本日はマチュピチュに行きます。
マチュピチュの入場券にはいくつか種類があります。
うち、人気が高いのは以下の3種です。
(1)マチュピチュだけのチケット
(2)マチュピチュとワイナピチュ山のチケット
(3)マチュピチュとマチュピチュ山のチケットピチュピチュうるさい点はさておき、一番人気があるのは(2)のチケットです。
(2)のワイナピチュ山とは、マチュピチュのお隣にある一時間程度で登れる小高い山で、
雲のかかるマチュピチュを見下ろせることから人気が高いそうです。
(3)のチケットは全く人気がありません。
マチュピチュ山もまたマチュピチュのお隣にある山ですが、こちらはワイナピチュ山より高く片道3時間かかってしまうためか、とにかく人気がありません。一応、事前にチケット予約サイトで確認したら、一日で数える程しか売れていませんでした。ちょっと可哀想になりました。
最近やたらと歩きたがる私は、ワイナピチュ山もマチュピチュ山も登りたかったのですが、そういうチケットはありませんでした。なので、私も人気がある方の(2)を選択しました。すごく怖くて面白い道らしいのです。

マチュピチュ村からマチュピチュまではシャトルバスで30分ですが、
こちらもまた片道9ドルとガッデムな値段設定です。
ペルー北部で出会った、ペルー南部を観光してきた旅行者達が口を揃えて
ファッキンマチュピチュと暴言を吐く理由が理解できました。

マチュピチュ入り口
入り口ではチケットとパスポートのチェックがあります。
マチュピチュ内は食べ物や大きな荷物の持ち込みが禁止なので、それらもチェックされます。
ただし、朝一だと入場者が多すぎるのでチェックは非常に緩くなるそうです。
実際、カバンの中身のチェックはされませんでした。バナナは無事です。
ワイナピチュ山頂では食べても怒られないそうなので持って来ました。



月並みな表現ですが、雲の中のマチュピチュはとても神秘的でした。
しかしこの時点で既に7時過ぎ。
私のチケットは7時から8時の間にワイナピチュ山の入り口に行かないといけないので、あまりのんびり見てもいられません。まっすぐ向かうつもりでしたが、日課の迷い道をこなしていたら時間がかかってしまったのです。

ワチナピチュ入り口
大勢並んでおります。
何がそんなに時間かかるのかしらと思ったら、入場券とパスポートをチェックし、
入山記録を書かせているからでした。名前やパスポート番号や入山時間などです。
ワイナピチュはかなり急な登り坂で、落ちて命を落とした人もいる結構危ない山なので、
こうやって入山記録を取って登山者全員の帰還をチェックしているんだそうです。
なお、写真右奥に写っている雲に包まれた山がワイナピチュ山です。

かなり急な坂を登ります。
急なだけでなく滑り易いので、ゆっくり登らなくてはいけません。


ワイナピチュ山の中腹より。
天気のせいか、高所ならではの深い霧のせいか、辺りは真っ白でした。
が、急に霧が晴れたので振り向いたらマチュピチュが見えました。

登頂しました。
特等席からの眺めです。
白いですね。

ワイナピチュに登るのもそれなりの入場料を取られているので、
ワラスのラグーン69と同じく「白かったですグヘヘ」ではいかんだろうと思い
2時間近く粘ったのですが、ずっと白かったです。
ワイナピチュに登っておきながら、雲の中に浮かぶマチュピチュの姿は拝む事ができないというのも
なかなかにレア・・・・なのでしょうか。

ワイナピチュ犬

ここまで接近しても起きないワイナピチュ犬
10:00ごろまで粘ったのですが、
係員のおじさんに「次のグループが来るから降りなさい」と言われてしまいました。
ワイナピチュ登山は7:00ー8:00の間に登り始めるグループ、
または10:00ー11:00に登り始めるのグループに分かれているのです。
どちらにするかはチケット購入時に選択します。
一部の観光客は、岩の影に隠れたり一度戻ってから引き返したり小癪な手を使って逃れようとしたのですが、
あっという間におじさんに見つかって追い出されてしまいました。
おじさんとの戦いにムキになった私は最後まで生き残りましたが、結局、捕まりました。
非常にくやしいです。

私は今日もマチュピチュ村に泊まるつもりなので時間があります。
なので、月の神殿とやらに行ってみることにしました。
ワイナピチュの山頂からは、まっすぐ下山ルートと月の神殿ルートの2種類の道が延びています。
まっすぐ下山ルートは約40分、月の神殿ルートなら2時間でマチュピチュに帰れるんだそうです。
何人かは月の神殿ルートへ入って行きましたが、そのたびに係のおじさんと観光客が
「左なら40分だよ!何故そっちに行くんだ!」「いや月の神殿見たいから・・」「だが左なら40分だ!」という不毛な会話をしていました。
係員のくせに月の神殿の存在を全力で否定するおじさん。いいんでしょうか。


月の神殿への下り道が非常に面白かったです。
特にハシゴが。
これ以外に道はないので、高所恐怖症の人はここへ来てはいけません。

月の神殿
しょぼかった控えめな遺跡でした。
ここにも居た係のおじさん(別の人)に「これが月の神殿ですか?」と聞いたら
「その通りだ」と言われたので、もう帰ることにしました。


マチュピチュへ戻る道は約1時間半ですが、途中でどしゃ降られたのでもう少しかかりました。
でも景色は良かったです。
ただし、こちらもまたそこそこ高いところを通るので、高所恐怖症の人はご注意下さい。
でもワイナピチュに登れた人なら大丈夫だと思います。
私は通りませんでしたが、ワイナピチュの下りの方がよほど危ない気がします。

遊び足りないので、ワイナピチュ山の隣にあるワイナピチュ山(小)にも登ってみました。
名前の通り小さい山なので、簡単に登れます。

山頂より見たマチュピチュです。
ワイナピチュ(大)より近い分、マチュピチュにいる人々の姿までよく見えました。

反対側です。
昨日は写真の真ん中辺り、山で川が隠れているあたりからスタートし、

川沿いの道をちんたら歩き、マチュピチュ村に到着したわけです。
暗いやらなんやらで全く見えませんでしたが、マチュピチュのすぐ下を歩いていたんですね。

満足したので下山しました。
マチュピチュなうでございます。

残念ながらガイドブックなど何も持っていないため見所がよく分からず、とりあえず英語ツアーの後ろに付いて話を聞いてみました。大して理解できないのですぐ飽きて離れましたが。
石に腰掛け美しい山の風景を眺めながら、「この遺跡は素晴らしい発見でとんでもない価値のあるものの筈なのに、こういう無知な客に見せると台無しですねえ~」と他人事の様に思いました。
マチュピチュさん、すみませんでした。
絶対無いですが、万が一次があれば勉強してから来たいと思います。
絶対無いですが。




午後3時を過ぎるとほとんどの観光客が帰ってしまい、マチュピチュには穏やかな時が訪れます。
私はまだ時間があるので、一番高いところにある段々畑まで登り、
芝生に寝っ転がってゆっくりしました。ゆっくりというか、熟睡しました。
なお、上の写真の右側の山がワイナピチュ山で、お隣の小さいのがワイナピチュ山(小)です。

夕焼けを見るためにもうしばらく居たかったのですが、
4:30ごろにどこからか係の人が現れて、「もう閉めるからお帰り~」と言われてしまいました。
なので、ここでマチュピチュ見学は終了です。
変に時間が余ってしまったので、マチュピチュ村まで歩いて帰ることにしました。
グネグネのバスルートを突っ切る徒歩ルートがあるのです。
ところで、マチュピチュにはグッバイボーイという子がいます。正確には「いた」かもしれません。
最初は一人だったのがだんだん増え、二代目三代目のグッバイボーイがいると聞いていたのですが、
私は会うことができませんでした。もういないんでしょうか。
グッバイボーイとは、その名の通り、マチュピチュから去る観光客にグッバイを言ってくれる男の子の事です。

マチュピチュ村からマチュピチュまでのバスルートはこんなグネグネの道なのですが、
グッバイボーイはバスルートを縦に突っ切る歩道をものすごいスピードで駆け下り、
全ての曲がり角で先回りをしてバスに向かって何度も「グッバーイ!」と叫ぶのだそうです。

というわけで私も駆け下りてみました。
が、道はちゃんと整備されておらずガタガタで、
さらに私は今日一日中遊びまわっていた為そこそこに疲れており、
ついでに腹が減っていました。
結果、10メートルほど駆け下りたところで足がガクッ!と来て、
あわや大惨事となりかけたのでやめました。
今思えば、疲れていなかったとしてもやるべきではありませんでした。
忘れがちですが、私は年齢的にはもういい大人なのです。忘れがちですが。

ちんたら時々ダッシュ(懲りてない)で村まで帰った後は、マチュピチュ村の端にある温泉に行きました。
エネルギーは既に切れかけていたのですが、オアシス行き倒れ事件に比べればまだいくらか動けたので。

温泉
温泉とは呼べないくらいぬるかった上に閉店間際で30分しか入れず、空腹が増しただけでした。
でも足の疲れには効いたかもしれません。

本日の晩御飯
店のライトの関係で恐ろしい写真しか撮れませんでしたが、
今日も15ソルで沢山食べれるコースにしました。
これにナチョスとスープとドリンクがついています。
写真はアルパカのステーキです。
カバナコンデのあれはやっぱり牛だったのではと未だに疑っているので、
もう一度食べてみましたが牛でした。アルパカはやはり牛です。
<情報コーナー>○ マチュピチュのチケットの買い方
(1)文化庁のサイトで予約+銀行で振込。
http://www.machupicchu.gob.pe/ → チケット残数も確認出来るし便利だが、サイトはいつも重いためうまく予約出来ない人続出中。
また、予約してから6時間以内に振込をしないと予約を取り消される鬼仕様である。
したがって、銀行が閉まる土日は予約出来ない事になる。
(2)クスコの文化庁で直接買う。支払いもそこで。
→ 文化庁はアルマス広場から徒歩20分くらいの所にある。私はここで買った。
(3)マチュピチュ村のツーリストインフォメーションで買う。
→ シーズンオフなら普通に買えるが、売り切れの場合を考えるとリスクは高い。
(4)ツアー会社で買う。
→ 楽。
○ マチュピチュのチケットの種類
(1)マチュピチュだけのチケット/128ソル
(2−1)マチュピチュとワイナピチュ山のチケット(7:00-8:00)/152ソル
(2−2)マチュピチュとワイナピチュ山のチケット(10:00-11:00)/同上
(3)マチュピチュとマチュピチュ山のチケット/142ソル
(4)マチュピチュと博物館のチケット/150ソル
人気順:
2−2>2−1>1>3≧4
料金は来年から倍額になるという噂あり。ペルーではよくあること。
学生は半額。
学生証のチェックはかなり厳しく、バレると没収&破棄されるため、偽学生証所持のお転婆野郎共は注意。

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