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山岳地方の村、ハトブリコを目指す


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本日はハトブリコという村を目指します。

ここは東ティモール最高峰、ラメラウ山の麓の村で、滞在目的はもちろんラメラウ山登頂です。
最高峰と言っても標高2,963mですし、麓のハトブリコがすでに2,000mくらいの場所にあるのでそれほど難しくはないと思われます。

なお、上の地図ではハトブリコまで1時間23分という結果が出ていますが、
これは走り屋グーグル野郎の大ボラなので信じてはいけません。




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現在朝7:00です。ハトブリコへ行くバスを待っております。

ディリからハトブリコに行くにはまずディリ市内の「タイベシ」という所に行けと言われ、バスターミナルか何かだと思って行ったらただの道端でした。バスはだいたい7:00〜8:00ごろに出るとの事です。

そして待つ事2時間。

バスは来ませんでした。



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タイベシにたむろする地元の人達の中に一人だけ片言の英語を話すおっちゃんがいて、ハトブリコに行きたい旨を伝えると皆であーでもないこーでもないと話し合ってくれました。結果、別の場所に移動し○○行きのバス?を捕まえた方がいいという結論に達しました。

そして現在、タイベシからタクシーで2分ほどの路上に移動し、
いつ来るかも分からないどこかへ行く何かを待っている所です。

英語を話すおっちゃんが一緒に付いて来てくれたのですが、彼に「バスが来るの?」と聞いても「うーん多分・・バスかホニャララ(よく分からない単語)か・・」という反応だったので、何が出てくるか分からないのです。

私はハトブリコに行ければ何でもいいのですが、ミニバスやミクロレットに混じってトラックの荷台に柵を付けただけの人間ドナドナみたいなバスもよく見かけるので、これだったらちょっと過酷な旅になりそうだなと不安を感じています。




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その後バス・・・というかどう見てもトラックの荷台に人間が詰め込まれているだけの何かが来て、私はハトブリコ近郊にあるアイナロという町の近くまで送ってもらえることになりました。人間ドナドナバスですらなく、本当に普通のトラックです。

運転手さんは現地語の人だったので、おっちゃんが代わりに「この子をドコドコで降ろしてやってくれ、ハトブリコまで行きたいそうだ」みたいなことを伝えてくれました。そして私には、「ハトブリコ近くの分岐で降ろして貰えるから、そこからバイクをヒッチハイクしてハトブリコまで行きなさい。」と教えてくれました。その分岐まではおよそ5時間だそうです。

助けてくれたおっちゃんと、一緒にワイワイやってくれた地元の皆さんに感謝です。
言葉は通じないけど、皆さん本当に優しいです。



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運転手さんが気を利かせてくれ、私はトラック荷台ではなく助手席に座らせてもらっています。
荷台でも別に良いと思ったのですが、およそ5時間の旅だと考えると、屋根無し席なしの荷台はペーペー観光客の私には中々つらいものがあると思われるので、とてもありがたいです。

ディリを出たトラックバスは、すぐに山道に入りました。
しかもぐんぐん標高を上げて行きます。

山の上のジグザグ道は景色がとても良く、アンデスの風景に通じる物があります。助手席には私以外におばちゃん一人と荷物が3つ詰まっており全く身動きが取れないので、その風景は撮れなかったのですが。

道は一応舗装されているもののだいぶガタが来ており穴だらけなため、トラックバスの平均速度はおよそ30キロです。地図を見る限りハトブリコまで大した距離は無いのですが、5時間もかかる理由に納得しました。




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さきほど書いた人間ドナドナバスとはこれです。
中型トラックの荷台に長い椅子が設置されており、それを囲む様に柵が取り付けられています。
これに乗る人々はまず椅子にギュウギュウ詰めに座り、床にも幾人かが腰を下ろし、さらには柵に捕まって立ち乗りをします。写真のドナドナバスはまだ乗車人数が少ない方ですが、町中で見かけるこれは中国雑技団みたいな状態になっており、振り落とされないかと心配になります。




約5時間後の午後3時。ウトウトしているうちに、ハトブリコへの分岐とやらに到着しました。
3番目に載せたトラックバス写真はこの分岐で撮影したものなので、利用される方はそちらを参照してください。何の参考にもならない写真な気もしますが。マウビシという小さな町を通り過ぎて15分くらい走ったところにある、山の中腹の分岐です。詳しくは情報コーナーに書きました。

さて、そんなわけで辿り着いたハトブリコへの分岐点ですが、「よーしヒッチハイクするぞお〜」と意気込もうにも、そこには何かの小屋が一棟あるだけで交通量はほとんど無く、ヒッチハイクできそうなバイクも車もいませんでした。




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ハトブリコへの道

しかし代わりに、同じトラックバスに乗っていた10台後半とおぼしき少年少女数名が声をかけてくれました。「私達ハトブリコまで歩いて行くから、良かったら一緒に行きましょう!」と。ありがたいことに、彼らは英語が上手でした。

そして、ハトブリコまでは歩いて行けることが判明しました。
私はバックパックを背負っているので長距離はキツイですが、荷物の一部をディリの宿に預かってもらっているのでだいぶ楽です。本日の荷物の総重量は13、4キロでしょうか。旅再開時は全部あわせても15キロくらいだったのですが、最近お土産やら何やらを沢山買ってしまったので、全部で20キロくらいになっていたのです。一部だけでもディリに置いて来て正解でした。


少年達に聞いてみたところ、ハトブリコまでは徒歩2時間くらいだそうです。
に、2時間か・・・とちょっと引きましたが、まあ頑張れば何とかなるかと思います。

が、これは私の聞き間違いだったようで、実際には5、6時間の道のりでした。

その事実に気付いたのはだいぶ経ってからですが、
そのときは既に後戻りできない所まで来ていました。




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ハトブリコまでの道は、景色が非常に良いです。

広大な大地に、遠くに見える山々。そしてその辺で草を食んでいる牛や馬の姿が実にのどかです。馬は飼われているものもいますが、野生の馬もよく見かけます。

途中にはいくつも集落があり、そこにいる人々は「ブエノスタルデース!」と笑顔で手を振ってくれます。この辺りの人はポルトガル語を話すようです。もちろん現地語が主でしょうから、外国人の私に気を利かせてそちらの言語を選んでくれたのかもしれません。

歩き始めて最初の30分は心身共にかなりキツく感じましたが、いつしか慣れました。
30分歩けばあと1時間半。1時間歩けばあと1時間で着けるので、だんだん希望が見えて来たというものあります。まあ実際は1時間歩いてもあと5時間、2時間歩いてもあと4時間なんですけど、このときの私はまだその事実に気付いていなかったので考え方が平和です。



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休憩中/寄って来た犬

2時間ほど歩いたところで、小さな売店があったので皆で休憩しました。

私はただ座って休息を取るだけだと思っていたのですが、少年少女達がカップ麺を奢ってくれました。いいよ払うよ!と主張しましたが、彼らは「いいのいいの」と笑顔です。しかもカップ麺の作り方も丁寧に教えてくれました。日本にはカップ麺は無いと思われているのでしょうか。むしろ日本発祥だった気もしますが、彼らの優しさが滅茶苦茶嬉しいので、野暮なことは言わずありがたく頂戴しました。

そしてここで、一つの疑問が。

およそ2時間で到着するはずのハトブリコですが、2時間歩いた今でも、まだその姿が見えません。しかし私達は山に張り付く様なジグザグの道を歩いて来ているので、あの曲がり角を越えれば村が見えて来るかな?と期待しつつ、「ハトブリコはもう近い?」と聞いて見ました。

そしたら、「まだまだ遠いよ〜」と言われました。

ん?


私「あとどれくらいで着くの?」
少女「あと3、4時間かな!」

ん?


私「結構遠いんだね?」
少女「うん、全部で6時間くらいはかかるよね!」



ほお。




勘違いに気付きました。

実はさっき聞き間違えた「ハトブリコまでは2時間」情報ですが、実際には、「5時くらいには着くよ」と聞こえたことから導き出した所要時間です。出発時刻3時で5時着なら、およそ2時間かと。でもこれは、「5時間くらいで着くよ」の勘違いだったようなのです。

ということは、最低でもあと3時間ですか。

心が折れて行く音が聞こえます。ポキポキポキポキ・・・・



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こういう集落が点々とある


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道中出会った地元っ子たち


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ラメラウ山(遠い)




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荷台のヤギ

ヒッチハイクしました。

休憩からさらに1時間ほど歩いたところでハトブリコ方向に向かう車が通りかかったので、101回目のヒッチハイクでこれを止めて交渉したのです。僕は死にそうです。

6時間歩いてハトブリコに着く頃にはもう命が尽きているかと覚悟しましたが、良かったです。
また、明日未明から登る予定だったラメラウ山ももう明日の夜に回そうと思っていましたが、まだ体力は残っているので今夜行けそうです。さすがに足に疲れが来ていますが、ちょっと寝ればなんとかなると思います。

しかし、荷物さえなければ6時間歩ききりたかったです。本当に良い景色だったし、適度に整備された良い道だったので。今後ラメラウ山に行かれる方がいたら、ハトブリコまでの6時間トレッキングも楽しむつもりで、軽めの荷物で出かけることをお勧めします。それだけの価値があると思います。



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本日の宿

車を降りた後少年達に案内してもらい、本日の宿に到着しました。
ディリでこの宿の情報を聞いており、名前を言ったら彼らが場所を知っていたので。

ハトブリコに2軒しかない宿泊施設の、安い方の宿です。シングル1泊15ドルです。
宿代に5ドル追加すると食事も付くとのことだったので、それもお願いしました。
5ドルで3食つくというのは、かなりお得です。また、後から分かったことですがこの村にはレストランや売店などが無いので(売店は小さいのがどこかにあるらしいが、見つからなかった)、食事付きにして正解でした。



一緒に歩いて来た少年達は、この村のなんちゃらセンターで働くインターンシップ中の学生達なんだそうです。もとは南部の別の町の出身で、昨日は祝日(解放記念日、9/20)だったのでディリに遊びに行っていたんだとか。

明日センターに遊びに行くねと約束をして、この日はお別れしました。



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本日の晩ご飯

沢山のご飯とおかずが乗ったプレートを出してもらえ、好きなだけ食べていい方式だったので、実際には写真の3倍くらい食べました。今日は体力使いましたからね。さっきの休憩でカップ麺とパン3個食べましたけど、体力使いましたからね。


夕飯後はシャワーで汗と砂埃を流し、早々に就寝しました。
夜中3時より、ラメラウ山登頂開始です。


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<情報コーナー>

○ 市内からバスターミナル(?)タイベシ

ミクロレットの4番か8番で行ける。

○ タイベシからハトブリコ

7:00くらいからハトブリコ行きのバスが出るとのことだったが、2時間待っても来なかったので私はスワイSuai行きのトラックにしか見えないバスに乗って行き途中で降ろしてもらった。運賃3ドル。約5時間後山の中腹の分岐点(Simpan)で降り、そこからハトブリコまで徒歩5〜6時間。あるいは、地元民の乗る車やバイクをヒッチハイクして行く。しかしこれらは3時間歩いた中で4、5台しか見かけなかった。人間ドナドナバスはハトブリコからこちらに来るものを3台見かけたが、ハトブリコに向かうものは1台も見なかった。時間によっては多分往路もあると思うのだが。

後日地元の少年達に聞いた情報によると、通常は
(1)ディリからバスでマウベシMaubesseに行く。所要約5時間。(2)バスを乗り換えてハトブリコへの分岐シンパンSimpanへ。所要約15〜20分。(3)そこから徒歩でハトブリコまで5〜6時間・・というのが正規ルートだそう。私はディリを出る時点でマウベシ行きではなく南部の町スワイ行きのバスに乗った為、行程(1)から(2)の乗り換えが省かれた。

○ ハトブリコの宿

「Pousada Alecrim Namrau」

シングル1泊15ドル。無料の紅茶サービスあり。+5ドルで朝昼晩3食付く。
村の入り口から徒歩15分くらい。部屋数は結構多く、多分20はある。10分程でぬるま湯になってしまうが、熱々のホットシャワーあり。Wifiなし。宿の人は英語はほとんど分からないが、とても親切で感じが良い。登山ガイドの手配もしてくれた。

ハトブリコの宿は、これと村の入り口にあるホテルの計2軒のみとのこと。

| 東ティモール | 20:05 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

めちゃくちゃ文章が面白くて
気付けば読みだしてはや何日もたちました。

私もトリ仲間なので親近感も湧きます。

また読みに来ますね!

| ワルひよ | 2015/10/02 17:50 | URL |

>ワルひよさん

ありがとうございます。
トリ仲間ですね。悪そうな鳥ですが・・笑

また宜しくお願いします!

| 低橋 | 2015/10/02 19:25 | URL |















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