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チャリ旅30日目/フェリーの待合所で勝手に野宿


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本日はユンガイという村だか集落だかに行きます。
ここには小さな湖があり、道はそこで途切れているのでフェリーに乗らないといけません。
このフェリーの最終が18:00なので、それまでに必ず到着できるように少し余裕を持って出発しました。

このフェリーは途切れた道の代わりにあるものなので、車ごと乗る事ができます。もちろんチャリンコもOK。
しかも、ありがたいことに無料です。旅行会社とかではなく、チリ政府が出しているフェリーだそうなのです。



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まずは昨日走った道を逆走し、トルテルとユンガイとの分岐まで戻って来ました。
一度通った道でよく知っているため走り易いなどという事は全くなく、相変わらずのガッデムウェイでした。

ここからユンガイへは、看板には30キロと書いてありますが本当は20キロです。
地図数枚と先輩チャリダーさん達のブログで再三確認したので間違いありません。
公式の看板が間違っているとはどういうこったです。



分岐からユンガイへは、いきなり丘越えから始まりました。
目の前に「うへえ〜」と言いたくなるようなでっかい丘というか山というかがそびえており、
だいぶゲンナリしたのですが、丘の上に展望台っぽい建物が見えたのでそこを目標に据えて頑張る事に。

すでに12:00で、朝食を食べずに出て来たので非常に腹が減っていたのですが、
展望台に着いたらお昼ご飯タイムにしよう!というのを楽しみになんとか頑張って登りました。
勾配がかなり急で全然こげなかったので、ゼエゼエ言いながらチャリ押しトホホの徒歩です。

で、30分ほどかけてなんとか登り切ったのですが、展望台はありませんでした。
ここへ来るまでには分岐も何もなかったし、あの展望台は一体どこへ。私は幻覚でも見ていたのでしょうか。
獣道っぽいのはあったのでもしかしたらこれが以前は展望台への道として機能しており、
現在は使われなくなった・・・と考えるにはあまりに立派な展望台だったので、やっぱり幻覚かもしれません。
着いたら撮ろうと思って下からの写真が無いので、あの展望台の存在を証明するものが一つもありませんし。




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本日のお昼ご飯

仕方が無いので、お昼ご飯は道端の適当な岩場で食べました。
ムール貝の佃煮ごはんです。


昼食後、チェーンにオイルを差したら何故かまたギアがおかしくなりました。
先日の不調は何度も調整した結果一応直ったのですが、ここでまた絶不調に逆戻りです。
これから峠越えだと言うのに。どうも峠越えの前にはギアがおかしくなりがちです。

結局直らなかったのでそのまま行ったのですが、まあああああああキツかったですよ!このうんこギア!
軽い方に入らない状態で登るのもキツイのに、道は相変わらず酷いし、崖っぽくなってて怖いし、
トドメとばかりに雨が降って来ました。しかも結構強いやつが。

逆境にはだいぶ慣れて来ましたが、コンボ技を決められるとやはりキツイです。
チャリンコに乗り始めてからの私はマゾと評判ですが、私は単に努力が好きなのであり、
その一環として苦労することも辞さないだけであり、本物のマゾでは無いのです。
なのでお天道様、峠越えに雨のサービスは不要です。



いつまでも止まない雨。
早くユンガイに着きたいのに時間だけがどんどん過ぎて行き、不安に苛まれるあまり

「この雨がアアアアアアアアァァァ!!」

と絶叫したらカーブの向こうから乗用車が現れ、私の横で停まり、
「えっと、大丈夫?」と聞かれました。
聞こえていましたか。聞かなかったことにしてください。



長い峠越えの後もなんだかんだと登ったり下ったりの連続で体力を消耗しましたが、
最後の方はほとんど下りになったので助かりました。
が、道が本当に、本当に悪く、気分爽快で下ることは不可能でした。

いきなり現れる急カーブで崖下に投げ出されそうになり、悪路にハンドルを取られて豪快にすっ転びそうになり、コルケージョン(凸凹道)の罠にはまり自転車ごと飛び上がりそうになり、道が狭すぎてコレ対向車来たらジ・エンドだよねとビビリ、そしてまた急カーブに命を狩られそうになり・・・の連続で、ある意味登りよりハードな下りとなりました。

チャリダー師匠に「下り危ないから気を付けてね」と聞いてはいたのですが、想像の数倍怖かったです。
今後アウストラル街道を南下するチャリダーの皆さん、くれぐれもお気をつけ下さい。



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命からがら16;30。なんとかユンガイに到着しました。
フェリーは18:00発なので大分早いですが、予定通りです。



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本日のおやつ

ここでお茶をするために早めに着きたかったのです。
フェリー乗り場の隣にカフェがあると聞いており、とても楽しみにしていたのです。
とにかく走りまくりのチャリ旅の中で、時々訪れるこんなゆったりした時間が本当に幸せです。



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18:00ちょうど、フェリーは対岸のリオ・ブラボーに向けて出発しました。
小さな湖なので、45分で着きます。


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フェリーの中にはカフェスペースもありました。
座席はないため、お客さんはここでのんびりするか、外で景色を見るかして過ごしていました。

船内で一緒になったご夫婦の奥さんが、「お腹減ってない?」と言ってバナナを2本くれました。
チャリンコに乗っているとよくこんな優しさに触れます。本当にありがたいです。



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こちらは先ほどまでいたユンガイ。氷河が見えます。
あの山の向こうから来たはずですが、どの辺りを通って来たのかはよく分かりません。
こんな険しい山に道を作ってくれた道路工事の皆さんには頭の下がる思いです。
それよかトンネルぶち抜けよ



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寒さに震えながら景色を楽しんでいたら、あっという間に対岸に到着しました。

対岸では2台の車と数人のお客さんが待っていました。
その中に、先日コクラン行きの道中でワープさせて下さったご夫婦がいました。
お二人はあの後ビージャ・オヒギンスまで車で行き、今日また戻って来たところだそうです。
ビージャ・オヒギンスから先はもう車では行く事ができないので、戻ってくるしかありません。

ご夫婦は、今日も2人のヒッチハイカーを乗せていました。
本当に優しくて、面倒見の良い人達です。
私も日本でハイカーを見かけたら、是非乗せてあげようと思いました。



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待合所

さて、本日の宿はこちらです。
フェリーの待合所です。

この待合所はいつも鍵がかかっておらず、19:00の最終便を見送った後は勝手に使っていいそうなのです。
いや公式に許可されているかどうかは知りませんが、チャリダー御用達の野宿ポイントなのです。

そんなわけで私は今日ここで他のチャリダーと知り合い、和気あいあいと夜を過ごし、
「オヒギンスに行くんですか?」「私もです」「じゃあ一緒に行きましょうか〜」「でも私遅いから・・・」
という会話をすることを想定し、数日前からイメージトレーニングを重ねていたのですが、
待合所にいるのはどう見ても私一人でした。




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気を取り直して。

待合所の中は暖かくて広々です。暖房器具などはありませんが、それどころか電気もありませんが、
壁と屋根があるというだけで暖かいし、雨も来ません。さらにトイレもあるし、お水だって補給できます。
こんなありがたい場所を無料で提供してくれるなんて、チリ政府は神様でしょうか。
あるいは毎日鍵をかけ忘れており、チャリダー達に我が物顔で使われている事を知らないドジッ子でしょうか。



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過去何年も、何百人ものチャリダーが利用してきた施設なので大丈夫なはずですが、
ビビリな私はフェリーが去るまで様子見をしていました。

自転車の荷物は降ろさず、
「あ〜今日も疲れたな〜、もう一踏ん張りだな〜、でもちょっとだけここで休憩しようかな〜?」
みたいな小芝居を15分ほど続けていたのですが、フェリー乗組員の皆さんは見てくれたでしょうか。



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待合所の裏

フェリーが完全に見えなくなったのでさっそく火遊びの準備です。
待合所の裏には流木が沢山流れて来ており、薪には困りませんでした。



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今日は自分のガスで調理するつもりでいましたが、
待合所の周りにいくつも焚き火の跡があったので遠慮なく火を焚かせて頂きました。
火は暖まるし、洗濯物を乾かせるし、とってもありがたくて大好きです。そして火遊び大好きです。
一応、時と場所と安全性は十分考慮して遊んでおりますので、その辺りはご安心ください。



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本日の寝床

広いのでテントを張ることもできましたが、心の底から面倒くさかったのでそのまま寝ました。
でも十分暖かくて、ぐっすり眠る事ができました。


<情報コーナー>

○ トルテルからユンガイ/42キロ

分岐まで22キロ。その後すぐ山越え。その後も別の山越え4キロくらい。峠到着後もアップ&ダウンは非常に多い。最後12キロくらいはときどき登りを挟みつつも下り調子。ただし、道が悪くて非常に危ないためスピードは出せない。

○ ユンガイのフェリー乗り場

集落を突っ切って一番下まで下るとフェリー乗り場。
ここの待合室は壁が半分無いため寒そうだが、テントを張るには良さそう。トイレは無いっぽい。
乗り場脇、突き当たりにオスペダへ&カフェ&商店あり。小さい割に色々置いてあるが、値段はかなり高め。
トイレも有料(200ペソ)。

○ ユンガイからリオ・ブラボーへのフェリー
※ 変更があるかもしれないので、必ず事前にトルテルのインフォで確認してください。

12月〜3月/10:00、12:00、18:00
4月〜11月/12:00、15:00

リオブラボーからユンガイへのフェリーは、上記時間の1時間後。

○ リオ・ブラボーのフェリー乗り場

フェリー乗り場には待合所しかないが、2.5キロほど走ると民家がある。
待合所はちゃんと屋内なので、寝袋を使えば十分暖かい。トイレ2つあり。部屋もトイレも電気はつかない。
待合所の近くに焚き火跡数個あり。付近には流木が沢山転がっているので薪には困らない。


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