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サガダ洞窟探検&ハンギングコフィン

早起きしてツーリストインフォメーションに相棒を探しに行くつもりが、がっつり寝坊しました。
そして案の定、名も知らぬ相棒はとうにツアーに出てしまっており、私は結局一人になったのでした。
寂しくなんか・・ないですよ・・・

と言うわけで、ガイドさんとのディープなマンツーマンツアー4時間(そして高い)には
耐えられそうになかったので、1.5時間のショートツアーの方に参加しました。

ガイドさんが何人かインフォメーション脇で既に待機しており、いつでも出発できる状態でしたが、
今すぐ行けるとは思わず何も準備して来なかったので、少し時間を貰い一度宿に戻りました。
全身ビッタビタになると聞いたので濡れてもいい服装に着替え、
カメラなどを水から守るビニール袋を用意して再出発です。

ガイドさんは割と若めの男性で、無口でした。ガイドのくせに貴方。
おかげで道中非常に気まずく、私は一生懸命話しかけて彼の心を開かせようとしましたが、
5分くらいで飽きてやめました。



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洞窟に向かう途中でハンギングコフィンを見かけました。
ハンギングコフィンとは、その名の通り吊るされた棺桶です。
ここサガダでは、ずっと昔から死者を棺に入れ、このように吊るして葬って来たのだそうです。
天国に近い所に、というような意味があるんだとか。

「今でもその風習は残っているのですか?」という問いに対しては、
「最近は普通のお墓に入る事が多いかな」とのことでした。
他にも色々教えてくれたのですが、ちょっと専門用語が多いのと
ガイドさんの声が消え入りそうだった為によく分かりませんでした。
ガイドさんしっかりして。


それにしても、どうやってあんな所にひっかけたんでしょうか。
あんな危ない所で作業をしては、下手をすれば次はその人が棺に入る番になってしまいます。
・・という件についても質問しましたが、「方法はよく解かっていない」とのことでした。



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洞窟入り口までは車道を30分少々歩いて、そのあと山道っぽいのを200mくらい歩きます。
町の中心から非常に近く、道も1本なので入り口までは一人でも行けそうです。
でも入り口手前に小さなお店があるので、
いかにも観光客っぽい人が一人で入ろうとしたら止められるのかもしれません。

なお、写真に写っている後ろ頭が消え入りそうなガイドさんです。



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洞窟入り口には棺桶の山が。ここサガダではこの様な木製のに棺にご遺体を収容するそうです。
ハンギングコフィンもまた、木製の棺です。

棺群がどれもあまりに小さいので子供用かと思いましたが、
そうではなく、大人の体をこう畳む感じでミイラだか薫製だかにして仕舞うんだそうです。
子供用は鍋型なんだとか。

なお、ここにある棺は古いものが多いですが、
一番新しいものだと数十年前(具体的年数を聞いたけど忘れた)の物もあります。


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この棺にはトカゲの彫り物がありました。
このトカゲはサガダのシンボルなんだそうです。



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前の人の明かり

ロングツアーではここから入場し反対側の出口に抜けるそうですが、
私は残念ながらショートツアーなので、入れるのはここまでです。
代わりに、反対側の入り口から途中まで進入し引き返すというルートを取るそうです。

先に洞窟に入ったロングツアーの皆さんの明かりが見えます。
なんだか羨ましいです。
やはりロングツアーにするべきだったかもしれません。



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残念ショートツアーの私は、反対側の入り口へ。
途中でサガダのライステラス(棚田)を見ました。
ライステラスについては次に行く町、バナウェが世界遺産で有名ですが、
ここサガダにも立派なものがあったようです。

サガダとバナウェの違いは、
サガダの棚田は傾斜がなだらかなことです。

バナウェでは山の急斜面にみっちりと棚田を作るそうなのですが、
ここサガダは石や岩が多いという地質の関係上、山の斜面に畑を作るのは難しいんだとか。
先ほどのハンギングコフィンの崖や、そこらに100以上あると言われる洞窟群からも、
その地質が相当固いだろうことは容易に想像できます。



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反対側の入り口に到着しました。
先程の別の入り口から徒歩10分くらいの所です。

ここには小さなチェックポイントがあり、
先ほどツーリストインフォメーションで登録した番号のチェックがありました。
入場者数の確認と、迷子防止のための措置だと思われます。
過去には、一人で洞窟に入ってしまった観光客の死亡事故や、
水量増加による洞窟閉じ込められ事件なども起きているそうなので。



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洞窟入り口前


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ガイドさんがランプを用意するのを待ち、
全ての準備が整ったところで洞窟探険の始まりです。



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洞窟内はこんな感じ。中は遊歩道が整備されている訳でも電灯が設置してある訳でもなく、
日本だったら絶対進入禁止だろうなと思われるような生の洞窟でした。

足場も悪く、泥と水でツルツル滑るので中々大変です。
そんな中私もガイドさんもビーチサンダルでのこのこ来てしまったので、
2人してツルッツルやっていました。
しかもガイドさんのランプが微妙に足場に届いていなくて、非常に怖いです。

そして頭上からはコウモリのチューチュー鳴く声が。
スリリングではありませんか。ワクワクします。

ところで、洞窟に入った途端ガイドさんが水を得た魚のように饒舌になり、
急にジョークや下ネタを交えながら洞窟内の解説を始めました。
でも声は相変わらずボゾボソしているので、何か面白いことを言われてもよく聞き取れません。

ガイドさん「ボソボソボソ・・・ふふふ」
私「え、なんですって?」
ガイドさん「なんでもない・・」

みたいな悲しいキャッチボールです。



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途中から足場が代わり、滑らなくなったのでサンダルを脱いで裸足になりました。
辺り一面、黄色い壁と石荀に囲まれています。立派な鍾乳洞です。

あ、黄色いのはもしかしたらランプの色かもしれません。
それにしては色が濃いので、実際の色も黄みがかっているとは思うのですが。



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ヨーロッパで洞窟にどハマりしていた頃いくつかの有名所を訪ねて回りましたが、
それらに比べると洞窟の規模は小さいものの、冒険感はピカイチでした。



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一番歩き辛いところは結構なアドベンチャーだったので写真を撮る余裕など全くありませんでしたが、
というかこの頃にはカメラを水から守る必要に迫られたので、カメラを出すこと事自体叶いませんでしたが、
本当にザ・生の洞窟でした。

しがみ付いたり、よじ登ったり、這い進んだり。
ロープ一本を頼りに岩壁を伝い降りたり。

全身びしょ濡れになると言われた理由も分かりました。
水の流れる小さなトンネルを這ってすり抜けるのです。
「え、本当にここ通るんですか?」って思いました。水着を着て来て良かったです。
地底湖や川の水は冷たく、しかし腹まで浸からなければいけない場所もあって、とても寒かったです。



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でも水は綺麗に透き通っており、神秘的でした。

試しに「これ飲んでも平気?」と聞いてみたところ、
「お腹が強いなら」と挑戦的な事を言われて挑みかけましたが、
理性でもって押しとどまりました。ちょっと興味はありましたが。



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明かりが届かなくて何が何だか分からん写真しか撮れませんでしたが、
ここがショートツアーのゴールです。

地底湖があり、泳ぐこともできます。でも泳ぎませんでした。
私は泳ぎはあまり得意じゃない上に、下からネッシーっぽいものが上がって来そうで嫌だからです。



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来た道をまた戻ります。
写真は、途中で見かけた化石です。



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この黒い塊は溶岩だそうです。ウン百年だかウン万年だか前に火山が噴火した名残だそうな。



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生還しました。
寒かったです。
空と緑がこんなに美しいとは。



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おもち

帰り道でガイドさんがお餅を買ってくれました。
豆入りのほんのり甘いお餅です。一個5ペソ(12円)。

ところで、私は1.5時間のショートツアーに参加したはずですが、
9:30に町を出て帰って来たのは13:00でした。
3時間半かかっているではありませんか。ありがとうございます。

もしかしたら、この1.5時間というのは洞窟に入っている時間だけを指しているのかもしれません。
町から洞窟入り口までがのんびり歩いて45分くらいで、
洞窟に入って出て来るまでがだいたい1.5時間でしたので。

というか絶対そうですね。
トータル1.5時間だったら洞窟の入り口だけ見てとんぼ返りではありませんか。
非難囂々ですよ。



というわけで、
ガイドさんにお金を払って一度宿に戻った頃にはまだ昼の13:00過ぎ。
久しぶりの晴天なので、濡れそぼった服を洗濯して天日干しにしました。
そしてちょっと昼寝休憩をしました。

で、15:00ごろに起きて本日2つめのお楽しみに出かけました。

次なる目的地はエコー・バレーという谷、及びハンギング・コフィンという棺桶群です。
ハンギングコフィンは先ほどのツアー中にも見かけましたが、他にもいくつかあるそうなのです。

エコー・バレーに行くにもまたガイドツアーがあるとの事だったのですが、
洞窟探検ほど強くガイドの同伴を主張されなかったので、
別に強制ではないのかなと思い一人で行きました。
まあ谷底まで行かなければ大丈夫でしょう。知らんけど。



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教会脇を通って、


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墓地を抜け、


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あっという間に山道へ。
母が餞別に買ってくれたトレッキングシューズが火を吹く時が来たようです。

しかし、山道は入り組んでおりなかなか難しかったです。
道も歩きやすいとは言えないし、確かに、ガイドさんが居た方が良いのかもしれません。



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谷とサガダの眺め

少し山道を下ったらすぐこの景色に辿りつけました。

風も気持ちが良いし、草花の揺れる音や虫や野鳥の声が美しいです。
こうして一人で野山に入り、風に吹かれながら景色を眺める時間が大好きです。
これでうめぼしおにぎりと玄米茶があったら天国なんですけど。



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望遠

もう少し下ってみたら、反対側の崖に人工物らしき物体を発見しました。
ハンギングコフィンでしょうか。ただ乱雑に積み上げているようにしか見えませんが。



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ハンギングコフィン

また少し進んだら、別の崖にお目当てのハンギングコフィンを発見しました。
ガイドブックや町のポスターで見かけたものです。

でも木々に隠れてよく見えません。やはり谷底まで行かないと見られないのでしょうか。
私の中で谷底には一人では行ってはいけないルールが出来上がっているのですが。



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謎の何か

ハンギングコフィンに近付くべく下って行ったら、
何やら事務所っぽいものを発見しました。
これはあれでしょうか。
一人で来た事がバレたら怒られるんでしょうか。



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怒られたら引き返せばいいやと思い近づいてみたところ、
別にチェックポイントではありませんでした。

ロッククライミングをするところのようです。
そして誰もいませんでした。



さらに進んでみましたがハンギングコフィンは木々に隠れて見えなくなるばかり。
これ以上近づくのは無理なのかなーと諦めかけたころ、



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唐突に辿り着きました。

こんな近くまで来られるとは予想外でした。
崖の中腹につり下げられているように見えましたが、実際は結構地面に近い所にあったようです。



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完全に吊るされているわけではなく、岩壁に杭を打ってその上に棺を設置しているようです。
まあ、吊るしている紐が切れて棺が落下したら洒落にならないですからね。

というか、棺なんでした。
すっかり観光名所と化していますが、お墓です。

しっかり写真撮影をした後で何ですが、手を合わせてから退散しました。
ごめんなさいでした。ついて来ないでいただけると助かります。


お墓と言えば、ドイツのワイマールにある著名人達の墓所が
雪に埋まると奇跡の様に美しいので、冬にドイツに行く用事がある方は是非行ってみてください。



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本日の晩ご飯

またも昨日と同じレストランに来ました。
今度こそヨーグルトを食べたかったので。
メインディッシュはメキシカンなんちゃらサンドにしました。



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このあんかけ絹ごし豆腐みたいなのがヨーグルトです。

日本でよく見かけるヨーグルトとは違い濃厚で、
少し塩気があって、蜂蜜の甘みとよく合っていました。


明日はバナウェという村に移動します。


<情報コーナー>

○ 洞窟ツアー

観光客だけで入るのはあまりにも危ないので、必ずガイドを雇うこと。

・ロングコース4時間/1〜2名/800ペソ(2人参加なら一人400ペソ)
・ショートコース1.5時間/1〜4名/500ペソ。
+入場料&環境維持費35ペソ。
+洞窟まで車で送迎して欲しい場合は1台350ペソ。

持ち物:
・濡れてもいい服装
・濡れてもいい靴(大して険しい道ではないので、ビーチサンダルを履いて行ってOK)
・あれば懐中電灯(ただし濡れる)
・ビニール袋とかの防水対策
・大きいリュックは邪魔になるのでできるだけ軽装で

とりあえず全身濡れる覚悟と準備をして行けばいいです。手ぶらでもOKです。


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COMMENT

ケーブよりもコフィンよりも。。。
喰えるものなら喰ってみろ的なメキシカンなんちゃらサンド!
素敵です。
一瞬、ヤキソバ?と錯覚しましたが、彩りのビーツでヘルシ~なサラダトーストと気付きました。
三つをペロリな胃袋に感服しました。
語学で脳に集中していたエネルギーがストマックへ戻ってきましたね^^

次回の棚田すごく楽しみです!

| マーク | 2014/07/18 17:55 | URL | ≫ EDIT

>マークさん

いやいやいやいや野菜ですからね。
意外といけるもんですよ・・多分
この量に何の疑問も抱いていなかったので逆に衝撃でした。。
いや、普通だと!思います!笑


| 低橋 | 2014/07/20 16:46 | URL |















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