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チャリダーへの道6/奇跡の出会い

昨日は飲みに飲んで笑って騒いで、

宿仲間「いつから無理だと思ってた?(笑)」
私「最後まで行けると思ってたわ!(怒)」
安西先生「諦めたらそこで試合終了ですよ」
私「サンチアゴを出たいです・・!」

などの会話を繰り広げ、パタンと寝ました。



翌朝、軽い二日酔いと未だ解決していない荷積みの問題に頭を痛める私。

あの積み方では、ろくに走れないまま荷が崩れてリタイアする事は目に見えています。
とにかく他の方法を考え直さないといけません。

紐はゴムひもを買い直すとして、問題はバックパック。
あれを積むのはどうにも難しいし、後輪への負担があまりに大きいし、もう置いて行く事にしました。
幸い、ここのオーナー・スコットはとても親切で、家族の様に過ごさせてくれる人です。
この人にお願いして、2、3ヵ月くらいバックパックを預かって貰う事にしました。
アウストラル完走には3ヶ月もかからないのですが、行って戻ってくることを考えると、
帰りはバスを使ったとしてもかなりの時間を要することが予想されるので。

スコットは何でも、何ヶ月でも預かってくれる。
あれも預けてこれも預けて・・・・いっそ自転車預かって貰うか?

と本末転倒な考えが一瞬浮かびましたが、すぐに我に返りました。



バックパックを置いて行くとなるとどうしても載せきれない荷物が出て来るので、
前輪に付けるサイドバックを購入する事にしました。
そうして、もう完全にチャリダースタイルに変えることにしたのです。

バックパックを置いて行けるとなると、これ自体の重量が2キロ。
さらに、チャリ旅で必要の無い荷物を足せば6、7キロは減らせます。
なんだったらパソコンも置いて行こうかと思っていました。
ブログ更新がうまく出来なくなってしまいますが、一応iPhoneは持っているので何とかなります。
それに、アウストラル街道のネット環境は非常に悪いそうなのです。

とにかく、無事走り切る事。
一度決めたからには、もう覚悟を決めてチャリダー仕様の準備に完全に切り替えようと、
色々なものを捨てる覚悟を決めた朝の出来事でした。


奇跡の出会いを果たしました。


再び自転車屋を見に行くため支度をしていると、あるチャリダーの男性が宿にいらしたのです。
その人の名はトオルさん。
2人目のチャリダーの登場に喜んだ私は、早速色々とご指南頂こうと話しかけました。

そしたら、なんと、トオルさんも約2ヶ月前にチャリダーデビューした方だったのです。
もともと自転車に乗っており、整備などにも非常に詳しい方なのでデビューという言い方は間違っていますが、
この人もまた、パタゴニアの南の果てで自転車を手に入れ(人から頂いたそうです)、サンチアゴまで北上して来た人でした。
私がこれから走りたいルートを、反対側から登って来たということになります。

そしてさらに、彼はバックパックを背負っていました。


 な  ん  と 


バックパックを持ってチャリに乗る事が可能なんですか!?可能なんですね!?どうやって!?
実は私もバックパックを持っているんです!なんとかならないでしょうか!?

と、大興奮のうちに質問攻めにする私。

トオルさんは、ついさっきまでの私の悩みを一瞬で解決してくれました。




P2028616.jpg

P2028617.jpg

完成形はこちら。

昨日との違いは、バックパックは荷台に積まず、
寝袋とテントを使ってキャリアの上に高さを作っていることです。

バックパックはどうするかというと、背負います。
しかし、私の肩には重さはかかりません。

一応背負ってはいますが、肩ひもはバランスを取る為に一応かけているだけ。
肩ひもの長さを最大まで伸ばし、バックパックの底をこの寝袋とテントの上に座らせてしまうのです。
こうすることで、重さのほとんどは寝袋台座にかかります。
そして、肩にかけたバッパックの両紐と、緩めに締めた腰ベルトでバランスを取ります。

実際に荷物を載せて、バックパックを背負って走ってみたら、
昨日の惨劇が噓の様にスイスイと走れるではありませんか。
多少減らしたものの、ほぼ同じ重さを積んでいるにもかかわらずです。


行けるぞこれは。


大はしゃぎでそこら中を走り回り、
私はチャリダーになりました!ありがとう!世界の皆さんありがとう!!
とかは別に叫んでいませんが、近い事を叫び、いつまでも自転車を降りられず走り回った私でした。



P2028615.jpg

さて一旦落ち着いて。

これが買って来たゴムひもです。
上の完成形写真はこれを買った後に撮ったものです。
実際の練習では、トオルさんにゴムひもを借りて試しました。

左がゴムひもで、右がゴム網です。
二つとも使って寝袋、テント、ついでにマットを固定しています。

便利なものがあるんですね。
常識だった様ですが、旅に出るまで15年間自転車に乗っていなかった私は全く知りませんでした。
15年目のそれはトルコのカッパドキアで乗ったものです。
次がエクアドルのバニョスで、最後がラパスのデスロードです。
自転車歴は短いくせに、割と過酷なことをしております。


ところで、トオルさんに聞いたところ、
私の自転車には前輪用のキャリアーは付けられないとのことでした。
私のはフロントサスペンション(衝撃を吸収する為のバネみたいな)が付いており、
そのためにキャリアーは設置できないんだとか。

知りませんでした。
トオルさんと出会う前に買い物に出かけていたら、
知らずに高いサイドバックを買って絶叫していたところです。




P2038650.jpg
地図

トオルさんには、この先私が走る道の詳しい情報も教えて頂きました。
「ここに良いキャンプ場が」「ここの坂はキツくて時間がかかる」「この宿はとても良かったよ」など、
真新しくて本当に役立つ情報を沢山沢山教えて頂きました。
これからの旅にかかえていた不安が、一気に吹っ飛びました。



昨日失敗して断念して、本当に良かったです。

無理をして出発していたら、どうにもならなくなってプエルトモンで挫折していたかもしれません。
そして、もし出発していたら昨日の美味しくて楽しくて暖かい夕食会もなく、
今朝トオルさんに出会う事もありませんでした。

災い転じて福と成す。
急いては事を仕損じる。

この2つの言葉を心から噛み締める、長くて嬉しい一日でした。


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| チリ | 23:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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