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オーストラリア金策編3/農家三つ目と、ワーホリの終わり

2015年5月あたり〜豪州滞在終了までの日記
「オーストラリア金策編3/農家三つ目と、ワーホリの終わり」



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カンガルー肉が安くなっていたので買ってみました。
焼き飯に入れたのですが、牛肉の赤身みたいな感じで美味でした。
レアで食べてもやわらかくて美味しいそうです。

チャンスがあれば、次回はしっぽを食べてみたいです。やはりそこがチャームポイントですし。
袋は別に美味しくなさそうなので、いいです。



肉はさておき、前回の続きです。

前回の日記に書きました通り、雇用期間満了(たったの6ヶ月)により退職を余儀なくされた私は、新天地を求めて旅立ったのでした。とは言っても同じ町の別の農家に移っただけなので、移動距離は2キロくらいだったのでした。そして仕事内容も特に変わらなかったのでした。

転職したのは5月の下旬で、私のオーストラリア滞在ビザは7月末に切れます。
これまで何度か別の町に移ろうかと考えましたが、
残り2ヶ月分の仕事も得られたので、もうこの町から出る可能性はゼロとなりました。
まさか一年間同じ町にいることになるとは思っていませんでした。

何故移動しなかったかと言うと、激減したタイミングはありつつも一応仕事は貰えていたし、
滞在期間が長くなるにつれて仕事着や食材などの荷物が増え、移動が難しくなったからです。
それでも何とか脱出しようと中古車の購入を2度程検討しましたが、2度とも失敗しました。

オーストラリアでワーホリをしている人、特に地方の農家で働いている人の中には、自分の車を購入する人が少なくありません。ボロボロガタガタの中古車が、安いものだと5万くらい、15〜30万ほど出せば結構色々選べるからです。
ベコベコガッタガタですが、一応「人に売る前に必ず車検に出さないといけない」という法律があるので、あまりにも危ない車両を売りつけられることは少ないです。違法車検業者を通した酷い車両も、ときにはありますが。

そういった車は走行距離が平気で30万キロくらい行っていたりしますが、皆あまり気にしません。
一年乗って走行距離が30万から35万になったところで、末期車が末期車になるだけだからです。

そして上記の通り、かなりボロボロのお姿ですが、それもあまり気にしません。
どうせ田畑を突っ切って泥まみれになるし、泥人間が乗車して車内も大地色になるからです。

そういう理由から、出国時にはまたほとんど変わらない値段で誰かに売り渡すことができます。
なので、ワーホリなどの短期滞在者でも中古車購入に手を出しやすいのです。


で、話を元に戻しまして、
どうして私は2度挑んで2度とも買えなかったのかというお話です。

私は2回ともワーホリ終了間近の日本人から買おうとしたのですが、

1回目は、受け渡しの日になって
相手「重大な故障が見つかり、修理に相当額がかかるのですがいいですか」
私「よくないです」
という理由でおじゃんになり、

2回目は、受け渡しの3日前に
相手「重大な故障が見つかり、お売りできる状態じゃないのですがいいですか」
私「よくないです」
という理由でおじゃんになったのです。

両方ともほぼ同じ理由で駄目になったので、私はもうオーストラリアで車に乗ってはいけないとお天道様に言われている気がして、断念したのでございます。無理に買ったら事故を起こしそうなので。

本当はオーストラリアの免許も取得済みで、準備万端だったんですけども。
日本の免許を書き換えるだけのお手軽なやつですが、1年間用で90ドルくらいかかるものが無駄になってしまったので残念です。身分証として使えるので、それだけは良かったですが。あと、ニュージーランドでも使えるみたいですし。


新しい職場の話ですが、特筆すべきことは少ないです。
これまでやってきた仕事と内容がほぼ丸かぶりですし、心境の変化もあまりなかったのです。

貰える仕事は主に、
ブロッコリー狩り、ブロッコリーの箱詰め、ケール収穫、プランティング(苗植え)あたりで、
その他にも、ごくごくごくたまにレタス狩り、キャベツ狩り、雑草除去などをやっていました。

新しい職場での私のポジションは、「便利屋」でした。

他の雇われ人達はだいたい「レタス刈り担当」とか「箱詰め担当」とか決まっていたのですが、何故か私だけはその日出勤するまで仕事内容を知らされず、始業時間と共に「じゃあ今日はブロッコリー刈りで」とか言って畑の真ん中に放り出されるのです。仕事内容によって準備するものや難易度がかなり違うので、私はいつもハラハラしていました。

これは技量を試されているのか、あるいは新人虐めか、はたまたタライ回しか・・・と思いましたが、数週間が過ぎて雇用主から一定の信頼を得てからも、状況は変わりませんでした。

そして随分経ったあと、私は知ったのです。
他の人達(特にヨーロピアン)は、割とよく「私プランティングがやりたいです」とか「ブロッコリー刈りは好きじゃないから別のにしてください」とか、「二日酔いなので休みます」とか、雇用主に好き放題訴えていたことを。

一方私は、何をやらされてもどこに飛ばされても一言も文句を言わず、とにかく常にイエスマンを貫き、休日の明け方4時に突然電話がかかってきて「今から仕事来られない?5分後。」とか言われても必ず行き、私が数時間かけてパッキングした山積みのブロッコリーの箱をうっかり倒された上「ファック」とか言われても相手をしばき倒すばかりか「いいんですよ(^^#)ビキビキ」と黙ってやり直し、とにかく黙々と働いていました。

仕事ってそういうものだと思っていました。
というか、そういうものじゃないんですか。
どういうことなんですか。



なお、色んな仕事をやらせてもらった中で、一番キツイと感じた仕事はブロッコリー刈りでした。いえ、この仕事自体はさほどハードではないのですが、いかんせん寒いのです。ついこないだまで最高気温41度とか騒いでいたのに、ふと気付けばガトンはもう北風小僧の寒太郎が帰省する季節だったのです。

ブロッコリーは膝あたりの高さまで成長するのですが、これが早朝は朝露で濡れています。または、凍結しています。そんな中を行進しながらブロッコリーを刈っていくので、膝下どころか、刈ったブロッコリーから滴った水で顔、肩、胸部以外のほぼ全身がびしょ濡れになるのです。
あと、土の状態によっては下半身が泥まみれになります。結果、小一時間も働けばあっという間にガタガタ震える泥人形に。そして日が昇れば、パリパリに乾いた泥人形に。さらに雨の日は、真っ青な唇をした泥人形になります。

あとブロッコリー刈りで特筆すべき点としては、ブロッコリー畑に何故かトゲ植物が植えられている事です。ブロッコリーより高く成長し、素手では絶対に触れない凶悪なトゲをまとった実をつける植物です。そんなものをわざわざ植えているわけはないので雑草なのでしょうが、それにしては全く除草している気配がありません。なので、やっぱりわざと植えているのかもしれません。ファーマーを狙った罠でしょうか。そんなことをしても作業スピードが落ちるだけですよ。いいんですか。本当にいいんですか。

古いおとぎ話ではイバラをかき分けて進んだ先には美しいお姫様が眠っていましたが、私達がいくらトゲ植物をかき分けても進んでも、先にあるのはブロッコリーだけです。モチベーションが上がりません。

刈ったブロッコリーは同じ農家の敷地内にある工場でパッキングして出荷していましたが、この仕事も割と好きでした。芋工場のときと同じくベルトコンベアーをブロッコリーが流れて来るのですが、芋ほど猛スピードで転がって来る訳ではないので結構楽ちんです。
ただ、何時間も何時間もブロッコリーだけを見続けるので、やはりウンザリはしてきます。たまにカリフラワーとか流れて来てくれると気分転換になっていいのですが、そういうサービスもなかったので。



ワーホリ農夫には色んな国の人がいましたが、ガトンでは、イタリア人、フランス人、日本人、韓国人、台湾人あたりがかなり多く、他にもドイツ人、イギリス人などもよく見かけました。また、ワーホリかどうかは分かりませんが、インド人、ソロモン周辺人、ニュージーランド人などの皆さんとも一緒に働きました。

色んな人がいるので決めつけはできませんが、平均すると、アジア人は真面目な人が多いと感じました。一方、お国柄なのか、どうにもおおらか過ぎてちょっと困った人達もいました。国名は伏せますがイタリア人です。あ、言ってしまいましたテヘ。

仕事がのんびりすぎて周りに助けて貰っているのに、かまわずお喋りに興じている人などに対しては、仏の様に寛大な私でもつい「貴様畑の肥やしにしてやろうか」くらいは思いますが、本人達に悪気がないのでなかなか難しかったです。それに、「もしかしたら日本人が真面目すぎるのかも・・・もう少し力を抜いてもいいのでは?」と考えさせられる事も少なくありませんでした。このあたりはもう価値観の違いなので、何が正しいかなんて分からないのですが。

なお、一緒に仕事をするのは大変でしたが、イタリア人自体はとても好きです。とてもフレンドリーでチャーミングな人達ですよ。あと、もちろん仕事のできるイタリア人も沢山います。最初の農家のエースカッターはイタリア人でしたし。



仕事の話はそれくらいです。
本当に、特別なことは何もありませんでした。
ただ毎日ナイフを振り回していただけです。

この農家のお仕事は、ビザの期限が迫っている事により2ヶ月ちょっとで終わってしまいました。
職場環境に慣れて、色々やりやすくなってきたタイミングだったのでかなり残念でした。
もう2、3ヶ月やりたい感じでしたが、ビザの問題はどうにもならないので仕方ありません。

ただ、オーストラリアにはセカンドワーキングホリデー制度というものがあり、
私は一応、もう一年オーストラリアで働くチャンスが残っているので、
今後の旅の金欠っぷりによってはまた出稼ぎに行く可能性は高いです。
そしてその日が来るとしたら、割と近い未来です。年齢制限があるので。

本当はこんな風に細切れじゃなく、しっかり旅一本に集中したいです。
しかし資産家でも何でもない私は、働きながらでないと旅はできません。

どうやって旅をするのか、そしてどうやって生きていけばいいのかを、いつもいつも考えています。




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農夫な日々が無事終了した後は、シドニーの姉宅でまた数日間お世話になりました。

一年前と同じく今回も沢山の美味しいお店に連れて行ってもらい、飽食の日々を過ごしました。
始めて北京ダックを食べたり、お勧めの大盛りラーメンを食べたり、回らないお寿司を食べたり。
ガトンにいる間はほとんど野菜ばかり食べて生活していたので(タダで手に入るから)、
久しぶりの肉やら魚介やらの豪華な食事は、五臓六腑に染み渡りました。

数日間の滞在でしたが、数ヶ月分のエネルギーを蓄える勢いでご馳走になりました。
大食漢のくせに金欠になるとまず食費から削る私は、
ここからまた始まる一人旅で飢えること間違いなしなので。

でも物価の高いニュージーランドとパプアニューギニアをこえて、東南アジアに辿り着けさえすれば、食費はそうかからないのでちゃんと復活できる予定です。むしろまた飽食の日々〜屋台飯編〜が始まる予定です。



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一年間の相棒/収穫用ナイフ

そんな感じの、出稼ぎの日々でした。
一年やりましたが、せいぜい3ヶ月くらいしか経っていないような感じがします。

農夫達が口が悪くて一日300回くらい「ファック」って言う話とか、ワーホリの日本人達が日本語と英語が混ざってルー大柴みたいな喋り方になっていることとか、オーストラリア人(多分田舎の人限定)の短パン裸足率が異常に高くて上半身と下半身の季節が合って無いとか、そういう細々した話も書きたいと思っていましたが、うっかりしているうちに次の旅が始まってしまったのでもうこれで終わります。

なお、肝心の出稼ぎの成果ですが、一応、最低目標金額はたまりました。具体的な金額を言うのはなんか嫌なので伏せますが、とりあえず、夢の200万には全然とどきませんでした、とだけ。ただ、今後ワーホリをする人達に伝えたいのは、ちゃんと仕事を貰えてうまく節約できれば、その夢は夢じゃないですよという事です。季節と場所を選べば、週給2000ドルなんて話もあるので。

悲しいのは、一年前は1豪ドル=100円くらいだったのが、円高になり1豪ドル=90円くらいになってしまったことです。せっかく稼いだお金が、換金後は10万円以上減ってしまいました。何も悪い事してないのに。本当に悲しいです。10万稼ぐためにどれだけブロッコリーを刈ったのか・・・。

小金を稼いだとは言え、相変わらず金欠まっしぐらの頭の痛い旅は続きそうです。
でも、それはそれで楽しいんですけどね。


次回から世界一周の続き〜東南アジア編〜スタートです。
東南アジア編なのにいきなり東南アジアじゃないですが、1カ国目はニュージーランドです。


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