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スクーターでタナトラジャ散策


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本日の相棒

本日はスクーターをレンタルしてランテパオ周辺の村を見に行きます。
スクーターは、毎度お馴染みマルコスさん家で借りたものです。

チャリダーからライダーに華麗に転身した私ですが、スクーターなぞこれまでの人生でトータル30分くらいしか乗ったことがありません。なのでちょっと怖いです。

でもスクーターとかバイクとか言うから危ない感じがするだけで、日本語に直すと原動機付き自転車ですからね。大丈夫、要は自転車です。これは自転車自転車自転車自転車(暗示)




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ロンダ

というわけで、本日最初の目的地であるロンダという村にやって参りました。ランテパオからここまでは4キロと非常に近いです。電動機付きじゃない自転車で来ても良かったですね。

ランテパオは田舎なのでそこまで交通量は多くなく、数年振りのスクーターでも少し走ったらだいたい慣れることができました。その「だいたい慣れる」までに心の体力が3分の2くらい磨り減りましたが、あと3分の1あるので何とか乗り切れると思います。


で、ロンダです。
ここには洞窟内に作られた変わったお墓があるので、それを見に来ました。

スクーターを停めて見学チケットを買っていると、自称ツアーガイドの男が話しかけて来て、「洞窟はガイドと一緒じゃないと入れないよ。ガイド料60,000Rp(550円くらい)」と相場(マルコスさん情報)の倍額を言って来ました。心の体力が10分の1くらいまで減りました。



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これ以上体力を削がれると家に帰れなくなるので、自称ガイドを振り切って一人で来ました。

「洞窟内のお墓」が見所のロンダですが、洞窟の外のアレコレも非常に面白いです。
岸壁には所狭しと棺が積み上げられ、さらにはつり下げられています。
棺の扱いってこういう感じで良かったんでしたっけ。ちょっと昨日からその辺りの感覚がおかしくなっていて、頭が働きません。あと、

お気づきだろうか・・・・

写真に無数に浮かび上がるしゃれこうべ達・・・骨のような白い物体・・・

これらはこの地に残る浮かばれない魂が
(以下略)



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しゃれこうべです。
なんか普通にあるのです。

ところで、今回は「しゃれこうべの写真がありますので苦手な方はご注意ください」って書きませんでしたが大丈夫ですかね。どういう考え方の人がこのブログを見てくれているか分からないので、結構そのへん気を使っているつもりなのですが、そもそも自分の感覚が(主に東南アジアのせいで)大いに狂わされている気がするので、その気遣いに自信が持てません。



洞窟の中に入るには、ガイドさんを雇う必要があります。先ほどそのガイドさんを振り切って来たわけですが、一人で勝手に入って自分のライトで照らしたら暗過ぎて見られたものじゃなかったので、結局別の人を雇ったのでございます。中で迷って新米しゃれこうべになりたくないですからね。

ガイドさんは他の観光客と共に洞窟から出て来たところを突撃!隣のガイドさん形式で頼み、30,000Rp(270円)であっさり話が着きました。何が60,000Rpでしょうか入り口の男め。それどころか「本当は60,000だけど50,000にしてあげるよ」とかしたり顔で言ってましたよアンニャロー。



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ガイドさん改め、15歳くらいのガイド少年と一緒に洞窟に入りました。洞窟内にも棺が所狭しと安置されています。「所狭し」と「安置する」は普通一緒に使う単語ではないと思うのですが、実際そんな感じだったので仕方ありません。


タナトラジャの棺の安置方法は大きく分けて3つあるそうです。

一昨日バトゥトゥムンガで見た様な岩や断崖に彫られた石室、ここロンダにあるような洞窟、そして、今回見た中には無さそうでしたが、木や断崖にロープで吊るす形です。このつり下げ型は特に子供や赤ん坊の棺を安置するために用いられるのだそうで、wikipedia先生によると「ロープが朽ちて地面に落下するまで何年もの間そのままにされる例もある。」そうです。いや「何年もそのままに」よりも「ロープが朽ちて落下」の方が気になるのですが、いいですかねそれは。やっと落ちたねみたいな言い方してますけど、棺は普通落としてはいけません。

上記の中で一番良いお墓は石室型で、これは結構お金がかかるのである程度裕福な人しかできないんだそうです。また、上記以外にも普通のコンクリート製石室などもありますが、これはかなり最近の形なんだとか。現在でも、主流は上記3つの伝統形式なんだそうです。




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洞窟内にはこんなコーナーも。
明らかに人の手によって並べられたしゃれこうべ達の裏側には人間一人が回りこめるスペースがあり、ここで記念撮影をするのが流行りなんだそうです。私もガイド少年の強い押しに負けて撮ってもらいましたが、何の記念か分からないし何も嬉しくありません。骨達も心無しかゲンナリ顔です。



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ロミオとジュリエット

詳しく聞きませんでしたが、恋人同士のお骨なんだそうです。
親族に反対され一緒になることができず、共にこの洞窟内で心中をはかったとか何とか。ただ頭蓋骨の並び方がどう見ても人為的なので、はてその伝説やいかに・・・とか思ってしまう心の濁った私でございます。



そんな感じで、あっという間に洞窟見学を終えました。ものの5分でした。
一人で行くと迷うのでうんぬんという情報を見た覚えがあるような無い様な気がするので、今回は短縮して入り口付近しか見なかったのかもしれません。そんなに深い洞窟にも見えませんでしたが。



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帰りは遊歩道をぐるっと回って入り口まで戻ります。

先程の洞窟は実はこんな大きな崖に開いているものですが、よく見ると、崖の中腹にも棺らしき物体が詰められているのが見えます。確かフィリピンでもこんな感じの(あちらは吊るしてありましたが)崖を見た覚えがあります。日本や他の外国でもそういう考え方があるように、空に近い所や、海が見える場所、景色が良い場所に亡くなった方を葬ってあげたいというのは、万国共通の思いなのかもしれません。



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ところで、よく見るとさきほどのガイド少年が農作業をしていました。
農作業の傍らガイド業もしているのでしょうか。働き者です。



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謎の道

ロンダの後は同じ道沿いのレモという村に行くつもりだったのですが、通り過ぎてしまいました。そしてそのままマカレまで来てしまいました。マカレとは、タナトラジャに到着した日に通り過ぎたこの辺りの中心都市です。ランテパオから車で約30分です。

なのでせっかくだしと思い、マカレよりさらに先にあるタンパンガロとかいう村に行ってみようかと思いましたが、道がよく分かりません。マカレの人達に聞いても誰もその地名にピンと来る人はいませんでした。そして、仕方なく適当に走ってみた結果が上の写真です。良い感じの田舎道ではありませんか。

そのなんとか村ですが、多分、さきほど書いた「木につり下げる赤ん坊のお墓」がある場所だと思います。今回はマルコスさんに聞いたのではなく、宿に出入りしていた自称ツアーガイドさんの話を適当にメモしただけなので詳細不明ですが。ちょっと情報収集が足りませんでした。




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レモへの道(なのか?)

タンパンガロとやらは諦めて、来た道を引き返しレモを目指しているところです。

先程はこの村への分岐を見落として失敗したので、今回はかなり早い段階から「レモはこっち?」と聞いて回り、ジワジワ距離をつめていく作戦で来ております。

で、何人もの人に聞いて辿り着いたはずのレモ行きの道が上の写真なのですが、これが正解な様にはとても思えません。というか、合っていたとしてもあまり行きたくありません。明らかに道路整備中ではありませんか。私はバイク初心者なのですから、こんな砂の山を避けて進むアクロバット走行は無理です。




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レモ

結局バイクは置いて、徒歩でここまでやって参りました。
バイクはその辺の民家の人に頼み、安全な場所に停めさせてもらっています。

後から分かった事ですが、私が入って来た道は2つあるうちメインじゃない方の入り口で、メインの方はちゃんと走りやすい道だったようです。



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レモ村のタウタウ(お人形)です。タウタウと聞いて割とタウタウな感じを想像していたのですが、思ったよりタウタウしていなかったので思わず「うわ〜・・・」という声が出てしまいました。有り体に言うと、不気味です。


タウタウとは、墓地用の木彫りのお人形です。死を象徴するものだそうです。
それ以上の情報は、実はよく分かりません。wikipedia先生もチラッとしか触れていないからです。今こそマルコスさんの解説が求められますが、今日は一人で来てしまいました。バイクレンタルだとツアーの4分の1の値段で来られるものですから、つい安い方を取ってしまって。あと一人で風を切りたくて。

タウタウはトラジャ地方の至る所で見る事ができますが、これほど沢山並べられているのはレモくらいのようです。1、2体なら意外と可愛げがあるし、お土産様のミニタウタウは結構キュートなのですが、ここまでズラリと並ばれるとやはり儀式的な意味合いを強く感じてしまいます。




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タウタウ集会所の側には、古くなったタウタウが打ち捨てられていました。
何故こんなくたびれた研究職員のような造形なんでしょうか。40代後半独身の。

死を象徴するお人形ということは、「魂が宿る」とか「亡くなった方のお供に」とかそういう感じの意味もあるんじゃないかと思っていたのですが、この放置っぷりです。
「生と死が近い」という考え方については理解したいと思っていますが、それにしても扱いが大雑把すぎます。死がその辺にゴロゴロしているではありませんか。もっと境界線をしっかり引いてください。




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ケテ・ケス

続いて、ケテ・ケスという村にやって参りました。

トラジャ地方では本当に至る所で伝統家屋トンコナンを見る事ができますが、こういったズラッと並んだトンコナン群を見ようと思ったら、ここケテ・ケスが良いみたいです。さらに、こちらのトンコナンは全て古い竹製のものなので、やはり見応えがあります。

最近のトタン屋根のトンコナンもパリッとしていて格好良いのですが、やはり、竹製の古いトンコナンの重厚感は素晴らしいです。壁の装飾が薄くなっていたり、柱がささくれて来ていたり、屋根が苔むしていたり。長い歴史を感じさせる風情のある出で立ちです。



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トンコナン群の真ん中あたりから、さりげなく伸びている小道がありました。案内も何もないので通り過ぎそうになりましたが、不自然に土産物屋が並んでいるのが気になり入ってみると・・・




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こんな立派なお墓がありました。

真ん中のこれは、まさか棺でしょうか。上に遺影が飾ってあるので間違いないと思いますが、それにしても立派です。よほど裕福な方だったのでしょう。



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タウタウ

これは2軒隣のお墓ですが、このタウタウ・・・リアルすぎませんか。生き写しのようではありませんか。いや生前のお姿は知りませんけど、ここまでリアルな造形で「実は似てません」とかだったら嫌なので、おそらく生き写しなのでしょう。




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お墓群の横には、こんな良い感じの階段もありました。
しかし軽い気持ちでこれを登ってみると、



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骨骨骨の、骨ロックです。
この放置っぷりは何事ですか。



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頭蓋骨をチャームポイントみたいに棺に添えるのはやめてください。
ふざけてるんですか。



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そしてこの何故か閉じ込められているタウタウですけど、



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怖過ぎます。

心霊とか呪いの類はあまり信じていない私でも、
流石にちょっと大丈夫かこれ・・・と思ってしまいました。
でももう散々写真を撮ってしまったので、手遅れかもしれません。



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階段をてっぺんまで登ってみると、こんな感じの道が。

骨骨ロックが道端に散らばってますけど、これ面白半分に持って帰っちゃう人いませんかね。アメリカ人あたり。いや名指しで言いがかりをつけるのもアレですけど、そういうことしがちでしょう、あの人達。



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道の先には岩窟墓がありました。



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そして洞窟の入り口にはこんな生活感溢れるエリアが。
ようこんな所でくつろげますね。
生と死が近いってそういうことなんですか?本当に?



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帰りにお土産物屋に寄りました。トンコナン壁面に使われる木彫りのお土産が美しかったので。これらは全て手作業で彫られ、顔料は岩石や木の実など、自然素材で作られているのだそうです。

あまりにも見事なのでいくつかお土産に買おうかと散々、散々悩みましたが、
カバンの中で破損してしまいそうなのでやめました。

以前トルコで欲しいものを買わなかった時に結構後悔したので、次そういう機会が訪れたら今度はちゃんと買ってすぐに送ればいいでしょう、と自分に言い聞かせて来たのですが、今回も頑固な理性に負けてしまいました。というか、やはり万が一にも破損したら悲しいという気持ちが強くあって。

布系とかアクセサリーの類とか、軽くて壊れにくいものならたまに買うんですけどね。あとバックパックじゃなくて強固なスーツケースだったら、買えるものの幅ももっと広がるのかもしれません。




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本日の晩ご飯

ナシ・ラパン・アヤムというお料理を頂きました。あとアボカドジュース。

ナシがご飯でアヤムが鶏なので鶏の何かだろうと思って頼んだら、こういうのでした。ミントが添えてあります。味はまあ見た目通りですが、それよりもアボカドジュースが印象的でした。甘いシロップが入っているのですが、これが合うのです。とても美味しかったです。濃厚なのでアイスクリームにかけたい感じ。



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夜行バス

宿に戻って少し調べものをし、夜行バスでマカッサルに戻りました。
明日の便でバリ島再びです。



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<情報コーナー>

○ バイクレンタル

マルコスさん家で一日80,000Rp+ガソリン代自腹。ガソリン代込みなら10,000Rp。
他の店もだいたいそれくらいが相場。

○ ロンダ、レモ、ケテ・ケス

入場料各20,000Rp。ロンダはオイルランプのガイドさんを雇うのに+30,000Rp。

○ ランテパオからマカッサル

夜行バス21:00前後発、所要約8時間。本数は少ないが、昼便(朝便かも)もある。
私が乗ったのはBintang Prima社のバスで、エアコン付き快適バス150,000Rp。これはかなり良いバスだったそうで、現地の人いわく安いものだと70,000Rpからあるそう。バス会社はランテパオのメイン道路沿いに点在しており、出発は各オフィス前から。

| インドネシア | 20:58 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

初めまして。

昔からトラジャに行きたかったので、今回このブログに出会えて面白かったです。

インドネシアといえばバリ島ばかりなのでスラウェシ島を訪れてくれて嬉しかったです。
これからも皆さんあまり行かない所を
行ってくれたらと思います(笑)

お気をつけて!

| サンギタ | 2015/09/17 13:37 | URL |

>サンギタさん

こんにちは!

スラウェシ島やトラジャは、未開の地のように言われているのでかなり身構えて行きましたが、思ったよりはずっと旅行しやすかったです。でもまだまだ旅行者は少なく素朴な感じなので、そこが魅力だと感じました。これから陸路や空路をもっと整備して旅行者が来やすい環境を作る計画があるそうなので旅行しやすくなると思いますが、今の素朴な感じに触れるなら早めの訪問が良さそうです◎

あまり情報のないところを探検するのが好きなので、これからも色々行ってみたいと思います。
でも、どこへ行ってもフランス人かドイツ人のバックパッカーはいて感心するのですが。笑

| 低橋 | 2015/09/17 17:47 | URL |















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