスに乗れました!

おほほほ~ん良かったあああああこれで北京の宿に帰れます。
あのエアコン直下40センチの所にベッドがある木枯らし野宿のような気分にさせられる宿に。




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本日の晩ご飯/チャーシューごはん

麺ばかり食べている気がするのでごはんものにしました。
意外とあっさりしていて美味しかったです。



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<情報コーナー>

* 情報がかなり不確かなので、あくまで参考程度に考えてください。

◯ 川底下村の行き方

① 地下鉄1号線終点「苹果園」まで行く。

② A出口から出て車両進行方向道なりに3分くらい歩くと、右手に892路バス乗り場があるのでこれに乗る。私が乗ったのは7:30のバス。「斉堂」まで15元、所要2時間くらい。

③ 「斎堂」で降り、ここでM15路バスというのに乗り換えるらしいが未確認。本数が非常に少ないそう。停留所の地図を見たところ近くにバスターミナルがあるようなので、そこで乗り換えるのかもしれない。

「斎堂」停留所にはタクシーが沢山来ているので、それに乗ると村まで約15分くらい、言い値30元だった。途中でチケットオフィスに寄ってもらうことを忘れずに。

または、「斎堂」でバスを乗り換え(同じ892路、本文参照)「爨底村路口」停留所まで行き、国道からの分岐を右に入り5キロほど歩く。なだらかな登りなので1.5時間くらいかかると予想。

◯ 川底下村

入場料35元。小さな村なので歩いて回れる。宿泊施設や食堂もある。

| 中国 | 23:24 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

大気汚染が怖くて、なかなか北京へ行けないでいるうちに、川底下村、低橋さんに先を越されてしまいました(笑)。北京の人ごみに疲れたときふらっと訪れるのにいいところですね。

でも、中国のあちこちにあるような入場料をとる村になっちゃったのですね。ただ、思うに、料金所の立地からして路線バスで訪れる観光客からは、はなからお金をとるつもりはないのかもしれないですね。

ところで、帰る際みかけたバス、謎ですね。運転手は見かけなかったのですか(もしかして休憩のために来たのかも?)。

それから、バス停の時刻表に書いてある停留所の上にある数字って、番号ではなくて距離ですか? 同じ数字のところもありますし、数字が飛んでいるところもあるので。客に対して「距離を見て運賃計算してください」と言っている感じ。

| オフ | 2017/07/11 20:38 | URL |

>オフさん

川底下村の件、教えていただいてありがとうございました!私にとってもその節以来、数年越しの希望の地になっていました。そしてオフさんは既に行かれたものと思っていました。お誘いすれば良かったです!笑

チケットチェックも全くなかったことですし、オフさんの推察の通りかもしれません。だから私もあっさり帰してもらえたんでしょうか。帰りのバスは、周りに人の姿もなければバス停らしい表示も一切ありませんでした。もちろん時刻表なども。村の先にも道は続いているので何故あそこに一日中停まっていたのか、すごく不思議です。

停留所の数字、きっとそうだと思います!よく見たら75番がふたつあったり、なんじゃこりゃと思いました。初乗り2元で、距離が長くなるごとに1元ずつ足されます、というようなことを書いた貼り紙もバス内にありました。

実際見た私が何も気づかなかったのに、あの画質の悪い画像だけで色々勘付くオフさんの洞察力に脱帽です。
私ももう少し考えながら旅をしなければ、と思います。笑

| 低橋 | 2017/07/12 10:42 | URL |















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