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チャリ旅48日目/ナタレスまでの177マイル


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チャリ旅再開です。
お次の町はプエルト・ナタレス。チリの町なので、途中で国境越えがあります。
距離はここから285キロあるので、3日かけて行きたいと思います。

タイトルですが、天国までの100マイルみたいな格好良い感じにしようと思って
285キロを換算したら、177マイルだったのでございます。
で、ついでに100マイルを換算したら160キロだったのでチャリンコで行けば2日です。
あと母を尋ねて三千里は1万2000キロなので、アスファルト走行だとしたら最短100日くらいです。
でも雨が降ったり風が吹いたり腹が減ったり行き倒れたりするので、1年くらいかかるかもしれません。
そもそもマルコ少年はチャリダーではないのでその計算は意味をなさないのですが。

そんなことよりお気づき頂けたでしょうか!
荷物の積み方を変えました。

バックパックを背負うのをやめて、キャリアーの上に積む事にしたのです。
巨大寝袋とテントのせいでこの積み方は無理だと思っていたのですが、
試しにやってみたら普通に出来たのでございます。
寝袋をバックパックに押し込みました。

そして実際走ってみるとまあ楽だこと。身軽って素晴らしいですね。



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まずは1週間前に来た道32キロを走り、分岐まで戻って来ました。

知った道だし今回は東に走るから追い風になって楽勝!

・・のはずだったのですが何故か向かい風でした。
しかも結構強く、全然スピードが出ませんでした。
昨日から何なんでしょうか。



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本日のお昼ご飯

ここからは長〜い登りです。
先輩チャリダーの人から聞いていたので、登りの前にエネルギー摂取タイムにしました。
宿裏にある美味しいパン屋さんの菓子パンです。




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で、登りはじめました。
聞いていた通りとても緩やかな登りなのですが、相当長いです。

写真に写っている山はたいして高くはないのですが、
この斜面をヌメ〜ッと舐める様に右から左まで横断して登って行くのです。



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登りの途中

ゲンナリして来ました。

この程度の山一気に越えさせてくれればいいものを、
何故こんなにダラダラジワジワ登らねばならんのでしょうか。



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峠に到着しました。

で、メーターを見てみたら15キロほど登って来たっぽいのですがどうなってるんですかこれ。
15キロて。大して高い山でもないでしょうが!無駄に緩坂にするから!

過ぎたことなので白状しますが、全部歩いて登りました。
いや最初の1、2キロは一応こいでましたが、すぐ飽きたのです。

こんなに長い坂をせっせとこいで登れるチャリダーさん達を尊敬します。
どんだけ持久力あるんですか皆さん。
チャリダーのくせに15キロ歩いて登る私もある意味すごいとは思いますが。



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ここからは下り気味の平坦35キロです。
高原の道はただただ広くて、地平線は遠くて、空と道を独り占めしているような気分になりました。

さきほどまで鼻歌混じりに自転車を押していた私ですが、
ここからは人が変わった様にガンガンこぎ、スピードアップしました。
18:00までに本日の目的地に着きたいので、ちょっと急ぎ気味なのです。
急ぎ気味なのに登り坂15キロに3時間かけてしまったのです。
なので時速20〜30キロくらいを保ちながら、一気に距離を稼ぎました。



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目標の18:00を5分ほどオーバーし、本日の目的地に到着しました。

この施設をなんと呼べばいいのかよく知らないのですが、道路工事業者の詰め所の様な所です。
この建物はカラファテから95キロというとても良い位置にあり、
18:00を過ぎると従業員の皆さんは仕事を終えて帰宅してしまうため、
ガレージにテントを張らせてもらえるそうなのです。
そのため、チャリダーの間では有名な宿泊スポットなんだとか。

さっそく建物の敷地に入り、誰かいないかとキョロキョロしていたら
寝番らしきおじさんが出て来てくれました。
18:00までに着きたかったのは、今日は金曜なので従業員の人達が全員週末帰宅をして無人になって
しまうんじゃないかと不安だったからなのですが、ちゃんと番の人が残っていてくれました。

「ここで泊まらせてもらえませんか?テントは持っています」と聞いたら、
おじさんは「もちろん」という感じで快くOKをくれ、手慣れた様子で施設内を案内してくれました。

おじさんはアルゼンチン政府(多分)のワッペンをつけていたので、
ここは政府管轄の建物なのかもしれません。日本で言う所の国土交通省みたいな。



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本日の寝床

私はガレージにテントを張らせてもらうつもりでいたのですが、
寒いからと言ってベッドを貸して頂けました。

なんてこったです。

屋根と壁があるだけで充分ありがたかったのに、
キッチンや綺麗なお手洗いやシャワーまで貸してもらえ、あまつさえベッドまで!
おじさんはさらに、ジュースと紅茶まで入れて下さいました。
こんなに優しくして頂いていいのでしょうか。

おじさんとの会話はスペイン語なので全てを理解することはできませんでしたが、
夜は寒くないか、毎日どれくらい走るんだ、困っている事はないかとあれこれ心配して下さり、
体だけでなく心まで暖かくなりました。

自転車に乗っていなかったら、決して立ち寄る事の無かった高原の小さな建物。
そして決して知る事の無かった、「暖かい寝床がある」という「あたりまえだったはず」の大きな大きな幸せ。

走った分だけ進めるという大きなやりがい、ごはんが美味しい幸せ、お水が美味しい幸せ、寝床が暖かい幸せ、
出発の朝に空が晴れ渡っていたときの幸せ、町に辿り着けた幸せ。そして、またそこから走り出せる喜び。

私がカラファテで自転車旅を止められなかったのは、
この旅の中に落ちている沢山の幸せを、まだ手放したくなかったからかもしれません。


<情報コーナー>

○ カラファテから工事業者詰め所/95キロ

カラファテ(セントロ)から32キロ走って分岐に戻る。その後は比較的平坦な道。46キロ地点に分岐で、そこから15キロの登り。61キロ地点に峠。そこからはただっ広い高原を35キロほど走る。高原の道は平坦な部分が多いが、ときどき現れる坂は基本下り調子で楽。95キロ地点に分岐と工事業者詰め所。


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