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コンドル

今日はついにコンドルを見る日です。
南米に来た目的はこれなのです。
むしろ、旅の目的がこれと言っても過言では無いくらいこの日を夢見て来ました。

コンドルは神の鳥とも呼ばれています。
翼を広げると、大きいものでは3メートルを超えるというコンドルは
その大きな翼を広げ深い渓谷を自由に舞い飛ぶのです。その姿はまさに神の鳥。
その神々しさに、人々は空を見上げ、届きそうで届かないその鳥に焦がれ続けて来たと言います。




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というわけなのでとっとと参ります。
憧れをこじらせ過ぎて一週間ほど前から急に笑い出したり無言になったりおかしな事になっているので。


なお、写真は地元のおばちゃん達を乗せる車であって私たちツーリストは割と普通のバスで行きました。




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クルス・デル・コンドル

やって参りました。

ここはコンドルを見る為の展望台です。
いきなり有り難みが下がった気がしますが、仕方ありません。

コンドルは野生の鳥なのですが、この展望台に入るには入場料が必要です。
しかも、70ソル(2100円)とかなり高額です。
日本の感覚だと大したことないかもしれませんが、これがどれくらい高いかを私の予算に直しますと

宿5泊分です。

コンドルを見るために5泊野宿しろってことでしょうか。
してもいいですよ。


が、コンドルの為ならなんのそのでも払う相手はただのペルー人なので抵抗があります。
なので、なんとか逃げられないかなと悪巧みをしていたのですがバスを降りた瞬間捕まりました。
悪いことはできないものです。




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メインの展望台の下の方にもう一個展望台があったので移動しました。
こちらの方が谷に近いので、コンドルも見つけ易いかと思いまして。


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朝6時台のバスに乗ったので、展望台に着いたのは7時前。
コンドル出没の可能性が高いのは7:00〜9:00とのことですが、
7時を過ぎても8時を過ぎても彼は現れませんでした。



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谷に吹く風は大変寒いので、できるだけ日の当たる所に移動して地蔵の様にじっと待ちます。
途中、コルカ渓谷の写真を撮ろうといろんな場所から試しましたが、
渓谷が巨大すぎて宮崎のレンズには収まりきりませんでした。
なんだかもう、壮大すぎてついて行けません。




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第一コンドル発見!

時刻は8:30です。遅刻ですね。



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が、あっと言う間に私たちの目の前を通り過ぎて上の展望台の方へ行ってしまいました。
あちらが正解だったんでしょうか。失敗です。



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コンドル(右)とコンドルに群がる人々(左上)

たった1匹の鳥に翻弄されております。

かくいう私も、コンドルがここに止まった瞬間ダッシュで坂を駆け上りました。
空気が薄いのでその後瀕死の状態になりました。




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近くで見ると結構愛らしいコンドル。

鷹の様に鋭いまなざしをしているかと思ったら、
実は小鳥の様に愛らしい目で、スズメの様にキョロキョロと頭を動かしていて、

んまああああああああ可愛い!のです。意外にも。

坂を駆け上った影響もあり、カメラを構えながらゼエゼエハアハア言っている私は
自分で言うのもなんですがすごく気持ち悪かったです。



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なんと美しいのでしょうか。この谷は貴方のものです。



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時々おかしな事になるコンドル

間近に止まっているコンドルを見られるのもそれはもう素晴らしい体験ですが、
やはり、飛んでいるところを見たいです。
その姿を拝むためにここに来たのですから。

私以外の観光客達もそれは同じで、コンドルが再び空へと飛び立つ瞬間を今か今かと待ち続けます。



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(゚▽゚ )!!



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( ̄ー ̄ )



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(゚▽゚ )!!



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( ̄ー ̄ )



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翻弄される人々。

罪作りな鳥です。



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と油断させておいて!



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飛んだあああああああああ!!



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という間に遠くへ行ってしまいました。

飛び立つ瞬間の格好良いショットは撮れませんでした。
油断していたので。



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しばらく待っても戻って来なかったので、露店を見に行きました。
展望台には地元インディヘナのおばちゃん達が店を出しており、
観光地なのに結構お手頃な値段でお買い物ができます。

私も、寒かったのでアルパカの大きいマフラーを買いました。
すごく安かったので100%ではないと思いますが、手触りが良くて温かいです。




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と油断させておいて!




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コンドルは人が油断した隙をついて登場するようです。
本当に罪作りな鳥です。

コンドルが出なくてお悩みの方は、ちょっと買い物などして油断してみて下さい。
きっと彼は現れます。



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太陽の周りに虹が出ていました。

コンドルと、雄大な渓谷と、青空と、虹。
素晴らしい日です。



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この感情を表現する術が分かりません。
見上げた先、頭上10メートルくらいのところをコンドルが横切ったときは自然と涙が出ました。

「格好良い」と言えばいいのか、「美しい」と言えばいいのか、単純に「すごい」と言えばいいのか、
頭の中で必死に言葉を探しましたが、そのどれもこの光景と溢れる感情には追いつきませんでした。


そして涙ぐみながら呆然としていたら、通りすがりのおじちゃんに
「写真撮れなかったの?大丈夫また来るよ!」と励ましてもらいました。
違います・・・でもありがとうございます。



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実に5時間以上空を見上げていましたが、
そろそろインディヘナのおばちゃんたちも撤退準備を始めたので私も切り上げることにしました。

野放しにされている動物達をみながらちんたら歩き、
途中で通りかかったコレクティーボに乗せて貰いカバナコンデに帰りました。


さて、何度か書いておりますが、私のこの旅の最大の目標は

1、シベリア鉄道に乗る
2、コンドルを見る
3、タイのマッサマンカレーを食べる


の3つでした。

シベリア鉄道には旅に出てすぐ乗り、今回、ついに念願のコンドルを見る事ができたので

残るはカレーだけ

という状態なのですが私は今日から何を目標に旅をすれば良いのでしょうか。
カレーですか。
若干ロマンに欠ける気がするのですが、どう思われますか。


ロマンに欠けるとは言え目標は目標なので今後も目指し続けますが、
なんとなく心の行き先を失った私に新しい目標を提示してくれる方をお待ちしております。




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オアシス行きトレッキングコース入り口

宿に戻って荷物をまとめ、今度は谷底のオアシスに向かいました。
カバナコンデの裏手、コルカ渓谷の谷底には「Sangalle」というオアシスがあり、
4、5軒の宿があるだけの小さな集落ですがここに宿泊できるそうなのです。

日帰りで行く人も居ますが、下り3時間、登り5時間とのことなので今日は泊まることにします。
現在すでに正午を回っており、日暮れまでに戻って来られないので。



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オアシスへは最初はこんな平坦な道を歩きますが、



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15分程歩けばいきなり谷底へ急降下です。

もちろん転がり落ちる訳ではなくせっせと下るのですが、
結構急な上に小石大石がゴロゴロしており、さらに砂と砂利も多いので非常に滑り易いです。
滑る方向がおかしいと谷底へまっさかさまなので、大変緊張しました。



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オアシスが見えました。ここへ行きます。
目標が見えるとなんとなく近づいた気がしてしまいますが、まだ10分の1も来ていません。

谷底はお風呂などはなく、何故かあるプールを風呂代わりにしなければいけないそうなので
できれば日が高いうちに着きたいところです。



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どんどん下ります。
道は基本的には雑な造りなのですが、ときどき写真の様に整備されている箇所もあります。



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オアシスは近いです。
文字がなんだかオアシス殺人事件みたいになっていますが、明るいオアシスと聞いています。



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到着しました。
ずっと下りだったので膝がカクカクしております。

人工的ではありますが、確かにオアシスの顔をしています。



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ここです。

詳しい数字は知りませんが、
だいたい1200メートルくらいの高さを下ったらしいです。


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本日の宿

本日の宿泊先はここに決めました。
「PARAISO LAS PALMERAS LODGE」というところです。


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本当はカバナコンデの宿のおっちゃんにこちらを勧められていたのですが、
ウェルカムと言いながら馬を仕掛けるという謎の戦略にはまり立ち入ることが出来ませんでした。

馬達はかなりの手だれで、横を通ろうとすると瞬時に移動して私の行く手を阻むのです。
漫画でよくある、道にロープを仕掛けて人が通った瞬間それを引っぱり転ばせる、というあれをしてきます。



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気を取り直して本日の宿です。

これ一棟がシングルルームであり、私の部屋です。
こう見えても結構快適な宿で、


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ちゃんとしたベッドがあり、


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室内は風通しが最高。


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屋根は藁葺きで、


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明かりはろうそく1本です。


1泊10ソル(約300円)です。
素敵でしょう。



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一応もうちょっとちゃんとした造りの小屋もあります。
あと温水プールがあります。ほぼ水ですが、一応少しは温かいです。



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トイレ、シャワーはこんな感じ。
谷底にシャワーはないと聞いていましたが、一応ありました。

しかしシャワーと言うより

頭上から水注ぎますんでそこに立ってて下さい

みたいな投げやりな造りなので、快適度は低いです。
あとプールと同じくかなりぬるいので、昼間のうちに入らないと凍えます。

さらに言いますと、トイレには鍵がありませんがどうせ風通しの良い造りなので無くても良いと思います。


ここまで言って泊まりたがる人がいるか分かりませんが、お勧めです。
オアシス内は他のどの宿もだいたい似た様なものなので諦めて下さい。



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本日の晩ご飯

別料金ですが、夕飯付きでした。
これの他にスープとコカ茶を頂きました。

皆同じ時間に同じごはんを食べると言う合宿みたいな夕飯です。
とても楽しかったです。

写真が不気味なのは食堂もまたろうそくで灯りを取っているからです。


<情報コーナー>

○ クルス・デル・コンドルの行き方

カバナコンデからは6:00/7:00などのバスがあるそうだが、
おそらく変更が多い上に時間通りには出ないので注意。
所要30分。1ソル。

○ クルス・デル・コンドル

入場料70ソル。
この近くに別の展望台がいくつもあるのでそちらに逃げるという手もあるが、
チバイ、カバナコンデ、オアシスへの道の途中など様々な所でチケットの提示を求められるので
ちょっと難しいかもしれない。なお、チケットは色んな所でチケット売りが寄ってくるのでいつでも買える。


○ オアシス「Sangalle」

カバナコンデのGrau通り(メイン広場東側)を谷に向かって突き当たりまで歩くと、
トレッキングコース入り口がある。

下りっぱなしで2〜3時間。道が悪いのでできればトレッキングシューズで。
車両はオアシスまで降りて来れず、水や食べ物は当然かなり高くなるので持参するのが良い。
例:水2.5リットルが上では3ソル、オアシスでは10ソルなど。

オアシスへの持ち物:
水、非常食、トイレットペーパー、懐中電灯、水着、南京錠、ライター(ろうそくに火を付ける用)など。


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COMMENT

ロシアの情報の時の件で一度コメントさせていただいた建築です!!
コンドル、むっちゃカッコいいですね☆
なんか読んでて新感覚でした!!

そういえば、ウユニとかイースター島は行かれないんですか??

| 建築 | 2012/12/01 12:30 | URL |

>建築さん

こんにちは!お久しぶりです◎

コンドルは本当に格好良かったですよ〜。
フォルムも格好良いし、翼をほとんど動かさずに風の力で飛ぶっていうのもそそられます。

ウユニ塩湖は行きますよ!
もうすぐボリビア入りですが、ウユニは綺麗に見れる時期とそうでない時期があると聞いたので
訪問時期を少し調整する必要があるようです。
イースター島は未だに悩んでます・・すごく行きたいのですが、予算とスケジュールとその他諸々が
頭の中で錯綜しておりまして。南米にいるうちは行くチャンスはあると思うので、もう少し悩みます!

| 低橋 | 2012/12/01 12:44 | URL |

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| | 2012/12/01 18:26 | |

目標達成おめでとうございます!

コンドルってほんとうにいる鳥だったんですね。
と、低橋さんのブログを拝見しながらずっと思っていました。
目標達成おめでとうございます!
涙ぐむほどの感動とは、きっと期待を裏切らないすばらしいものだったのですね。
頭を流れるあの曲から、二メートルくらいあるのかと勝手に妄想していますが、実際かなり大きいのですか?!
顔は七面鳥風でかわいいですが、足の大きさが半端じゃないですね!
つかまれたらそのままどこかへ連れて行かれそうです・・・。
最後の目標はカレー。楽しみです!
私の目標としては(←勝手に披露)、ネパールのモモという餃子?をいつか食べてみたいと思っています。
目標候補にならずすみません。

今後もお気をつけて!

| 中美 | 2012/12/02 01:13 | URL |

>中美さん

コンドルはとても大きいです。
私が今回見たものは、そこまで接近できたわけでは無いので実際どれくらいの大きさかは分かりませんが、
平均サイズだとしたら翼を広げて3メートル、頭から足先まででも1メートル程あるはずです。

頭上を横切るコンドルは本当に大きく、
地上にザッと大きな影が出来るのがとても格好良かったです。

>ネパールのモモ

検索してみましたが、美味しそうですね!
昼食前に見たのは失敗でした。お腹が減ります〜笑

| 低橋 | 2012/12/02 06:28 | URL |

展望台の入場料、高っ!
10年余り前は2米ドルでした(入場券とってありました。当時は観光地では米ドルキャッシュ払いが多かったような)。

ウユニ塩湖、雨が降って表面を水が覆っているときに行けるとよいですね。綺麗というか、すごいです。

行ったことはないのですが、ブラジルの白い砂漠(名前は忘れました)、これはなかなかすごそう。いつか行きたいと思ってます。

個人的に気に入っているのは、インドのダージリンからのカンチェンジュンガの眺め(冬場でなければなかなか姿を見せてくれないのがネックですが)。インドはこれ以外にも見所がいっぱい。

それから、今、日本との関係が不安定になっていますが、中国には面白いものがたくさんありますよ。

ということで、次から次へと目標が現れるのでは?

| オフ | 2012/12/02 10:58 | URL |

>オフさん

こんにちは!
世界にはまだ綺麗な場所が沢山あるんですよね。めげずに色々探していきたいです。
ブラジルもインドも、おそらく中国も行くことになると思うので
その際は是非教えて頂いた場所にも行ってみたいです◎

中国は、以前テレビで見た万里の長城の麓の村がとても良かったのですが
名前をメモするのを忘れてしまって辿り着ける気がしません。万里の長城長いですもんね。笑

| 低橋 | 2012/12/02 22:30 | URL |

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| | 2013/03/07 18:03 | |















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