水が尽きかけて危なかった

8:30の日の出とともに出発したかったのですが、寒すぎて起きられませんでした。
6:00くらいから目は覚めていました。寒過ぎて。
でも寝袋から出られなかったのです。極寒だったのです。
で、ホットココアを入れてなんとか暖を取り寝袋から抜け出し、10:00過ぎに出発しました。
風は昨日よりマシかな?と思ったのですが、道に出たら普通に酷かったです。
今日もあまり進めなさそうですねこれは。
でもとりあえず、昨日着くはずだったガソスタまでは辿り着きたいと思います。
ここからだと61キロです。
今日も強風吹き荒れてるのでちょっと不安ですが、
補給無しに2泊するには水の残りがかなり怪しいので、絶対に着きたいです。

今日は良い土管を沢山見かけました。
土管探索が趣味なので朝から晩まで土管を覗きながら走っているのですが、
今日見たそれらは、高さといい幅といい申し分無かったです。
昨日もう少し頑張っていればこれに泊まれたのにな〜と思うと悔しいですが、
風と日照時間はどうにもならないので、言っても仕方のない事です。

今日も今日とて風と戦うだけで1日が過ぎ、無事、61キロ地点のガソスタに到着しました。
が、閉まっています。
人っ子一人いません。
建物は結構綺麗だし廃墟っぽくはないのですが、これはどうしたことでしょうか。

ネコはやたらといました。
ということは、餌をやっている人がいるはずです。
なので建物の扉をノックしてみましたが、誰も出てきません。
困りました。これでは水を貰えません。
ここで貰えることを想定し、水をあまり残しておかなかったのです。
今夜の野宿を乗り越えられるくらいはありますが、明日走る分がありません。
町はまだ遠いし、エスタンシア(農家)もこの先しばらく無さそうです。
ここに来るまでにいくつか見かけたエスタンシアで貰っておけば・・・
なんて言っても時既に遅しです。もう過ぎてしまいました。
水が尽きては、命に関わります。
というわけで不法侵入しました。
建物の中にはさすがに入れなかったので、柵を乗り越えて敷地内の中庭みたいな所に。
廃虚っぽさが無いので、ここはおそらくまだ使われている建物です。
だとすると、水は出るはずです。
建物内には入れなくても、外に蛇口のひとつやふたつあるはず。
私がやろうとしている事は完全なる水泥棒ですが、命には変えられないのです。
命を落とすくらいなら私は犯罪に走ります。
しかし、法を侵す前に事態は好転しました。
一応ドアというドアを全部ノックしながら進んで行ったら、
裏口っぽい所から従業員らしき男の人が出てきたのです。
やべっ!みつかった!
じゃなくて助かった!
「良かった!すみません!水を頂けませんか!?」
「向こうに蛇口があるよ」
こうして、外の蛇口の場所を教えて貰い、無事命の水を補給することができたのでした。
危ないところでした。水と前科、2つの意味で。

本日の寝床探し
当初の予定ではガソスタ脇にテントを張らせてもらうつもりだったのですが、
水泥棒をしようとした手前なんか気まずかったのでそれは止め、もう少し走りました。
シャワーやWifiがあるタイプのスタンドでもなかったし、猫地獄でしたし。
猫が嫌いなわけではないのですが、彼らは時々テントや自転車のタイヤをひっかいてくれるので
合同泊は避けたいのです。
で、12キロほど余分に走った所で日が暮れたので、寝床を決めました。

本日の寝床
土管の前です。
土管は小さくて入れなかったのです。
昼間はいいのが沢山あったと言うのに。
目の前に土管があるのにその前で寝るなんて屈辱です。
こんなのホテルの玄関前にテントを張る様なものです。ガッデムです。
<情報コーナー>
リオガジェゴスから72キロ地点〜Le Marchand(ガソスタ)の12キロ先/73キロ
14キロ地点Rio Coyle(川)、川と言うより溜め池で、あまり綺麗じゃない。近くにエスタンシアがあるがハイウェイからは2、3キロ離れている。21キロ地点から4キロの登り。それ以外にも小さな丘越えはいくつもある。平坦な道は今日は少なめ。55キロ地点にエスタンシアらしき建物3、4軒。ハイウェイから近く尋ねやすそう。61キロ地点Le Marchand(ガソスタ)。青空ガソスタで、やってるのか分からない荒廃した感じ。レストランらしき大きな建物が横にある。私が行った時は閉まっていたが、中に人がいて水を貰えた。
最初のうちは良い感じの土管が沢山あったが、後半はまた小さいのばかりになった。土管前も土の山や植物やゴミで埋まっており、なかなか良い場所がない。

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| チャリンコ旅 | 23:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑