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カルスト洞窟に行った

そういえばスロバキア料理をひとつも食べていません。あと首都も見てません。スロバキアは物価が安く人も優しく、とても好きな国になったのでルートによっては是非もう一度寄りたいです。




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お次の目標はハンガリーのミシェコルツです。結構大きい街で、ハンガリーで3番目くらいとか何とか。
コシチェからミシェコルツは電車で1時間20分と近く直通で行けるのですが、国境越えルートのためか意外と選択肢が少なく、朝6時台か夕方18時台の二択しかありませんでした。なので、私は朝から移動しました。

なお、今回もシェンゲン協定国同士なので国境審査は一切ありませんでした。


私が着いたミシュコルツ・ティサ駅のツーリストインフォメーションは朝6:00-20:00という予想外の営業時間を取っていたので大変助かりました。インフォメーション内には実質無料で利用できるコインロッカーがあったので、旅の荷物は早々にここに詰め込みました。また、地図をもらったり宿のお勧めを聞いたりしたら何故か1.5リットルペットの水をくれました。至れり尽くせりです。




この街に来た目的である世界遺産の洞窟について。


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スロバキアとの国境近くにアッグテレクという場所があり、ここから広がるカルスト洞窟は全長26キロにも及ぶ大規模な洞窟、及び鍾乳洞を形成しています。この洞窟は南はハンガリーから北はスロバキアまで繋がっています。よって、両国共同で世界遺産に登録しています。アッグテレク周辺はハンガリーの国立公園です。

ハンガリーとスロバキアが管理するこの洞窟に入るには、両国合わせて7箇所あるらしい入り口のどこかから洞窟探検ツアーに参加する必要があります。危険なため個人で入ることは出来ません。

スロバキア側からもツアーがあるはずなのですが、先日のブログに書いた通りその所在がまるで分からなかったので断念し、ハンガリーに移動したのであります。洞窟を通って国境越えなんて出来たら最高なのですがそういうルートは無いようです。



ハンガリー側からのツアーとしては、アッグテレク・カルストから出ている以下の2コースが一般的です。

(1)Baradra(バラドラ)洞ショートコース:1キロを約1時間で歩くコース。
(2)Voros-to(ヴェレシュ・トゥー)コース:2キロを約1.5~2時間で歩くコース。


アクセスが容易なのは(1)なんだそうですが、
「やっぱり長い方がお得だろう」という単純思考から私は(2)を選択しました。


なお、アクセス含む全ての情報はハンガリー政府観光局のサイトから頂きました。
このページが無かったらたどり着けませんでした。
http://www.hungarytabi.jp/sekaiisan/isan004.htm


上記のページは行ってしまえば大変分かりやすいものだったのですが、何せアクセスが複雑なので最初はよく理解できず、駅員さんやバスの運転手さんに確認しながらジワジワ目標に近づいて行きました。


まずはミシェコルツ・ティサ駅から鈍行に乗って「Jasvafo-Aggtelek」駅へ。
約1時間10分の道のりで、料金は1860HUF(フォリント)、約650円でした。



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この路線がとてものどかで、一応町っぽい所にも停まるのですが、進むにつれ麦畑の真ん中とか、花畑の真ん中とか、山口さん家前みたいなところとか、山口さん以外に誰が利用するんだろうというような無人駅ばかりになっていきます。利用者もとても少なく、ほぼ貸し切り状態でした。



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こちらが「Jasvafo-Aggtelek」駅。一応駅舎はありますが閉まっています。


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と思いきや開いているそうです。もうちょっと開いてる感を出して欲しいですね。



この駅でイケメンとナイスミドルの間を取った様なハンガリー人男性(推定40歳)と知り合いました。
彼はアッグテルク国立公園を管理してる会社か団体かのメンバーなんだそうで、私が洞窟に行きたいのだと言うと現地まで案内してくれました。


続いて、Jasvafo-Aggtelek駅の前、少し右方向に歩いたところにあるバス停からバスに乗ります。

私の目的の洞窟まで走るバスも出ていますが、ツアー出発の時間までまだ時間があるということで、イケメンの発案によりその手前「Josvofo」が終点のバスに乗りました。周辺の町及び国立公園内の簡単なガイドをしてくれるんだそうです。


実際に乗るべきバスは「Aggtelek, Baradla-bariang」行きで、「Voros-to, Barlang bej.arat ut」という名前の停留所で降りると目の前が洞窟入り口です。アッグテレク駅とこことは所要時間20分ほどです。料金は310HUF、約100円。
Baradra(バラドラ)洞ショートコースのツアーに参加したい場合は、
同じバスに乗り終点の「Aggtelek, Baradla-bariang」で降ります。

ただ、時刻表とハンガリー政府観光局とイケメンの話を総合するにここ行きのバスは一日4本くらいしか出ておらず、使えそうな時間は12:25のしかないので、12:00からのツアーに参加したい人は「Josvofo」行きに乗りそこからは歩くしかなさそうです。ただ、「Josvofo」から「Voros-to, Barlang bej.arat ut」までは頑張れば歩けますが「Aggtelek, Baradla-bariang」までは無理です。行こうと思えば行けますが、普通は行こうと思いません。なので、ヒッチハイクでもするか上記サイトを参考に別ルートを辿ったほうがいいです。

私はろくに調べもせず行って10:30くらいに着いたので、イケメンと出会わなければどのバスに乗ればいいかも分からずここで終了するところだったわけです。いやあ怖い怖い。




気を取り直して国立公園内の観光です。

イケメンが「フォース見せてあげるよ」と言うのでどんな力を見せつけてくれるのかと思ったら、


P6211572.jpg

馬でした。


× フォース (力)
○ ホース(馬)


間違えやすいので注意です。




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ここは彼の会社が管理している乗馬施設なんだそうです。




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ハンガリーの人々の多くはマジャール人という人種で、彼らはもともと騎馬民族でした。
その彼らが乗って来たというのが、最初に載せた写真のようながっしりした体をもつ種の馬達なんだそうです。
マジャール族の出身はロシア中央のウラル山脈周辺だと言うので、その移動距離はかなりのものです。

ところでシベリア鉄道はウラル山脈を越えるのですが、夜だったので何も見えませんでした。



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こちらがイケメン所有の馬。人懐っこくてとても可愛い子でした。
至近距離で見つめてくるので「顔長いね」と言ったら頭突きされました。日本語わかるの?




その後、時間になったので施設のパンフレットと彼の名刺を貰い、そこから山道をいくらか登った先にある洞窟の入り口まで車で送ってもらいました。コンラードさん、ありがとうございました。


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こちらがヴェレシュ・トゥー(Voros-to)コースの入り口です。

ツアーは季節にもよりますが1日2〜4回ほどで、私は12:00開始のツアーに参加しました。
料金は1250HUF。約450円です。


10分前に行ったら私以外に誰もおらず、

また1対1か?

と身構えましたが開始時刻には6人に増えました。
ツアーはハンガリー語のみなので、これで1対1(しかも2時間)となったら気まずいどころの騒ぎではありません。場合によってはカルスト洞窟殺人事件に発展します。凶器は鍾乳洞のとんがり部分。



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長い階段をひたすら下り、洞窟内に入って行きます。これは下から撮った写真。
中は気温10度ほどで、とても寒いので分厚めの上着が一枚必要です。また、人が歩く道は舗装されていますがあちこち濡れていて危ないので、ちゃんと運動靴で参加した方がいいです。



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私が参加したコースは、「黄泉の川」と呼ばれる長い流れに沿って歩くというものでした。水が流れている訳ではないですが、実際見てみると確かにその名前を連想させる景色です。



石筍(せきじゅん)のいくつかには、その形から連想される名前が付けられています。

例えば、

P6211604.jpg サンタクロース

P6211611.jpg 2匹のクロコダイル

P6211645.jpg ハーレム

など。

ハーレムて。



なおツアーはハンガリー語のみですが、
石荀の名前についてはガイドさんが英語に訳して教えてくれました。

この石荀の名前付けがなかなか言い得て妙で、面白かったので私も色々付けてみました。


P6211610.jpg 斜に構えたニョロニョロ

P6211661.jpg ふてくされたガキ

P62116453.jpg (参考)


P6211618.jpg 28

P6211650.jpg 黄色いおっちゃん


と、まあざっとこんなもんでしょう。



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石荀ができていく過程と思われる形も見る事ができました。
写真にはうまく写りませんでしたが、上からポタポタと水滴が落ちています。



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こちらはハンガリーで最も背の高い石荀で、「展望台」と呼ばれているそうです。

どれほどの年月を越えればこんなに巨大な石荀ができるんでしょうか。写真ではその巨大さが伝わらず残念ですが、何十メートルもの高さです。他の石荀達に比べ圧倒的に巨大なその姿は神々しくもあり、本当に、圧倒されるというのはこういうことか、という体験をしました。



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こちらは「コンサートホール」。
ボコボコと複雑な鍾乳洞内の音響効果は最高で、実際にここでコンサートが催されるんだそうです。

ツアーでは生演奏とはいきませんが、設置されたスピーカーから奏でられる音楽で疑似コンサート体験をすることができます。私はコンサートホールなど数える程しか行った事はありませんが、素人の私でも分かる美しい音の響きでした。



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楽しい冒険もあっと言う間に終わり、約1時間40分で地上へと戻ってきました。
外に出た瞬間「わーあったかい」と思い、1分後に「暑いわ!」と思いました。夏なんてくそくらえです。



出口と入り口は少ししか離れていないはずですが、現在地がよく分からないのでさてどうやって帰ったものかと悩んでいたら、ガイドさんと一緒にミニバスで入り口まで送ってもらえました。今回は人数が少なかったからで、もっと多い場合はこういうサービスは無いかもしれません。

実際は出口付近にもバス停があるようなので、ここからも山の下なり駅なりに戻れるはずです。
私は発見できませんでしたが。看板が小さいもので。



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また、出口の目の前にはホテルがあるのでここに宿泊することもできます。荷物の移動手段がある人向け。



ミニバスで入り口へと戻ったら私以外の参加者は皆自家用車で帰って行きました。
私はというとハエと蜂と羽アリに1時間しつこく公転されながらバスを待ち、無事駅へと戻りました。

私は出口から直接駅へ行ったので確かめていないのですが、ふもとの町(村かな)から駅まではもう少し多めにバスが出ているんじゃないかと思うので、体力の残っている方は出口から歩いて村まで降りてしまってもいいかもしれません。下り坂なのでたぶん15分もかかりません。コンラードさんも「帰りはこの道を歩いて行くんだよ」と言っていましたし。




さて、また電車に揺られてミシュコルツに戻ったのですが、ここからが大変でした。

朝のうちに安宿を聞いておいたのですが、まあ大丈夫だろうと高をくくって予約せずに行ったら部屋が埋まっていたのです。ミシュコルツ大学の1画にあるUNI-HOTELというところで、近くに3軒同系列のホステルがあります。多分寮の一部を使ってるんだと思います。駅からはバス+徒歩で30分以上かかります。

そんな情報を載せたところで実際は泊まれなかったわけで、
仕方が無いのでまた駅のツーリストインフォメーションに戻ることに。

荷物を背負っての坂道移動なのと、バスの待ち時間と乗車時間とで往復2時間半ほどロスし、体力と気力と財力(バス代)もそがれていましたが野宿するわけにはいかないので挫折はできません。


ツーリストインフォメーションの人は朝会った若い女性とは違う人に交代していました。この人は「英語はノーよ」と言っていました。誰かツーリストインフォメーションのなんたるかをこの人に叩き込んでほしいです。

なんとか身振り手振り顔芸で意思疎通を図ったところ、安宿は彼女の知る限りUNI-HOSTEL以外にないらしく、比較的安い部類に入ると思われる宿を紹介してくれました。偶然ですがまた同じバスに乗って行かなければいけません。31番はもういいんじゃい。


呪いの31番に揺られる事数分。インフォメーションの人に教わった停留所に着きましたが、そこから宿までは結構歩きました。そしてそろそろ荷物を捨てたくなってきた10分後、無事宿を発見しました。

ついでに宿の目の前にバス停を発見。

教わった停留所の次の駅です。

怒ってもいい気がしてきました。




この宿は一番安い部屋で1泊5000円くらいしました。私の宿一泊分限界予算の3倍です。昨今選ぶ宿の平均価格からすると4倍です。なのでぎゃふんという顔をしていたら、700円安くしてくれました。ありがとうございます・・・

もう暗くなり始めていますし、他に安宿の当てがあるわけでもないので仕方なくここに決めました。
ちょっとマックで徹夜というのも脳裏を掠めましたが、マックラップ事件の後なので踏みとどまりました。



しかし良い宿はやはり設備やサービスも良く、とても快適な夜を過ごすことができました。今日一日の疲れもふっとびました。間違えてベッドカバーを掛け布団にして寝ていましたが私は満足です。



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| ハンガリー | 23:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

そのまま映画に出てきそうな程きれいな洞窟ですね。
ナイスミドルの「フォース見せてあげるよ」に声を出して笑いました。
そしてふてくされたガキ、よく見れば見えない!!笑
それにしても低橋さん、絵がお上手ですよね・・・

| ねすこ | 2012/06/26 10:03 | URL | ≫ EDIT

>ねすこさん
洞窟内でインディージョーンズを思い出しました。笑
これ以来洞窟にハマってしまったので、今後またいくつか行く予定を立てています。欧州だけでも世界遺産の洞窟が沢山あるみたいなんです。
絵は元美大生なので少しだけ描けますが、元美大生と豪語するほどには描けないのであまり載せないようにしています。笑

| 低橋 | 2012/06/29 07:11 | URL |















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