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プレアヴィヒア遺跡


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本日はスラエムという町に移動します。この町から約25キロ、タイ国境にまたがる山の上にプレアヴィヒア遺跡というのがあり、その見学拠点とするためです。

プレアヴィヒアまではシェムリアップからのツアーもありますが、距離が距離なだけに時間がかかり、お値段もそれなりにします。

お値段に関して言えば、ゲストハウスなどから出る10人くらいの日帰りバンツアーに便乗するのが最も安く済むようですが、「皆で一緒に行こうよ!☆」「いいねー♪」というノリに着いて行かないといけないので断念しました。人には得手不得手と言うものがあるんですよバーロー。





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というわけで、バスで参ります。

シェムリアップからスラエムに移動するには、バス、または満員になると発車する類の乗合バンがあります。私は後者のバン狙いでしたが、宿の人にその話をすると「絶対バスの方がいいよ」「電話予約してあげるから」と非常に親切だったので、そうしてもらうことにしました。

これが間違いだったことは、割とすぐ分かりました。




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宿へピックアップに来てくれたバスは8:00ごろにシェムリアップを出発し、その後順調に走って現在の時刻は10:30。シェムリアップからスラエムまで3〜4時間だと考えると、もう半分くらいは来ているはずです。なので、ちょうどトイレ休憩でバスが停まったところで「今どのへんかな~」と携帯のGPSを確認してみたところ、





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何故こんなところに。


GPS壊れたかな?お~いしっかりしろ~バシバシと感情を込めて携帯をタコ殴りにしましたが、うんともすんとも言いません。それどころか勝手に電源が落ちる始末。しまった叩きすぎたか。

GPSがおかしいのか、はたまた本当にここまで連れて来られてしまったのか。自分が置かれている状況を知ろうにも、運転手さんも車掌さんもどこかへ行ってしまったので聞けず、八方ふさがりです。

しかし、およそ20分後。
バス近くのベンチで途方に暮れていたところ、見覚えの無い女性が「スラエム?」と声をかけてきました。そうです。私がスラエムです。




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スラエム行きバス

ここでスラエム行きのバスに乗り換えるんだそうです。最初からそういうルートだったようですね。時間はかかりますが、一応スラエムには行けそうです。

ただ、電話予約した時点では「バスはスラエム直行便だからバンより早いよ!」みたいな話だった気がするなあと。乗合バンなら10ドルかからないのにバスは18ドルもする理由については、「乗客の数が少ないから頭割りで高くなるんだよ」と言っていた割にバスは乗車率120%だなあという気も。

「ラオス国境からのシェムリアップ直行バスを避けたら痛い目にあった事件(11/23の日記参照)」があるため、少し高くついても安全策を取る方針に変えたのですが、結局食らうこの仕打ち。作戦とか無意味だなこの国、と思った次第です。





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その後さらに走って見覚えのある町(ラオス国境からの(略)事件参照)を通り過ぎ、どんどん飛ばして15:00すぎ。予定時刻を大幅に越えてようやくスラエムに到着しましたが、のんびりしている暇はありません。私は今日中にプレアヴィヒア観光をすませたいのです。スケジュールは押し押しの轟々です。

スラエムからプレアヴィヒア遺跡までは25キロほど離れており、片道1時間近くかかるそうなのですが、現在15:00過ぎなのでタイミングとしてはギリギリです。日暮れがだいたい17:30ですので、遺跡見学の時間を考えると全く余裕がありません。



とにかく宿を探して荷物を置いて、バイクタクシーを探してすぐに遺跡まで行って・・・と考えながらバスを降りたら、客の来訪を待ち構えていたらしきバイタクのお兄さんが

「遺跡行く?往復15ドルでどう?」

よし君に決めた!



私「でもその前に荷物を置きたいんだけど、どっか安い宿知ってる?」
お兄さん「8ドルのとこなら知ってるけど」

よしそこに決めた!





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プレアヴィヒア遺跡(山の上)

というわけでプレアヴィヒア遺跡にやって参りました。

山の麓に立派なチケットオフィスがあるので、ここで入場料10ドルを払います。
チケット購入時にはパスポートの提示が必要です。

歩き方先生が言うにはこの遺跡に「入場料」の支払いは必要なく、「ガイド料」という名目で10ドルを徴収されているんだそうです。しかも値段交渉が可能なんだとか。
しかし私がその事実を知ったのは見学後だったので、交渉もしていないしガイドが付いて来なかった点も気にしませんでした。私は一体何に10ドルを支払ったんでしょうか。


チケットオフィスの話に戻りますが、チケット購入と同時に山頂行きのバイクタクシーも手配します。こちらは往復5ドル。

遺跡までの道はかなりの急勾配で危険なので、一般車両は立ち入る事ができないそうなのです。なので、ここまで乗って来たバイタクには駐車場で待っていてもらい、許可状持ちの別のバイタクで遺跡に向かいます。複数人なら、4駆車という選択肢もある模様です。




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プレアヴィヒア遺跡

着きました。

ここまでは想像以上にそっくり返った道で、こりゃ一般車両は無理ですわと納得しました。多分10台挑んだら5台くらいはひっくり返ってお空を仰ぐことになります。写真は撮れませんでした。私は記録より命が大事です。





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こちらもアンコールワットと同じくクメール王朝の遺跡です。
入り口から入ってすぐのこちらは、かなり損傷が激しく修復中のようでした。




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参道



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これ何の穴なんでしょうか。




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あちらに見えますのは、懐かしのタイです。

プレアヴィヒア遺跡はタイとの国境ギリギリ、というか国境線の真上に位置している遺跡で、そのために長きに渡り領土問題を抱えて来ました。

国際司法裁判によりここがカンボジア領と決まったのは1962年ですが、その後も緊張は続き、2008年に遺跡が世界遺産に登録された際には両軍が衝突、激しい銃撃戦が繰り広げられました。2015年現在は一応は落ち着きを取り戻していますが、現在でも少し道を外れた森の中は地雷地帯だし、銃を抱えた兵士達が何十人も常駐しています。

こうやって書くと怖い感じがしますが、いえ、実際ここは渡航注意エリアなのでのほほんと観光していいものではないのですが、実際来てみたらそこまで物々しい雰囲気ではありませんでした。閉館ぎりぎりの時間にもかかわらず結構観光客はいましたし、あちこちに立っている兵士達も割とフレンドリーで、声を掛けると笑顔で返してくれます。





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遺跡は損傷が激しいですが、レリーフは比較的綺麗に残っている気がします。この三角屋根近くの壁の部分、何て言うんでしょうか。破風ですかね?このあたりのレリーフがどれも素晴らしく、沢山写真を撮りました。





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こちらはカンボジア側です。断崖絶壁の端っこまで行けるので、かなりスリルがあります。
遺跡ももちろんですが、実はここに立つのが一番の楽しみでした。

写真下の、四角い池の左下に見えるのがチケットオフィスです。
かなりの高さを登って来た事がわかります。

崖には枝の細い木がいくらか生えており、写真上のお猿さん達が器用にそれを掴み飛び回っていました。命知らずで見るだけでヒヤヒヤしますが、その身軽さは羨ましくもあります。





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バイタクのおっちゃん

遺跡入場がだいぶギリギリの時間だったので、退場もギリギリです。

そのため、「門が閉まるよ〜」と言って遺跡の中までおっちゃんが迎えに来てくれました。この人がうちのおっちゃんだとすぐには気付かず、呑気に写真を撮っている私でございます。どちらかと言うと目当ては僧侶君たちです。


以上、プレアヴィヒア遺跡でしたが、時間があればもっとくまなく歩き回りたかったです。
後から地図を見てみたら「旧道」だとか「石段」だとかそそられる単語が沢山見つかり、悔しさに悶絶しております。

あと、タイ側にも行ってみたかったです。タイ側からだと、この遺跡は「カオプラヴィハーン」と呼ばれます。現在は国境の門は閉じられていますが、以前はタイ側から遺跡にアクセスすることが(おそらく逆も)できたそうなのです。タイ側もまた景色が素晴らしく、また断崖絶壁に彫られたレリーフなどもあるそうで、それはカンボジア側からは見られないのでとても気になったのですが。




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本日の晩ご飯/野菜カレー

町に戻る頃にはすっかり暗くなっていたため、宿併設のレストランで晩ご飯にしました。
高かったです。




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本日の宿

本日の宿は前述の通りものすごく適当に決めた所ですが、トイレシャワー付きの個室で8ドルなので、まあ許容範囲かなウググと思って泊まっております。そもそもスラエムは観光向けの町ではないので宿自体少なく、安宿が見つからないのは致し方ないのですが。

スラエムは今でこそ宿の選択肢も観光客向け施設(レストランとか)もほぼ皆無の田舎町ですが、プレアヴィヒア遺跡も世界遺産に登録されたことですし、今後どんどん栄えて行くのではないでしょうか。今後の発展が楽しみです。



ところで本日の宿ですが、南京虫が出ました。

南京虫とは、主に発展途上国の安宿に多く生息する吸血虫で、これに咬まれると蚊やダニの比じゃない猛烈なかゆみに襲われる上、そのかゆみや跡がいつまでたっても消えず、ついでに虫除けなど全く効かないという点から、世界中のバックパッカーに怖れられている最強の害虫です。

私はこやつに遭遇したことはありますが咬まれたことはなく、いや、そういえばギリシャの安宿で私の美脚を晩年のトリケラトプスみたいにしてくれたアレはもしかして南京虫だったのか?・・・と思ったので今回ちょっと左手の小指を咬ませてみたのですが、経験した事の無い類のかゆみに襲われ激しく後悔しました。本当に一瞬試しただけなので、大事には至りませんでしたが。

そんな南京虫から逃れる方法ですが、まずは南京虫のいる宿に泊まらない事です。当たり前ですが。宿泊を決める前にベッドのシーツやマット、特に木のベッドだった場合はその四隅をくまなくチェックし、南京虫(5、6ミリの大きさなので目視できます)やその糞などが無いか確認します。それをしなかった結果が本日の私です。

うっかり泊まってしまった後に南京虫と遭遇した場合は、部屋を換えてもらいます。事件現場からできるだけ離れた部屋がいいです。南京虫被害は宿にとっても死活問題に発展するので、よほど満室だとかで無い限り部屋は換えてもらえます。ただし換えてもらった先にも南京虫がいた場合は、おそらく宿中浸食されているので逃げ場はありません。本日の私のように。


しかし南京虫は、明るい所には出て来ないという特性があるそうです。逆に言えば、暗いと出て来るということになります。それを聞いた私は結構遅くまで部屋を煌々と照らし戦いましたが、いいかげん眠いので諦めて明かりをつけたまま寝ました。そうしたら被害には遭いませんでした。

ただ思い返してみれば、私は寝る前の明るい部屋に現れた南京虫を発見した訳ですし、その対策は万全ではないように思います。なのでやはり、泊まる前にくまなく部屋をチェックするのが最も有効な手段なのではないでしょうか。


以上、とっても疲れたスラエムの夜でした。

明日は首都のプノンペンに移動します。


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<情報コーナー>

○ シェムリアップからスラエム

多くのバス会社に聞いて回ったが、直行便を扱っている会社は見つからなかった。
宿の人に予約してもらったバスはかなりの大回りで時間がかかる上、18ドルと高め。
乗合バンは利用していないので分からないが、ネット検索すると乗り場などの情報も出る。

○ スラエムの宿

「Sok San Guest House」

ロータリーから真西方向に800m、徒歩10分くらい。シングル一番安い部屋が8ドル。トイレシャワーテレビ付き。WiFiあり。レストラン併設だが高め。周りに何もなくちょっと不便。
紹介しておいて何だが、部屋に南京虫が出たので当分は利用しない方がいい。

○ プレアヴィヒア遺跡

麓のチケット売り場までバイクタクシー言い値が往復15ドル。チケット売り場から遺跡入り口まで専門のバイクタクシー往復5ドル一律。プレアヴィヒア遺跡入場料(ガイド料)10ドル。チケット購入時にパスポートの提示が必要。
開門7:30~16:30。17:00までに退場すること。

| カンボジア | 20:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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