バンガロール行きバスがややこしかった話
ここハッサンからプッタパルティに行くにはまずバンガロールまで行き、そこでプッタパルティ行きのバスに乗り換える必要があります。
が、このバンガロール行きバス乗車がついツイッターで実況しちゃうくらいややこしかったので、本日はその実況ツイートと共にお送りしたいと思います。
<5/30 バンガロール行きバスがややこしかった話>

ハッサン・セントラルバススタンド
シュラバナベラゴラ観光を終えた日の夜。
私はネットで予約しておいた23:30のバンガロール行きバスに乗るため、少し早めにハッサン・セントラルバススタンドに来ました。
今から夜行バスでバンガロールに行き、そこからサイババタウンのプッタパルティに移動します。サイババさんエリアは服装とか荷物検査とか厳しいらしいので、Tシャツタイパンツにでっかいリュックを背負ってる私はそもそも入れて貰えるのか?と心配です。入れたら宿が50円とかなので是非潜り込みたく候 pic.twitter.com/HCj7fnyc2G
— 低橋 (@hikuhashi02) May 30, 2018
暇潰しにツイッターなぞやりつつ待つこと一時間半。
その一時間半の間にバンガロール行きのバスは何台も来ていて、今も目の前に3台ほど停まっていて、どれが私の予約バスなのかさっぱり分かりません。なので23:30のちょうど10分前に来たバスに当たりをつけ、運転手さんに「これってこのバスですか?」と予約画面を見せてみたところ、「そうだ」というお返事を貰えたので私はそれに乗りこみました。
23:30ちょうどにバスは走り出し、その後しばらくしたら車掌さんが来ました。なので支払い済みであることを証明するため再び予約画面を見せたのですが、「このバスじゃない」と言われバスを降ろされました。
ちなみにバススタンドからはだいぶ離れた街灯のない道行く人もいない暴走自動車と唸る野犬だけがたむろする深夜の田舎道での出来事でした。

もう予約の時間はとっくに過ぎてるしバス行っちゃってるんじゃないのか?何のために乗車前に確認したと思ってるんだ?あのイエスは何だったんだ?支払い済みの195ルピーお前が返してくれるんか?おお?
と髪を逆立てながら、ヘッドライトの明かりを頼りに歩いてバススタンドに戻ったのは23:50。
ほぼ諦めつつも「もしかしたらバスが遅れているかも」という一粒の可能性を信じ、案内窓口のおっちゃんに「このバスもう出ちゃいましたよね?」と予約画面を見せてみたところ、「大丈夫そこで待っていなさい」的なお返事が来ました。期待通りと言っていいのかまさかと言っていいのか、バスは本当に、少し遅れていたようです。ラッキーでした。
そして、
現在深夜1時です。予約した23時半の少し前に来たバンガロール行きバスに「このバスってこれですか?」と予約画面を見せたらそうだと言うので乗車。発車後に「やっぱ違う」と降ろされバススタンドまで歩いて戻り、行ってしまったのか来ていないのかよく分からないバスを一時間半待っています。インド。
— 低橋 (@hikuhashi02) May 30, 2018
その一時間後にしたツイートがこちらです。
少しどころじゃなく遅れているようです。

この間にもバンガロール行きは何台も来たのでその都度確認しに行く私。そして全て「違う」と言われ撃沈する私。
どのバスも空席はあるのでさっさと乗り換えてしまえば楽なのですが、支払い済みの195ルピー(320円くらい)が惜しいばっかりにひたすら予約バスを待つという(主に財布が)可哀想な私です。

途中で「予約確認メール2(乗車直前確認メールみたいなの)にバスの車両ナンバーが記載されている」という事実に気が付き、「おおこれは見つけやすいぞ!」と一瞬浮かれたものの、

「いやでもここインドだし記載通りのバスが来るかどうか・・バスナンバーと運転手と車掌さんと案内窓口の4箇所に確認して多数決を取るくらい慎重に行かないと・・いやそもそも本当にバスは遅れているのか?実はもう行っちゃってるんじゃないのか?待っていたら来るのか?本当に来るのか?」
とだんだん疑いを濃くしていく私。
ただ、先程何回目か分からない「このバスってもう行っちゃったんですかね?」という質問に対し該当バスの乗務員に電話をするというスーパープレーをしてくれた乗務員さんがいて、どうやらもう少しだけ待てば来るそうなので頑張ります。この町標高が高いらしく寒いです。
— 低橋 (@hikuhashi02) May 30, 2018
しかし、ここで転機が。
バスが来るたびにソワソワと動き回る私を心配してくれたのか、発車待ち中らしきバス乗務員さん達が声をかけてくれたのです。
そして、使用言語が違うためにうまく会話は出来なかったものの身ぶり手振り&予約画面で状況を伝えたところ、一人の乗務員さんが「予約確認メールに記載されていたバス乗務員の番号に電話をする」というスーパープレーをしてくれ、「あと30分くらいで来るってさ」という明確な答えをくれたのです。

来るか来ないか分からなかったバスが「確実にもうすぐ来るバス」に変わったことにより、私はようやくホッと胸を撫で下ろしました。
しかしその30分後。
今20:40マンガロール発と書かれたバスが到着しまして、私の予約したバスも始発はマンガロールなのですが到着予定時刻から逆算すると18:30には出ているはずでして、それより遅いバスが先に来ているということはつまり・・どういうことだってばよ?と思っていますなうです。
— 低橋 (@hikuhashi02) May 30, 2018
バスが中々来ないばかりか上記ツイートのような出来事があり、私はまた混乱し始めました。
「道が混んでいるか工事中とかで全てのバスが遅れを出し、出発時刻がズレこんでいるのだろう」と勝手に解釈していたのですが、どうやらそういう訳ではないようです。遅れているのは私の予約バスだけということになるとつまり・・どういうことだってばよ?状態です。

その後、「あと5分待って来なかったら別のバスに乗ろう・・・でも10分後に来たら?」「じゃあ10分待って来なかったら諦めよう。でも15分後に来たら?」と脳内堂々巡りを繰り返し、さらに待つこと30分。
「30分後に来るよ」という答えを貰ってから既に1時間経っているし、実際の予約時間からは2時間半が経過。私がバススタンドに到着してからの時間で言うと、ぼちぼち4時間が経とうとしています。現在深夜2時前です。
私はようやく予約バスを諦め、別のバスに乗る決断をしました。

適当に乗り込んだバンガロール行きバスは、他のバスがそこそこの乗車率であるのに対し何故かガラガラでした。具体的な数字を出しますと、私と仙人みたいなお爺ちゃんの二人しか乗っていませんでした。しかも車内は薄暗くて不気味だし、先程まで「バンガロール、バンガロール」と呼び込みをしていた車掌さんはいつの間にかいなくなっているし、運転手さんは全く見当たらないし、一体このバスは何なんだろうとだんだん不安になって来ました。
そして暗闇の中ピクリとも動かない仙人の後ろ姿にビビりながら待つこと10分弱。私はついに耐えきれなくなり、バスを飛び出しました。

人が沢山乗っていて明かりもついていて今にも出発しそうな別のバンガロール行きバスを選び直し、乗り込もうとした瞬間。突然、小さなお子さんを連れたご夫婦に声をかけられました。
旦那さん「君バンガロールに行くの?うちの妻もなんだ。一人で乗せるの心配だから一緒に行ってやってくれないか?」
とのことでした。
特に断る理由もないので、いや人見知りという弱点はありますが良い大人がそんな理由で断るのもどうかと思うので、私は奥さんと一緒にバスに乗り込み隣同士で着席しました。
そしてバスが走り出した瞬間、私の携帯に電話がかかりました。

私が予約したバスの乗務員さんからでした。
バス!来ました!が!乗車前に奇跡のようなタイミングで色んな事が起こり、非常にややこしく騒がしい乗車となりました。Twitterでは語り尽くせないので後日ブログにまとめます。とりあえずバスには乗れたんで寝ます。到着するころには朝です。
— 低橋 (@hikuhashi02) May 30, 2018
奥さんに事情を告げて謝りながら慌ただしく別れ、バスを止めて貰って運転手さんと車掌さんに平謝りしながら飛び降り、まだ外にいた旦那さんにも事情を話して謝り、「お~いここだよ~( ´∀` )ノ」と笑顔全開で手を振ってくる予約バス車掌さんに「お前も謝らんかい」と若干の憤りを覚えながらも、私はついに目的のバスに乗り込んだのでした。深夜2時5分の出来事でした。

バンガロールKSRTCバススタンド・ターミナル3
そして翌朝、バスは無事にバンガロールに到着し、

プッタパルティ・バススタンド
その後バスを乗り換え、昼頃には目的の町プッタパルティに到着しました。
(心理的に)異様に長い一日でした。
次回はプッタパルティについてまとめます。一時期日本でも話題になった奇跡のアフロ、サイババさんの町です。

ブログランキングに参加しています。記事が面白かったらクリックお願いします。
<情報コーナー>
○ ハッサンからバンガロール
KSRTC 州営バス予約サイト
KSRTCノーマルバスが深夜まで頻発。所要3〜5時間、運賃195ルピー〜。マンガロール発バンガロール行きに途中乗車する形。寝台バスもある。
○ バンガロールからプッタパルティ
バンガロールのKSRTCバススタンド・ターミナル3より、プッタパルティ行きのバスが出ている。164ルピー、所要4時間くらい。
北から来た場合はアナンタプルを経由する。アナンタプルからプッタパルティ78ルピー、2時間半くらい。
| インド | 23:53 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑