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カンボジア入国と、シェムリアップまでの長い道のり


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よっこら


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せっと。


どなたか存じませんがうちのテラスでくつろがないでください。





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さて、本日はラオスを出国し、カンボジアに入ります。

本日の目的地はシェムリアップ。かの有名なアンコールワットがある町です。
やや距離がありますが、今日は珍しく宿の予約を取ってあるのでちゃんと辿り着きたいです。




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4000アイランド脱出中

先日書きました通り4000アイランドには旅行会社が入っているので、チケットは事前に予約しておきました。アイランドからナカーサンへ渡るボートと、目的地までのバスをセットにした通しチケットです。

バスの行き先には当然シェムリアップもありましたが、私はそこまでのチケットは買わず、カンボジア入国後最初にぶつかる大きな町・ストゥントレンまでのチケットを購入しました。

ナカーサンから直接シェムリアップに行けるチケットを買うと33ドル(現在のレートで4000円くらい)と非常に高く、これは国際バス特別価格だろうと思ったので避けたのです。ストゥントレンまでのチケットも16ドルとまあ高いのですが、ストゥントレンからシェムリアップは現地で買えば絶対17ドルもしないだろうと踏んだのです。

ですので本日の行程としては、
(1)まずラオス出国、カンボジア入国、そのままストゥントレンまで行く。
(2)ストゥントレンでシェムリアップ行きのバスに乗る。

ということになります。


が、この判断は大間違いだったのでした。


詳しくは日記の後半で。




さて、私はコーン島のツアー会社でバスチケットを予約したのですが、ほとんどの会社は「ストゥントレン13:00着」と書いているのに、私が買った所だけ「11:00着」と書いてありました。理由を聞いたら、「直行バスだから速いのよ」と言っていました。「他の会社は直行じゃないのよ!直行なのはウチだけ!☆」とも言っていました。豪快なウィンクもくれました。

私「だいたい午前中には着きますかね?」
売り子さん「そうね、遅くても11:30には着くわね!」
私「バスは何時にナカーサンを出ますか?」
売り子さん「9:00よ!」
私「国境越えはスムーズ?」
売り子さん「ええ、貴方はバスの中で待ってるだけ!」

とのことでしたが、いざナカーサンのバスターミナルで予約確認書とチケットを引き換えたら、それぞれ別の会社で予約したはずの乗客達は皆同じバスに詰め込まれました。「直行なのはウチだけ!」は普通に噓でした。そして出発は10:30でした。


大丈夫。想定の範囲内です。



さて、ナカーサン発のバスは移動だけでなく、カンボジアビザ代行のサービスもしていました。「ここで乗務員にパスポートとビザ申請用紙と手数料を預ければ、乗客はただ待っているだけで全て片が付く」と言っています。

カンボジアの陸路国境は悪名高く、ビザ取得時に必ず賄賂を要求されて腹立つので事前取得がお勧め!と歩き方先生が言っていたので私はそうしたのですが、代行サービスがあるのならそれでも良かったかもしれません。手数料も5ドルと、良心的です。



そんなこんなでバスに乗り、出発後20分ほどでもう国境に着きました。
まずはラオスの出国審査です。

代行サービスを利用せず、自分で国境を越えようとする乗客(ビザ持ちの人もまだの人も)は私以外にも結構いたようで、皆で仲良く列に並びました。うっかり最前列に躍り出てしまった私は国境審査官に「2ドル。」とVサインをされて思わず後ろを振り返りましたが、皆一様に「やっぱりね・・・」という顔をするので大人しく払いました。

噂には聞いていましたが、これは正規の手数料ではなく賄賂なのです。こういうのはカンボジア側だけの話かと思っていましたが、ラオス側にも浸透しているようです。

「賄賂」という後ろ暗いお金のはずなのに堂々と要求してくる国境審査官にも腹が立ちましたが、これを大人しく払うしかない自分自身にも腹が立ちました。過去には払わなかった人ももちろんいます。しかしそういう人達はスタンプひとつに数時間待たされたり、ビザの氏名欄をわざと間違えて発行されたりと、およそ国営の機関とは思えない理不尽な目にあってきたそうです。私には、そうと分かっていて挑む勇気はありませんでした。




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ラオスとカンボジアの間

なんとか憤りを抑え無表情を貫き、ラオス出国スタンプを貰いました。

向こうに見えているのがカンボジアのパスポートコントロールです。
普通こういう所は撮影禁止なのですが、2ドルの腹いせに撮りました。

その後、そのまま入国審査窓口に並ぼうとしたら、謎の仮設テントを構えるおっちゃんに呼ばれました。「健康チェックシートに記入しろ」とのことです。まあこれはよくある話です。
が、何故かここでパスポートを回収され、「1ドル払え」と言われました。

何の費用か全く分からないので「なんで?」と聞いたら、「別に払わなくてもいいけどそしたらパスポートを返さないだけだよ。それで君が困ろうが俺の知ったことじゃない。」と言って鼻で笑われました。

なるほど、そういうことなら仕方がないと思い、おっちゃんを鈍器で殴って道路脇に埋めときました。今後の旅人のため、尊い犠牲です。


・・という訳にもいかないので周りの旅人達と目配せした後しぶしぶこれを払いましたが、せめてもの腹いせに小さく舌打ちしておきました。パスポートを取り返した後で、おっちゃんには聞こえないように。




その後はパスポートと、バスで貰って書いておいたカンボジア入国カードを持って入国審査窓口へ。ここでも当然のように2ドルを要求されましたが、大人しく払いました。いつもは笑顔全開で礼儀正しく国境審査に臨む私ですが、今回ばかりは最初からキレ顔です。

他の人たちも、審査官に聞こえないように小さく「○ァック」とか「シット」とか呟いています。みんな心は同じです。腹は立つけど、入国許可を貰えないと困るので不正に屈しているのです。

結局、ラオス出国印のために2ドル、健康チェックシートのために1ドル、カンボジア入国印のために2ドルの、計5ドルの不正なお金を支払ってカンボジア入国が完了しました。歩き方先生は「国境で嫌な思いをしないために事前のビザ取得がおすすめ」と言っていましたが、事前に取っておいても嫌な思いをしたではありませんか先生のばかばか。


ところで健康チェックシートが確認も回収もされずにまだ手元にあるんですけど、これはあれですか。「呪」って書いて新月の夜に燃やせばいいんですか。





カンボジア入国後、同じバスに乗り込み走ったストゥントレンまでの道はまあ酷いものでした。穴に溝に傾斜に砂利山。日本の土建屋が見たら無言で重機を持ち出すレベルです。あれだけ毎日毎日賄賂を受け取っているのだから、少しくらいこの道に投資してみては如何ですかね。どうせあのお金はカンボジア政府にも流れているのでしょうし。


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ストゥントレンの路上

舗装済みとは言いがたい道を鈍足蛇行運転したバスは、ストゥントレン近くの国道沿いに私を置き去りにし、走り去って行きました。バスターミナルで降ろして貰えると思っていましたが、ちょっと予想と違う展開です。

時刻は12時半。「ストゥントレン11:00着」とは何だったのかという点は今後の旅人に伝えるためにとりあえず大文字にしておきましたが、答えは闇の中です。





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ストゥントレンバスターミナル

バス乗務員が「バスターミナル?歩いて?5分だよ!」と吐き捨てるので実際は10分くらいかかるのかと思いきや、30分かかりました。町のどこにバスターミナルがあるのか分からず、道ゆく人も当然カンボジア語のみなのでここに来るまでにだいぶ苦労しましたが、結果着けたのでまあいいです。一応補足しますと、迷ったから30分かかったわけではありません。迷った時間を入れると45分です。くそ乗務員め。

何にせよ一応バスターミナルには着けたので、とりあえず「シェムリアップ行きのバンはないか」と片っ端から聞いてまわりました。

が、「シェムリアップ行きはもう出てしまった。それは朝だけだ」と言われてしまいました。またまた〜そんなこと言って実はあるんだろ?と思い再度バス探しをしましたが、やっぱりありませんでした。

遠くを見る私。

大人しくシェムリアップ行きのチケットを買っていれば炎天下で20キロの荷物を背負って1時間近く歩き回ることもなく、スムーズに着いていたのに・・・と頭の中で誰かがささやきます。

しかしそれはもう過ぎたこと。それに、そのチケットは高かったではありませんか。
諦めてはいけません。ストゥントレンとシェムリアップは同国内なのですから、移動手段は必ずあるはずです。シェムリアップ直行便はなくても、その近くまで行ければまだ可能性はあります。私はなんとしてでも今日中にシェムリアップに着かなくてはいけません。宿のキャンセル料を払いたくないからです。今日は奮発して7ドル(900円)の宿なのです。900円をドブに捨てるくらいならシェムリアップまで歩きます。


なので何とかシェムリアップに近付こうと、「何かいい方法ない?」とバス乗務員らしき少年に聞いてみると、「このバンがプレアヴィヒアに行くから、そこからシェムリアップ行きを探したらどうか」「ただしこの時間にあるかは分からない」というような事を、片言の英語と身振り手振りで教えてくれました。

ほおプレアヴィヒア・・・と地図を開いてみたら、その町は今いるストゥントレンからシェムリアップに行くちょうど中間くらいに位置しています。カンボジアには同じ名前の有名な遺跡があり、それは全く違う場所にありますが、少年が言っているのはまず間違いなく町の方でしょう。素晴らしい提案です。少なくとも、ここよりはシェムリアップに近づけるではないですか。

というわけで、バスの詳細を聞いてみました。

私「何時に出るの?」
少年「スリーオクロック!(3時だよ!)」
私「(3時か・・・あと一時間半あるな・・・)何時間かかるの?」
少年「ツーオクロック!(2時だよ!)」
私「2時か・・・2時?」


私「ツーアワー(2時間)のこと?」
少年「イエス!ツーオクロック!」
私「3時に出るんだよね?」
少年「イエス!スリーオクロック!」
私「2時に出たりする?」
少年「イエス!ツーオクロック!」


どっち!


・・・とかなり困惑しましたが、よく考えたら2時に出て3時間かかろうが3時に出て2時間かかろうが着くのは同じ5時なので、これ以上追求するのはやめました。

しかし、そうなると今度はプレアヴィヒアでの乗り継ぎが心配になってきます。遅くなればなるほど、シェムリアップ行きのバスが見つかる可能性は低くなります。なので「ちょっと考えてみる」と言ってその場を離れ、ツアー会社か何か無いかと探してみました。

そうしたら、ターミナル脇のカフェみたいな所に西洋人バックパッカーが集まっているのに気が付きました。よく見たら、ゲストハウスのようです。にしては人が多すぎだし、これは怪しいです。バスの匂いがします。

早速このカフェ兼ゲストハウスに入り、ここのオーナーだと言うイタリア人ぽい男性に事情を話すと、「14:00にシェムリアップ行きのバンを出すよ」というナイス情報が得られました。

が、すでに満席だといいます。
「明日朝の便なら席が空いてるから、今日はうちに泊まったら?」と。

「そうですか・・・せっかくですが、私は今日すでにシェムリアップの宿の予約を取っていて、どうしても行かないとならないんです。何か他に方法はないですか?」
と困った顔をする私。というか本気で困っている私。

オーナー「うーん詰めれば乗れるかも・・とりあえず2時まで待ってみて。多分行けると思うんだ」
私「待ちます、お願いします。」

ということで、カラカラに渇いた喉をスプライトで潤し咳き込みながら待つこと20分。バンに荷物を積み始めたオーナーさんをハラハラしながら見つめていると、彼は小さく頷きこちらを見て、

「OK!行けそうだ」とウィンクしてくれました。


ウィナアアアアアアア!!!やりました!


・・・と思ったら別の男性が「あれ、満席?僕の席は?」と言いながら現れました。

オーナーさん「・・・・」
私「・・・・」
オーナーさん「・・・ごめん数え間違えたテヘ☆」
私「・・・いいんです」





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プレアヴィヒアバスターミナル

というわけでプレアヴィヒアにやって参りました! 沈め!イタリア!


ちなみにプレアヴィヒア行きのバンは2時でも3時でもなく2時40分に出ました!
結局何時発のバスだったんでしょうか!



それはさておき、現在時刻は17:00ちょっと前。もう日も沈みかけていますし、こんな時間にこんな小さな町から、観光地であるシェムリアップに向かうバスがあるとは思えません。

この町にも一応宿はあるようだし、なんだかすごく疲れたし、今日はここまでか・・・と半分以上諦めつつも、「いやまだ何か方法があるはずだ」と自分で自分を励ます私。バスはなくてもトラックの荷台に乗せてもらうとか一般車両をヒッチハイクするとか牛を捕まえるとか、何かあるはずです。

そうやってめげそうになる自分を奮い立たせ、「さあ頑張ろう!もう一踏ん張り!」とバンを降りた瞬間。
ここまで乗せてくれた運転手さんが、

「シェムリアップに行くんだろ?このバンで直接行っちゃるよ」
「他にもシェムリアップ行きたい奴が何人かいるみたいだし」


というような事を片言の英語で提案してくれました。
そして3人程新しい乗客が乗り込んで来て、バンはシェムリアップに向けて出発しました。


道が開けました。





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本日の宿

最後に奇跡が起こったことにより、無事シェムリアップに到着いたしました。

予約したんだ7ドルなんだワーワーと騒いでいたこちらは人に勧めてもらった宿で、
「リラックス&リゾート アンコール・ゲストハウス」と言います。

名前からして私には敷居の高いホテルかと思いましたが、最安値7ドルからと実は結構お手頃です。写真はシングルが空いていなかったことによりツインの部屋ですが、シングル価格7ドルで泊めてもらえました。





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本日の晩ご飯とビール

というわけで、無事着いた記念にカンボジア産のビールで一人乾杯です。
アンコールビール。カンボジアらしい名前でいいですね。

晩ご飯は、宿併設のレストランで食べた「アモック」というカンボジア料理です。鶏肉をココナッツミルクで煮たものですが、カレーっぽいようでカレーではなく、ココナッツミルクソースが卵とじのようにふわふわで、とても美味しかったです。




さて、ではここで本日の復習ですが、

ストゥントレン発、プレアヴィヒア経由シェムリアップ行きのバンは運賃15ドルでした。
ナカーサンから直接シェムリアップに行っていたら33ドルでしたが、私はこの15ドルとナカーサン発ストゥントゥレン行きの16ドルを足して、31ドルで移動できたことになります。

これだけ苦労してたったの2ドル

・・・いや、考えてはいけません。
お金で買えない価値があるって某カード会社も言っていたではありませんか。

何の価値があったのか

考えてはいけません。



明日からお楽しみのアンコールワット見学です。


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<情報コーナー>

○ コーン島からストゥントレン

コーン島からならボート代込みで18ドル、または145,000キープ。ボート8:00発。
ナカーサンからなら16ドル、136,000キープ。バスは9:30発13:00着。

○ ラオスーカンボジア陸路国境越え

国境付近には何も無い。ATMもない。カンボジア国境側には小さな売店と食堂がある。

ラオス側出国印2ドル、カンボジア側健康チェックシート1ドル、カンボジア側入国印2ドルの計5ドル徴収される。ビザを国境で取得する場合、さらに何か払わされる可能性がある。これは正規の請求ではないので断ってもいいが、そうするとしょうもない嫌がらせを受ける事がネットで報告されている。

○ ストゥントレンからプレアヴィヒア(遺跡じゃない方)

片道2時間程度、7.5ドル。私が乗ったバンは14:40に出たが、午前中にもある模様。
また、ストゥントレン発シェムリアップ行きの直行バスも午前中なら何本かあるとのこと。

○プレアヴィヒアからシェムリアップ

片道2時間程度、10ドル。私は運良くストゥントレン発プレアヴィヒア行きがシェムリアップ直行に化け、通し料金15ドルにしてもらった。プレアヴィヒア発シェムリアップ行きは通常は午前中から昼過ぎくらいで終わるとのことなので、注意。

○ シェムリアップの宿

「Relax & Resort Angkor Guesthouse」

http://www.angkorresort.com/

ホームページを見る限り日本人宿っぽいが、そう言う訳ではない。私が行ったときはシーズンオフで空いていたが、繁盛記は日本人で溢れるのかも。市街地からやや離れている(2キロくらい)のが難点だが、総合的に見るととってもお勧め。

| カンボジア | 23:49 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

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| | 2016/01/22 03:25 | |

>Mさん

そうなんですか。
悔しさの度合いで言うとやはり1ドル>ラオス2ドル>カンボジア2ドル
だったので、あの1ドルが・・!(ムカムカ)と思ってしまいます。
せめてもう少しコッソリ要求して欲しいですよねえ。笑

でもあの2ドルを費やしたビールは最高だったので、まあいっかな!と。
ありがとうございます。

| 低橋 | 2016/01/24 21:58 | URL |















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