マンドゥ遺跡巡りサイクリング
本日の朝ごはん/じゃがいものパラータ
昨夜も来た「この時間はターリーしかない」レストランが他の時間はどうなのか確かめに来ました。現在朝10:00少し前です。
「この時間はパラータしかない」と言われました。
昼には一体何しかないのか気になりますが、十中八九昨日と同じターリーだと思います。
本日の相棒
さて、本日は自転車で遺跡巡りをします。
こちらは昨日自転車おじいちゃんに聞いたお店で借りましたレンタル品で、一日100ルピー(170円くらい)です。なおおじいちゃんは「一時間10ルピー」と言っていたので、3時間だけとかそういう借り方もできるのではないかと思います。
まずは村の北の外れの遺跡へ。外れとは言っても自転車で走ればすぐです。
こちら結構な規模の遺跡ですが、入場料もなく監視員もいません。すごく勿体ないですがその分贅沢と言うか、マンドゥはこのまま流行らない遺跡であって欲しいなんて勝手な事を思ってしまいました。
階段井戸ではないですがそれに似たものもありました。
誰もいない地下の日陰に腰かけて地上の蝉の声を聞くのは、なんとも不思議で特別な体験でした。
その後も風の遺跡(地味で見向きもされないけど静かで粋な遺跡の意)を見学しつつ今度は南へ向かい、
途中でダートに突っ込んでみました。
好きです。
何か既視感があると思ったら、この村カジュラホにちょっと似ています。インドの最初の方に行った、エロ遺跡がある町です。村の中心部は小さいながらも適度に栄えており、少し歩けばすぐに爽やかで広いエリアに出られ、そして遺跡がその辺にゴロゴロ打ち捨てられている感じがなんとなく。町の規模はだいぶ違いますけども。
乾いた田園風景の先には、小さな集落と明るく可愛らしいご家族がいました。
先ほどダートから見えた遺跡に来ました。
昨日も書きましたが、イスラム建築はヒンドゥー教やジャイナ教のような派手さは無いものの、シンプルかつ均整の取れた美しさがあります。人々が集まることを目的とした大きな空間に、ときおり涼しい風が吹き抜けていくのも心地良いです。
また別のダートに突っ込んで遊んでおります。この村本当に良い雰囲気です。
こちらも遺跡ですが、その脇には農家があり回りは畑、そして家畜達が収穫後の稲だか麦だかの残りを食んでいました。遺跡の歴史的価値なぞものともしない、今を生きている人々の生活がここにあります。
歴史的遺物を大切に守って後世に残して行くのも良いですが、こんな形もあってもいいのかもなと思いました。どうせ立派な遺跡も現代文明も私達人間も、いずれは土に還るのですから。
また別の遺跡です。
イスラム建築は神々の彫像がない分シンプルですが、よく見るとこんな奥ゆかしい装飾が施されているところが素敵です。
お猿がいました。
どうしたらこういう折れ方をするのでしょう。
こちらマンドゥ名物のバオバブの木です。よく見たらさっきのぶち折れツリーもバオバブでした。
バオバブの木は主にサバンナ地方でよく見られ、原生種はマダガスカル、アフリカ、オーストラリアにあるそうです。それが何故インドのマンドゥにあるのかはよくわかっていないようです。誰かが持ち込んだんですかね。
この実は食べられるそうで、今朝マンドゥの中央広場でそれらしきものを見かけたので、後で買いに行ってみます。
Baz Bahadul Palace
マンドゥのメイン道と言えるフォートロードの南の終点には、こちらの宮殿跡がありました。入場料200ルピー。
ここだけだと200ルピーはちょっとお高く感じますが、
5分ほど坂を登った先にもうひとつ遺跡があり、ここからの眺めが最高でした。
昨日少し触れかけましたが、マンドゥは台座のような大きな山というか崖というか、高台の上に位置する村なのです。なので東西南北どこへ行ってもだいたいこんな感じの崖っぷちに出られるそうで、ここはそのうちの南の果てというわけです。
こちら高原側。
綺麗な平たい大地です。土の状態にもよるでしょうが、地形としては農耕もしやすそうです。マンドゥの人々は良い所を見つけたものですね。
帰りは途中から違う道に入り、こんな所に寄りました。ずっとイスラム世界だったのに急にヒンドゥーです。
こちらは内部がちょっとした博物館になっており、入場料が25ルピー必要でした。あらインド人と同じお値段でいいの?と思ったらインド人はさらにずっと安かったです。もう。
監視員のおっちゃんがずっとついて来るので緊張してあまり記録を残せませんでしたが、彫像を中心としつつ小物や紙物も展示されており、なかなか面白い博物館でした。
バオバブの実
さて、市場で例のバオバブの実を買ってきましたので、今から食べてみたいと思います。
上がバオバブ、下の豆みたいなのはオマケで貰ったタマリンドです。これもすっぱ甘くて美味しいです。
ナイフが入らなかったので床に叩きつけて割りましたところ、中はこんな風になっていました。
バオバブは水分の多い木のはずですが、こちら完全に乾いております。人の手で乾かしたのか、種が育つために水分を吸い込んだ結果なのか、どちらなのでしょう。
食べられるのはこの白い部分のようですが、中に種があるので可食部はかなり少ないです。しかしかじってみるとメレンゲの様にサックサクでほんのり甘くて、きな粉のお菓子みたいな風味があり美味しかったです。種から粉を剥がすように噛んでいくとだんだん植物特有のやわらかい酸味が出てくるのも良いです。
全部は食べきれなかったので、また蓋をしてバックパックにしまいました。おやつとして少しずつ頂きたいと思います。
サンセットポイント
遺跡と同じテンションで看板出すのやめなさいよ。
それで肝心の夕焼けはと言うと、
沈み切る前に消えてしまいました。
しかも先ほどから横にいる謎のインド人青年が、マンドゥの名所紹介を早口の英語でベラベラベラベラベラベラベラベラと延々と話し続けており、穏やかに夕焼けを楽しむのは不可能でした。
せめて聞き取れるスピードで話して欲しかったです。何故インド人はこうも早口なのでしょう。
本日の晩ごはん
本日の晩ごはんは、例の自転車おじいちゃんお薦めのお店でスペシャルターリーです。相変わらず美味しいお店でした。
小さな村なので一日半で観光は終わりましたが、とにかくのどかで感じの良い所なので、用もなく何泊もしたら良かったなあと思っています。レストランも安くて美味しいですし。あとバナナも。自転車を借りて風の遺跡まで走って、そこでバナナを食べて帰ってくるなんてのも楽しそうです。もちろん、お猿がいない遺跡で。大惨事になりますからね。
以上、マンドゥ観光でした。
明日はマンドゥを出て、夜行列車でアウランガーバードに向かいます。
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<情報コーナー>
○ レンタル自転車屋
チャリレンタル一日100ルピー。
中心広場からダール方向に徒歩1、2分、左側。ホテル「Shivani Resort」の向かい。
○ マンドゥ遺跡巡り
・広場目の前の「Jami Masjit」
・北東の突き当たりにある宮殿群、
・南の外れにある「Baz Bahadul Palace」
以上3ヶ所が有料で、それぞれ200ルピー。あと「Chhapan Mahal」という博物館みたいな何かが25ルピー。
| インド | 21:09 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑