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オジャンタイタンボの山で途方に暮れる


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昨日決めた通り、本日はこの山に登ります。
広場の脇にあるツーリストインフォメーションで聞いた所、「2時間で登れるわよ」とのこと。

今日はのんびり村を出て、片道3時間のハイキングでマラスの塩田という所に寄って、それからクスコに帰る
という予定だったのですが、これを急遽変更して、
午前中で登頂して、下って、午後に村を出て、マラスの塩田までハイキングして、それから帰る
というスケジュールで参りたいと思います。
一日中歩き回ることになりますが、そういう苦労は好きです。

なお、マラスの塩田とはクスコ近郊のマラス村にある塩田のことで、
山の斜面に広がる真っ白な塩田風景が大変美しいんだとか。
こちらもツイッターで教えて頂き、是非行こうと決めました。

が、少しのんびりしすぎた為に、雨期になり塩の作成期間は終わってしまったようです。
先日行った人に尋ねた所、「もう茶色くなっちゃってた」とのこと。

「それは楽しめるんですか?」
「楽しめるかどうかは本人の気持ち次第です。」

何かを試されている気がしました。




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お山の入り口

とりあえず、お山に登ります。

お山は「Pinkuylluna」という名前の様ですね。
愛らしいではないですか。




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写真の真ん中に写っている遺跡に寄りつつ、てっぺんまで行く事が目標です。
お天気も良いですし、気持ちよく登頂できそうです。



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道はこんな感じ。ゴロゴロしていますが、歩きにくいと言う程でもありません。



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少し登っただけでこんな風景が。
入れなかった遺跡の全景がよく見えます。私はこれで満足です。




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本日の相方

気付いたら付いて来ていました。



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30分くらい歩いたでしょうか。
あっという間に遺跡に着いてしまいました。

遺跡の近くではヨーロピアンらしきカップルが座り、のんびりと景色を楽しんでいます。
先ほど道端に投棄されたリュック2つを見かけましたが、どうやら彼らの物の様です。
そこそこの傾斜のある山道なので、途中で重たくなったのでしょう。

かくいう私も、宿のセキュリティがゆるそうだったので鍵の無い荷物を預ける気にならず、全て持って来ているので重いです。何故山を登るのにパソコンを持って来ているのか・・もう治療不可能な所まで来ているネットジャンキーみたいで、虚しい気持ちです。



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さて、道に迷いました。

遺跡を過ぎて以来どんどん狭く細くなってはいたものの、さっきまで一応道らしきものはあったのです。
しかし、気付いたら岩の上というか崖の上というか、明らかにおかしな所にいました。



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下を向いても岩で、


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上を向いても岩です。



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なお、山頂はまだ遥か彼方です。

これはおかしいですね。
ツーリストインフォメーションのお姉さんは「2時間で着くわよ」と言っていたのに、
現在すでに2時間半が経過しています。岩の上で1時間昼寝したことを差し引いても、1時間半です。
山頂まであと30分で行けるとはとても思えません。

そこで、「どこで道を間違えたんだろう?」と地図を広げてみたら、
地図には遺跡までのルートしか載っていませんでした。
ということは、お姉さんの推奨ルートはもともと遺跡までだったということでしょうか。
そういえば、私はお姉さんに「あの山に行きたい」とは言いましたが、「登頂したい」とは言っていません。

ということで、今思えばお姉さんは「遺跡まで2時間」と教えてくれていたと考えるのが妥当かと思うのですが、
ところがどっこい、遺跡までは30分でした。

私は一体、どこへ導かれていたのでしょう。
あまりにも解せぬ展開に、岩の上で首をひねるのでした。



が、首を何十度ひねろうが、道に迷っている事実は変わりません。
とりあえず今は道を探すのが先決です。
「解せぬのう」と思いながらまた岩の上で1時間寝てしまったので、もう午後なのです。
マラスの塩田に寄る時間が無くなってしまいます。

山頂付近に2、3人の人影を見たので登頂ルートがある事は確かなのですが、
どうにもこうにも、道が分かりません。
もしかしたら入り口からして別だったのでしょうか。
あるいは、幻覚でも見ていたのでしょうか。



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辺りを散策すること幾数分。
上り道は見つからず、ついでに下り道も見失って、完全に身動きが取れなくなってしまいました。

何故来た道が消滅しているのでしょうか。神隠し的な何かを感じます。




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半分諦めている私

下の方に村は見えていますが、私が今居る岩の周りは急斜面の草むらなので、これを下るのは危険です。
実際、ここ数分の散策で何度も滑り落ちかけたのです。
この斜面は、ひとたび滑ったら簡単には止まれなさそうなくらい急です。
村まで滑り落ちれば誰かに発見してもらえるでしょうが、
できれば大きな怪我はしたくないし、生きて帰りたいのです。

ちょっとお山に登って登頂して風に吹かれたかっただけなのに、
私は何故こんな所で遭難しているのでしょうか。
村はすぐそこに見えていて一見すると簡単に帰れそうな分、虚しさもひとしおです。




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バナナ

諦めることにしました。

いえ、生還することをではなく、正しい道を探す事をです。

もうどうにも道は開けないので、軽く命をかけて急斜面を下る事にしました。
石の上にも3年などと言いますが、ここに3年座っていても骨になるだけです。

時刻はすでに13:30。
登頂もできず、道に迷い、石の上にも3時間。
とうもころしという最強ツールを渡してもらえれば、泣ける自信はあります。




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30分程急斜面を這い回りながら奮闘した結果、なんとか道を発見しました。
そして、もう登頂する気力も時間もないので、大人しく下山しました。

下から山を見上げた人々は、急斜面に張り付く家庭内害虫の様な私をどう思ったでしょうか。
事態を察してくれたでしょうか。あるいは、楽しげに見えたでしょうか。
後者であれば幸いだと、2本目のバナナを食べながら静かに思うのでした。




下山完了時刻は14:30。
マラスの塩田に寄る時間はありません。

本来、塩田へはマラス村からタクシーをチャーターして行くもの。
公共交通機関がないので、タクシーか3時間ハイキングしか道はないのです。

私はタクシーはあまり好きではなく、ハイキングが好きです。
塩田も魅力的ですが、そこまでのハイキングもまた同じくらい楽しみにしていたのです。

しかし今の私には、体力はあっても気力がありません。時間も。
そして辿り着けたとして、そこにあるのは茶色い塩田。

「楽しめるかどうかは本人の気持ち次第です。」

虚しい気持ちになりそうです。


雨が降って来て疲れきった心にトドメを刺されたので、そのままクスコに帰りました。


<情報コーナー>

○ オジャンタイタンボのお山「Pinkuylluna」の行き方

メイン広場の北側の道「Calle Principal」を東方向へ。
1ブロック目を左折し、「Lares Calle」に入る。この道を1分少々歩くと右手に入り口が現れる。
遺跡までは片道30〜40分。入場無料。


○ マラスの塩田の行き方

(ルート1)
クスコからマラス村まではコレクティーボで1時間〜1時間半くらい。
クスコからウルバンバ行きのコレクティーボに乗り、マラスで途中下車。

(逆ルート)
オジャンタイタンボからマラス村までは45分〜1時間くらい。
1、オジャンタイタンボからウルバンバ行きのコレクティーボに乗る。
2、ウルバンバからクスコ行きか、チンチェーロ行きのコレクティーボに乗ってマラスで途中下車。

マラス村から塩田までは公共交通機関は無いので、
タクシーをチャーターするか片道3時間のハイキングで行く。
タクシーは往復で30〜40ソルくらいらしい。

また、クスコの各ツアー会社が、マラスの塩田と近郊のモライ遺跡をセットにしたツアーを扱っている。


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| ペルー | 22:22 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

無事に

下山できてよかったです。
ちょっとしたハイキングでも遭難の危険があるとは・・・。
塩田はいつか、縁が巡ってくれば良い時期に訪れることができると思います!
さて、クリスマスも師走の忙しさも何も感じずに年を越そうとしている私ですが、わたりどりさん→あ、すみません、低橋さんでした・・・は南米での年越しとなるのですね。日本から約半日遅れの年越しがどうなるのか、とても楽しみにしています。
良いお年を!

| 中美 | 2012/12/31 01:15 | URL | ≫ EDIT

>中美さん

こんにちは!

わたりどりさんww いや、なんでもいいですよ。笑
私は最近、宿の宿泊名簿にHikuhashiと書きかけました。

塩田は乾期に行くのが良いそうなので、チャンスは半年後ですね!
私そのころペルーにいるでしょうか。笑

年越しは多分ブログを書いているような・・・
我ながらわびしい年越しですね。笑

中美さんも、良いお年を!

| 低橋 | 2012/12/31 08:14 | URL |















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