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冬から夏へ、バリ島に移動

まずは昨夜の空港泊について。

クライストチャーチ国際空港は一応24時間開いていますが、空港泊は禁止という謎ルールがあります。「ただし、一定の条件を満たしていれば空港内のベンチに座っていてもいいですよ。ただし寝るな。」みたいな無茶なことが公式サイトに書いてあります。

深夜も警備員が巡回し、彼らは夜間空港にいるお客さんがその条件を満たしているかどうかを一人一人確認して回るんだそうです。そして当てはまらなければ割と容赦無く追い出すとかなんとか。ご苦労な事です。

一定の条件とは、
・搭乗していた飛行機が夜22:30以降に到着すること。
・または、乗る予定の飛行機が朝8:00より前に出発すること。
そして、それらを証明できること(予約確認書などを見せられること)、です。

私の搭乗機は朝6:15発で後者に当てはまるので、これはいけるかなと思いちょっと挑んでみることにしました。そして警備員さんに厳しい顔で「ここは宿泊禁止だ!」と言われたら、「早朝発のフライトなんですけど?ふふん」とドヤ顔で逆らうのです。

さて、テカポから夕方発のバスに乗り、私がクライストチャーチ国際空港に着いたのは22:00過ぎのことでした。なのでまだお客さんも多いでしょうし、まずはそれに紛れてどこかのベンチに座っておこうと思い空港に入ったのですが、予想に反してお客さんはほとんどいませんでした。具体的に言うと、私を入れて3人しかいませんでした。予想外です。

若干動揺しつつも、きっと皆2Fにあるというフードコートにいるんだろうと思い移動することにしました。その途中で、2人組の警備員さんに遭遇し早速とっ捕まりました。戦闘開始から2分後の出来事でした。

戦います!キリッ!とか言いましたが今追い出されるとだいぶ困るので、オドオドしながら明日早朝便の予約確認書を差し出しました。難しい顔で確認書を見つめる警備員さん。駄目だと言われたらどの辺りに隠れて篭城しようかと考え始める私。

しかし予想に反して、割とあっさり宿泊の許可がでました。口調も意外と優しいです。ただフードコートはもう閉まっているとかで、1Fの高そうなカフェまで連行され、「ここに居なさい」と言って置き去りにされてしまいました。なので「わかりました」と答えてカフェに入り、警備員さんが立ち去ったのを確認して、速やかにカフェを出てカフェ横のベンチに腰掛けました。お金が無いので。

その後どこからか飛行機が到着したらしく、閉まっていたお店やカウンターも一部再開し、お客さんの数は30人くらいに増えました。皆ベンチに座り人によっては半分横になって眠っていましたが、警備員さんに怒られている様子はありませんでした。なんだかんだ、寝ても良いみたいです。ただし寝袋などの使用は禁止なので、皆あくまで「仮眠」のスタイルです。



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機内食

そんな夜を越えて、結局一睡もできないまま朝になりました。

フライトは朝6:15発、メルボルン経由のバリ島デンパサール空港行きです。
バリ到着は現地時間13:30です。

時差の関係上ころころと現地時間が変わりややこしいですが、
クライストチャーチからメルボルンまで約4時間、
メルボルンからバリまで6時間弱のようです。

飛行時間と乗り換え時間合わせて計11時間の移動でしたが、昨夜の徹夜によりあまりにも眠たくて飛行中はほぼ意識が飛んでおり、気が付いたらバリに着いていました。加え、わずか数時間とは言え時差のため時間が2回変更になり、もう自分がどこにいるのか、今何時なのか、それ以前に今日は何日なのかがよく分からなくなりました。




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本日の宿

で、本日の宿です。
バリ島のメイン観光地のひとつ、ウブドという所に宿を取りました。

バリ島は観光業の盛んな島なので、全体的に物価の安いインドネシアにおいても色々と高くなるんだそうですが、オーストラリア及びニュージーランドからの渡航者である私の金銭感覚は今狂いに狂っているので、バリ島価格でも充分安く感じます。

ですので、探せば10万Rp(ルピア)の宿もある所を、その倍額の20万Rpの宿に泊まっております。でも、日本円にするとわずか1,800円です。いつもの感覚で言えば10万Rp(900円)でもちょっと高いと感じるのですが、一昨日泊まったニュージーランドの宿なんてドミトリーなのに2,800円でしたし、その日々を思い返せば1,800円でも安いものです。明日からまた100円の違いに1時間悩むような生活に戻るので、ニュージーランド感覚の今のうちに贅沢してしまえと思いちょっと奮発しました。



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本日の宿はまさにインドネシアのイメージそのままで、とても素敵でした。
が、宿の入り口からしてもうよく分からず、どこからどこまでが宿の敷地なのか全然分からず、敷地内(多分)に写真2枚目のような謎のスペースもあり、ああ、異国だなと思いました。

思えば、ここまで異国感のある国に来たのはこれが初めてかもしれません。ヨーロッパの町並みや南米のそれも間違いなく異国だったのですが、インドネシアは文化芸能デザインの類の押しが強くて、とにかく見慣れない風景という感じがするのです。同じアジアなので、路地裏などに少し懐かしい雰囲気も漂わせつつ。



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ウブド市場

宿のチェックインを済ませ、町歩きに出かけました。
空港からの道が混んでおり宿に着いたのは結局16:00ごろとなってしまいましたので、あまり時間はありませんが。今夜は王宮で開催される「レゴンダンス」のショーを見たいので、それまで少し観光です。

まずはウブド市場へ。市場というから野菜市みたいなのを想像していたのですが、観光客向けの土産物屋やツアーデスクが多く立ち並ぶエリアでした。

バリ雑貨はとてもカラフルで可愛らしくしかも安いので、いちいち買いそうになりますが今それどころではありません。宿への帰り方が分からず困っているのです。

バリ島についてほとんど調べず来てしまったので、情報収集をするため観光案内所を目指していたのですが、人に道を聞いて目指している途中でカフェの女の子に明るく声をかけられ、ホイホイ着いて行って勧められるままに珈琲を飲み、そのままのノリで他の店やら路地やらに入り込み、あっという間に方向感覚を失ったのです。

こうなることは分かっていたので先に観光案内所に行って地図を貰いたかったのですが、うかつでした。インドネシア人がフレンドリーすぎるのが悪いです。もちろん商売がらみでもあるのでしょうが、あの笑顔は反則です。嬉しくなっちゃうんです。


結局ウブド市場を一回りし観光案内所を発見しましたが、無料市内地図は売り切れで有料のしかなかったので、地図は手に入らないまま終わりました。
なお、宿には奇跡的に帰れました。私の帰巣本能もたまには仕事をするようです。




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ウブド宮殿、レゴンダンス公演会場

宿で少し調べものをした後、再び出かけてウブド宮殿にやって参りました。

スキューバダイビングが趣味で定年後あちこち飛び回っては潜っているハイカラな父の勧めで、このウブド宮殿の定期公演を見たいと思い、日程を合わせていたのです。毎日なにかしら、そしてどこかしらでバリの伝統芸能を見る事はできますが、父の勧めは毎週火曜の夜19:30から演じられる、ウブド宮殿の「レゴンダンスとラーマーヤナ」でした。なので、それを見に来ました。

チケットは当日ギリギリの時間まで購入できます。混み具合にもよるとは思いますが。
当日、ウブド宮殿の周りで5m置きくらいにチケット売りの人が立っており、積極的に声をかけてもらえるのでその人から買うだけです。チケットは一律80,000Rp、約720円です。

席は自由で、早い者勝ちなので私は30分前に入場したところ、前から3列目あたりを取る事ができました。この時点ですでに結構人は来ていたので、最前列を狙うなら1時間くらい前に行った方が良いかもしれません。



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始まりました。まずはレゴンダンスからです。

これは2人の女性が演じます。
異国情緒溢れる生演奏に合わせ、足の先から指の先まで美しく、魅惑的に踊る2人の女性。2人が演じているのは兄弟の王子役で、仲睦まじい兄弟が魔法の力により猿に姿を変えられてしまい、嘆き悲しむというストーリーです。



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続いて、ラーマーヤナ舞踏。

最初のレゴンダンスが10分程度と比較的短かったのに対し、
こちらは1時間くらいかけて演じられる長いお話です。

2つは続けて上演されますが、それぞれ独立した演目です。レゴンダンスで演じられた兄弟の話もラーマーヤナ物語の一部ではあるそうですが、この後演じられるラーマーヤナ物語と直接のつながりはありません。

それぞれのストーリーは英語版のパンフレットにも書いてありますが、
宮殿入り口で日本語翻訳版も配っているので、それを読むとより理解が深まります。

私ももちろん、それを読んでから公演見学に臨みました。
が、結構長いのと、登場人物が多いのと、ちょっと疲れていて脳が機能していなかったので、全然頭に入りませんでした。そうしたら、私の中の脳内ストーリーがとても残念なことに。

ですので、まずは私の脳内ストーリーから紹介したいと思います。



<ラーマーヤナ舞踏/誤回答編>


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お姫様(左)と侍女(右)

時は何百年か何千年前。どっかの国(多分インドネシア)の美しいお姫様は、2人の侍女と共に歌って踊る楽しい日々を送っていました。



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ある日現れた間の抜けていそうな魔王は美しいお姫様に惚れ込み、自分のものにしようと企みます。



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なんだかわからないけど急に出て来た鹿がすごく可愛いです。子役が演じています。
お姫様と侍女2人も「鹿カワイイ!」と思ったらしく、この子を捕まえようと奮闘します。



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勇ましい侍女1は鹿を射ようとします。侍女ってこういう感じでしたっけ。



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奏者のおじさんがちょっと演奏に飽きてきました。

そうこうしている間に、お姫様は魔王に攫われてしまいました。



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魔王に攫われたお姫様を助けに現れた謎の鳥。しかしあっさり魔王に負け、侍女2人に介抱されていました。何しに出て来たのかよく分かりませんでした。そして弓矢を片手にキリッとする侍女が格好良すぎてもうこの人何なのかと混乱する一方でした。



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一方そのころ。猿に姿を変えられてしまった王子は一体何の恨みがあるのか、魔王に戦いを挑みます。



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お姫様がもうひとり増えました。便宜上さっきまでのをお姫様1、今回のをお姫様2としますが、衣装もメイクも似ているのでどっちがどっちか全く分かりません。そしてお姫様2がどこから、何の目的で現れたのか全く説明のないまま物語が進んで行きます。



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そんな中、猿王子は観客席の中を飛び回り子供を泣かせカメラに向かって親指を立て、やりたい放題していました。


この後、ストーリーが難解すぎてちょっと色々諦めてしまって、
肝心のクライマックスの写真を取り損ねました。

なので文章で説明いたしますと、
この後 侍女1が魔王と勇敢に戦って勝つ というミラクルプレイを見せ、ついでにお姫様(多分1の方?)が猿王子ににじり寄るシーンがあったので、多分惚れたんだと思います。猿王子は登場人物の中で一番良い動きをしていましたし、お姫様と結婚して王様になったんじゃないかと思います。


途中から出て来た猿王子が全てを持って行った件が若干納得いきませんが、めでたしめでたし。

おわり。


・・・わけの分からないお話でした。
あまりにもわけが分からないのでもう一度日本語解説を読み直してみたところ、
色々と誤解していたことが発覚したので、ここからは答え合わせです。



<ラーマーヤナ舞踏/正答編>


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まず、この人は侍女ではなく王子様でした。

女性が演じているしスカートみたいなのを履いていたので、てっきり侍女だと思ったのです。
また、この王子は姫の旦那さんだったようです。ちなみにもうひとりの侍女は王子の弟でした。

というわけで正しいストーリーとしては、王子とその弟と仲良く暮らしていた姫が、魔王に見初められ、狙われるというところから始まります。



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急に出て来た鹿は、魔王が姫を捕まえる為に遣わした家来が化けた姿でした。つまり、罠だったということです。あと、この鹿はただの鹿ではなく黄金の鹿であったそうなので、3人は「鹿カワイイ」という純粋な気持ちではなく、おそらく金目当ての犯行であったと思われます。

不純な動機が災いしてか、この鹿捕獲騒動のゴタゴタで姫は魔王に攫われてしまいます。



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その後現れた謎の鳥は「聖獣ジュターユ」という神聖な生き物で、魔王に連行されていく姫を助け出そうと奮闘した良い奴でした。しかしやっぱり、あっさり魔王に負けてしまいます。そして弱って倒れている所を王子2人に発見され、姫が魔王に連行された件を報告しました。ただの噛ませ犬でした。



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魔法で姿を変えられてしまった王子が大活躍・・・と思っていたのは完全なる誤解で、
猿は猿。王子とはまったくの別人でした。

王子が猿に変えられたのは最初に見たレゴンダンスです。完全に話が混ざっています。

なお、猿はただの猿ではなく勇敢な猿で、名を「ハヌマン」と言うそうです。
全く記憶にないのですが、解説書によりますと彼は魔王じゃない別の敵も倒し、それから魔王に挑んだんだそうです。そんな奴いたっけ、そしてそんなシーンあったっけ・・と私はいま首をかしげています。



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突如増殖したかと思われたお姫様2はお姫様ではなく、魔王の姪でした。
彼女は魔王に攫われた姫を慰めたり魔王の暴走を止めたり、かなり良い働きをしました。



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クライマックスで魔王と戦ったのは当然、侍女ではなく王子で、かなりの激戦でしたがハヌマンの尽力もあって王子は魔王に勝利しました。そしてこのあと猿の人ハヌマンににじりよったのは姫ではなく、魔王の姪の方でした。何があったのかは知りませんが、猿ハヌマンはドサクサにまぎれてこの子と結婚しました。


めでたしめでたし。



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本日の晩ご飯

なんか疲れたのでレストランでナシゴレンを食べて帰って寝ました。


明日はバスでジャワ島・ジョグジャカルタに移動します。


<情報コーナー>

○ バリ島、ウブドの宿

「Kabera Bungarow 1」

booking.comで予約。「Kabera Bungarow 2」もあるらしい。ダブル1泊20万Rp。シングルはもともと無いのか売り切れていたかで見つからなかったので価格不明。ウブド市場、及びウブド宮殿まで徒歩3分で非常に便利。狭い路地を入った先にあるので静か。無料朝食、Wifi付き。Wifiは室内は届き辛いのと、全体的に速度は遅め。一部屋一部屋が独立しており、テラス付き。庭や宿全体にインドネシア独特の雰囲気があり良い感じ。シャワーがすぐぬるま湯に変わってしまうのと、家屋全体が古くやや清潔感にかけるのが難点。ただしそれが逆に雰囲気があるとも言える。


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| インドネシア | 22:21 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

バリ島良いですね!!!
昔行きましたが、夜道を歩いていると穴に嵌って腰までずぼりと行ってしまいました。棚田が有名らしいですね。浜でうっている辛いトウモロコシがおいしかった想い出があります。
余談ですが。インドネシアでワヤンを見られるご予定はありますか。
私が世界で憧れているものの一つです。

| さば | 2015/08/23 05:12 | URL |

非常に面白い解釈ですね。
プランバナンで再度復習して下さい。

| banpei | 2015/08/23 07:29 | URL |

ナシゴレンおいしそうですね♡
お皿の左側に乗っているきいろいやつは日本の玉子焼きに似ていますね!
海外のごはんの写真大好きです。

パプアニューギニアに行かれるようですが、フィジーやツバルとかも行かれますか。
ポリネシア、ミクロネシア、メラネシア辺りは、何か面白そうなので、低橋さんのブログでレポート読めたらいいなって思いました。
あの辺は2万を超す島があるそうで、名前も知らない島に行ってみるのもかなりの冒険になりそうです。

| とな | 2015/08/23 13:57 | URL |

更新楽しみにしていました!
王様だったんですね!爆笑^^

私事ですが、今、ペルーに旅行中です!
街をふらついてると、僕もおっちゃんに声をかけられたので、乗馬しましたよ!笑

50ソルに値上げしてました!笑

| ピロシキ | 2015/08/23 22:10 | URL |

>さばさん

すごい体験ですねそれは。笑
辛いトウモロコシは食べてみたいです。辛い料理もすごく好きです。

ワヤンは、影絵人形劇のワヤンクリと舞踏劇のワヤンオランでしたら、無料の短いものですが見て来ました。

| 低橋 | 2015/08/24 00:58 | URL |

>banpeiさん

今回のことでラーマーヤナの物語が分かったので、
プランバナンでは誤解なく鑑賞することができました。笑

| 低橋 | 2015/08/24 01:02 | URL |

>となさん

ナシゴレン左の黄色いのは、薄焼き卵を巻いたみたいなやつでしたよ。美味しかったです!

あの辺りの国々はすごく気になるのですが、どうしようかなー・・・と未だに決められずに悩んでいます。今回の旅日程からするとあまり時間がなくて。どうせ行くなら複数島をがっつり回りたいので、時間的に難しそうなんです。ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアという響きからしてもう相当そそられるのですが・・・。

| 低橋 | 2015/08/24 01:10 | URL |

>ピロシキさん

こんにちは!

おお〜ペルーいいですね!あの乗馬、値上げしたんですね。笑
来年あたりさらに倍になっていそうです・・・。

| 低橋 | 2015/08/24 01:12 | URL |















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