ドナドナバスでピンウールウィンへ
本日の朝ごはん
本日ものんびり優雅な朝ごはんです。
今日でチェックアウトなのでこの朝食も最後かと思うと大変寂しいですが、どうやらミャンマーの宿はドミトリーでも立派な朝食つきの場合が結構あるみたいなので、今後もそういう宿を狙って参りたいと思います。
ところで先日のチャリ鍵ぶっ壊し事件ですが、チェックアウト時に改めて尋ねたところ5ドルの弁償で済みました。
一食50セントで食べられるこの国では決して小さな数字ではありませんが、まあ5ドルで済んで良かったです。「うちの鍵はゴールド製だから・・ゴールデンシティライトホテルなだけに」とか言われたら流石の私も拳が出ていたかもしれません。
ピンウールウィン(別名メイミョー)
本日はピンウールウィンという町に向かいます。マンダレーより北東に4,50キロと、比較的近郊にある町です。
ツイッターにてお勧めしていただき、滅茶苦茶良さそうだしこのあと行く町への通り道にあるしということで、ホイホイ訪問を決めました。
ピンウールウィンへは遅れる・遅い・揺れると評判のおもしろミャンマー鉄道で行くことができますが、先日一度は切符を買いに駅へ行ったものの、結局これはやめました。
理由はただ一つ。早朝4:00発の列車に乗るために6:30からの宿の朝食を逃したくなかったからです。あと、夜中の3時にチェックアウトしてレセプションレディに怖い顔されたらどうしようとビビったからです。ついでに、明日同じ列車に乗ってピンウールウィンから別の町に行く予定があるので、それで満喫すればいいかなと思ったというのもあります。
3つでしたね。
ところで昨日知ったのですが、つい先月日本のTV番組でピンウールウィンが紹介されていたそうですね。残念ながら放送日は旅立ち後だったので、私は見られなかったのですが。日本人を探す例の番組だそうです。この番組を見るたびに私は
・・でもこの番組の本質は普通の観光ではなかなか見られない現地の生活を知ることであり、その地を選んだその人の人生を知ることであり、私達にもあらゆる選択肢があることに気づくためのものだと思うので、異文化への驚きだけではないとても重要なメッセージを含んだ良い番組だと思っています。
TV局から金を受け取っているわけでも先程の失言への必死のフォローでもなく、本心です。
ピックアップトラック
話がそれましたが、ピンウールウィンに行く話です。列車の代わりに選んだ足はこちらのピックアップトラックです。
すぐ話が明後日の方向に行くのは私の悪い癖ですが、ちゃんと戻ってくるのが良いところです。履歴書に「責任感が強い」って書くくらいですからね。ちなみに短所には決断力が無い、メンタルが弱い、定住できない、など色々書くことがありますが、そんな人間を雇いたがる会社は存在しないと理解しているのでその辺は隠します。
また話が逸れましたが、ピックアップトラックです。
こちらはマンダレー・ピンウールウィン間を頻発している乗り合いバスで、その通り道だったらどこからでも乗れるしどこででも降りられます。人以外も何でも積み放題みたいで、写真のような大荷物も無理やり積み込んでいました。中身はニラです。ああ良い香りが。
乗り合いバスですので満席にならないと出ないかな?と思っていましたが、乗車後10分と待たずガラガラの状態でも出発してくれました。途中で人を乗せたり下ろしたりしながらピンウールウィンを目指します。
ピンウールウィンは標高1,100メートルのところにある町ですので、後半はグネグネの山道を登りました。列車でこれを登る際はスイッチバック方式を採用しているそうなので、それだけちょっと見たかったなと今更思っています。
本日の宿
ちょうど2時間でピンウールウィンに着きました。
本日はこちらの宿を予約しておいたのですが、滅茶苦茶良い宿でした。特にこのやたらと広い庭と落ち着けそうなベンチ。町から少し離れているため静かだし、無料レンタル自転車があるので移動にも困りません。これは是非ビールとツマミを買って帰って年越しするべき宿なんじゃないでしょうか。
このあと別の町に行きますが、ぐるっと回ってまた戻って来られないかな・・と手帳を睨み付けてしまうくらいの一目惚れをしました。
残念ながら、そういう時間は無さそうなので諦めるしかないのですが。
本日の相棒
宿の自転車を借りて町の探検に出掛けます。
町の中にも近郊にも色んな見所があるようですが、今回は特にその辺を回る予定はありません。植物園だけ行こうと思っていますが、それ以外は目的もなくフラフラと町を走るのです。一番楽しいやつです。
ピンウールウィン駅
まずは鉄道駅に参りました。明日シーポーという町に行く切符を買うためです。
しかし残念ながら、切符窓口は閉まっていました。
時刻表
この駅には登りと下り合わせて二本しか列車が来ないため、窓口は一日中開いているわけではないようです。こちらが時刻表。右側がマンダレー行きで、上から下に向かって読みます。左がシーポー方向行きで、下から上に向かって読みます。
つまり今日はもう一本、15:55に到着して16:40に出る列車があるということなので、大体その辺りの時間を狙ってまた来れば窓口も開いているはずです。
マンダレーで見た時刻表
ところで目の前にある時刻表とマンダレーで見た時刻表が同じ列車にも関わらずだいぶ異なっているのですが、どっちが本当なんでしょうか。
ちょっと駅構内を見学。列車はほとんど通らないので、人も犬も平気で線路を横断していきます。おおらかで羨ましいです。日本でやったらネットで袋叩・・いや何でもないです。とばっちりは御免です。
駅を出て、町をふらふら走ります。
宿のある辺りはのどかそのものですが、町の中心は賑わっていました。
町の中心部を出て少し走ると、すぐまたのどかな光景に戻りました。牛や鶏をからかいながらのチャリンコ散歩がとっても楽しいです。
ピンウールウィンは英国植民地だったころに彼らの避暑地として開発された町なんだそうで、そのためおシャンティーな建物をよく見かけます。
事件です。
この写真を撮っていたら横を通ったトラックの風圧で自転車が倒れまして、その衝撃でディレイラーかチェーンリングが歪んでチェーンが引っかかり、ペダルが動かなくなってしまったのです。低橋さんたら自転車のパーツ名がスラスラ出てきてさすが元チャリダーだわって思ったでしょう。今調べました。
そんなことよりまたチャリ難です。私の運が悪いというよりレンタル自転車がどれも古いor整備不良なのが主な原因だと思うのですが、いや今回は倒れたせいですけどそんくらいで壊れるなよと思うのですが、どちらにせよさっさと直さないとまた宿に帰れなくなります。しかしここは市街地から外れた湖畔の一本道。工具も無しに自力でこれは直せんぞ・・・と、顔を上げたら目の前にバイクの修理屋さんがありました。
今年最後の運を使い切ったなと思いました。
植物園
直してもらったチャリを軽快にこいでやって参りました、植物園です。
思ったより大きかったのと人が多かったのとで一瞬怯みましたが、歩いてみたら随分綺麗な植物園でした。こちらも英国人が作ったんでしょうか。なんか英国人は植物園が好きだという勝手なイメージがあります。
こんなに沢山のお花は久しぶりに見ました。綺麗なものはいいですね。心が洗われるようです。こないだバガンで橋本愛さんにそっくりの美少女を見ました。心が洗われました。
シンビジウムって日本のお花だったんですか。
ピンウールウィン駅再び
植物園を楽しんだ後にもう一度鉄道駅に来たら、無事明日の切符を買うことができました。
よく見たら、窓口脇の黒板に15:00~17:00オープンというような英語の書き込みがありました。窓口に並んでいる人の半分以上が外国人でしたし、結構観光客に人気の町なのかもしれません。それか、地元の人は事前購入なんてせずに明日直接来るのかも。
ちなみにですね、予約してお金を払ったにも関わらず、切符は貰えませんでした。
経緯はこうです。
「明日のシーポー行き、オーディナリークラス(二等)下さいな。窓側でお願いします。」とパスポートを出すと、駅員さんは明日の日付が書かれたペラを取り出しそこに手書きで私の名前とパスポート番号を書き込んでいました。そして、「明日朝8:00に来てパスポート見せてね。そこで切符渡すから。席番号は48。」と言われました。今渡してしまえばいいのに、ご自分の仕事を増やしている気がしてなりません。
ちょっと気になったのでアッパークラス(一等)を買った他の旅行者さんにも尋ねてみましたが、彼らも切符は受けとれず、同じように明日朝また窓口に来るよう言われたそうです。外国人旅行者限定のシステムでしょうか。
ちょっと面白いですが、不安になるシステムです。
本日のティータイム(40円)
さて、現在まだ3時過ぎですので、もう少しその辺を走りたいです。ネットで調べたところによると、丘の上に町を一望できるお寺があるとのこと。ちょっとそこへ行ってみたいと思います。
肝心の所在地ですが、その情報を見た観光サイトには「駅の北側にある道を突き当たりまで進む」とあります。
どれですか。
仕方がないので駅の北側にある道をしらみ潰しに走って探します。
この辺りは学校が集中するエリアらしく、立派な建物がいくつも並んでいました。
その後も右へ左へ走り回り、丘っぽいところを見つけて近づいたところ、
あれでしょうか。
これでした。
一望ってほど見張らしはよくありませんが、1日の締めくくりに見るにはなかなか素敵な景色です。
今日は特別何かをしたわけではないけど、実に良い一日でした。私今日自転車をこぎながらずっとニッコニコでしたもの。そのせいか、すれ違う町人の多くが笑顔で手を降ったり声をかけてくれました。笑顔が笑顔を呼び、またこちらも笑顔になる。素晴らしい連鎖です。
本日の晩ごはん
町に戻ってヒンの店を探し、入店しました。
「ヒンの店」とは作りおきおかずのヒン(煮込み料理)を一品とか二品とか頼むとセットの副菜が沢山ついてくる嬉しい道端食堂のことで、正式名称ではなく私が勝手にそう呼んでるだけです。道端じゃないレストランでもこういうシステムはあると思います。
似たような店構えで串焼きだか串揚げだかを並べている店もありますが、こちらは注文システムがよく分からないので「串の店」と呼んで避けて通っています。
本日はモツのヒンを頼んだら大変美味しく、セットの筍のさっぱり煮や、フィリピンのシニガンに似た酸味のあるスープも美味しかったです。これだけ出してもらってお値段は1,500チャット(125円くらい)でした。
明日はミャンマー鉄道でシーポーという町に移動します。目的は周辺民族を訪ねるトレッキングです。
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<情報コーナー>
○ マンダレーからピンウールウィン
① 列車で早朝4:00発7:52着。切符は前日のうちに購入しないと当日朝は買えない模様。マンダレー駅切符窓口は6:00~16:00とのこと。
または
② ピックアップトラックで所要2時間、運賃3,000チャット。町中の色んな所から乗れるので宿や町の人に乗り場を聞くといい。走っている所を捕まえてもいい。
あるいは
③ バスとかタクシー。
○ ピンウールウィンの宿
「Orchid Man Myaning Hotel」
ドミ一泊12ドル。駅から3キロと遠いのでピックアップトラックで来て宿前で降りるのが楽。マンダレーに向かう場合も宿前でこれを捕まえられる。朝7:20発の駅行き無料送迎あり。無料レンタル自転車あり。敷地の庭も部屋もゆったりと広く、スタッフの人達も感じが良い。
| ミャンマー | 22:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑