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チャリ旅60日目/終わり

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7:00に起きて荷造りをしていたら、工房のおばちゃんが朝ご飯をくれました。
私以外のチャリダー3人はまだ寝ていたので工房の片隅で食べさせて貰ったのですが、
「わーこんなに沢山!でも美味しい!」と思いながら3分の2くらい食べたところで
これは私1人分ではなく4人分だったということを知りました。

皆めーんご☆



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本日もお礼をかねてパン屋さんへ。
エンパナーダ(お惣菜パン)の牛肉入りとタマネギチーズ入りを買ったのですが、超絶品でした。

お弁当用にいくつか菓子パンを購入し、お世話になった皆さんにお礼を言って出発しました。




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本日は最後の走行日です。
最終目標のウシュワイアまではあと104キロ。

最初に目標に定めていたカラファテからここまでは千キロくらいあるのですが、
ほとんどアスファルトだった為にあっという間にここまで来てしまいました。




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本日の道は勾配が多く、お天気も悪く、
テンション最低で走っていた為かやたらめったら疲れました。

でも今日は最終日。
最後まできっちり走り切って、自信を持って「やり切った」と言いたいです。
他のチャリダーさん達に比べ距離は短いのですが、大切なのは、自分で決めた目標を達成する事です。

40キロ走って、残りはあと70キロ弱。
勾配が多いのでスピードは出辛いですが、最後まで一生懸命走り切・・




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チェーンが切れました。

でええええええええええええええええええええええ

絶句です。

替えのチェーンなど持っていません。
修理の仕方も知りません。
チェーン切れなど、滅多に起きる事ではないはずなのです。
私の自転車はまだ新しいのですからなおさら。

これでは、もう走る事ができません。

あとたったの70キロじゃないですか。
何故走り切らせてくれないんですか。

あんまりな展開に、道端に崩れ落ちしばらく動く事ができませんでした。




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トルインで買ったパン

なのでとりあえずお昼ご飯にしました。
腹が減っては考えもまとまりません。

落ち着いてよく見てみたら、チェーンはぶち切れたわけではなくピンが外れただけです。
もしかしたら、繋ぎ合わせる事ができるかもしれません。
まだ希望はあります。



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そこで役にたったのが、1週間前にアレーナスの手前で拾ったキャンパーナイフです。

私は必要最低限の修理キットしか持っていないのですが(持ってても使いこなせないから)、
このキャンパーナイフにペンチが付いていたのです。

そして約1時間格闘して・・・



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復・活!!

やりました!ありがとう!世界の皆さんありがとう!

チェーン同士がカチッとはまる音を聞いた瞬間、ちょっと泣きそうになりました。
「まだ走れる」と思って。


その後はものすごく慎重に走りました。
だいたい私の走り方が悪いからチェーン切れなど起こすんです。
無理にガチャガチャやるからいけないのです。
あと自転車が安物なのもいけないのです。



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さて、ここからが本日のハイライト、ガリバルディ峠越えです。
向こうのお山を横断する長い坂が見えています。



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登り始めましたが、思ったよりなだらかな坂で全然キツくなかったです。

周りの紅葉を眺めながら鼻歌を歌う余裕もあります。
さすがに、歌いながらだと息は切れましたが。
でも歌い出したものを途中で止めるのは負けた気がするので、ゼエゼエ言いながら最後まで歌い切りました。
通り過ぎる車両のドライバー達が奇異の目でこちらを見ていました。見せ物じゃないぞニャロー。



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峠に到着しました。あっさりでございます。

よく見たら、先ほど通って来た向こうの道もちょっと坂になっています。
多分あそこからすでに峠越えは始まっていたのだと思いますが、
あまりになだらかな道なのでそれと気付きませんでした。



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ガリバルディ峠

一応記念撮影しました。
ポーズを取っていないばかりか真顔です。テンションの低さが伺えます。



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その後は一気に下って凍えきり、また現れたアップダウンで失った体温を取り戻し、



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美しい紅葉を見ながら心癒され、
最後に長い坂を一気に下り切って




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ウシュワイアに到着しました!

長いチャリ旅のゴールっていうか

チェーンが何とか持ったぞおおおお!!!

という気持ちの方が強いです。

何でしょうかこの間違った達成感。
「私やり切ったよ!」って言うより「生き延びた」感が半端無いのですが。




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ウシュワイアです。

曇り空の下ですが、私にはこの光景が光輝いて見えました。




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本日の目的の宿に到着しました。

世界最南端の日本人宿、上野山荘です。

ここで、先日別れ再会の約束をしていたライダーさん、ビーニャで知り合ったチャリダーさんの他、
チャルテンで知り合ったバックパッカーの女性とも再会しました。

その他にも、大型バイクで世界を旅されているライダーさん、南極帰りのパッカーさん、
ずっと参考にさせて頂いていたブログ作者のチャリダーさん、別の方のブログで見かけたチャリダーご夫婦、
60歳を過ぎても元気に走り続けている格好いいチャリダーのおじさんなど・・・ってかチャリダー多いな!

なんと、私を入れて10人いる宿泊客のうち6人がチャリダーでした。
そしてライダーさん2人を入れると、8人が二輪旅人です。何ですかこの一大勢力。
チャリダー・ライダーなんて旅人のごくごく一部の少数派のはずなのに。

聞く所によると、私が到着する前日だか前々日などは、
バックパッカーが一人もおらずチャリダーとライダーだけの宿と化していたそうです。

こんなおかしな状況となった理由としては、ウシュワイアが既にシーズンオフだというのがあります。

ウシュワイアと言えば言わずと知れた南米最南端の町で、
ここからは南極船や、ペンギンツアーの船が出ています。
が、それらのシーズンが、今週で終わったそうなのです。

この後はもう南極船もペンギン船も出ないので、旅人は普通ここに来る理由がありません。
そうなると、ツアーではなくウシュワイア自体を目標にしていた二輪乗りか、有名な上野山荘に泊まりたい人とか、用はないけどとりあえず来てみた暇人とか、なんだかよくわからない人達ばかりが集まることになるのです。



ところで、この日出会ったチャリダーの人達から衝撃的なことを聞きました。

なんでも、私が以前やっていたバックパックを背負って走るという無茶なやり方が、思った以上に目立っていたそうで、他の外国人チャリダーの間で話題になり、「あの子は多分ゴールできないと思う」とか言われていたらしいのですが

走り切ったぞコンニャロオオオオオ!!!



ツイッターにも書きましたが、今一度言わせて頂きます。

できないことなんてないです。

格安の自転車でも、ちゃんとした装備を持っていなくても、バックパックが重くても。
パンク修理の仕方も野宿の仕方も知らなかった素人の塊の様な私が、
色んなトラブルに見舞われながら、2,000キロ以上の道のりを走り切る事が出来たんです。

もちろん、自分の力だけではありません。
たくさんの人達に助けられながら、ここまで来ました。

毎日が苦労の連続で、そして、輝いていました。

私、自転車旅をやってみて本当に良かったと思っています。


<情報コーナー>

○ トルインからウシュワイア/104キロ(町の入り口までは95キロとかそれくらい)

町を出てすぐは下りだが、その後はアップダウンが続く。50キロ地点くらいから峠越えに入る。坂はごくごくなだらかで、場所によっては平坦に見えるほど。59キロ地点が峠。そこから下り8キロだが、峠越えの入り口も終わりもどこかいまいち分からないかんじ。その後はまたアップダウンで、最後9キロくらい下ってウシュワイアの入り口。

○ 上野山荘

以下のサイトを参照
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/7335/


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| チャリンコ旅 | 22:54 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お疲れさまでした!

ついにゴール!!お疲れさまでした。
ママチャリですら疲れてくると、本当にもうなんでこんなつらい思いをしなけれないけないのか…と不満だらけの思考回路になり、いつ足を止めようかとそればかりを考えながら走っていましたが、その何倍も何十倍も大変なコンディションの中で完走されたのは、本当に本当にものすごい根性と精神力だと思います。

ちょうど60日目に到着、キリがいいですね^^ 前日のパン屋さん、本当においしそうでした!菓子パン!惣菜パン!魅力的です!

土管生活をマスターし、映画に出てくる冒険のような森も駆け抜け、チェーンが外れるという絶望的なアクシデントも乗り越えたこの60日はきっと、今後の旅そして人生の中でものすごく濃い思い出となるのではないか。

次の目的地が気になりますが、どちらに行かれてもきっともう怖いものなしですね^^
連続ブログ更新もお疲れさまでした。毎日楽しみに拝見しております。

それでは今後もどうぞお気をつけて!

| 中美 | 2013/04/22 06:17 | URL | ≫ EDIT

改めてお疲れ様でした!
ホントの事言うと、僕も内心低橋さんがゴール出来るかどうか、疑問視してました(^_^;)
すいませんでした!
改めて、やって出来ない事なんてないんだな〜と思いました。
多分僕以上に肝が座ってるんでしょうね。


コレだけで終わってしまうのは勿体無いデスよ
いつか世界の何処かで、お互いチャリダーとして会えるのを楽しみにしてます。

| がじゅ。 | 2013/04/22 10:18 | URL |

お疲れ様でした!!!!!!!!
ほんとうに生き延びた感を感じますね(笑)
半端ない忍耐力には何度も感動しました。

たまに自転車に乗るのですが・・・その度に低橋さんが脳裏に現われて、以前より向かい風や小雨には立ち向かえるようになりました!
感謝します(笑)

この後一緒に旅した自転車がどうなるのか気になります。

| 足袋 | 2013/04/22 21:52 | URL |

>中美さん

ありがとうございます!

そうなんです。ちょうど60日目で、ちょうど2ヶ月でゴールしました。
狙った訳ではないので、なんだか感慨深いものがありました◎
バックパッカーをやっていたときとは全く違う日々だったので、
毎日が新鮮で、トラブルの連続で、本当に濃い2ヶ月間でした。

今後の予定はいくつか候補に上げているものがあるのですが、
チャリ旅で良い感じに頭がおかしくなったみたいで無茶なアイデアばかりです。笑
どうなることやら自分でも分からない感じで・・・

しばらくはウシュワイア沈没日記が続きますが、よろしくお付き合い下さい!

| 低橋 | 2013/04/23 05:04 | URL |

>がじゅさん

がじゅさんにも疑われていたなんてwww
私も不安ではありましたが、ゴールは出来るつもりでいましたよ!笑

本当に、「ここで終わってしまうなんて」という気持ちが強いです。
終わりたくないと思ってしまっています。
たった2ヶ月の私がこれほど強い喪失感に襲われているのだから、
長い旅を終えたがじゅさんの、ゴールした後の寂しさは計り知れません。

いつかまた、がじゅさんのお話も聞きたいです!

| 低橋 | 2013/04/23 05:09 | URL |

>足袋さん

ありがとうございます!
この2ヶ月もそうですが、最終日は本当にヒヤヒヤしながら走ったので、
ウシュワイアの看板が見えた瞬間は泣きそうになりました。そしてガッツポーズしました!笑

自転車はここで手放すつもりだったのですが、実はまだそれが出来ていないんです。
思った以上に自転車と自転車旅に対する愛着が大きいみたいで、ちょっと困っております。笑

| 低橋 | 2013/04/23 05:15 | URL |

お疲れ様でした!

本当によく頑張りましたね!(母目線)

「こんにゃろ変格活用」&パタゴニアに入ってからは「土管活用」が妙に気に入ってて…ww 
数多の旅ブログの中でも大好きなシリーズ(?)でした。
 
改めて地図を見ると なんとまあ 壮大な冒険でしたね
成し遂げた低橋さん。 
賛辞活用で「こんにゃろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~」のヨシヨシさせてください!

もうしばらくは ウシュアイアですか?
ゆっくり休んで、
今後も よい旅を! (*^^)v

| yuri | 2013/04/23 20:30 | URL |

>yuriさん

ありがとうございます。
頑張りました〜そして楽しかったです!

自転車に乗る前は、物価の高いチリアルゼンチンはさっさと抜けようと思っていたのに、
こんな長期間&長距離の旅になるとは自分でも驚きです。笑

ウシュワイアはぼちぼち出そうな感じです。
この期に及んでぼちぼちとか言ってる適当さですが、まあ、ぼちぼち出ます。笑

| 低橋 | 2013/04/24 02:38 | URL |

ゴール、おめでとうございます。
凄すぎまぁぁ〜す\(^o^)/
土管やバス停野宿など、普通に考えると夜狙われて怖い目にあうのでは?とヒヤヒヤしてしまいますが、本当にご無事でなによりです。
二枚目のカードの件などが心配ですが…
パンやおにぎりの美味しそうな写真、たまにありつける肉なども〜。
あと、各地の素晴らしい景色!超癒されまくりです。
もうじき旅も一年ですね。まだまだ旅を続けて欲しい(≧∇≦)

それにしても100キロ走った、とか普通にさらっと書いておられますが、よく考えたら1日100キロって凄い距離。
全部で2000キロというのも北海道から九州まで走ってもまだ足りないような…( ? _ ? )ぐるっと一周まわるくらい?
ほんとに凄い距離。
低橋さん、カッコよすぎですー(≧∇≦)
写真見てびっくりしましたが、だいぶ日焼けされましたね(^_^)

| Can | 2013/05/12 06:32 | URL | ≫ EDIT

>Canさん

ありがとうございます!
せっかくゴールしたのにまた走り出してしまいましたが・・笑

野宿は、初めてしたときはちょっと怖かったのですがアウストラル街道は本当に治安が良く、
チャリダーも多かったのでどんどん慣れていきました。
それでも、やはり何があるか分からないのでできるだけ人目につかない場所を選んでいましたが。

1日100キロは、アウストラル街道走行時は考えられない数字でしたが、
アスファルトだと結構走れてしまうんですよー◎だいぶ疲れはしますが。笑
自分でも、かなり逞しくなった気がしてます!笑

| 低橋 | 2013/05/15 03:25 | URL |















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