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バラナシ②犬を愛でて、鳥を食す


昨日は夜になってからベッドが空いたので雑魚寝は回避したのですが、ベッドもそこそこ寒かったです。ただし原因は私の夏用寝袋なので、宿の責任ではありません。あ、でもベッド脇の窓が壊れていて閉められなかっ・・・いや、何でもないです。



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久美子さん家の屋上から

久美子さん家はロケーション抜群で、屋上からガンガー(ガンジス川)を一望できます。

川沿いのゲストハウスはどこもガンガービューを売りにしたやたらめったら高い宿ばかりですが、その中で久美子さん家はガクンといきなりお手頃価格。かなり特殊な空気を醸し出しています。






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本日からの宿

称賛しておいてなんですが、今日は宿を変えました。理由は昨日の日記の通りです。





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宿の入り口から中に入るといきなり迷宮じみた光景に出くわし、





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迷いながら進むと牛小屋にぶつかります。
この時点でもう是非ここに泊まろうと決めていました。





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トイレシャワー別ではあるものの部屋の目の前にあるので特に困らず、Wi-Fiもしっかり入るこちらの広いお部屋が250ルピー!を、4日泊まるからとお願いして少し安くして貰いました。

本当は4日ばかしでは割引対象にならないそうで、「今回だけね。内緒よ!」と言われたのでお値段は内緒です。今思えば、割引そのものについて内緒よ!ということだったかもしれません。言ってしまいました。





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本日の宿からもガンジス川は望めるものの、少し遠いです。でも30秒も歩けば川辺に出るので別に構いません。





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反対側はこんな感じ。バラナシの人々の生活が垣間見える興味深い風景です。





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宿の犬・ブラウニー

宿は家族経営らしく、優しいお母さんとご主人と息子さんらしき人と、ついでにでっかい飼い犬ブラウニーが迎えてくれました。

ブラウニーは最初かなりの勢いで吠えて番犬としての役割を全うしてくれましたが、こちらが客と分かるとすぐなついてくれ尻尾を振りながら飛びかかってきて可愛くあま噛みをイダダダダダ

ご主人「これこれブラウニーはっはっは」


お父さんもっと真剣に止めて!!






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朝のバラナシ散策

ヨダレでダルダルになったパーカーを洗って干し、朝のお散歩へ。コルカタもそうでしたがインド人は朝は割とゆっくり派らしく、少し落ちついた町の姿を見ることができました。






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野犬の多い町ですが、路上のそこかしこで子犬も沢山生まれていました。道端でピイピイ泣きながら育っていくチビ達は大変可愛らしいですが、インド人達は小道でも暗闇でも構わずバイクをかっ飛ばすのでちょっと心配です。牛も闊歩していますし。






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えらく可愛いのがいました。






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午後からは最近できたばかりという日本人宿にお邪魔し、おしるこやきな粉もちやだし巻き玉子をご馳走になりました。姉のご友人がちょうどバラナシに来ているということで、初めましてと同時にお呼ばれしまして。


コルカタもバラナシも日本人宿が多いですが、バラナシはこれに加えて韓国人宿も多い印象です。町中に日本語と韓国語が溢れており、宿エリアに並ぶお店の店員さんには当然のようにコニチワーかアニョハセヨーと話しかけられます。日本語で会話までこなす人も多いです。

コルカタのサダル・ストリート、そしてバラナシと、日本人に人気の場所にしかまだ来ていないのでそのせいだろうとは思いますが、そろそろ野山に逃げないと変な日本語で耳も頭もパンク寸前です。






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お猿

日本人宿のテラスにて。

バラナシは猿の多い町です。うちの宿では見ませんでしたが、このテラスではお客さんがたびたびおやつをあげるためか沢山の猿達が集まっており、金網に掴まってじっとこちらを見る子猿が大変可愛かったです。でも猿達は人を襲ったりもするので、むやみに近づくのは厳禁とのことです。






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夕日と凧

凧上げが流行っているらしく、川沿いでも屋上でも、至るところから小さな凧が上がっていました。そしてその凧はしょっちゅう糸が切れて墜落するので、透明な細糸の罠が町中に仕掛けられる結果となります。私は今日だけで三回罠にかかりました。昨日はかからなかったので、エリアにもよるのかもしれません。






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日本人宿の皆さんに便乗させて頂く形で、ガンジス川を一時間ほど周遊するボートに乗りました。人数や交渉次第で料金は変動しますが、今回は6人乗りのモーターボートで一人100ルピー(170円くらい)でした。






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願いのお花

舟が出る直前、小さな女の子がこんなお花のカップを売りに来たので買ってみました。確か10か20ルピーくらいでした。蝋燭の灯をともして願いを込め、ガンジス川に流すとその願いが叶うとかなんとか。






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便所くさ 若干不衛生なところもあるこの町をそれでも好きになったのは、やはりこの光景があるからです。水に浮かんでいるかのような石段と石壁があまりに素敵で、ただそこに座っているだけでこの世界に溶けていけそうな気持ちになるのです。溶けた先は汚ったねえガンジス川

川沿いに座っているとどこからともなく音楽が聞こえてくるのも良いです。笛の音や、太鼓の音など。川沿い及びその近辺のいり組んだエリアにはタクシーなどが入ってこられないため、すごく久しぶりにクラクション七重奏の聞こえない時間を過ごせています。二重奏くらいは聞こえてきますが。地元民のバイクで。






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対岸

対岸は不浄の地とかなんとか言われているそうで、地元民はあちら側にはわざわざ行きたがりませんが旅行者は行きたがります。砂の大地がなんだか良い感じに見えるからです。対岸へ渡る乗り合い舟は、20ルピー程度で乗れるそうです。





今回乗ったボートはガンジス川を一度上ってそのあと下り、バラナシに二ヶ所あるという火葬場を両方見学させてくれました。上った先の火葬場は初日に歩いて見に行きましたが、下った先の方は今回初めて見ました。こちらの方が規模が大きかったです。

火葬場は撮影厳禁なので、写真はありません。実際のところはボートからなら撮れてしまうのですが、よく考えたら禁止されていなくても火葬場や葬儀場の写真は撮るものではありません。まあ、異文化としてものすごく珍しい光景なので、モラルだ何だ言う前に好奇心が勝ってしまうのは大変よく分かるんですけども。私も初日からノコノコ見学に行った口ですし。


インド中のヒンドゥー教の人々が、この火葬場で焼かれガンジス川に流してもらうことを望み、ここに集まるのだそうです。金銭的な問題もあり全員がその夢を叶えることはできませんが、それでも毎日次々にご遺体が運ばれてくるため、二ヶ所の火葬場は共に24時間フル稼働なんだとか。

私が初日に見させてもらった小さい方の火葬場でも、4体のご遺体が同時に焼かれている所にさらにもう一体運ばれて来ました。同時にとは言っても薪のベッドは一人一つずつです。薪の質や量は払った金額によってピンキリなのだそうで。


実際見たものと人から教えて貰った話を総合すると、火葬の行程はこうです。

①ご遺体には鮮やかな布が巻かれており、タンカのようなものに乗せられご遺族の男性達に担がれて、火葬場に到着します。

②火葬場に着くとすぐに、一旦ガンジス川の水に浸され清められます。

③ご遺族と共に記念撮影をパチリ。

④そのあと水から引き上げられ少し乾かす時間を取り、その後3時間ほどかけて焼き上げます。


途中おかしな行程が一個混じっている件については、文化の違い又はジェネレーションギャップということで納得したいと思います。



もう少し付け加えます。

ガンジス川火葬を望む方は、バラナシにある「死を待つ人の家」でゆっくりとその時を待つそうですが、遠方で亡くなった場合などは車か何かでバラナシまで送り届けられることもあるようです。

私が見学したときは、火葬場近くの道路脇に布に包まれたご遺体が普通に置かれていたので、「今のは・・・見間違いだな!」と思いました。

あと、ご遺体を担いで運ぶ行程で何か「ラ~ムラ~ムサッタへ~」みたいな呪文を叫んでいるのですがこれは神様の名前か何かだそうで、死者を送る際に唱える言葉なんだそうです。

ラ~ムラ~ムサッタへ~、ラ~ムラ~ムサッタへ~、ラ~ムラ~ムサッタへ~

耳から離れず、夢にも出ました。



あとは、「死は伝染すると考えられているため遺体に直接触れるのは最下層カースト民だけ」とかいうお話もあるのですが、それについて書き出すとカースト制についての話になり、普通に理性ある人間なら皆そうだと思うのですが私ももれなくやり場の無い怒りに震え 全土に伝染しちまえよもう

いえ、冗談で済ませていい話ではないですし、日本だって他国の事をとやかく言えない社会なのですから本当にいつかちゃんと自分の考えを書きたいのですが、インド滞在中にこういうことをブログに書くとどこかからバレて捕まったりするんだろうか、とかしょうもない事を気にしています。中国みたいに。私中国にいるときはだいぶ気をつけて当たり障りの無い文章を書いてましたけども、かの国以外にもそういうの気を付けた方がいい国ってあるんでしょうか。個人のブログなんかいちいちチェックしないよと笑われるかもしれませんが、実際中国の国境でPCの中身まで確認された身としては、全然他人事ではない気がして結構怖いのです。

世界のネット規制事情に詳しい方がいらしたら、是非教えてください。やらかしてとっ捕まる前に。






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願いのお花

帰路につく前に、先ほどの願いのお花をガンジス川に流します。

こちら実は先ほど盛大にひっくり返しまして、中身がグッチャグチャになっております。流す前からこの失態。夢も希望もありません。






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願い、叶うでしょうか。(無理そう)





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舟を降りたあとは、またまた日本人宿の皆さんの優しさに甘え、カリーパーチーに参加させて頂くことに。宿で働くインド人スタッフさん達がチキンカリーを作ってくれるのだそうです。

写真はカリーになる前の鶏です。

このあと一応閲覧注意です。たかだか赤い写真一枚ですが。












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市場で二羽の鶏を買い、その場で捌いて貰います。 

私は今後の人生のため、そして食べ物は生き物であるという責任をちゃんと自分で負うために、是非自分で命を捌けるようになりたいとずっと思っていました。・・なんて言うと急に重いですけども、単純に、自分で食べるものの面倒くらい自分で見られるようになりたいというただそれだけの話です。突然のサバイバルにも対応できるようになりたいですし。

というわけで今回、許可を取った上でしっかりと見学させて頂きました。

「食べ物は生き物」という発言については、ベジタリアンの方の話を出すと違う議論になってしまうので、ここでは割愛させて頂きます。ここからは、肉を食べる人間である私個人の意見です。
 


どうやって命を奪うのか、どうやってそれを肉にするのか。しっかり見て学ぶつもりでしたが、あまりにも素早くて正直よく分からないうちに終わってしまいました。

首にナイフを入れられる直前の鶏は、意外なほど大人しかったです。宿のご主人が言った、「She knows(もう知ってるんだよ)」という言葉がとても印象的でした。

さっきまで生きていた鶏が首を切られ血を抜かれ肉にされていく行程は残酷に見えますが、その残酷な所業を人任せにして美味しいお肉を食べている私達には、何も言う権利はないと思っています。言っていいのは感謝の言葉だけです。






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血抜き後、1分もかからず肉になった鶏は、袋の上から触るとまだ温かかったです。

豚の屠殺は以前ブラジルの農場で見させて貰いましたが、生き物の大きさが違うと同じ命でもそれが消えるまでの時間も肉になるまでの時間もこんなに違うのかと、なんとも表現しがたい気持ちになりました。



2014/01/05日記「いただきます」

自分で書いたものの宣伝を自分でするのも恥ずかしいですが、良かったらこのあたりも読んでいただきたいです。豚の屠殺の記事です。赤い写真はありません。

食肉に関するあれこれはインドに来てから思い付いたのではなく、ずっと気になっていることです。ずっとと言いつつ大人になるまでちゃんと考えて来なかったので、今さらでもいいからちゃんと向き合いたいと思っているのです。

自転車旅と農夫生活をして以来、「食べること」とか「眠ること」とか「太陽」とか「火」とか「土」とか「水」とか、当たり前だけど当たり前だと思うなよ!もっと崇めなさい!シリーズのことが気になって気になって。

冗談めかしてしまいましたが私は真剣です。「重い」と引かずに読んで頂きたいから阿呆を交えただけで、新興宗教にでもハマったのか?と思われるくらい本当にそれらを大切に思っているし、日々そんな事ばかり考えて過ごしています。





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チキンカリー

ごちそうさまでした。


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<情報コーナー>

○ バラナシの宿

実際泊まった宿は上二つだけで、それより下は見学させてもらった感想と価格情報です。

「久美子の家」
ドミトリー100ルピー、シングル300ルピー。ドミは掛け布団がないので寝袋持参。借りることもできるそう(余っていれば)。屋上からのガンジス川の眺めが素晴らしい。ホットシャワーあり。良くも悪くもザ・バックパッカーな宿。

「Homy Guesthouse」
久美子さん家のすぐ近く。トイレバス別のシングルが250ルピー。家族経営の優しくて温かい宿。ホットシャワーが大変良い温度で快適。共用シャワートイレは日に何回も掃除してくれ、清潔感がある。敷地内に牛小屋があるのでたまにふくよかな香りが。番犬として優秀な大型犬がいる。たまにゲストの顔を忘れて吠える。

「ルドラ・ゲストハウス」
日本人の奥さんと日本語堪能なインド人の旦那さんが経営する宿。ドミトリーあり。アットホームな雰囲気で大変落ち着く。メインガードから近くて便利。

「BUNKEDUP HOSTEL」
Homy Guesthouseの隣。朝食付きのドミが99ルピーとかなりお得感があるが、ドミは暗く狭く、タコ部屋臭がする。部屋や設備は比較的新しそうだったので住めば都かもしれない。ホットシャワーあり。

「Vishnu Rest House」
ガンジス川から見て久美子さん家の左隣。併設レストランからの眺めが素晴らしいが部屋は年々値上がりしているようで、現時点でドミ200ルピー、シングル500ルピー。ホットシャワー未確認だがあったはず。

「Modern Vision Guest House」
ベンガリートラ通り、久美子さん家からは徒歩5分くらい。ホットシャワートイレ付きシングルが200ルピーだがこれは窓の無い一階ロビー脇の部屋で、二階以上の部屋は最安300ルピーから。屋上からガンガーは見えるが眺めはHomy guesthouse とどっこいどっこい。異常になつっこい大型犬がいる。


川沿い及び川近くの宿は他にも5,6軒回ったが、どこも最安400とか500で大して良くもなかったので割愛。韓国人宿っぽいのも多く、その辺りはお手頃そうだった。

| インド | 22:29 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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