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バラナシ⑤四大仏跡サールナート他

おかげさまで風邪(と言い張る)はすっかり良くなりました。

あとはモリモリ食べてバリバリ寝て、弱った身体を元に戻すだけです。とは言いつつほぼ戻っており、今まで二人前食べていたものがまだ一人前しか食べられないという程度の話ですので、全快と言っていい状態です。

沢山の優しいお言葉をかけていただき、ありがとうございました。お騒がせしました。





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宿前にいつもいると思ったら宿の牛だった牛

本日はサールナートという所に行きます。コメント欄にてお勧めして頂いた場所で、バラナシの町から10キロ少々のようです。

サールナートは四大仏跡の一つで、仏陀が初めて説法をした場所なんだそうです。四大ということはあと三つあるわけで、多分一つは目覚めの地ブッダガヤで、一つは入滅の地で、あと一つは何だろな~多分生まれ故郷だろうけどシッダールタさんお生まれはどちらだったかしら。という酷く浅い知識で参ります。これから学んで行けばいいのです。





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町中をブラブラする牛達

サールナートへ行くには、主に

① メインガート近くからオートリクシャーで往復300~400ルピー。
② それを他の人と相乗りして金額を押さえる。
③ 乗り合いオートリクシャーを二本ほど乗り継ぐ。
④ 駅近くのバススタンドからローカルバスに乗る。


などの方法があるようです。

謎のカタカナ甚だしいですが、ガートとは沐浴場のことで、メインガートとはほぼ船着き場と化しているメインの大きなガートのことで、リクシャーとは力車のことで、オートリクシャーはバイクで引いている力車のことで、サイクルリクシャーは自転車で引いている力車のことで、バススタンドとはバスターミナルのことです。

以下、参考写真です。





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ガート


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オートリクシャー


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サイクルリクシャー


老若男女玄人そして初めての方も読みやすいブログを常に心がけている、気がつく旅人、低橋です。





さて、サールナートへは④バスで行くのが一番安そうだなということで、とりあえず駅まで歩きます。4キロ少々ありますが、途中に寄りたい場所もあることですしそのくらいの距離屁でもありません。

と思っていたのですが、駅までの道は大気汚染&クラクション地獄だということを忘れていました。屁です。

この話しつこくて本当に申し訳ないのですが、大気汚染もさることながら私クラクションが本当に嫌で嫌で嫌で嫌でクラクションを鳴らすと鳴らした奴がその場で爆散するシステムの開発を

いや本当に、インド好き旅人達はこのやかましさと殺す勢いで突っ込んで来る車両達とどう向き合っているんでしょうか。目の前1メートルで方向転換して突っ込んで来る奴は私の命を狙う刺客なんでしょうか。ラリアット食らわせて二、三人葬っても正当防衛で処理して貰えるでしょうか。気を付けても気を付けても死にかけるからいっそ周りを一切見ずに交差点を横断してみたら普通に渡れたんですけどもしかしてこれが正解なんでしょうか。無心になれということでしょうか。仏陀が辿り着いた境地とはもしかしたらこのことで





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バーラト・マーター寺院

本日の第一目的地に到着しました。こちらはガートから駅に向かう途中のだいぶ駅よりに位置する、バーラト・マーター寺院という小さなお寺です。

ここには神様の像は一体もなく、代わりに大理石製のインド地図が祀られています。いや、祀られているのかどうかは正直なところよく分からないのですが、人々がこれに向かってお祈りをしていたので多分祀られています。





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結構細かいです。北の方は山岳地帯ということで、やはり凸凹しています。ネパールも入っているようですが。

スリランカがインドと同じお花で囲まれており、橋をかけるような演出がされているのはそのままの意味で受け取って大丈夫でしょうか。両国が昨今友好関係の強化に努めているとかの話はニュースサイトで読んだ覚えがありますが、どうもインド人がけんけんぱしながらスリランカに進こ(略

邪推してしまうのは私の心が荒んでいるからですね。





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ツイッターに一度書きましたが、私このインド北部の山岳地帯に行くのを一番楽しみにしていまして、「この喧騒との戦いもあそこに着くまでの辛抱・・!」と自分を励ましていたのですが夢のかの地は現在冬期休業中なんだそうです。

もう少しちゃんと書くと、行けるには行けるけど町によっては道が塞がっているので移動手段は空路のみ、ホテルは開いてる所もあるけどほとんどが休業中で、野山は枯れ果て気温はマイナス20度なんだそうです。夢見た野山はユートピアではなかったのです。そもそも私が行きたい辺りは森林限界を越えているのでもともとユートピア感は薄いみたいですが。

それでもこの喧騒から逃れられるなら行きたい!雪でトレッキングが出来ないとしても!自然の中に行けるならなんでもいいんです!とも考えましたが、そもそも「空路」というのが嫌です。移動が楽しくて旅してるのに。

なので、残念ですが今回は諦めます。そいで夏のベストシーズンにまたインド再入国を果たして北を攻めることにします。今年か来年か数年後か、ちゃんと決めてはいませんけども。

さしあたっては、代わりの野山を見つけたいので何処か良い場所をご存知の方がいらしたら是非ご教示ください。





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バススタンド

寺院からまた少し歩いて、駅の東側にあるバススタンドに来ました。が、窓口の人に聞いたところサールナート行きのバスは無いそうです。この時間にないだけなのか、そのルートそのものが無くなったのかは不明です。

ただ、窓口の人が親切にも「乗合オートリクシャーで行きなさい。片道10キロくらいだから25~30ルピーで行けるよ」と教えて下さったので、その手で行くことにしました。

⑤ 駅から乗り合いリクシャーで一本 ←new!

ですね。ナイスルートです。




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乗り合いリクシャーにて待機中

私の顔を見るなり「サールナートか?」と聞いてきた読心術使いのおっちゃんがいたので、その人のリクシャーに乗りました。リクシャーって書くの面倒臭いのでもう力車にしますね。

お値段は「30でいい?」と聞いたところあっさりOK。力車の客席には既に一人乗っており、5分ほどしたらもう一人来たのですぐ出発できました。写真に写っている運転席脇にも乗れたようで、最終的には運転席さんを入れて6人乗りになりました。小降りながら、思いの外パワフルな乗り物です。

その後、サールナートより少し手前で突然力車を下ろされましたが、すぐ隣に別の力車が待機しており、「私に25ルピー、彼に5ルピー払ってくれ。彼がサールナートまで行く」とのことだったのでそれに従いました。直接サールナートまで行ってくれないのは、車両乗り入れ許可の有無とかそういうのがあるんでしょうか。

なんにせよ、「サールナートまで30ルピー」という最初の約束とは何も違えていないので問題ありません。





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サールナート、考古学博物館

サールナートに着きました。

力車を降りた目の前に博物館があったので、まずはこちらへ。5ルピー(9円)でした。コルカタのインド博物館では500ルピー取られたし、ここサールナートのメインエリア入場料も200ルピーなのにこの値段設定は何なんでしょうか。極端過ぎます。

博物館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、小規模ながら良い博物館でした。

彫像やレリーフが展示されているのですが、そのうち「森の神」という名前の彫刻が良かったです。ほんの2,30センチの小さな石の彫刻で、おそらく大きな壁の一部か何かが欠けたものだと思うのですが、木々を表現した部分と中性的な人の顔がなんとも穏やかでして。

全体が見えないのも想像力を掻き立てます。ミロのヴィーナスしかりサモトラケのニケしかり、どこかが欠けているものほど不思議な魅力を醸し出すものです。





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続いて、サールナートのメインであるダメーク・ストゥーパ・モニュメントサイトへ。こちらは入場料200ルピーです。350円くらい。





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こちらがダメーク・ストゥーパです。外壁はだいぶ削れてしまっていますが、残っているレリーフがとても美しいです。

塔の前ではお坊さんと信者の方らしき人々が一緒にお経を唱え、そのあと布のようなものを持って塔の周りをぐるぐる回っていました。





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敷地内にはほぼ崩れて土台しか残っていない広い遺跡がありますが、これは僧院跡なんだそうです。

ここサールナートは仏陀が初めて説法をした場所だそうですが、かのお方はこの広い敷地のどのあたりに座っていたのでしょう。最初の説法を聞いたのは5人の仲間と森に住む鹿達だったと歩き方先生がおっしゃっていましたから、そこは木々がサワサワ良い音を立てる木漏れ日美しく鹿達が闊歩する爽やかな森だったのでしょうかああ野山に行きたい。






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木陰でどっぷり休憩して排気ガスまみれの肺を労った後は、同じくサールナートにあるムールガンダ・クティー寺院へ。ここでは日本人画家・野生司香雪さんが戦前に描かれた壁画が見られるということで、楽しみにしていていました。

言われてみれば確かに日本画の特徴が見られ、やわらかな曲を描く輪郭線と主張しすぎない優しい色合いが、なんだか懐かしかったです。





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懐かしいどころの騒ぎではないこちらは、日本寺の「日月山法輪寺」です。外観は完全に日本で、中は若干インドが混じっていましたがお香の香りや空気はまさに日本です。そんな中で10分くらい何もせずぼーっとお釈迦様を見つめていたら、なんだかすごく落ち着きました。

私今は当分日本なんぞ戻りたくないと思ってしまっていますが、結局帰るところは日本しかないんだよなあと、しんみり思いました。それが郷愁なのか諦めなのかはよく分かりません。日本社会が苦手なだけで、日本は大好きなんですけども。


サールナートには他にも中国寺、タイ寺院、チベット仏教寺などがありそれらを見比べるのは絶対に楽しいと思うのですが、なんとなく日本寺で貰ったこのよく分からない気持ちを逃したくなくて、他のお寺は見ずにそのまま帰りました。






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帰宅後、どうしても故郷の味が食べたくて、日本食を出しているレストランに入りキムチラーメンを頼みました。間違えました。

でも、カレーびたしになってきた身体に東アジアの味は充分懐かしかったです。




さて、サールナートからの帰りはバラナシ駅までの一本と、バラナシ駅からダウンタウンまでの一本という二つの乗合オート力車を乗り継いで帰ったのですが、両方の運転手と喧嘩をして勝ちました。

いや勝ってはいないけど、負けもしなかった感じでしょうか。約束と違うところで降ろそうとするのでこちらも約束の金額は払わなかった、というだけの非常にしょうもない喧嘩です。全額払わなかっただけで、一部は払っております。

結果としてその距離にふさわしい金額しか払っていませんし、ブーブーうるさいインド人を黙らせたので一瞬「よし勝ったぞ」とは思ったのですが、すぐに虚しくなりました。

喧嘩なんかわざわざしたい訳がないですが、相手が嘘を言ったり騙そうとしたり約束を反故にしたり馬鹿みたいな金額を後から吹っ掛けて来たときに喧嘩を避けようと思うと、反論もせずに、だまってカモになるしかありません。旅行者を舐めきった態度で、息をするように嘘をつくインド人相手に。

別にインドに限ったことじゃないですけど、こちらが誠意を持って接しようとしているにも関わらず最初から私をカモとしか見ていない相手に対して、私はどうやって好意的な感情を保ち続ければ良いのでしょう。笑顔で近づいてくる相手の8割が二言目には嘘を言うのに、どうやってこの人たちを好きになれるんでしょう。

変に話しかけてこない普通の人達の中にこそ良い人がいて、私はすでに何人もの地元インド人の優しさに触れていて、きっとインドの人達の本質はそちらにあるんだろうなということも薄々気づいてはいるのですが、そうじゃないうんこ野郎共との関わりが多すぎてせっかく貰った優しさがどんどん搔き消されて行きます。

早くこの荒んだ街々を抜け出して、一旦野山や田舎に逃げたいです。このままではインド人を嫌いになってしまいます。もともと嫌いだけ

閃いたー!!!!!



解った。完全に解りました。

他の国にも嘘つきで五月蝿くてしつこい観光業の人はごまんといるのに何故インドだけこんなにしんどいのかと思ったら、私がもともとインド人に対して良くないイメージを持っている(1/13日記参照)からだったんです。もともと疑ってかかっているから相手のちょっとした言動にいちいち反応したり、他の国なら笑って許せるありがちな嘘にも腹が立ったり絶望したりするのです。

つまるところ、私も全然誠意を持って接していなかったのです。最初から嫌っているのですから。そんなんじゃ相手の嘘の中にある面白さや優しさや、その他色々な部分に気づけるはずがなかったのです。

なんか、目が覚めました。たった4人のインド人から貰ったくだらない感情にいつまで囚われているつもりでしょうか。そんな暇があったら、優しい人達を自分から探しに行けば良いのです。まあそれに気づいたところで今後もやかましいインド人には辟易するでしょうし、クラクション地獄には慣れないでしょうし、殺す勢いで突っ込んで来るバイクにはいややっぱインド人は駄目だ。


目が覚めました(二回目)。

今後も攻め来るインド人には全力で応戦します。


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