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テ・アナウ近郊日帰りトレッキング


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湖畔の遊歩道

ご覧の通りのどんより空模様ですが、今日はトレッキングに行きたいと思います。
ミルフォードサウンドのために来た町ですが、面白そうなトレッキングコースがあったのです。

ミルフォードサウンドは明日のツアーに申し込みました。
宿のwifiが到着早々ぶっ壊れていらっしゃったので、観光案内所で。
ニュージーランドの観光案内所は、今まで行った国の中で一番親切で丁寧な気がします。
バスや宿やツアーの予約はもちろん、とにかく色んな相談に乗ってくれるので大助かりです。



で、トレッキングです。

トレッキングコースの名は「ケプラー・トラック」。
テ・アナウの町から徒歩でアクセスでき、全長約60kmあるコースを1周するには2泊3日かけて歩く必要があります。シーズンは春〜秋で、真冬である今は完全にシーズンオフです。そして今日からの数日間は曇りまたは雨または雪という予報です。なので、私は2泊3日も歩くつもりはありません。コースの一部をのほほん日帰りトレッキングするだけです。



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フィヨルドランド・ビジターセンター

遊歩道沿いにあるトレッキング関係案内所です。

ここでトラックの地図をもらい、ついでにもう一度天気予報の確認をしました。昨日見た天気予報が噓だったらいいなと思いまして。でもやっぱり天気は崩れるそうです。カッパを持って来ているし大して険しい道でもないので、行きますが。じゃないと今日一日退屈なんですもの。

地球の歩き方先生と案内所の人に聞いた結果、日帰りコースはお勧めが2つあるとのこと。ビジターセンターから45分ほど湖畔を歩くと分岐点があり、そのどちらかを選ぶ事ができます。

私はそのうち、ラクスモー小屋というのを目指す8〜10時間の往復コースに行ってみる事にしました。

しかし、今すでに午前10:00を回っており、日の入りは18:00ごろ。天候の問題もあるし今から行くと戻って来られないので、ラクスモー小屋手前の森林限界あたりで引き返しなさい、と言われました。そうですか。ラクスモー小屋どころかその先のラクスモー山登頂を目指すつもりでおりましたが、無理ですか。

ならば時間と相談しつつ登って行き、登頂できたら祝杯、山小屋までで及第点、森林限界で反省会、それ未満は懺悔室という感じで行く事にします。無理はしませんし、山小屋泊もしません。寝袋も何も持って来ていないので、凍ってしまいます。


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ビジターセンターからコントロールゲート、湖畔の遊歩道

湖の向こうに佇む山々はうっすら雪色にそまり、その上に雨雲がかかっています。
これはこれで美しく、空気もひんやりとしていて気持ちが良いです。
歩みを止めると滅茶苦茶寒いですが。



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コントロールゲート

ここからがケプラートラックです。
ここまでは車で来る事もできます。駐車場あり。



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ニュージーランド固有の鳥、キーウィがいるそうです。
でも夜行性ですし、絶滅危惧種でどんどん数が減っているそうなので、会える可能性は限りなく低いかと思います。キーウィは割と警戒心が薄く、人間に近付いて来る事もあるそうなので会えたらきっと楽しいですけども。



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コントロールゲートを過ぎてすぐの所に分岐点があります。右へ進めば私が目標としているラクスモー山頂及びラクスモー小屋が。左へ進めばもう一つのお勧め日帰りコースの折り返しポイントである、レインボー・リーチがあります。

左のレインボー・リーチへは3時間半。往復で7時間ですね。
右のラクスモー小屋までは6時間と書いてあります。帰りは下りなのでもう少し早いとして、4時間くらいでしょうか。なお、現在午前11:00です。ラクスモー小屋まで行って帰ってくると、ここから宿までプラス1時間必要なので、宿に戻るのは夜の22:00ですか。そうですか。

左にしましょう。

命は!捨てられない!

というかこれはどういう計算なんですか?
地球の歩き方先生もビジターセンターのお姉さんも、ラクスモー小屋までは往復で8〜10時間だって言ってましたよ。行きに6時間かかったら帰りは2時間しかないじゃないですか。山道を転がり落ちるんですか?2時間どころか2度と帰って来られませんよ!



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目指すはレインボー・リーチ

ケプラートラックは全長60kmの登山道および森林遊歩道なので、道中様々な景色が見られるのが最大の魅力です。うち、今回私が歩いたのは、深い森の中を歩くゆったりとした道でした。

道は右へ左へと曲がりくねっていますが、アップダウンはそう多くありません。比較的平坦な部分が多く適度に舗装されているので、ランニングをしている人とも何度かすれ違いました。



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なんかやたらとこういう罠を見かけるのですが、何を捉えようとしているんでしょうか。
キーウィじゃないですよねまさか。
中には自動小動物挟み器が搭載されていますし、絶滅危惧種を捕まえるには乱暴すぎます。
あとキーウィってあんな見た目の割に結構大きくてニワトリくらいあるので、まずこの穴から入れません。

あ、でも狭い箱の中にキーウィがみちみちに詰まっていたらちょっと可愛いかもしれません。
で、箱から出したら四角くなっているのです。いいじゃないですか。




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本日のおべんとう

お楽しみのおべんとうタイム。今日もパンです。
そろそろおにぎりが食べたいものです。梅が入ってるやつ。



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急に視界が開け、橋が見えたと思ったら、



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ゴール/レインボー・リーチ

もう着いてしまいました。

地図によると途中で「ワイアウ川展望ポイント」といやらがあったはずなのですが、ありましたっけねそんなの。全く覚えがありません。なのでまだまだゴールは遠いと思っていた矢先の突然のゴールです。



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これとテーブルとトイレくらいしかない

こんなにゴール感の薄いゴールでいいんでしょうか。
しかもここまで車道が伸びているので、頑張って辿り着いた感が皆無です。

先日の日帰りサイクリングといい、最近の私のゴールには喜びが待っていません。



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でも、ここへ来たお陰で分かったこともあります。
あの得体の知れない罠が狙っていたのは、ネズミだったのです。
キーウィ保護のための害獣駆除のようです。

そしてハンターはまさかのキッズなんちゃらグループでした。
えらく男前な少年が獲物を吊るしてニヒルな笑みを浮かべております。
その手に持っているものがネズミでなければ、女の子達もイチコロだったでしょうに。




・・・ではまあ、帰ることにします。
なんかひどく面倒臭いです。来た道を戻るだけっていうのが面白味にかけるのです。


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シトシトと雨が振り始めました。

と思ったらミゾレになりました。

さらに雨混じりの雪に。

雪を見るのは久し振りです。2年前に南米ウシュワイアで冬に追いつかれたときに見て以来でしょうか。そして遠目ではなく頭上に降られるのは、およそ3年半ぶりくらいかと思います。あれ、もしかしたら日本に一時帰国したときに見たかもしれません。ああ・・記憶の混同が。もう何も思い出せません。

以前どこかで書いたかもしれませんが、このブログのタイトルの「わたりどり」とは、「温かい場所を求めて南へ北へと移動するぞ!絶対寒い所にはいかないぞ!いいか絶対だ!」という決意表明だったのですが、なんということでしょう。寒い所にいますね。本物の渡り鳥だったらとっくに死んでますよこれは。



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さっき見た景色がすっかり冬色に。
同じ道を戻るのは面白味にかけるとは言いましたが、別にお色直しはしなくていいんですよ。



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帰還

ケプラー・トラック入り口まで戻ってきました。行きは4時間かかった道を、帰りは2時間です。
寒い&飽きた気持ちからスタスタ歩きすぎたようです。私はやればできる子なんです。

そんなことより、なんだかものすごく晴れわたっている気がします。歩いている時は曇りのち雨のち雪だったくせに、歩き終わった途端に晴れるとはどういうつもりでしょうか。ちょっと気遣いの方向がズレているんじゃないですか。さっきのお色直しといい。



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テ・アナウ・ワイルドライフセンター

予想外に早く帰って来てしまったので、道中見かけたなんちゃらセンターに寄ってみました。

ここは絶滅危惧種を含む野鳥の保護施設で、特にゲートなどもなく無料なことから、好き勝手入って見学することができます。絶滅危惧種を扱っているわりにやけに防犯意識が薄いです。ニュージーランド人っておおらかなんでしょうか。



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夢中で枝を食む鳥


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目を逸らしながら何故かジワジワと近付いてくる鳥

この子絶滅危惧種なんだそうです。「タカヘ」という鳥です。

・・・って、いま地球の歩き方を読んでみたら、この子達は一度は絶滅したと思われた鳥で、その後また発見されたけど現在200羽くらいしか確認されていないみたいな事が書いてあります。かなり危機的な状況ではありませんか。本当にこんな観光客の手が届きそうな所にいさせて大丈夫なんですか。なんか怖いです。




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フィヨルドランド・シネマ

遊び足りないので、映画を見に来ました。
テ・アナウ唯一のこの映画館では、館長自らが撮影したフィヨルドランドの絶景映像を見ることができます。30分少々の映像ですが、これが想像を遥かに超える素晴らしいものでした。

ヘリによって上空から撮影されたフィヨルドランドの姿は壮大で美しく、恐怖を覚えるほどです。
巨大な滝から落下しそうな錯覚を覚える映像や、人が簡単には踏み込めない深い渓谷。時間帯によって刻々と表情を変える湖。森と、川と、そこに暮らす生き物たち。

同じ生き物であるはずの私たち人間はもはや立ち入ることを許されていない、別の世界のように思えます。私たちは地球に暮らしていながら、もうその生態系から外れてしまっているのではないでしょうか。

自分たちの都合で勝手に外れて行ったのに、
もう仲間に入れてもらえないような、そんな寂しさを覚えます。


明日はミルフォード・サウンドツアーです。


<情報コーナー>

○ ケプラー・トラック

シーズンは10月~4月だが、それ以外の季節でもトレッキングは年中可能。日帰りなら問題ないが、全行程トレッキングは山小屋の予約や宿泊費の前払いが必要なので、そこらへん要確認。トレッキングツアーもある。

○ フィヨルドランド・シネマ

とても小さな映画館。基本毎日オープン。フィヨルドランドフィルム($10)はその日によって上映時間が違うらしいので、現地またはホームページで要確認。私が行った日は15:00、16:00、17:00、18:00の4回上映だった。併設のバーやチケット売り場で買った飲み物を持ち込んでも良いので、ワイン片手にほろ酔い気分で見るのも良いかもしれない。


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| ニュージーランド | 20:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

私も今日テアナウにいて、あまりに暇だったので何しようと思っていたらこのブログを見つけてケプラートラックに行くことにしました!途中雨が降ってきたので引き返して来ましたが、珍しい鳥等も見ることが出来て良かったです。ありがとうございます。

| まき | 2016/10/24 15:52 | URL |

>まきさん

こんにちは。ケプラートラックいいですよね!私も次はシーズン中に行き、山小屋泊の一周コースを歩いてみたいなあと目論んでいます。

| 低橋 | 2016/10/29 09:19 | URL |















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