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オーストラリア金策編3/農家三つ目と、ワーホリの終わり

2015年5月あたり〜豪州滞在終了までの日記
「オーストラリア金策編3/農家三つ目と、ワーホリの終わり」



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カンガルー肉が安くなっていたので買ってみました。
焼き飯に入れたのですが、牛肉の赤身みたいな感じで美味でした。
レアで食べてもやわらかくて美味しいそうです。

チャンスがあれば、次回はしっぽを食べてみたいです。やはりそこがチャームポイントですし。
袋は別に美味しくなさそうなので、いいです。



肉はさておき、前回の続きです。

前回の日記に書きました通り、雇用期間満了(たったの6ヶ月)により退職を余儀なくされた私は、新天地を求めて旅立ったのでした。とは言っても同じ町の別の農家に移っただけなので、移動距離は2キロくらいだったのでした。そして仕事内容も特に変わらなかったのでした。

転職したのは5月の下旬で、私のオーストラリア滞在ビザは7月末に切れます。
これまで何度か別の町に移ろうかと考えましたが、
残り2ヶ月分の仕事も得られたので、もうこの町から出る可能性はゼロとなりました。
まさか一年間同じ町にいることになるとは思っていませんでした。

何故移動しなかったかと言うと、激減したタイミングはありつつも一応仕事は貰えていたし、
滞在期間が長くなるにつれて仕事着や食材などの荷物が増え、移動が難しくなったからです。
それでも何とか脱出しようと中古車の購入を2度程検討しましたが、2度とも失敗しました。

オーストラリアでワーホリをしている人、特に地方の農家で働いている人の中には、自分の車を購入する人が少なくありません。ボロボロガタガタの中古車が、安いものだと5万くらい、15〜30万ほど出せば結構色々選べるからです。
ベコベコガッタガタですが、一応「人に売る前に必ず車検に出さないといけない」という法律があるので、あまりにも危ない車両を売りつけられることは少ないです。違法車検業者を通した酷い車両も、ときにはありますが。

そういった車は走行距離が平気で30万キロくらい行っていたりしますが、皆あまり気にしません。
一年乗って走行距離が30万から35万になったところで、末期車が末期車になるだけだからです。

そして上記の通り、かなりボロボロのお姿ですが、それもあまり気にしません。
どうせ田畑を突っ切って泥まみれになるし、泥人間が乗車して車内も大地色になるからです。

そういう理由から、出国時にはまたほとんど変わらない値段で誰かに売り渡すことができます。
なので、ワーホリなどの短期滞在者でも中古車購入に手を出しやすいのです。


で、話を元に戻しまして、
どうして私は2度挑んで2度とも買えなかったのかというお話です。

私は2回ともワーホリ終了間近の日本人から買おうとしたのですが、

1回目は、受け渡しの日になって
相手「重大な故障が見つかり、修理に相当額がかかるのですがいいですか」
私「よくないです」
という理由でおじゃんになり、

2回目は、受け渡しの3日前に
相手「重大な故障が見つかり、お売りできる状態じゃないのですがいいですか」
私「よくないです」
という理由でおじゃんになったのです。

両方ともほぼ同じ理由で駄目になったので、私はもうオーストラリアで車に乗ってはいけないとお天道様に言われている気がして、断念したのでございます。無理に買ったら事故を起こしそうなので。

本当はオーストラリアの免許も取得済みで、準備万端だったんですけども。
日本の免許を書き換えるだけのお手軽なやつですが、1年間用で90ドルくらいかかるものが無駄になってしまったので残念です。身分証として使えるので、それだけは良かったですが。あと、ニュージーランドでも使えるみたいですし。


新しい職場の話ですが、特筆すべきことは少ないです。
これまでやってきた仕事と内容がほぼ丸かぶりですし、心境の変化もあまりなかったのです。

貰える仕事は主に、
ブロッコリー狩り、ブロッコリーの箱詰め、ケール収穫、プランティング(苗植え)あたりで、
その他にも、ごくごくごくたまにレタス狩り、キャベツ狩り、雑草除去などをやっていました。

新しい職場での私のポジションは、「便利屋」でした。

他の雇われ人達はだいたい「レタス刈り担当」とか「箱詰め担当」とか決まっていたのですが、何故か私だけはその日出勤するまで仕事内容を知らされず、始業時間と共に「じゃあ今日はブロッコリー刈りで」とか言って畑の真ん中に放り出されるのです。仕事内容によって準備するものや難易度がかなり違うので、私はいつもハラハラしていました。

これは技量を試されているのか、あるいは新人虐めか、はたまたタライ回しか・・・と思いましたが、数週間が過ぎて雇用主から一定の信頼を得てからも、状況は変わりませんでした。

そして随分経ったあと、私は知ったのです。
他の人達(特にヨーロピアン)は、割とよく「私プランティングがやりたいです」とか「ブロッコリー刈りは好きじゃないから別のにしてください」とか、「二日酔いなので休みます」とか、雇用主に好き放題訴えていたことを。

一方私は、何をやらされてもどこに飛ばされても一言も文句を言わず、とにかく常にイエスマンを貫き、休日の明け方4時に突然電話がかかってきて「今から仕事来られない?5分後。」とか言われても必ず行き、私が数時間かけてパッキングした山積みのブロッコリーの箱をうっかり倒された上「ファック」とか言われても相手をしばき倒すばかりか「いいんですよ(^^#)ビキビキ」と黙ってやり直し、とにかく黙々と働いていました。

仕事ってそういうものだと思っていました。
というか、そういうものじゃないんですか。
どういうことなんですか。



なお、色んな仕事をやらせてもらった中で、一番キツイと感じた仕事はブロッコリー刈りでした。いえ、この仕事自体はさほどハードではないのですが、いかんせん寒いのです。ついこないだまで最高気温41度とか騒いでいたのに、ふと気付けばガトンはもう北風小僧の寒太郎が帰省する季節だったのです。

ブロッコリーは膝あたりの高さまで成長するのですが、これが早朝は朝露で濡れています。または、凍結しています。そんな中を行進しながらブロッコリーを刈っていくので、膝下どころか、刈ったブロッコリーから滴った水で顔、肩、胸部以外のほぼ全身がびしょ濡れになるのです。
あと、土の状態によっては下半身が泥まみれになります。結果、小一時間も働けばあっという間にガタガタ震える泥人形に。そして日が昇れば、パリパリに乾いた泥人形に。さらに雨の日は、真っ青な唇をした泥人形になります。

あとブロッコリー刈りで特筆すべき点としては、ブロッコリー畑に何故かトゲ植物が植えられている事です。ブロッコリーより高く成長し、素手では絶対に触れない凶悪なトゲをまとった実をつける植物です。そんなものをわざわざ植えているわけはないので雑草なのでしょうが、それにしては全く除草している気配がありません。なので、やっぱりわざと植えているのかもしれません。ファーマーを狙った罠でしょうか。そんなことをしても作業スピードが落ちるだけですよ。いいんですか。本当にいいんですか。

古いおとぎ話ではイバラをかき分けて進んだ先には美しいお姫様が眠っていましたが、私達がいくらトゲ植物をかき分けても進んでも、先にあるのはブロッコリーだけです。モチベーションが上がりません。

刈ったブロッコリーは同じ農家の敷地内にある工場でパッキングして出荷していましたが、この仕事も割と好きでした。芋工場のときと同じくベルトコンベアーをブロッコリーが流れて来るのですが、芋ほど猛スピードで転がって来る訳ではないので結構楽ちんです。
ただ、何時間も何時間もブロッコリーだけを見続けるので、やはりウンザリはしてきます。たまにカリフラワーとか流れて来てくれると気分転換になっていいのですが、そういうサービスもなかったので。



ワーホリ農夫には色んな国の人がいましたが、ガトンでは、イタリア人、フランス人、日本人、韓国人、台湾人あたりがかなり多く、他にもドイツ人、イギリス人などもよく見かけました。また、ワーホリかどうかは分かりませんが、インド人、ソロモン周辺人、ニュージーランド人などの皆さんとも一緒に働きました。

色んな人がいるので決めつけはできませんが、平均すると、アジア人は真面目な人が多いと感じました。一方、お国柄なのか、どうにもおおらか過ぎてちょっと困った人達もいました。国名は伏せますがイタリア人です。あ、言ってしまいましたテヘ。

仕事がのんびりすぎて周りに助けて貰っているのに、かまわずお喋りに興じている人などに対しては、仏の様に寛大な私でもつい「貴様畑の肥やしにしてやろうか」くらいは思いますが、本人達に悪気がないのでなかなか難しかったです。それに、「もしかしたら日本人が真面目すぎるのかも・・・もう少し力を抜いてもいいのでは?」と考えさせられる事も少なくありませんでした。このあたりはもう価値観の違いなので、何が正しいかなんて分からないのですが。

なお、一緒に仕事をするのは大変でしたが、イタリア人自体はとても好きです。とてもフレンドリーでチャーミングな人達ですよ。あと、もちろん仕事のできるイタリア人も沢山います。最初の農家のエースカッターはイタリア人でしたし。



仕事の話はそれくらいです。
本当に、特別なことは何もありませんでした。
ただ毎日ナイフを振り回していただけです。

この農家のお仕事は、ビザの期限が迫っている事により2ヶ月ちょっとで終わってしまいました。
職場環境に慣れて、色々やりやすくなってきたタイミングだったのでかなり残念でした。
もう2、3ヶ月やりたい感じでしたが、ビザの問題はどうにもならないので仕方ありません。

ただ、オーストラリアにはセカンドワーキングホリデー制度というものがあり、
私は一応、もう一年オーストラリアで働くチャンスが残っているので、
今後の旅の金欠っぷりによってはまた出稼ぎに行く可能性は高いです。
そしてその日が来るとしたら、割と近い未来です。年齢制限があるので。

本当はこんな風に細切れじゃなく、しっかり旅一本に集中したいです。
しかし資産家でも何でもない私は、働きながらでないと旅はできません。

どうやって旅をするのか、そしてどうやって生きていけばいいのかを、いつもいつも考えています。




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農夫な日々が無事終了した後は、シドニーの姉宅でまた数日間お世話になりました。

一年前と同じく今回も沢山の美味しいお店に連れて行ってもらい、飽食の日々を過ごしました。
始めて北京ダックを食べたり、お勧めの大盛りラーメンを食べたり、回らないお寿司を食べたり。
ガトンにいる間はほとんど野菜ばかり食べて生活していたので(タダで手に入るから)、
久しぶりの肉やら魚介やらの豪華な食事は、五臓六腑に染み渡りました。

数日間の滞在でしたが、数ヶ月分のエネルギーを蓄える勢いでご馳走になりました。
大食漢のくせに金欠になるとまず食費から削る私は、
ここからまた始まる一人旅で飢えること間違いなしなので。

でも物価の高いニュージーランドとパプアニューギニアをこえて、東南アジアに辿り着けさえすれば、食費はそうかからないのでちゃんと復活できる予定です。むしろまた飽食の日々〜屋台飯編〜が始まる予定です。



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一年間の相棒/収穫用ナイフ

そんな感じの、出稼ぎの日々でした。
一年やりましたが、せいぜい3ヶ月くらいしか経っていないような感じがします。

農夫達が口が悪くて一日300回くらい「ファック」って言う話とか、ワーホリの日本人達が日本語と英語が混ざってルー大柴みたいな喋り方になっていることとか、オーストラリア人(多分田舎の人限定)の短パン裸足率が異常に高くて上半身と下半身の季節が合って無いとか、そういう細々した話も書きたいと思っていましたが、うっかりしているうちに次の旅が始まってしまったのでもうこれで終わります。

なお、肝心の出稼ぎの成果ですが、一応、最低目標金額はたまりました。具体的な金額を言うのはなんか嫌なので伏せますが、とりあえず、夢の200万には全然とどきませんでした、とだけ。ただ、今後ワーホリをする人達に伝えたいのは、ちゃんと仕事を貰えてうまく節約できれば、その夢は夢じゃないですよという事です。季節と場所を選べば、週給2000ドルなんて話もあるので。

悲しいのは、一年前は1豪ドル=100円くらいだったのが、円高になり1豪ドル=90円くらいになってしまったことです。せっかく稼いだお金が、換金後は10万円以上減ってしまいました。何も悪い事してないのに。本当に悲しいです。10万稼ぐためにどれだけブロッコリーを刈ったのか・・・。

小金を稼いだとは言え、相変わらず金欠まっしぐらの頭の痛い旅は続きそうです。
でも、それはそれで楽しいんですけどね。


次回から世界一周の続き〜東南アジア編〜スタートです。
東南アジア編なのにいきなり東南アジアじゃないですが、1カ国目はニュージーランドです。


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オーストラリア金策編2/農家二つ目(芋とか)


2014年10月後半あたり〜2015年4月下旬までの日記
「オーストラリア金策編2/農家二つ目(芋とか)」


前回の続きです。

前回の日記に書きました通り、インド人コントラクターに堪忍袋の緒が切れて職場放棄した私。
色々片付いていない件は気になりつつも、何やかんやで転職し、芋収穫の仕事を貰うに至りました。



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芋畑(収穫シーズン前)

芋収穫とは言っても、芋掘り自体は機械がやってくれ、それを拾って箱詰めするのが私達の仕事です。
が、この「拾って箱詰め」がなかなか重労働でした。なんせ一箱15キロです。
そして、私が新しい仕事を始めた初日とその翌日、ガトンはこの夏一番の猛暑に見舞われました。
最高気温41度でした。

41度の炎天下で15キロ分の芋を拾っては運ぶを繰り返す仕事は、根性論では誤摩化せないほどキツく、それでも仕事は仕事なので皆黙々と働いていましたが、暑さのピークが来た頃、ふと振り返ると従業員の8割が地面に両手を付いた姿勢で活動停止していました。それを見て私も電源が切れました。

また、3リットルほど用意していた水は午前中で空になり、喉の渇きを通り越して汗の一滴も出なくなりました。そして仕事が終わり、水道水を飲んだ途端一気に汗が吹き出しました。

脱水症状って怖いです。芋に殺されるところでした。危なかったです。いや、本当に。
この日、他の農家でも何人も熱中症で倒れた人が出たそうなので、本当に猛暑日だったのでしょう。



まあ結果的に無事に帰れたのでそれは良いとして、
それよりも私が気になるのは芋収穫のプロセスです。

この2日間の芋収穫で踏んだプロセスは以下の通りです。

(1)機械で掘り起こされた芋を一個一個拾い集め、
(2)でっかいバケツに入れて行き、
(3)段ボール箱とその蓋を組み立て、
(4)バケツ一杯の芋を段ボール箱に移し替え、蓋をして、
(5)芋ボックスを一カ所に集めて高く積み上げ、
(6)パッキング工場まで輸送し、
(7)工場で全ての芋を箱から出してプラスチック製の箱に移し、
(8)空いた段ボール箱は畳み直し、
(9)プラスチック製の箱から出して洗った芋を選別し、
(10)袋詰めして商品にします。

なのですが、私が思うに

(1)機械で掘り起こされた芋を一個一個拾い集め、
(2)でっかいバケツに入れて行き、 → 最初からプラスチック製の箱に入れ、
(3)段ボール箱とその蓋を組み立て、
(4)バケツ一杯の芋を段ボール箱に移し替え、蓋をして、
(5)芋ボックスを一カ所に集めて高く積み上げ、

(6)パッキング工場まで輸送し、
(7)工場で全ての芋を箱から出してプラスチック製の箱に移し、
(8)空いた段ボール箱は畳み直し、

(9)プラスチック製の箱から出して洗った芋を選別し、
(10)袋詰めして商品にします。

これでいいんじゃないですかね。

疲労と暑さでグラグラする頭でそんなことを思い、
いっそう疲れを感じる私達でした。(全員同意見でした。)

そしてさらに数日後。
別の芋農家の仕事に出向いた私は、芋を集める作業も機械で出来るという事実を知りました。

つまり、

(1)機械で掘り起こされた芋を
(6)パッキング工場まで輸送し、
(9)洗った芋を選別し、
(10)袋詰めして商品にします。

これで良かったわけです。


あの地獄の2日間はなんだったの。



命がけ☆地獄の芋拾い大会〜バタリもあるよ〜は2日で脱し、
私はその後、主に芋洗いの仕事に呼ばれるようになりました。
上の行程で言う所の、(9)洗った芋を選別し、(10)袋詰めして商品にします。の部分です。

実際芋を洗うのはこれまた機械の仕事で、私達ニンゲンは、ベルトコンベアーを流れてくる芋を選別し、袋詰めする作業をまかされました。選別とは、綺麗な芋、ちょっと不細工だけど商品にはなる芋、腐ったり傷んだりしていて商品にならない芋、などを分ける作業です。綺麗な芋はそのまま流し、それ以外を除けたり捨てたりします。袋詰めされた芋はそのままスーパーに並ぶので、選別作業でミスを出す訳にはいきません。

が、ミスは出ます。
何故なら、怒濤の勢いで芋が流れて来てとても間に合わないからです。
傷んだ芋が流れて行く度に、大ボスや中ボスや小ボスに「おい見落としてるぞ!!」と怒鳴られるのですが、

「見えてるけど手は二本しか無いんだよバカヤロー!!」

と怒鳴り返す暇はないので、ボス達の怒りは横目で流し芋に集中する私達でした。
いやお怒りはごもっともなのですが、一瞬でも手を止めたら芋が逃げるのです。
大事なのは芋です。もう芋しか見えません。

この芋選別作業は、手元は滅茶苦茶忙しいのですが全身が疲れるような作業ではなく、結構長時間働けます。ですので、10時間くらいまでならなんとか耐えられます。ですが、10時間を越えるとさすがに辛くなって来ます。

私が入った時期は芋最盛期だったので選別作業も大変忙しく、連日12時間、14時間労働などが続きました。そして選別工場自体は24時間フル稼働だったので、夜間勤務に呼ばれることもありました。夜間のシフトはだいたい夕方5時くらいに呼ばれて翌朝5時くらいまでやるのですが、深夜2時あたりでふと、「私なにやってんだろうな・・」とか考えてしまいます。あと昼間のキャラバンは暑いし騒がしいしで寝られたもんじゃないので、寝不足でフラフラになるのも辛いところです。しかし明け方近くなるとボス連合もフラフラなので、商品チェックがゆるくな・・・・・この辺は企業秘密かもしれませんね。



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芋ハーベスター(芋収穫用トラクター)

もうひとつ、この時期は、機械で行う芋収穫作業に呼ばれることも多かったです。
今日の記事の最初に書いたアレではなく、ちゃんと機械でやるやつです。芋を掘るのも集めるのも機械の仕事で、私達人間の仕事は、芋と一緒に集められてしまった土の塊や雑草などのゴミを取り除く事です。上の写真がその機械です。ハーベスター(収穫屋)と呼ばれていました。このハーベスターが芋を掘り返し、そのまま車上のベルトコンベアーに流してくれるので、私達はそのコンベアー脇で作業をします。

私はこの仕事がとても好きでした。
選別作業とやっていることはほとんど変わりませんが、選別に比べかなり大ざっぱな仕分け作業なので気が楽ですし、外仕事なので風が気持ち良いからです。選別工場は閉塞感があり、気が滅入るので好きじゃありません。芋ハーベスターは土煙がすさまじいので全身土色になりますが、汚れれば汚れる程、「今日もよく働いた!」という感じがしました。

ところがどっこい。

芋収穫の最盛期はだいたい11月いっぱいで終わりだったようで、またしても私は、超最盛期の最後の方、つまりやや時期を外れて来てしまっていた事実を知りました。インド人コントラクターのときと言い、私はどうもタイミングが悪いです。昔ブラックビスケッツのタイミングという曲が流行りましたね。でも私はポケットビスケッツ派でした。どうでもいい話ですね。



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レタス畑(のつもりで載せたけどよく見たらブロッコリー畑だった)

12月ごろからは、レタス刈りの仕事を貰う事が増えました。
レタスのシーズンは9月ごろで終わったはずでしたが、私が呼ばれた農家はガトンの隣のトゥンバという町にあり、ここは標高が高いので気候がガトンと異なり、シーズンもずれていたのです。

トゥンバまでは車で一時間近くかかるために、朝5:00の収穫開始に間に合わせる為には3;30くらいにガトンを出る必要がありました。となると3:00くらいに起きなくてはならず、それもう朝じゃなくて夜中だよね・・・と毎日思っていました。

毎朝、まっ暗闇の一時間移動は辛かったですが、
トゥンバの仕事に呼ばれたのは、結果的には大正解でした。

ガトンの収穫シーズンが12月中旬ごろで終わり、その後3月中頃までほぼ全く仕事のない辛い期間が続いたのに対し、上記の通りトゥンバには仕事があったからです。この頃にはガトンで働くほとんどの人達は仕事を求めて別の町に行ってしまい、キャラバンパークもかなり人が減りました。

そんな静まり返ったキャラバンパークで迎えた3回目の南半球年越しもまた、とても静かでした。
去年の弓場農場での年越しが賑やかだった分、少し寂しい気持ちもありましたが、
一人でチビチビ酒を飲みながらの年越しもまたオツなもので、嫌いではありません。

しかし、そろそろ北半球での雪景色の年越しが恋しいという気持ちはあります。
次の年末は久しぶりに日本に帰ろうかなあと、年明け早々、一年先の話に思いを巡らせるのでした。


話がずれましたが、レタス収穫です。

私は数ヶ月前までインド人の元でレタス刈りをしていたので、バッチリ経験者のつもりでしたが、
今回の農家での収穫の仕方は私が知っているやり方とは違いました。

インド人のところでは、(1)レタスの身ぐるみを剥いで、(2)でっかい箱に放りなげる、というわんぱくなやり方でしたが、今回の農家では、(1)レタスの葉っぱをできるだけ残したまま、(2)その場で綺麗に箱詰めしていく、という何ともお上品なやり方でした。そして、このやり方の方が一般的だったようです。

インド人のせいですっかり追いはぎのプロとなっていた私は、この「葉っぱを出来るだけ残す」というのに慣れず、経験者として得意げになっていたのも束の間、あっという間にふりだしに戻ることに。井の中の蛙とはこの事です。たった3ヶ月の経験で出来た気になっていてはいけません。もう一度、一から練習のし直しです。



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ブロッコリー畑

レタス刈りと同時に、ブロッコリー刈りの仕事もよく貰っていました。

ブロッコリーはだいたい膝くらいの高さまで成長し、一株に一個、ブロッコリーがちょこんと実ります。これをナイフでスパッ!と切り取り、余分な葉っぱをポキポキと折って取り除くと、八百屋で見かけるあの姿になります。そしてそのブロッコリーを、前、あるいは後ろを走るトラクターに積んだ巨大な箱に投げ入れれば完了です。・・・という作業を、一日数千回繰り返すだけの簡単なお仕事です。10時間くらい続けると指の感覚が無くなって来ますが、慣れてしまえばそれも気にならなくなります。

ブロッコリーの茎は太くて丈夫なので、ナイフが駄目だと切るのに余計な力が要ります。なので、ナイフの手入れはとても重要です。そういう理由から私は毎日ナイフを研ぎ、常にギラッギラの鋭利な状態にしているのですが、そんなナイフを片手にせかせかと働いているので、よく指を切ります。


あと、


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という失敗をしょっちゅうやります。

めちゃくちゃ痛いし、スネに水平の切り傷や痣が出来ます。
でも騒いだところで痛みが引くわけではないので、そのまま黙って作業を続行します。

弁慶への一撃はさすがに一瞬息が止まりますが、ナイフで指を切ったくらいでは何とも思わなくなります。人は慣れる生き物なので大丈夫です。涙の数だけ強くなれます。アスファルトに咲くブロッコリーの様に。



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手作り黒ビール

トゥンバの農家では、個人的な趣味によるビール製造を行っていました。
日本でやったら違法ですが、ここオーストラリアでは個人でビールを作っても問題ないらしく、
スーパーなどにビール製造セットなるものも売っています。

小屋の片隅にある冷蔵庫の中にこの手作りビールが大量にストックされているのは知っていたので、前回のインド人のときのように喧嘩して職場を飛び出す事になったらその前にこれを飲み干そう・・・と企んでいたのですがそんなことはなく、そもそもそんな犯罪をおかさなくても、ときどき飲ませてもらえました。

写真に写っているビールはほぼ空になっていますが、
収穫後の疲れた体で気持ちよく一気飲みした後に写真のことを思い出したので、仕方ありません。
炎天下労働の後の冷えたビールは最高ですわ。



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ブロッコリーの葉っぱ

ツイッターにも書きましたが、ブロッコリーの葉っぱが美味しいです。味はブロッコリーと同じ(やや薄め)で、食感がチンゲン菜みたいです。特に茎のシャキシャキ感が良いです。スープに入れたり、炒め物にすると美味です。八百屋などでは見かけませんが、なんで売らないんでしょうね。商品にしてもいい美味しさだと思うのですが。農薬の問題とかでしょうか。



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シルバービーツ

葉っぱつながりで、こちらで知ったシルバービーツという野菜も好きです。
日本でも売っているでしょうか。私は見た事が無いのですが。
写真では分かり辛いかと思いますが、意外と巨大で食感も強く、食べごたえがあります。
こちらも煮たり焼いたり炒めたり、なかなかに使い勝手が良いです。



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プランティングマシーン

レタスやブロッコリーの収穫と同時に、プランティングという仕事もよく貰いました。
プランティングとは、苗植えのことです。
写真がプランティング用のトラクターで、後ろに積んである緑のかたまりが苗(プラント)です。

私達はこの車に乗って苗を一つ一つ機械に設置していきます。設置というと仰々しいですが、単にプランティング用の穴にポコポコ苗を落としていくだけです。そうしたら機械が良い感じに植えて行ってくれます。プランティングマシーンの仕組みを言葉で説明するのは難しいですが、とりあえず、ものすごく簡単な作業であるということだけお分かり頂ければ充分です。座って作業するので楽ですし。

まあ、簡単とは言ってもプランティングはそこそこのスピードで進行するので、ちょっとまごつくと苗設置に失敗し、失敗しても機械は止まってくれず となることもあるのですが。

あと、ある日台湾人の女の子がプランティング中に機械に巻き込まれ、指が変な方向に曲がるという事故が起きました。絹を裂く様な悲鳴が聞こえたかと思ったら、その子は指を抑えながら大泣きし、さすがに全員作業を中断。

しかしその10分後には彼女はケロッとした顔で仕事に復帰していました。しかも、何故か「もっとスピードあげて!☆」とかほざいていました。隣に座っていた私はまた指を挟まれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、案の定、彼女は超スピードに付いて行けず、色々やらかしていました。もう一回泣かせてやろうかオイ



さて、そんな感じの農家仕事2つ目ですが、6ヶ月で辞めました。

何故なら、オーストラリアのワーキングホリデー制度では、
同じ雇用主の元で6ヶ月までしか働けないルールがあるからです。

シーズンオフの暗黒期を越え、ようやく仕事が増えて来た時期にこの期限が来てしまったので非常に悔しかったですが、さすがに政府には逆らえないので、大人しく従って2度目の転職をしました。
転職先は、6ヶ月お世話になった雇用主に紹介してもらった、雇用主のお友達のコントラクターさんの元です。
仕事内容はほぼ変わらないため気分もたいして変わりませんが、引き続き農家仕事ができるので嬉しいです。



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ガトンで取れる野菜たち(の一部)

今日は辛かったり痛かったりする話を執拗に書き連ねてしまいましたが、
農家仕事は常にどっかしら痛めたり怪我したりするものだと思っているので、別に大丈夫です。

いえ、普通はそこまで怪我しないかもしれませんが、私はなんか不注意というかハッスルしすぎというか、とにかく異常なくらい楽しくやっているので大丈夫です。農家仕事、すごくやりがいがあります。

それを生業にするのは本当に大変なことだと言う事も分かっているつもりですが、
それでも、だからこそ、素晴らしいお仕事だと思っています。


後編に続く。


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オーストラリア金策編1/仕事始め


2014年8月後半あたり〜10月下旬までの日記
「オーストラリア金策編1/仕事始め」


金策編です。

オーストラリアでワーキングホリデー制度を利用して働いている外国人は沢山いますが、
その仕事は大きく二つに分けられます。
町のレストランなどで働くシティジョブと、地方の農家で働くファームジョブです。
シティジョブは、日本人に限定して言うと、ジャパニーズレストランのアルバイトなどが人気です。

他にもリゾートバイトとか工場勤務とか色々ありますが、主なところは上記の二つだと思います。
また、ワーキングホリデービザでは同一雇用主の元で6ヶ月までしか働けないというルールがあるため、普通の会社員に落ち着くのは非常に難しいです。

稼ぎは勤め先によって様々ですが、一般的に、ジャパニーズレストランの時給は低いです。
とは言っても時給12ドルとか14ドルとか、日本の飲食店アルバイトの平均時給に比べれば割は良いですが、オーストラリアは物価が高く生活費も馬鹿にならないため、貯金をしたい人にはベストな環境ではありません。
また、政府が定めた最低時給を下回っている場合も多いため、ちょっと嫌な感じです。

私はもともと田舎が好きなのと、農家仕事が好きなのと、お金を稼ぎたいのと、
都会が怖いのと、人の集まりが怖いのと、笑顔が引き攣っているなどの理由から、
シティジョブなぞ全くできる気がしないので、ファームジョブにしました。

というか、もともと農家仕事がしたくてオーストラリアに来ました。
一日中野菜と土と虫とだけ語らえればいいのです。
新しい出会いも楽しい思い出もいりません。欲しいのは金だけです。



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さて、そんなファームジョブですが、オーストラリア政府がこのような冊子を発行しています。
「ハーベストガイド」という無料冊子です。ネット版もあり。こちらももちろん無料です。

この冊子には、オーストラリア全土の主要農村地帯の、収穫シーズンや宿泊先情報が載っています。
今は8月だから・・・お、この州のこの町がこれからイチゴの収穫シーズンで稼げそうだぞ、という具合に。

まあこの冊子の情報はあくまで目安で、シーズン情報に関しては誤りも多いことが後で分かったのですが、そんなこととは知らぬ当時の私はこの冊子とネットの情報などを頼りに、クイーンズランド州にあるガトンという町に行ってみることにしました。



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ここガトンは、ハーベストガイドを見る限り年中ファーム仕事がありそうなのと、ブリスベンから近いのでアクセスが容易なのと、日本人にも人気の町だそうなので日本語で情報を集められるかも、などの理由で選びました。

というのは半分噓で、本当はガトンの少し手前にある隣町のレイドリーが何も無さそうで好みだったのですが、着いたとき既にインフォメーションが閉まっていて為す術がなかったので、成り行きでガトンに流れ着いたのでした。

そんな計画性の無さで辿り着いたガトンですが、日本人が多いことに期待をしているとは言え、同郷の集団に入って行ける社交性がないので、情報だけ貰って1週間〜1ヶ月くらいでトンズラする予定です。
そして誰にも知られていない過疎化の進んだ町に逃げ、一人黙々とお金を稼ぐのです。

・・という予定だったのですが、どこで何を間違えたのか、この町に1年居る事になってしまいました。本当は違う町に行ったり、牧場で羊の毛を刈ったり、食肉工場で働いたりもしてみるはずだったのですが。

そのあたりの予定崩壊については、おいおい書いて参りたいと思います。
別にたいした理由ではないですが。



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キャラバンパーク

そんなわけで、ガトンにやって参りました。

滞在先はこちら、ガトンキャラバンパークです。
フィリピンで出会った友人にキャラバンパークなるものの存在を聞き、
是非住んでみたいと思っていたのです。

キャラバンパークとは、その名の通り、キャラバンが沢山置いてある公園です。
走れなくなったり打ち捨てられたりしたキャラバンを、そのまま住居として利用しています。
また、キャラバンを引いて旅をしている人達が、キャラバンごと泊まる施設でもあります。
電源や水などの供給を受けられるので、河原でキャンプするより勝手が良いのです。



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キャラバン内部

キャラバンとは、日本で言う所のキャンピングカーみたいなものです。
ベッドや炊事場など、生活に必要なものが一通り揃っています。

ただしこちらのそれには運転席は付いておらず、別の車で牽引して移動します。
オーストラリアでは、退職後の老夫婦がキャラバンを引っ張って豪州全土を旅するなんて事も多いそうです。素敵な老後だと思います。私もそんな老後を迎えたいです。できれば一人と大型犬2匹がいいです。

なお、ここガトンキャラバンパークは、
オーストラリア全土中(クイーンズランド中だったかも)でワースト1だか2だか3だかの、
非常に評判の悪いキャラバンパークなんだそうです。最近少し持ち直したそうですが。

他の町のキャラバンパークを知る人から言わせれば、「よくそんな所住むよね〜」だそうで。
確かに問題は多いですが、そこまで酷いか?と思うのですが。
問題と言ってもせいぜい小汚いとか、あちこち壊れてるとか、家がやや傾いてるとか、隙間風が隙間風のレベルじゃないとか、ネズミが出るとか、アリが大量発生するとか、雨漏りするとか、水道水が土の味するとか、よく断水するとか、停電するとか、たまに強盗の襲撃があるとか・・・

あれ?結構酷いかな?

・・・いや、でも、もっとずっと酷い施設も探せばあるんじゃないかと思うんですよ。
この程度でワースト1になるのなら、
オーストラリアの他のキャラバンパークはどんだけ綺麗なんだと、そちらの方が驚きです。
住めば都ですよ。酷い環境も一晩寝ればしっくりくるものです。



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教会からのお恵み

あとガトンキャラバンパークでは、
毎月第一日曜日に教会の人達がホットドッグを配りに来てくれます。無料です。
いつも腹ぺこなキャラバンパークの住人共(農夫率ほぼ100%)が一斉に群がり、
約1時間であっという間に売り切れますが、
私のキャラバンは配給会場に近いので貰い損ねるなんていうヘマはしませんモグモグ。



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ダイバーシューズ

ガトンはとても小さな町ですが、必要なものが一通り揃うだけのお店はあります。
また、農業の町なので、それ関係のお店が多く仕事着などの用意に困る事はありません。

私は古着屋でTシャツ2ドルとか、キャップ1ドルとか、
キャラバンパークの事務所に置いてある無料古着などでまかなった3ドル農夫です。
あ、パーカーだけは日本のユニクロで買ったやつなので23ドル農夫です。

写真のダイバーシューズは普通の靴屋で買ったので、高かったです。
39ドルもしました。
つまり62ドル農夫ということです。
意外とお高い奴なんですよ私は恐れ入ったか。

ダイバーシューズとはその名の通りダイバー用の靴ですが、
水を通さず、軽くて動きやすく、長靴より働きやすいと聞いたので奮発しました。
長くファーム仕事をするのなら、良い道具の方が後々効いてくるかと思いまして。
良い仕事は良い道具からと言うではありませんか。



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ナイフ

良い道具うんぬんとドヤ顔で語った後でなんですが、
肝心の収穫用ナイフはその辺で拾ってきたやつです。

レタス、ブロッコリー、キャベツ苅りなどの仕事には、こういうナイフを使います。
刃渡り25センチほどの、日本で持ち歩いたら銃刀法違反でとっ捕まるやつです。
しかも収穫用にきっちり研いで使うため、めちゃくちゃ鋭利です。よく指を切ります。

なんでそんな凶器がその辺に落ちている(というかキャラバン内で発見した)かと言うと、
キャラバンパークには農夫がいっぱい住んでいるからです。皆持っているのです。

最初は農家の人から借りていたのですが、やはり自分のがあった方が便利です。
拾い物ではありますが、ちゃんと毎日手入れして、大事に使っています。



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収穫は夜明けと共に

誰も興味が無い話を嬉々として語ってしまいましたが、
そんなこんなでファーム仕事を始めました。

町によってシステムは様々ですが、ここガトンには「コントラクター」と呼ばれる人材派遣業の人達が沢山おり、その人達と契約することで仕事を斡旋してもらえます。
農家と直接契約することもできますが、大抵の住人はこのコントラクターを通して仕事をしています。そちらの方が仕事を見つけやすいのと、農家への送迎をしてもらえるからです。
難点は、コントラクターに給料を一部天引きされることです。

ガトンのコントラクターは少なくとも2、30人はいますが、
私はそのうち、とあるインド人コントラクターの元で働く事になりました。
仕事は簡単なのに結構お金になると聞き、特に後者が聞き捨てならなかったので。

このインド人コントラクターは、明るくて元気でフレンドリーな人が好きだと聞いたので、
応募する際に

「私農家の仕事がすごく好きなんですよー!(←本当)
楽しい事大好きだし友達も沢山欲しいなー!(←噓)
南米でも働いてたので農業経験豊富ですしー!(←オクラしかやってない)
私明るいキャラが売りなんですよヒャッハー!(←大噓)

くらいのノリで電話してみたら、採用されました。

噓も方便ですよ。


ただ問題は、このキャラを下手したら1年間演じ続けなければならないと言う事です。
長く働ける人が欲しいと言われたので、「1年やれますよチェケラー」と言ってしまったのです。
私本当は根暗なので1年どころか1週間と持たないと思うのですが、どうしたらいいですか。



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レタス苅り

無理して明るいキャラを演じながら迎えた、オーストラリア初のファームジョブ。
この農家で働いているのは、インド人、イタリア人、日本人、台湾人が多めで、
他の国籍の人もチラホラ、という感じでした。

貰った仕事は、レタス苅りでした。

私が勤める農家は色んな種類のレタスを栽培していますが、
うち、アイスバーグと呼ばれるいわゆる普通のレタスが一番稼ぎが良いと聞いたので、
口八丁手八丁でボスに媚びへつらい、アイスバーグチームに潜り込みました。

農家によって様々ですが、この農家のレタス苅りのやり方は、
(1)まずレタスの根元をナイフでカット、(2)余分な葉っぱをはぐ、
(3)トラクターに積んであるでっかい箱にレタスを投げ入れる
という感じでした。

始めた当初は作業が間に合わず大慌てでしたが、慣れると非常に簡単で、1日何千個ものレタスをちぎっては投げちぎっては投げ、時にチームメイトが投げ損じたレタスが後頭部を直撃し、暑さにやられてレタス畑にひれ伏し、ひれ伏しているところをボスに見つかり小言を食らい、腹いせにレタスを大量に持ち帰りサラダパーティーを催すなど、大変有意義な農家ライフを送りました。

ところが、私が入った時期はどうやらシーズンの終わりの方だったらしく、
1ヶ月、2ヶ月と働くうちに仕事はどんどん減って行き、
ついに1日2時間あまりで帰される悲惨な状況になってしまいました。
時給制でしたので、このままでは赤字になってしまいます。

それでもなんとか食いつなごうと、キャラバンパーク内の掃除のバイト(一定時間働くと家賃がタダになる)などをしながら何とか過ごしておりましたが、インド人コントラクターが「来週から忙しくなるよ」と一ヶ月前から言っている事実に堪忍袋の緒が切れたので、別のコントラクターに浮気をしてみることにしました。

季節は10月。
ホラ吹きインド人の農家ではレタスが終わりかけていましたが、
別のコントラクターの農家ではジャガイモ収穫が最盛期。
こちらも時給制ながら一日8〜14時間とかなりの稼ぎになっていると聞いたので、
そちらを当たってみる事にしたのです。

今度はオーストラリア人コントラクターで、特に明るいキャラをご所望ということもないようなので、ごくごく普通にメールをし、仕事を貰えないか相談。何回かしつこくメールしているうちに拾ってもらえたので、インド人の方は病欠ということにして、試しにこちらの農家に行ってみることにしました。

そして3、4日順調に働き、「これは本格的にこちらに転職しようかなあ」と思った矢先。

件の農家の仲間達が、ふとした事からインド人コントラクターと喧嘩になり、
4、5人を残してほぼ全員辞めたという情報が入って来ました。
ロックな人達だなと思いました。

そんなことより、仮病欠している間に仕事仲間のほぼ全員を失い、
そして辞めるタイミングも完全に失った私。

今更ノコノコ顔を出して「私も辞めますう」などとは非常に言い辛いですが、
かといって、このまま逃げたら退職と同時に貰える必要書類を受け取れません。
そもそも、いい大人が連絡もせずに職場放棄するなど非常識です。仮病欠はしたけど。(テヘ♡)

とりあえず状況を把握しようとインド人コントラクターに電話してみましたが、
適当で気分屋で面倒くさそうな電話には出ないインド人コントラクターは応答しません。
電話も無視、メールも無視、オフィスに突撃しても不在で、一切連絡がつかない困った状況です。

これはどうすればいいんですかね・・と途方に暮れている間にも新農家での仕事は毎日与えられ、
忙しさにかまけて色々後回しにしているうちに、1ヶ月が過ぎてしまいました。

なので、もう奴は町中で見かけた時にカレーを投げつけて捕縛すればいいかという事にして、
新しい農家に完全転職、心機一転、芋収穫の仕事を頑張ることにしました。


中編に続く。


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<情報コーナー>

○ ブリスベン空港

国際線空港と国内線空港が隣り合わせ。電車か多分バスで移動出来る。
私は国内線空港の利用だったが、空港前の鉄道駅にフリーwifiがあった。

○ ブリスベンからガトンへ

中長距離バスのグレイハウンド1本でガトンまで行けるが、40ドルくらいする。電車とバスを3、4本乗り継いで行く事もできる。こちらは3時間近くかかるが半額で済む上に、キャラバンパークの目の前にバス停があるのでお勧め。

ブリスベン周辺に長く住むなら、公共交通機関が割引料金で利用できる「Go Card」がかなりお得。
Go Cardは町の売店や鉄道駅などで購入でき、チャージして使う。ガトンも有効圏内。

○ レイドリー Laidley

ブリスベンからガトンに電車とバスで行く途中、30分くらい手前にある隣町。ガトンより小さく、スーパーはIGAが一軒あるのみ。町の中心にツーリストインフォメーションがある(毎日9時?10時だったかも〜15時)。ここのシェアハウスに住んでいる人も多いが、勤め先はガトンの人と被っている。

○ ガトン Gatton

とても小さいが、一通りのものは揃うそれなりに便利な町。
スーパー3軒(Coles、IGA、ALDI)、Target、Reject shop、マクドナルド、KFC、アジア食材店2軒、各種銀行支店、古着屋数軒などがある。あと小さな自転車屋があったが、多分つぶれた。車で1時間弱のところにそこそこの規模の町Toowoombaがあるというのも利点。収穫シーズンは主に秋から冬(オーストラリアの)。収穫物は主に野菜。12月〜2、3月あたりは仕事が激減するので注意。キャラバンパークにはネットはないが、町に何カ所かWifiスポットあり。マック(ほぼ使い物にならない)、Commonwealth銀行前、Telstra公衆電話前など。あと町から徒歩30分くらいかかるが、図書館内にフリーWifi、PCなどあり。

○ ガトンキャラバンパーク

レセプション朝9:00-10:00、夕方16:00-18:00のみ。宿泊予約はいらないが、混雑期(シーズン中)は入れない可能性もあるので、事前の電話確認がお勧め。ガトンのコントラクター連絡先リストを貰える。2015年5月現在の宿泊費は、キャラバン一週間で90ドル(週計算なので1日で出ても90ドル。)ちょっと小綺麗なキャビン(プレハブ)は一週間100ドルだが、4人集めないと入れないらしい。キャラバンは暇な時期は一人で住めるが、混雑期は他人と同居になることも。宿泊費は年々値上がり傾向にある。シャワー有料、4分で1ドル。電気代別途、週で7〜15ドルくらいとまちまち。ネットなし。ワーストなんちゃらは伊達じゃないが、慣れると楽しい。

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オーストラリア満喫

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この陳列野菜の美しさときたら。
さすが先進国は違いますな! きどりやがっ

オーストラリア満喫日記です。

オーストラリア満喫と言っても、シドニー滞在2週間の間に姉夫婦に遊んでもらった日々の日記で、
例のでっかい岩とかなんとかって言う青い海とかには行っておりません。
そして今後、オーストラリア滞在中にそれらを訪れる機会も無いかと思われます。
全然興味がな ここへ来た目的は出稼ぎですので。いやあ行きたかったなーっと。



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シドニーで2週間も何をしていたかと言うと、
大半は、姉夫婦のご厚意に甘えて飽食の日々を過ごしていただけです。
とても美味しかったです。本当にごちそうさまでした。



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ラクサ再び

飽食の日々の中で驚いたのは、
シドニーの食が実に国際色豊かだということです。

姉へのお土産にとマレーシアでインスタントラクサを買って行ったというのに、
シドニーに美味しいラクサ屋さんがわんさかあるではありませんか。
まったく先進国というものはきどりやがっ 実にインターナショナルだなと思いました。

日本の明治屋なんかもそうですが、外国旅行に行ってお土産を買って帰ったら、
同じそれが日本で売っていたときのやるせなさと言ったらないです。
しかも、そこまでメジャーじゃないお菓子を狙ったつもりでも、普通に売ってくれているのが明治屋なのです。
あの国のあのお菓子が食べたい!と思ったときに手軽に買えると言うのはありがたいですよね。
何が言いたいかと言うと、明治屋さん大好きです。
じゃなかった旅行の楽しみ半減ですよガッデムということです。



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オペラハウス

観光もしました。


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ハーバーブリッジでしたっけ


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夜景



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ポッサム

野生動物にも会いました。

シドニーの町中の公園で、通りすがりのお姉さんに餌を貰っていました。
私も餌を貰いました。
いえ餌を貰ったと言うのは食わせてもらって尻尾を振ったという意味ではなく、
ポッサムにあげる餌を分けてもらったという意味です。



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路上で配っていたバターも貰いました。
(ガムか何かだと思ったらまさかのバターで驚愕しました。)
(念のため3個貰いました。)



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コアラ


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ワラビーと姉


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奥さんを食べちゃったらしいクロコダイル


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寒いコウモリ

動物園にも連れて行ってもらいました。

テレビで目にしたオーストラリア出身の動物達が沢山いました。
ワラビーの懐っこい様子と、コアラのだらけきった態度が印象的でした。



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ブルーマウンテンと姉

ブルーマウンテンにも連れて行って貰いました。
何故ブルーマウンテンという名前なのかと言うと、
遠くに見える山々が青色に見えるからですか?知りません。



そんな感じのシドニー滞在でした。

そうこうしている間にも一応出稼ぎ先については調べていたので、
2週間後荷物をまとめ、姉夫婦にお礼を言って、いざ金儲けの日々に出発したのでした。

次回から出稼ぎ編です。
3部作の予定です。


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| オーストラリア金策編 | 15:28 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

ブログデザインが変わりました

(この記事は実際は2015年4月に書いております。)

オーストラリア金策編スタートと言う事でブログデザインを少し変えてみたのですが、
入国から既に9ヶ月が経とうとしており、残り3ヶ月しかありません。
(金策期間は1年間の予定。)

そしてこの1年間の金策編を、全編中編後編の全3部作くらいで片付けようとしています。
この後書いて参りますが、年中農家でバイトしていただけなので特筆することが少ないのです。
あと、一応世界旅行ブログという括りになっているので、旅行以外の記事が多いとアレかな〜・・
というのは後付けです。

毎日旅ブログを書いていた2年前が噓のような怠惰っぷりで、面目次第もございません。

次回よりオーストラリア金策編、の前に少しだけオーストラリア観光編です。


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