PREV | PAGE-SELECT | NEXT

やたらと邪魔が入るカハマルカへの道


大きな地図で見る

本日の目的地はカハマルカという町です。

(1)温泉があるのと、
(2)なんか遺跡みたいなのがあるらしいのと、
(3)チャチャポヤスからペルー湾岸部に戻るルートは限られてるけど
   元来た道を戻るのはなんか嫌だしどっかないかなー、あ、ここでいいや

という適当な理由で選ばれた町です。


選んだ時は適当でも、行くと決まった以上宿情報くらいは調べておきたかったのですが、
昨夜9時頃から何故か宿のWIFIが沈黙しており、何も調べる事ができませんでした。

かろうじて「街の中心はアルマス広場」というのを知っているし、
カハマルカに到着するのは日暮れ前なので宿探しは何とかなりそうではありますが、
非常に不安な状態での出発となりました。




カハマルカ行きのバスですが、ツーリストインフォメーションで聞いてみたところ
チャチャポヤス発の便を持っているのはマイナーな会社2社のみでした。
どちらも早朝かなり早くに出発します。

両方の会社を見に行ってみたのですが、1社は一応バス会社の面構えだったものの
もう1社がどう見てもただのガレージで、会社名も見当たらなかったので1社目の方でチケットを購入しました。

チケットには早朝4:00発と書いてあります。
受付の人は確か4:30発と言っていましたが、早めに出発することにしたんしょうか。
さらに言うとツーリストインフォメーションの人は5:00発と言っていました。

何故かどんどん早くなっています。

それでもチケットに4:00発と書いてある以上それに遅れるわけにはいかないので、
真っ暗闇の3時50分にオフィスに行きました。

が、

オフィスは4:30まで開かず、
バスは5:00に出ました。


ツーリストインフォメーションの人がこのあたりも見越して5:00発と言っていたとしたら、見事な読みです。




PA282915.jpg

カハマルカ行きのバスは南米自慢の快適バスではなく、ミニバスでした。しかも狭くてボロいです。

そして荷物を屋根に積まれました。
ちゃんと縛ってくれるなら良いのですが、適当に乗せて適当に網を被せるだけだったので走行中に落としたりしないかとヒヤヒヤしました。



PA282928.jpg

なにせこんな道を走るのです。
崖下に落とされたら回収は不可能です。




PA282914.jpg

なお、もう一社の方のバスはこれでした。ボロいけどちゃんとバスの形をしております。

この写真は出発から2時間ほど走った村での朝食休憩時に撮ったものです。
私たちの到着から30分後に彼らは来ました。
かのバスの出発時刻は5:30なので、本当ならうちのバスより1時間半遅かったはずです。

どうせ遅れて5:00発になるのなら、どうせこうやって追いつかれるのなら、最初からこっちのバスに乗っていた方が楽だったのでは・・・でもバス会社がガレージだったし・・・どこにオフィスがあったの・・何なの・・・と、朝から悶絶するのでした。




PA282919.jpg

夜明けからしばらくは霧が晴れず、窓の外は真っ白の闇でした。

こんな一寸先も見えない霧の中を結構なスピードで走るバス。しかも道は断崖絶壁です。
南米でバス事故が多発しているのはこういう理由からなんだろうなと納得しました。




PA282923.jpg

しばらく白い世界を見つめていたら急に霧が晴れ、その絶景に一瞬で目が覚めました。

ここはアンデス山脈の中。
3000、4000メートルを軽く越える山々の中を走っているのです。

にもかかわらず、ときおり小さな集落や、そこに住む人々の姿を見かけます。

よくこんな所に人が住めるものだなと、ふと「雲上の民」という言葉が頭をよぎりました。
雲の上に孤立し、しかしその雲に守られてもいるこの場所で彼らはどんな日々を送っているのでしょうか。





その後バスは順調に進み、霧も晴れてすっかり日が昇った頃


PA292938.jpg

山中で2時間足止めを食らいました。


土砂崩れか道の整備か、ショベルカーやら何やらが道を塞いでいたのです。
長い1本道なので迂回することも適わず、私達はただ黙って2時間待つしかありませんでした。

そしてここでまたさっきのライバルバスに追いつかれたので、「ドサクサに紛れて乗り換えられないかな」と思い世間話を装ってバスの集客状況を聞いてみたら満席でした。1人崖下に落とすしかありません。





PA292943.jpg

2時間後、無事閉鎖区域を脱出しました。
意外にも渋滞は4、5台のみでした。利用者が少ない道なんですね。




IMG_2639.jpg
本日のお昼ご飯

ランチ休憩がありました。

メニューがない食堂だったので適当に隣りの人と同じものを頼んだのですが、とても美味しかったです。
ごはんと芋の煮たやつと謎の肉でした。





IMG_2640.jpg

PA292963.jpg

その後の景色もまた壮大で素晴らしかったです。

バスは山を縫う様にして走り、さっき通ったはずの道は上から見ると細い糸の様でした。
ときおり見かける集落では牛や羊の放牧が行われており、ゆっくりした時間の流れに心惹かれました。




PA292966.jpg
セレンディン

多分ですが、セレンディンという町です。
ここで私以外の全員が降り、新しい乗客達でまた満席になりました。

この時点で午後4時半です。

本当なら今頃カハマルカに着いているはずですが、2時間の遅れがあるので仕方ありません。

運転手さんに「カハマルカまであとどれくらいですか?」と聞いてみたら「2時間だよ」と言われました。
今から2時間なら夕方6時半にはカハマルカに着くので、宿探しもまあ何とかなりそうです。





PA292973.jpg

しかしまた何かに阻まれました。

今度は一体なんでしょうか。何かでっかい車両が道を塞いでいて通れません。
しかもよく見ると後輪が道からはみ出しています。事故でしょうか。

私たちのバスの前に5、6台の乗用車がいたのですが、1台、また1台と来た道を引き返して行きます。
さきほどのセレンディンからまだいくらも来ていないので、諦めて帰ったのか、あるいは別の道があるのかもしれません。



10分待っても20分待っても風景は変わらないので、
私たちのバスも諦めるのかなと思い隣の席の女性に聞いてみると、
「いえ、進むそうよ」と意外な答えが返って来ました。

前方をよく見ると塞がった道の横に土を積んで作ったような道がもう1本あり、
乗用車達が次々とこれを越えて行きます。私たちのバスもここを通る事にしたようです。

しかしこの道は足場が悪いです。
特に道への入り口が難関の様で、タイヤがはまってしまわないよう石やら丸太やらが並べられていました。
これは大変そうです。

しかし、タイヤがはまりそうになり苦戦しながらも、前の乗用車達はなんとかこれを突破していきました。



そしてついに私たちのバスの番です。
運転手さん以外は全員バスを降り、固唾を飲んで見守ります。




PA292972.jpg

はまりました。

まあ、なんかそんな感じはしましたよね・・なんか鈍そうですもんねうちのバス・・・




PA292969.jpg

そして私もはまったんですけどね・・・

いや、手伝おうとしただけなんですよ・・・
石がいっぱいいるみたいだから私も集めようと思って、ちょっと道を外れたらズボッと・・・




PA292967.jpg

バスと私が泥にはまっている間にどんどん日が暮れていきます。
地上の惨劇が嘘の様に、満月が美しいです。





PA292974.jpg

さっきの溝からは脱出しましたが、また別の場所ではまっております。
駄目な子ですねうちのバスは。




PA292975.jpg 2回目

そして乗客はバスに似るのですね。

いや、だから手伝おうとしただけなんですよ・・・
石が足りないみたいだからもっと集めようと思ってまた道を外れたら同じ所でズボッと・・・


さっきのはまだギリギリ靴だけでしたが、今回は足首まで漬かってしまいました。
さらに今回はペルー人カップルに目撃されてしまったので恥ずかしいったら無かったです。

恥ずかしさを紛らわす為に明るく「わはは〜見てこれ(笑)」と話しかけましたが、無言で見つめられました。
確かに「見て」と言いましたが私が求めたのはそういうことじゃなくてですね・・・




PA292976.jpg
救世主ショベルカー

約1時間後、どっからか現れたショベルカーが働き始めました。

暗闇なので何をしているのかはよく見えませんでしたが、その頼もしさたるやスーパーヒーローの様でした。
そしてその横で傾いている大型トラックのマヌケさが際立つのでした。




IMG_2644.jpg

泥にはまってから1時間以上動けず、
もはやこれまでかと思われたうちのバスもようやく脱出しました。

脱出の瞬間は乗客も他の車のドライバーも全員拍手喝采でした。

写真は脱出直後に思わず撮った携帯のスクリーンショットです。
3時間近くここに足止めされていたようです。





その後1時間半かけてなんとかカハマルカに到着したのですが、昨夜のWIFIの不調によりマップの受信が出来ていなかった私はここがアルマス広場から近いのか遠いのか、そもそも現在位置がどこなのかすら分からず、非常に困りました。
混んでいるのか、タクシーもなかなか掴まりません。

すでに夜9時を過ぎているので気持ちばかりが焦ります。


しかし、藁にもすがる思いで通りかかった女の子2人に声をかけてみたところ、
「アルマス広場なら今から行くから一緒に行きましょう」と言ってくれました。
2人とも20歳くらいの綺麗な女の子で、とても優しくて明るくて、素敵な子達でした。




アルマス広場は結構離れていたらしく、徒歩20分ほどかかりました。

ここまでの道はそこそこ人通りはあったのですが、何せ夜遅いので私と別れた後の2人が心配になり、
「女の子だけで夜歩いて危なくないの?」と聞いてみたら、
「このあたりは大丈夫よ。カハマルカは安全な町よ」と返って来ました。

着いてみたら想像よりかなり大きな街だったので緊張していたのですが、少し安心しました。




PA292978.jpg
本日の宿

期待していた通りアルマス広場周辺には沢山の宿があったので、
女の子達が「多分ここが安くて良いと思う」と教えてくれた宿を選んで入りました。

チェックインした後真っ先に試したのはWifiへのアクセスです。

快適かつ安全に旅をするにはとにかく情報が欲しい為、
ガイドブックの無い私にとってネットは命綱とも言える重大な役割を持つのです。
にもかかわらず、チャチャポヤスの宿では何故かほとんど使えず不安な日々が続いていました。


さっそく宿の人にWifiのパスワードを聞き、「久しぶりのネット!情報!生存報告!」と
ゼエゼエ言いながらアクセスボタンを押しました。


「アクセス出来ません」 と出ました。


バタッと倒れ、気付いたら朝でした。



<情報コーナー>

○ チャチャポヤスからカハマルカへのバス(ツーリストインフォメーションで得た情報)

(1)Virgen des Carmen
平日10:30am /日曜5:30am 発
所要12時間、50ソル

(2)Euangezio Poder de Dos
6:30am 発
所要12時間、50ソル

私が乗ったのはこっち。

※(2)は、バス会社では「朝4:30発、45ソル」と言われた。色々変更がある様なので要確認。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
ブログランキング参加中です。記事が面白かったらクリックお願いします。

| ペルー | 22:07 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

泥に二度もはまりながらお手伝いするなんて低橋さんの優しさが伝わってきました(>_<)でも笑ってしまいました

| コミ | 2012/11/24 12:25 | URL |

>コミさん

泥にまみれた靴は薄い土色に変色してしまい、未だそのままです。
被害状況は深刻です。。。笑

| 低橋 | 2012/11/25 02:26 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://watatobu.blog.fc2.com/tb.php/195-816ae90a

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT