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あらこんなところに日本人移住地

昨夜はテントから頭だけ出して星空を見るという、非常にロマンチックな夜を過ごす事ができました。
昼間は暑いですがその分夜は涼しくて快適なのです。もちろん凍えることもありません。

ただ、テントからデロッとはみ出した私はどう見てもただの変死体なので、
うっかりこれを目撃してしまった人は背筋が凍る思いをするかもしれません。




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テントを開けて朝の風を受けながら優雅な朝食タイムとしけこんだ後、
9:00に出発しました。
今日も良いお天気です。暑いです。



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昨日今日はこんな感じの道を走っております。

エンカルナシオンから離れるにつれて、こんな風景が増えてきました。
パラグアイは大豆や小麦の生産が盛んな国で、今は確か大豆の時期です。
風に揺れる新緑は本当に鮮やかで美しく、坂道の大変さも吹き飛ばしてくれます。



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10キロ程走ったところでガソスタを発見したのでお手洗いを借り、
ついでに隣にあったミニスーパーに寄ったら日本の食材が沢山売られていました。
さすが日系移民の多い国パラグアイ。
こんな国道沿いの小さな集落にも日系スーパーがあるのですね。

そういえば先ほど通り過ぎた分岐の先には、イグアスとは別の日本人居住区があるそうです。
名前はピラポ移住地。移住開始当時はアルトパラナ移住地と呼ばれていたそうです。
正直かなり気になったのですが、そこへ行くには片道6キロほど国道を逸れないといけないため、
少し考えた末、訪問を断念しました。結構な坂が見えていましたし。

ここはその分岐からまだ3キロくらいしか離れていないので、
きっとその町の人がお店をやりにここまで出張してるのかな〜
なんてことを考えながらチャリンコの脇でジュースを飲んでいたら、

「どうもこんにちは、日本の方?(日本語)」

突然日本語で話しかけられました。

話しかけてくれたのは、この近くにお住まいだという日系移民の方でした。

話を聞いてみると、私が通り過ぎたと思っていた「6キロ先のピラポ」は単に市街地(中心部)で、
まわりに広がる広大な畑含め、この辺り全体がピラポ移住地なんだそうです。
別の集落だと思っていた今いるここも、ピラポの一部だったのです。

ああなるほど、だから日系スーパーが国道沿いにもあるのねガッテン・・と1人納得していたら、
話しかけてくれた方、北村さんは、一人チャリ旅&夜はその辺で寝てますと答えた私を心配して、
「良かったらうちに泊まってく?」と提案して下さいました。

ええええそんなご迷惑では!
とは思ったものの、このピラポ移住地についてお話が聞きたくてたまらなかった私は、
北村さんの優しいお言葉に甘えさせてもらいました。



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北村さん家のネコの群れ

北村さんのお家は農家なので、国道から10キロほど離れた場所にポツンと穏やかに建っていました。
そこまでは未舗装路だしチャリンコでは少々遠いということで、
チャリだけ国道沿いのお宅に預かって頂き、荷物と私は北村さんの車で移動させてもらいました。

人様のお宅なので写真撮影は控えましたが、お家の中には日本のお人形や装飾品、
日本語の書籍やポスターなどがあり、懐かしい日本の雰囲気に包まれていました。

北村さんのお家は、娘さんお二人がお嫁に行ってからは北村さんと奥さんとの2人暮らし。
娘さんお一人は近くにお住まいで、もうお一人はイグアス移住地に嫁がれたそうですが、
「孫を連れてよく遊びにくるんですよ」、とのことでした。

お家に着いて少し休憩させて貰った後は、奥さん手作りのお昼ご飯をご馳走になりました。
ごはんに、お味噌汁に、お漬け物に、美味しい日本のおかず達。
久しぶりの温かな日本の食卓に、お腹も心もほっこりです。



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ピラポの歴史

ピラポ移住地は、イグアス移住地よりも2年程早く始まった町です。
その歴史は50年以上。
開拓当初から今に至るまでは、沢山の苦労があったと言います。

これについてはまた明日の日記で。



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お昼ご飯の後は、パラナ川を見に連れて行って貰いました。

パラナ川とはパラグアイとアルゼンチンの間を流れる長い川で、
両国間の国境線でもあります。

なので、対岸はアルゼンチンです。

ここで会ったが100年目だコンニャロー!

とか言ってみましたが、前にも書きました通り別にアルゼンチンに恨みはありません。
何か言っとかなきゃと思っただけです。


私は普段のパラナ川を知らないのでよく分かりませんが、
北村さんがおっしゃるには、今のこの風景は普段の何十倍も増水している状態なんだそうです。

先日少し触れましたが、
現在、この川の上流にあるイグアスの滝近辺は何週間も雨が続くという異常気象にさらされており、
滝はなんと通常の十数倍も増水しているんだそうです。
おかげで遊歩道が水没したり、近くの町が床上浸水の被害に遭ったり、それはもう大変な事態なんだとか。

で、ここはイグアスの滝の下流にあたるので、もれなく増水しているというわけです。

長く続いているだけであって集中豪雨とかでは無いため、
幸いにして人々の避難はちゃんと出来ており、水害による死者だとかの話は聞きませんが、
ときどき家の一部なんかも流されてくるそうです。



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この辺りの景色は全て、赤土の大地と緑の畑で構成されています。
鮮やかな赤と緑のコントラストは、チャリをこぎながら1日中見続けていても飽きません。

「同じ景色が続く」という点はアルゼンチン地獄の国道3号線でも同じでしたが、
灰色の荒野と草木の大地ではえらい違いです。

パラグアイ→「ああ、今日も緑が綺麗だなあ。どこまでも続くなあ。綺麗だなあ。」
アルゼンチン→「ああ、今日も大地が荒れ果ててるなあ。てかここ昨日も通らなかったっけ・・・」

えらい違いです。



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帰宅途中で奥さんのお姉さんのお家に寄りました。

奥さんは小学生の頃にご家族でこの地に移住して来たそうで、
お姉さんや弟さん達もまた、新しい家族と共にこのピラポにお住まいです。

お姉さんのお家は大家族で、旦那さんや、息子さんご夫婦や、
お孫さん達に囲まれてお話しするのはとても楽しかったです。

全員参加の記念写真も撮ってもらったのですが、
まだ写真のデータを頂いていないのでまたそのうちに。


上の写真は、こちらの旦那さんに頂いた地図です。
パラグアイの地図が未だ見つからず買えていないので、
どこに行ったら売っているだろうかと相談したら、これを下さったのです。

大事な地図を下さるその優しさがとても嬉しく、また、本当に本当に助かりました。
大切に使いたいと思います。



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五右衛門風呂

これまた美味しいお夕飯(しかも手作り豆腐が!手作り豆腐が!!)を頂いた後は、
ビールまで飲ませて頂いて旅の話をしたり、移住の話を聞いたりしました。
お互いがお互いの話にとても興味があるので話は尽きず、とても楽しい夜を過ごしました。

そしてお風呂も使わせて頂いたのですが、古き良き五右衛門風呂でした。
久しぶりの湯舟は卒倒しそうなくらい気持ちが良く、全身がとろけました。


<情報コーナー>

○ エンカルナシオンから65キロ地点〜国道沿いのピラポ集落/12キロ

7キロ地点左折6キロでピラポ日本人居住区(市街地)。6号線をそのまま直進10キロ地点にガソスタペトロブラスとエッソ、日系スーパー。この辺りもピラポの一部で、日本人の方が多く住んでいる。12キロ地点左手ガソスタ、レストラン。


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| チャリンコ旅 | 22:06 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

その6

ミニスーパーにきれいに並べられている日本食品たちは
大切に丁寧に扱われているように思えました。

「日本の方?」「よかったら~」という控えめな丁寧な物言いから
お人柄がにじみ出ているように感じられました。

お風呂やお部屋も質素だけれど清潔感があって、「きちんと」生活されているご様子に何となく胸を打たれました。

日系社会では、日本の古き良きものが残されている、と聞きますが、そんな通り一遍の言葉ではない、生きてこられた方々の凛とした佇まいが伝わってくるようで、思わず座り直してこれを書いています。




| こおに | 2013/07/10 01:21 | URL |

>こおにさん

本当に素敵な方達でした。

遠い異国の地で生活しているからこそ、物や人、
そして祖国の大切さを誰よりもよく知っていらっしゃるのだと思います。
日本を出てまもない私よりも、ずっと日本に帰っていない北村ご夫妻の方が
よほど日本に近い所にいるのではないかと思うほどでした。

この出会いと日本人移住地を見学させて頂いたことで得た衝撃は、
とても大きく、素晴らしいものとなりました。

| 低橋 | 2013/07/12 12:28 | URL |

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| | 2013/07/12 23:45 | |















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