2018年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年04月

| PAGE-SELECT |

アーメダバード②パタン日帰り、女王の階段井戸

本日は夜行列車でジュナーガルに向かいますが、それまでの時間を使って近郊のパタンに遠足に行こうと思います。ここには女王の階段井戸という名前からしてすごそうな名所があるので、それを見に行くのです。



20180320032532030.jpeg

出発は宿から階段を降りるだけで行ける最寄りまくりバススタンドより。本当に便利な立地です。

ちなみに昨日は一日中宿に引きこもってブログを書いておりましたが、お腹が空くたびにこのバススタンドに降りて来てベンチでサモサを食べたり、食堂でターリーを食べたり、旅立つ人々を眺めたりしていました。そしたらパタン行きは笑っちゃうくらい頻発していることが分かりました。5分に一本とかです。




201803202144514de.jpeg

そういうわけですのでここからパタンに行くのはサモサを買うより容易いですが、途中のモデラーという町にある「太陽寺院」とやらがこれまた良さそうなので、ちょっと寄り道しようと思います。ネットで調べたら上の様なルートで行けるようです。そしてパタン行きのバスが経由地の(A)メーシャーナを通りそうだぞと思い聞いてみたら、正解でした。お茶の子さいさいです。




201803200325320de.jpeg
メーシャーナバススタンド

ここまで2時間少々でした。メーシャーナは結構大きな町で、バススタンドも大きかったです。

大きいばかりかインドらしからぬピカピカっぷりを見せつけるバススタンドにビビりましたが、幸いモデラー行きのバスはすぐ見つけることが出来ました。




20180320032532dd5.jpeg
5ルピー札

話が逸れますが5ルピー札です。初めて見たものですから。いつも使っているのは硬貨ですが、紙幣があったんですね。「どうせ古い紙幣で使えないから観光客に押し付けたんだろうこのインド人め」と思いこの後すぐ試してみたら、普通に使えました。あらヤダまたひねくれ損じゃないですか。

でも「大丈夫、これは使えるやつだよ」と笑顔で渡された実際は使えないお札が既に3枚くらい貯まっているのです。必ずインド人に叩き返してやる所存です。暗闇に乗じてとか。




20180320032532b3c.jpeg
太陽寺院 Sun Temple 入り口

運賃支払い時に「モデラー、サンテンプルまで」と言ってみたらすぐ理解して貰え、太陽寺院の目の前で降ろして貰えました。

乗り継ぎが多いのでちょっと心配しましたが、

宿から徒歩20秒でバススタンドへ
 ↓
待ち時間3分でメーシャーナ行きバス乗車
 ↓
待ち時間30秒でモデラー行きバス乗りかえ
 ↓
降りたら目的地


という全く無駄の無い行程でここまで来られてしまいました。上手く行き過ぎてて怖いです。私は人生の山と谷は高低差200mくらいで十分だと思っています。




20180320032532f59.jpeg

まずは入口近くにある博物館へ。小さいながらも充実した展示内容の博物館でしたが、




201803200326488f7.jpeg

歴史的価値のありそうな造形物が館外で吹きっさらされておりました。これ大丈夫なんでしょうか。

まあ、いっぱいあるんでしょうねこういう遺物。ゴロゴロ転がされているのもよく見るし、並べてあるだけまだマシかもしれません。




20180320032648aea.jpeg
太陽寺院

太陽寺院です。多分奥の建物が。

そんなことより手前の階段井戸というかプールというか池というかが素晴らしいではありませんか。




20180320212823153.jpeg

人間の大きさと比較するとよく分かりますが、大変な規模です。「比較すると」と言いながら人間が見えませんが、寺院の中と画面右端に豆つぶ人間が計二粒おります。




2018032003264840a.jpeg

2018032003264811d.jpeg

階段部分には巨大な塔のようなものが建っている他、小さいながらも良い雰囲気を持つ彫像が沢山並んでいました。彫像達は手足が取れてしまっていたりお顔が崩れてしまっていたり長い年月を感じさせるお姿ですが、そんな事は気にもとめていないかのようにひっそり静かに池を見下ろしていました。

代わり映えしない光景でしょうが、池には亀がいたので癒されているといいです。




2018032021282374d.jpeg

階段見学だけで日が暮れそうなので無理矢理切り上げ、太陽寺院の見学へ。どうやら奥が本殿のようです。




201803202128232f1.jpeg

20180320212823a49.jpeg

20180320212823dd5.jpeg

20180320212823587.jpeg

前殿も本殿もとんでもない彫刻地獄でした。天国と書かないのはミッチリすぎてちょっと怖いからです。




201803202130184c3.jpeg

このお腹が乗ってる感じが実にリアルでセクシーです。造型師のこだわりを感じます。多少肉付きがあった方がいいですよね。分かります。




2018032021301881e.jpeg

外側は雨風に晒される影響から、かなり損傷が激しいです。お鼻が無くなってしまっていますが、こちらはどうやら象の群れです。




20180320213018e12.jpeg
蜂の巣

20180320213018413.jpeg
リス

遺跡と言えばリスだと思っています。必ずいるものですから。

そして城塞と言えばハトだとも思っています。住み心地が良いんですかね。どの城塞も巨大アパートメントみたいになっています。




2018032021301835d.jpeg
道中会った牛車

遺跡を出てモデラーバススタンドを目指します。大体1キロくらいです。

車道を避けて小さな村を突っ切ったらここがとても良い雰囲気でしたが、村犬達が番犬として大変良い働きをしており、行く先々で吠えられ村人達に救出されるというのを繰り返しました。

結果、見かねたバイク青年がバススタンドまで送ってくれることに。ありがとうございます。そしてお騒がせしました。インドの田舎は優しい人に溢れています。




20180320213018654.jpeg
モデラーバススタンド

外国人観光客が少ないためにバススタンドでも私は目立ってしまい、すぐに質問攻めにあいました。しかし使用言語が違うので、日本人ですという事と「今からパタンに行きます」という事くらいしか伝えられません。でも十分です。特に後者は重要で、これをアピールしておかないと現地文字を読めない私は該当のバスを見つけることが出来ないのです。

村人達のうち一人のおっちゃんは、自分もパタン行きに乗るということで私を気にかけてくれ、チャイをおごってくれたり豆菓子を買ってくれたり嬉しそうに「こいつぁ日本人だ」と周りの人に宣伝して回ってくれるものだからどんどん人が集まってきてワイワイチヤホヤひえええええ

純粋な好奇心と好意からの行動だということは察せられますが、本当に怖いので止めてください。一対二くらいまでが私の限界です。




20180320213105523.jpeg
パタンバススタンド

バスがなかなか来なくて失神しそうになりましたが、なんとかパタンまでやって参りました。乗車時間は30分少々と思ったより近かったです。




20180320213105bfd.jpeg

地図アプリが言うには階段井戸まで3.5キロとのことなので、歩いて行くことにします。町の様子も見てみたいですし。ラクダが普通に闊歩しているこの町を。砂漠はもう過ぎましたよ。




20180320213105bd4.jpeg

途中で車道を外れ、こんな道を歩きました。

石壁がさりげなく遺跡臭を放っているのですが、おそらく一度崩れたものを再構築したのであろう積み木感が面白いです。歴史的遺物を保護したり元通り修復しようとするのも愛と熱意を感じますが、こんな風に適当に組み込んでしまうのも良いかもしれないですね。歴史が現実にそのまま繋がって来ているというか、これからもさりげなく存在し続ける安心感の様なものを覚えます。




20180320213105a10.jpeg
女王の階段井戸 Rani Ki Vav

40分ほど歩いて、女王の階段井戸に到着しました。

平らな大地にぽっかり・・というかズドーンと空いた人工的で直線的な巨大穴はあまりにも異質です。入る前から「まさに異世界」とか言ってしまいそうです。まだ早い。まだ早いぞお。




20180320213105395.jpeg

この柱が残っている感じからして、元は天井があったんですかね。そしたらアーメダバードのダーダハリ階段井戸と構造が大変よく似ているというか、一緒です。




20180320213426cae.jpeg

20180320213426531.jpeg

20180320213426857.jpeg

201803202134263b1.jpeg


大変な所に来てしまいました。これもう井戸はついでなんじゃないでしょうか。明らかにその用途を越えています。水汲む気ありますか?

目の前の光景に混乱したので我らがwikipedia先生に聞きましたところ、この井戸は

ラージプート諸王朝のひとつ、チャウルキヤ朝のビーマデーヴァ1世の亡き後、彼を偲んで王妃ウダヤマティが11世紀中に建造したものである。パータンは当時の王都だった。なお、グジャラート州は水と結びついた女神信仰が盛んだった土地であり、この地には、王妃、大富豪夫人といった女性が建てた階段井戸が多い。

とのことでした。だから「女王の階段井戸(王妃の階段井戸とも)」なんですね。そして王妃の想いや信仰の対象としての役割もあるからこそ、ただ掘るだけでは終われなかったのですね。




20180320213426a70.jpeg

これどうやって作ったんでしょう。大地にそのまま彫刻を施した訳ではないのは分かりますが、後から積み重ねたり埋め込むにしたって簡単な事ではありません。




2018032101504395f.jpeg

と思いながら辺りを見渡しましたら、上の方が未完成でした。

ということはアレですね。先ほどの「柱が残っている」は残っているのではなく建設中で、一段一段階層を増やしていくにつれ彫像も掘り起こして行ったんじゃないでしょうか。インドの家が一階部分から作られ、二階以上が建設中で鉄骨ビヨンビヨンなのに一階ではもう人が普通に暮らしているのと同じで。まあ明らかに足場がない部分もありますが、きっと沢山の命を踏み台に

まあ上記は碌に調べもせずに言っている私の想像なので、全然違うかもしれません。




20180320213426275.jpeg

目立たないですが足元にも小さな神様が沢山います。

よく見たらその中にひっそりとガネーシャさんが。貴方はセンター級の神様ではなかったですか。そんな縁の下の力持ち的ポジションにいて良いのですか。

あ、でもよく見ると左から二番目もラクシュミー女神かもしれません。何ですか高位の神々が揃いも揃って。もっと上の方に座ってくれないと他の人達が気を使うでしょう。




20180320214451669.jpeg

20180320214451a70.jpeg
別の角度から

階段の反対側には深い井戸がありました。これだけでも井戸としての役割は十分果たしているわけですから、あの装飾過多な階段はやはり信仰及び王族貴族富豪達の避暑地的役割が強いように思います。




20180320214451648.jpeg

ちなみに井戸も装飾過多です。すっかり鳩アパートメントですけども。そりゃ水場が近くて足場もあって日陰にもなっていたら住むでしょうよ。




20180320214451ba7.jpeg
本日の晩ごはん/駅で買ったお弁当110円

帰りはオート力車でバススタンドに戻り、アーメダバードまでバス一本で帰りました。そして宿に預けてあった荷物を回収し駅へ。今日はこれから夜行列車泊です。

次の行き先はジュナーガルです。ここにはやや毛色の違う階段井戸がある他、聖なるお山があるので登ります。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
ブログランキング参加中です。記事が面白かったらクリックお願いします。


<情報コーナー>

◯ アーメダバード→モデラー(太陽寺院)→パタン(女王の階段井戸)→アーメダバード

201803202144514de.jpeg
ルート例

①アーメダバード→(A)メーシャーナ76ルピー、所要2時間くらい。パタン行きに乗って途中下車。
②メーシャーナ→(B)モデラー22ルピー、所要30分少々。
③モデラー→パタン26ルピー、所要30分少々。
④パタン→アーメダバード97ルピー、所要3時間半くらい。

アーメダバードにはバススタンドがいくつかあるが、私が利用したのは町の北側にあるRanip GSRTCバススタンド。パタン行きは他のスタンドからでも乗れるはず。

◯ モデラーの太陽寺院 Sun Temple

モデラーバススタンドから1キロくらい。メーシャーナからのバス乗車時に「モデラー、サン・テンプル」と言えば目の前で降ろして貰えるかも。入場料200ルピー。

◯ 女王の階段井戸 Rani Ki Vav

パタンバススタンドから3.5キロ、徒歩40分くらい。帰りはオート力車で50ルピーだった。入場料200ルピー。

| インド | 22:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |