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メイホンソーン観光、首の長いカレン族の村

本日はレンタバイクを借り、メイホンソーン近郊の目玉をいくつか見に行こうと思います。

メインとなるのは首長族の村。メイホンソーンには首長族の村が3つあり、
市内からもそう遠くないためツアーやレンタバイクなどで気軽に尋ねることができます。

首長族の皆さんについては、行く前にちょっと調べたところ、彼女達はミャンマーからの難民であり苦しい生活を強いられているとか、人間を動物園の様に見世物にして人道的にどうなんだとか、闇ブローカーが彼女達を利用して観光資金をどうこうとか、そもそも首長族という呼び方が差別的でうんぬん・・とかいう様な内容が目にとまりました。

しかし一方で、村を観光地化し民芸品を売ったお金が生活費の重要な部分となっているとの情報もあり、結局行っていいのかやめたほうがいいいのか、どうすれば・・・と一晩悩んでしまいました。

で、ちょっと止めかけましたが、とりあえず行ってみます。

行ってみて、あちらさんが嫌そうだったらごめんなさいして帰ればいいかなと。逆にしっかり観光地化されているようであれば、何か買って見学のお礼とすればいいかなという結論です。





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本日の相棒

レンタバイクです。オートマで24時間150バーツ(500円くらい)。
明日のこの時間までに返せばいいそうです。

日本の感覚からすると格安ですが、格安なりのクオリティです。
とりあえずスピードメーターと距離メーターは壊れています。
ブレーキは利きます。それは流石に確認しました。
バックミラーは歪んでいますが、5分に一回直してやれば働きます。




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道中風景

地図を見ながら村を目指しております。
メイホンソーンはミャンマーとの国境に近い為か、警備隊らしき人達の姿をよく見かけました。



メイホンソーンから一番近い首長族の村はフアイスアタオ村と言って、市内から17キロほどの所にあるそうです。メイホンソーンには他にも二つ首長族の村がありますが、一方は最終的にボートで渡らねばならずそのボートが高く、一方はバイクで行けますが首に輪っかを付けた例のお姿の人々はほとんど見当たらないため、一番お勧めなのはフアイスアタオ村なのよ〜とレンタバイク屋の女性が教えてくれたので、そこに絞りました。

ちなみに首長族というのは当然正式名称ではなく、彼女達はカヤン族とかカレン族とか言うそうです。正式にはカヤン族ですが、カレン族系に見なされているためこうも呼ばれるとか。Wikipedia先生より。

この辺りに暮らす彼女達はカレン族という名前で固定されているようなので、以下、カレン族で統一します。ちなみに案内板には「ロング・ネック・カレン」と書いてあります。なんと分かりやすい。







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で、迷いながらも比較的順調に走りもう少しで着くというところで、川にぶつかりました。

確かに、「途中川になっている箇所があるので雨期の走行は注意」というような情報を見た覚えがあります。今は乾期に入っているので川も枯れているんじゃないかと期待していたのですが、そんなことは無かったようです。注意して渡りたいと思います。

スピードを落として慎重に川を横断。川と言っても道路をまたいでいるだけで地面はちゃんとコンクリートだし、深さも5センチ〜せいぜい10センチほどなので割とあっさり渡れました。これなら何とかなりそうです。

その後も次から次へと川が現れ、
5つめ~6つ目~と数えながら順調に渡っていきようやく7つ目!


で、盛大にすっ転びました。


見事なスライディングをかまし、全身川に浸かる私。
バイクのエンジンは勝手に止まり、とりあえずヨレヨレと起き上がりバイクを起こし、これを押して川を渡りきった私。エンジンがかからなくなったバイク。ついでにカメラ(デジイチ宮崎君の方)も電源が入らなくなりました。




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お魚がいますね・・・ (現実逃避)


バイク初心者の私はそのへんよう分からんのですが、バイクは川に突っ込むとエンジンが切れるのですね。そしてかからなくなるのですね。どうしたらいいですか。




・・・・と、5分程途方に暮れてしまいましたが、
3度目の正直と思い再び試してみたら、エンジンはやや唸っていたものの一応かかりました。

ここで体育座りで魚を見ていても仕方が無いので、
とりあえずカレン族の村を目指そうと思います。あと3キロもありません。

その後また3つの川を越えなければならず、そのうち1つでまたすっ転びましたが、もうすでに全身びしょ濡れの私はあまり動じません。受け身も鮮やか。ちょっと全身生傷まみれですが、それもいつものことです。あと青痣も定期的に更新されます。これだから嫁に行けません。原因はそれだけじゃないと思います。





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満身創痍の状態になりつつも、カレン族の村に到着しました。

濡れ鼠でふらふら到着した私を見て、チケット売り場の近くにいた地元民達の半数が心配してくれ、半数が爆笑してくれました。ありがとうございます。どうぞ笑ってください。この惨めな私を。




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干せるものは干す

地図(座席の上の白いゴミ)がだいぶ残念なことになってしまいましたが、幸いお天気は良いのですぐ乾くと思います。このまま放置して、カレン族の皆さんに会いに行きたいと思います。




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入り口からすぐは地元の人が開いている土産物屋で、カレン族の村はこの奥にあるようです。





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こちらがカレン族の村です。村と言うより、土産物市場と化しております。

というわけで、心配していた「カレン族の人を見せ物に〜」問題について、背景は色々あるのでしょうが見た目はしっかり観光地になっていたということで、観光客たる私は深く考えずそれに乗っかろうと思います。





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カレン族のおばあちゃんです。

確かに首が長くていらっしゃる・・・なんだか痛そうですが、凛としており美しいです。





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可愛い

お店で働く人達はほとんど全員が首に輪っかをつけた例のお姿をしており、
また、身に付けた民族衣装が鮮やかで素敵です。

実際にはカレン族全員がこれを付けている訳ではなく、もともとその絶対数は少ないそうです。
なのでおそらく、ここにいる人々の半分以上は、観光用にその恰好をしてくれているだけだと思われます。
実際、輪っかは付けているものの首はそんなに長くないような?という女性も多いです。


こういう観光サービスについては色んな意見があると思いますが、
私は提供されるがまま受け入れる姿勢で参りたいと思っています。

「観光用でしょう。本物じゃない」という意見は分かりますが、
観光客がそれを喜ぶから彼女達はそのようにしているのです。

「○○村に行ったけど民族衣装の人全然いなくてガッカリ」という意見も分かりますが、時代が変わっているのだから、それは仕方のないことです。マサイ族だって携帯で会話する時代です。

「観光客だらけだった、ガッカリ」という意見はものすごく分かりますが、
私も観光客なので言えた義理ではないのでございます。


せちがらい時代です。
叶うならば、沢木耕太郎氏の時代に私も旅人をやってみたかったという気持ちがあります。




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民芸品の一部、織物の類は彼女達自身の手で制作されており、今まさに制作している場面にもいくつか遭遇しました。すばやく模様をこしらえていく様は実に見事で、鮮やかでした。




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本日の戦利品(一部)

写真を撮らせて貰うお礼にいちいちお土産物を買っているので、財布がみるみる薄くなって行きます。「撮るなら買え」と強要されるような事は全くなく、何か買う前でも彼女達は快く撮影に応じてくれるのですが、だから余計に何かお礼をしたい気持ちになるのです。




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輪っか

首を伸ばす輪っかは、色んな形があるようです。長い金属の線をぐるぐる巻いていくもの、いくつかの輪っかを重ねていくもの、写真の様な形が前と後ろで別れる様になっており、カチッとはめられるもの、など。

観光客は、希望すれば上のうち最後のやつを試させてもらえます。
私ももちろんやらせてもらいましたが、私首長族かもしれないなと思いました。
もともと短くはないと思うのですが、輪っかをつけたらさらにこれが伸びた感じになり、なんとなく妖怪みたいな様相に。カレン族の皆さんは美しく仕上がるのに、何故私は妖怪になるのでしょうか。土台の違いって残酷です。





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カレン族のレントゲン写真

村の入り口には、カレン族の首のレントゲン写真が飾られています。

なんでも、彼女達の首は実際伸びている訳ではなく、輪っかをはめる事によりアゴが持ち上がり、肩が下がり、結果的に首が長く見えるだけとのこと。「だけ」というにはあまりにも長い人がいる気がしますが、首の骨が増える訳は無いので、医学的にはそういう結論になるのでしょう。

「らしいよ〜」と言わんばかりにその結果を村の入り口に掲げる彼女達の大らかさが、とても好きです。




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そこどいて

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地図

さて、かなり気が重いですが、また川を越えて町に戻らなければいけません。

地図はもう使い物にならない感じですが、こんなこともあろうかと地図はもう一枚貰ってあるので、そちらを見ながら走りたいと思います。





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第一関門

この1時間でもう川が枯れている訳は無く、また10のそれが待ち構えています。

しかし先程カレン族の女性に「スピードを落として、急ブレーキをかけず、ハンドルは切らずに、まっすぐ進むのよ」と教えてもらったので、そのようにしたいと思います。カレン族の人もバイクに乗るのですね。是非あの姿のまま乗っていただきたいです。しびれます。




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生還しました。

カレン族の教えに従ってゆっくり走り、深めの川はバイクを降りて歩き、行きの倍の時間をかけて慎重に渡ったところ、今回は転ぶ事なく10の川を渡りきることができました。思わずガッツポーズです。ガッツポーズをした後、それを写真に収めるためテイク2をする余裕さえあります。




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さて、町に戻った後はそのまま北上し、レンタルバイク屋のお姉さんにお勧めしてもらった滝を見に来たのですが、どこにあるか分かりませんでした。写真は滝の代わりに撮った川です。地図を紛失したのでここまで何キロだったかは忘れましたが、結構な距離を走ったにも関わらず非常に残念な結果です。

しかもガソリンメーターがよくない位置を指しております。
このあたりにもガソリンスタンドはあると思い、油断しました。




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そんな状況ですが、もうひとつ行きたい所があるので寄りました。
こちらはタム・プラー洞窟といい、不思議な青い魚が群生しているのを見られるそうです。




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なんかいい感じの公園を横切り、




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洞窟へ。



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そして洞窟の下に隠れた川を覗き込むと、




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きもちわるっ。


神秘的な青い魚が・・・とかいう触れ込みだったのでだいぶキラキラと綺麗なものを想像していましたが、ちょっとこれは集まり過ぎじゃないですかね。整然と泳いでいるのも不気味です。




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しかもあまり青くないですよね。
確かに多少青みがかってはいますが、これはむしろ黒か、灰色です。
思ったより巨大なのも怖いです。大きい個体は50センチくらいあるんじゃないですかね。


私は一体何を見せられたのだろうかと釈然としない気持ちですが、
これ以上ここにいてもすることもないので帰ります。
滞在時間はものの15分でした。




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九死に一生

ガスメーターがかなり危険な位置を指しておりだいぶ焦りましたが、
無事ガソリンスタンドまで辿り着けました。

ガスを満タンにし、心も満タンに。
某ガソリンスタンドのあの歌は正しいです。

なお、ガソリンスタンドを見るとテントを張る場所を探してしまう癖は未だ抜けません。


<情報コーナー>

○ カレン族、フアイスアタオ村

入場料250バーツ。
レンタバイクで行く場合、時期によっては10の川を横断しないといけないので走行注意。

○ タム・プラー洞窟

入場料100バーツ。

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